池が辺境の湿原と化し手に負えない。暴走睡蓮はもとより植えてもいないガマが繁殖して絶望しかない。この蒲の穂はある秋の日爆裂し、無数の羽毛付き種を撒き散らすのだ。早く刈らないとな。沈めた鉢から脱走した睡蓮は池底で繁殖し、絡み合い引っこ抜こうにも持ち上がらん(笑)。ナタで少しずつぶった切っていくしかないという重労働。
年寄りといえば病気自慢。今度は肺病だよ。辺境ごっこをしていたせいか、恒例の初夏の検査で引っ掛かり捲り。γ-GTP、尿酸、中性脂肪はもとより、腫瘍マーカーCEAが倍増しており、CTで見ると肺が真っ白。およよ~~? と青くなったが他の要素を見る限り重大な事態ではないらしい。でも主治医の先生すごく気になるそうで呼吸器内科送り処分。翌週呼吸器内科を受診すると一通りの検査と診察の後、ココでは詳細な検査ができないので紹介状書くから行きたいところを選べとな。面倒だから近い順に選ぶとそこはドーダ、あっちはコーダといちいち難癖付けるんで「先生ドチラがオススメですか?」と訊くと我が意を得たりとばかりに「大学病院」。まぁ、その先生は大学病院の人なんだよね(笑)。
というわけで大学病院送りに処され、だんだん大事になって凹む。遠いし混むんだよね。あまりに暑くて行くと余計具合が悪くなる。それでも現行掛かり付け医は大学病院になった(笑)ので、具合悪くなったら救急車呼んで直ぐ来てね! だそうで、マジすか? (笑) 救急車でも高速使って30分は掛かりそうだけどいいんすか? と訊くと、全然全く何の問題もないので「掛かり付けは大学病院」と告げればよいそうです。ふ~ん。自分以外の119番搬送は救急隊員と顔見知りになるくらい経験があるが、自分の用で乗ったのは一度だけ。そうかそうか、これからは躊躇いなく利用させて貰おう。
確かにココ1年ほど、ときどき発生する息苦しい状態はオカシイと自分でも思っていたが、肺じゃなくて心臓だと思っていた。基本的に病院は好き(笑)。患者の立場にいれば医者も看護師もみんな親切だし、訊けばこちらの程度に合わせて色々教えてくれるし、情報共有や画像診断、検査機器や管理運営システムなんかもホーホーと興味深いモノがある。
ちょこちょこ検査の後、早速診察を受けると、え?、あ!、ちょ、ま……?と即刻入院が決まってしまう。忙しくなる前に終わらせたいから仕方なく受け入れるも、薬が多くて凹む。痛風時のロキソニン以外、サプリを含めて薬はまず使わないから効きすぎて具合悪くなるんだわ(笑)。
普段通っている地元の病院はオバちゃん看護師ばっかりだが、さすが大学病院、医者も若いが看護師も若い。おまけに自前の養成機関があるから専門卒じゃなくてみんな大卒だよね。病棟の看護師長も若いけど、雰囲気や身嗜み、話し方を見ていると一目瞭然。タメ口利かないし。その他大勢も自前の正看ばかりで若い割にはよく訓練されてる。3交代だから名前を覚えようと思わぬほどコロコロ入れ替わる。飯が少なくて腹減るから1階の24時間ファミマ(ローソンもある)でコソコソ食い物と飲み物を調達するが、流石にビールは置いてないのね(笑)。
まぁ、この後、検査中に問題があったようで予定していた検査が一部できなかった模様(麻酔掛かってたから知らん)。説明に来た医者に訊かれた。心臓にも欠陥があることが判明(というか自覚は前からしていて、いつか致命傷にならなきゃいいなと密かに心温めていたのがバレた(笑))。あ~、おかげで循環器内科に脳神経内科まで領域拡大中でヘロヘロ。胴体以外の頭部にも検査領域が拡大して、手足以外はもう隠すところがないな(笑)。
8月に入り、初夏の検査から3ヶ月経った(病気でない場合は3ヶ月おきしかできない)ので地元で再血液検査、腹部超音波と胃カメラ。大腸カメラは準備がしんどいので今年はパスした。毎度お馴染み「この肝臓の白さは脂肪肝と言わざるを得ない」との箴言を受け、咽頭から十二指腸は「年の割にはキレイなもんね。この部位には癌ができないタイプね」といつも冷たい女医に褒められる。最後に主治医の診察で肺病の経緯を報告し、CEAがいつもどおりに下がっていて一安心。来年またねで済んだけど、大学病院通いはいつまで続くやら。鮨代と鰻代と天婦羅代と生牡蠣代と酒代が嵩むんだが(笑)。
脳神経内科でMRIと脳波、循環器内科で24hホルタと心エコー、胸部X線と単純CT、血液検査のフルコース。同じ検査でも地元の病院は検査機器が少ないから人が溢れて待ち時間が長いのだが、さすが駅弁とはいえ国立、機器も最新、人もリソース有り余ってあっという間に終わる。頭の方は20代なら問題だけどこの歳ならマシな方だそうで、梗塞の跡もないそうでヨカッタ。脳波は? いやそう言われても。でも24hホルタ(24時間心拍計測)と脳波の異常が一致していてwww。心エコーは立派な心臓だそうです。脈が上がり過ぎればカテーテル、下がり過ぎればペースメーカーだそうで、やれやれ。ココまで来たら、せっかくの機会を徹底して活かそう。掛かり付け医のうちに薬の副作用のせいにして眼も見てもらおうと考えている。地元は眼科が少ないし良い評判を聞かないし順番待ちで酷い状況。現状間違いなく白内障進行中。年内に当たりをつけて、来春暇になったら手術に持ち込もう。
朝の9:00からMRIだと。おまけに20分前に受付に来て準備せいとな。逆方向だけど30年ぶりくらいに通勤時間帯の電車に乗って15分。それなり混んでるのね。座れたけど。終着駅に着き、どっとホームから階段へ向かう人の流れ(というか糞詰まってる)に身を置くというのも30年ぶりくらい(笑)。しかしまぁ、前を行く人々が揃いも揃って白いシャツ、グレー~黒系のズボン、背には黒いリュックサックで完全統一されていてホエ~と慄く。昔、修学旅行の学生が一様に黒い制服を着てカラスの群れと侮蔑されたことはあったが、いい大人の若いのから高年まで揃いも揃って何か社会の(会社の)掟みたいなものがあるんだろうか? あるのか(笑)
別の日、平日午前、北の川向うの著名な宗教施設の境内を散歩していると、数百メートル先の鳥居の向こうが白い。下半分は黒っぽい粒がワラワラと蠢いている。目を凝らすとそのMobらしき動体が鳥居をくぐってワラワラと地虫のように向かってくる。こちら側にはせいぜい2、3人連れ、特異な風体の一人者が散在しているだけ。地虫Mobはランダムに何の遠慮もなく突き進んでくる。概ね20~50代くらいの男だけ。白シャツ、黒ズボンに黒革靴、黒リュックを背負い西日本言語を声高に語り合いながら、スマホをかざしながら前を見ずに進んで来る。進めないから立ち止まっているこっちの2mくらい前で気づいて進路が割れるのだが、正直その異様なまでの均質な風体と行動様式に驚いた。キモくね?
桑原桑原と駐車場に退避すると多摩ナンバーのカンコバスが2台。リュックマンを遠路はるばる運んできたのだろう。11時をまわり周囲の土産物屋や食堂がスタンダップし始めるが特に用はないし、朝飯しっかり食べたから摘み食いする気も起こらず、パラパラ振り始めた雨の中、車を出す。
家庭料理の末端末尾、究極の賄とでもいうか、家族や自分で握るのが当たり前の時代に育った老人なのでオニギリを買うことには未だにもの凄く抵抗がある。かつての具はせいぜい焼き鮭、焼きタラコ、梅干し、昆布の佃煮ぐらいだっただろう。常温携行食だから具は塩分過多、水分が少ない限られたものだけ。海苔は今ほど高価でなかったから飯粒が見えなくなるまで包むオニギリもあった。売り物は殺菌効果を兼ねて最後に竹の皮で包んでいた。
マイナーだがチェイン展開している俵大名は小出から少し入った旧湯之谷村(現新潟県魚沼市)の食品卸の経営で魚沼産コシヒカリで作ったオニギリが売り。奥只見につながるトンネルの入口があるところだな。流行りの店のように過剰に奇を衒うことなく、米の味に合う具はよく研究されている。新潟だからか今風だからかは知らんが味はちょっと濃い目だが、コンビニほどではない。最近、価格が1.5倍ほどにアップして200円以下のものはもうないか。大きさ、重さはコンビニオニギリの倍以上、中身の具も充実してるから文句はない。
ここは定番に加え、季節や仕入れ状況に合わせて作られた限定オニギリのセンスがなかなか良くていつも楽しみにしているのだが、初夏になってからいつも買っていた煮玉子(黄身は半熟ではない)が丸々一個頭を出しているオニギリが見当たらず、三回続いたのでオバちゃんに訊いてみた。要するに茹で卵は夏場はヤラないとのこと。まぁ、そうだよな。加熱すると半熟になる加工品の黄身(商品名:きみぷち)が、玉子より玉子らしい玉子として多くの人に絶賛されて持て囃されている世の中で、クソ真面目な対応は評価している。
ハグラ瓜という直径10cm、長さ20cmほどの瓜を買い求める。ウチのあたりでは夏場だいたい100円台。2つに割って塩を載せて密封し冷蔵庫で一晩。出た水分は捨て、キッチンペーパーで瓜の表面の水分をきっちり拭う。米酢、梅酢、味醂、砂糖、柑橘、赤唐辛子等好みで調合した液に漬け冷蔵庫で数日。次の日には食える。余っていた茄子は昆布と一緒に漬けた。
手前は毎度お馴染み扶桑の守口漬。奥は普通の沢庵(タクアン)で、自分で作ろうとは微塵も思わないので、もちろん既製品を買っている。一本300円台の普及品から鹿児島産の高くても500円程度のもの。カット済みのものも売っているが、刺し身と同じくおいしくなるわけがないので使う分だけ薄切りにする。概ね安価なものほどベタ甘。甘さや塩辛さ、浸かり具合はピンキリなので、好みに合うものを探す必要がある。
三菱UFJ-BANK(以下MUFG)がアプリで口座開設で1万円キャッシュバックだと?(注:開設後10万以上/1年の円定期預金組みも必要) おとと~と、慌ててWEBを確認すると申込み殺到のため9月末までの申込みが本日(6/27:24:00)で打ち切りだと。申込だけ済ませば後の段取りは7月でもよいらしいが、煽るなぁ(笑)残り時間が秒単位でカウントダウンだぜ(笑)。天下の大銀行がやることとは思えん。残り5時間強。ぐぬぬ。えーいとすべての作業を打っちゃって口座開設申込アプリをダウンロード、インスコ、開いたフォームに必要事項を書き込む。マンバカ(マイナンバーカードの略)で認証して、顔写真を2枚送る。引き続きデビット・キャシュカードとクレカの必要事項を書き込んで送信で手続きは一旦完了。翌朝10時過ぎには口座開設のお知らせが到着と重厚長大・鈍重巨漢の三ビシにしては迅速じゃないか。
まぁ、Olive売りまくってるSMBCとMUFGの旧財閥両巨塔ははここに来て急速にディジタル・ブラッシュアップを図っており、中の人は脱落者続出(体の良いリストラ)で死物狂いだろうが良い傾向だ。支店は統合に廃止、ATMも片っ端から撤去・廃止してコンビニに相乗り委託。寄せ集めのシステム統合不安で脱落気味のミズホちゃんが可哀想。と思ったら楽天と業務提携するの? 水と油が乳化してゲル化かね?
J-coinPAYで貰った6000ptはそのままモバスイ・チャージでsuicaに変換。MAX2万の壁は今でもあるようだが、ときおり改札をくぐっていれば勝手にチャージされるから、いくら入っているのか気にしたことはない。使わないとロックがかかるからJR系はsuica、その他私鉄系はPasmoで使い分けているが、寄り合い所帯のPasmoは還元が基本的にないからオートチャージがされる駅の改札以外はsuica使ったほうがマシだね。
QR系payの請求書払いはpointが壊滅したので、結局残ったのはRpayのカード→キャッシュ変換時の0.5%とクレカチャージした7系列店頭でのnanaco払いのみ。0.5%だけど額が大きい税金にはそれなりに効く。ヨーカドーの体たらくを眺めていると本体の7&iもお家安泰とはとても言えないと思うのだが、せっかくの超好条件の買収オファーを蹴っちゃうなんて子供じみてて(笑)。立役者に隠居を迫り祖業家を切ったかつてのカリスマ社長もすっかり疲れたお爺ちゃんになっちゃったし、トラブル続きの外様のせいで本業がおろそかになったか、安定した完成度の高さに胡座をかいたか。この先好転する状況もないのに。盛者必衰。
近くのヨーカドーも消え、いざ閉店となると普段誰も使わないから撤退するのに、その元凶になった連中が、寂しいやら思い出がどうたら~とノスタルジィ+情緒的に反応するのは、赤字ローカル線を廃止しようとすると乗りもしない住民やカッペ自治体が寂しいとか文化がどうたら騒いで猛反発するのと全く同じ構図で、その薄っぺらい偽善ぷりには反吐が出そうになるが、もちろんヘラヘラ笑って済ます。というか、どうでもいいよな。ココに来て、ようやくカード還元率のテコ入れで11月から11%還元はでかいな。UFJが5.5%、SMBCがVポ連携で7%を打ち出したから負けられんわな。まぁ、公共料金は対象外だろうが、オレの7+カードもようやく日の目を見るか。コンビニは商品が中途半端な上に変な客が多すぎて近寄り難いから、旅先で利用するのが主になるが、nanacoで税金払いに出掛ける徒歩10分の辺境セブイレの目玉は地元農家の野菜(笑)。スーパーや八百屋に負けない、まぁ、まぁの質と価格でカード払いできるから重宝してる。
麺といえば世間ではラーメンを指すのだろうが、さすがに老人のクイモノじゃないし、優待券の消化でたまに日高屋で食うぐらい。つい先日食べた辛味噌ラーメン+白鬚葱トッピングは予想通りの味だがB級王、見た目よりもずっとおいしかった。平打の麺がイマイチなのは値段からして仕方あるまい。家でもたまに作ることはあれ、夏場は焼きそばか冷やし中華、冷麺、素麺に限る。
どれだけ頑張ってもB級を超えることはない焼きそば。懐かしくも哀しい夏祭りの定番。今はもっぱら近くのBig-Aで3玉100円ちょい(ちょっと前まで88円だったのに)のノーブランド品を買い求め、原則3玉同時に使う。一玉/1個ついてる粉ソースは糖分と旨味調味料の塊なので1袋のみ使って、残りは液体の「焼きそばソース(今は栃木の月星製)」で味付けしている。標準的な具に加え、あればキクラゲを加える。モヤシは水っぽくなるので使わない。というかモヤシで誤魔化すのはヤメれ。具と麺は別に炒める。麺は軽く焦目がつく程度にしっかり炒める。具材を合わせたら液体ソースで調味し、鍋底でソースが焦げる程度に火を入れる。紅生姜は毎年初夏に作っている自家製、辛子は練り辛子でなく着色料が映える安っぽいチューブ入り既製品の方が合う(笑)。
錦糸卵(といかウチのは卵焼きのスライス)と煮豚(orハム)のみ少し冷やした常温で、残りは材料、器を含めてキンキンに冷やすのが面倒だけど、ぬるい冷やし中華なんぞ噴飯ものなのは間違いない。余程の高級店でないと材料も温度管理も中途半端な出来に失望しかないが、高級店で冷やし中華は頼まんわね。麺は中華生麺を茹で、氷水で冷やしてきっちり水気を切る。つゆは醤油、砂糖、味醂を煮切り、米酢と白出汁を加えて一日前から冷蔵庫できっちり冷やしておく。胡麻油は食う直前に加える。今年は胡瓜がベラボウに高くて堪らん。
前日に一月ぶりのMTBで新仔の地焼き(呼び名は直火焼き)の限定特大と鯉の洗い、鯉の旨煮、泥鰌を食い、その翌日は午前中仕事を終わらせたその足でそのまま高速込で1時間、名を捨て実を取った川沿いの商都でまた鰻(笑)。町中には驚くほど鰻屋があるが、多分いちばん有名なのがココ。国道沿いに別館、町中に新館があるが、それぞれ定休がズレており、尚且つ唯一カード対応している本館しか行ったことはない。一通と細くうねった迷路のような道をググるナヴィだよりに13時到着。店裏道路際の駐車場に車を留め玄関へ。3組待ちの名簿があったので取り敢えず書くんか? と躊躇っていると中から出てきたお姉ちゃん、リストの頭の客の名を尋ねるが「いや、朕は4番目なり」。周囲を首を伸ばして一巡したお姉ちゃん、どうぞとご案内。店内満席。小上がりの6人掛け巨大テーブル。平日昼時過ぎとはいえ待ち時間ゼロ。昨日も12:30で混んでた割には待ち時間ゼロ。積み重ねた徳を消化する。
車だからノンアルで仕方あるまい。一品料理のメニューを眺め、迷った上で本日の刺盛りとメゴチの天婦羅を天つゆで。鰻は定番の鰻重(直重と呼ぶ)の上の肝吸い付き。この日は+1000で特上があったので激しく心惹かれた(秋冬は天然物があるときもある)のだが、晩飯の予定が決まっていたので諦めた。寄る年波には勝てない。刺し身は鰹、鰆、平目、帆立、烏賊で彩りもよく、薬味も盛り沢山。鰻割烹の刺盛りとしては格安。孟宗竹を切った器で出てきたキリッと香る天つゆもさることながら、立派なメゴチの天婦羅も絶妙な揚げ加減でした。
鰻は3~4Pほどでそれなりに肉厚。若干はみ出しながら重をみっしりと覆い尽くす。単純な地焼きではないが地焼きに近い(白焼きの後、密閉箱に置いて蒸し、最後の炙りが長い?)味わいで、しっとりと水分を保持した身とパリッとした皮、それに負けない濃いめだが甘くない(←とても大事)タレがよく合っている。米は固めに炊いた地元のコシ系で、厚みの割には腹が膨れず、素晴らしい塩梅。外から見えるが焼き職人はけっこう若い。漬物は日替わりのようですが、この日は粕漬けが含まれず残念。
腹が朽ちてやれやれと店を出ると9月も末だというに灼熱地獄の真夏日。寂れた商都は在り来りな小江戸観光で絶賛売出中で、平日だというに内外の観光客がふらついている。まぁ、観光地は観光客に任せ、とっとと退散。記憶の底に微かに残る55年ぶりの神宮詣でに向かう。
夏の馬鹿騒ぎで上大岡? の伊勢定がやらかしたようなので病院帰りに早速便乗。久しぶりよの(笑)。レジ上に貼ってある仕入れは宮崎産2.5pと3p。店長自らのご案内で奥のテーブルへ。他客はゼロ。早速、恵比寿瓶ビールにスルメ刺し、骨せんべいに白焼き、うざく、刺し身、茶碗蒸し等がセットになったうなぎ御膳を鰻重で締めくくるパターンでオーダー。この日は動脈採血で手首に時間指定の結束帯付きだったので酒は控えめ。蒸し、焼き加減は主要顧客層である老人向けで柔らかめだが、程よい上品な脂は嫌いじゃないし、醤油辛さを抑えつつ、甘くないさっぱり系のタレでしつこくないし、いつも安定して(←大事なところ)おいしい。あまり使わないけど山椒もきっちり香り立つ高級品だ。15:30頃の利用だが、客はゼロ。静かでエアコンの効いた空間で寛ぐこと5分でビール抜栓、下ろしたての山葵とスルメに箸を付ける。
夕刻。食べ終わって煎茶を啜っていると、身なりの良い経営者風古老1。離れた角席にご案内。しばらくして有閑マダム風の婦人1名がご案内。客の意向を訊きながら最適な席を充てがう。皆さん酒からスタート。平均年齢70超えてるだろう。差し替えの茶を飲み終え、さてそろそろという頃にBBA3人組。案内も待たずにズカズカと闖入し、「ここがいいわ、ギャハギャハ」と、よりによってオレの直ぐ後ろに座りやがる。ほか空いてるのに何でコッチ来るんだよう? ベチャクチャギャアギャァまじで煩いので速やかに退散。こういう人達って一人では絶対この手の店に来ることはないから基礎的な嗜みがわかっていないのだろう。教えようと思う奇特な人もいないしな(笑)。
しかし、例年繰り返される盛夏の愚劣な馬鹿騒ぎのせいで2週間ほど鰻を食えない時期ができてしまうのは心底迷惑なのでホント止めてほしい。大陸加工の冷凍白焼きや蒲焼を温めて出すだけの店(チェイン、単独問わず)が激増し、棲み分けが進むのは好ましい事態だ。真面目にやってる店のすぐそばに優良誤認を誘うかのようにちょっとお安い価格で展開して、SNSで高評価すると会計時にその場で割引してくれる店まであるらしく、意識高い系情強グルメさんたちが評価5.0を点けまくる。あれを鰻と思って食ってくれる人がどんどん増えれば、オレの領域に変な人が闖入することもなく平和が保たれるというもの。オレはオレ、世間は世間。他人におもねることもなく、分断と断絶がクリアで聡明な未来を切り拓いていく。清々しいことだ。
今年は車で30分強の港町と山が見える大都会からバスで1時間ほどの山麓で定期的に業務をせねばならず、暑くて堪らん。港町の方は平日は利用者が使っているので土日祭日限定のお仕事で効率悪いし検査や立会は土曜になることが多い。金になるなら土日だろうが正月盆暮れだろうが何の躊躇いも嫌気もない。固定賃金で仕事漬けにされてた20代の頃に比べりゃ天と地の差、平日いくらでもサボれるからね(笑)。
沼っペリの鰻屋は土日でも15:00閉店ならいいほう。鰻が無くなり次第終了、夜営業なしが普通なので、JBC亡き後は土日は中休み無しで17:00まで営業しているNTは重宝する。15:00過ぎれば客も疎らだし。ちなみに廃業したJBCの跡は居抜きでヤバそうな鰻屋が開業している模様(笑)。
土曜だというに立会いと定例会議を終えて、車で10分ほど。15:15頃暖簾をくぐるといつもの美人の奥さんがご案内。手前の6人掛けテーブルに中年の夫婦、いちばん奥の離れた4人掛けに妙な風体のオヤジ1のみ、う~むと悩むまでもなく夫婦とオヤジのちょうど中間の6人掛けテーブルの椅子を引く。窓の外は毎度の冴えない日本庭園。10月も下旬に入ろうというに今日も30℃で蒸し暑い。おかげで10月頭に予定していたエアコンの撤去・更新がどんどん遅れてる(笑)。
すかさず緑茶と箸とウェット手拭き。メニューをじっくり眺め、なまず天婦羅定食と鰻白焼き(上)、川海老唐揚げとノンアルをオーダー。白焼きは短冊状に切るかどうか訊かれたのでカットをお願い。なまず定食が1770なのだが余興の白焼きが3850と主従逆転でござる。肝焼きとかカエルの足とかザリガニも食いたいんだがもう一人では無理なのね。ココの鰻重の飯量は普通盛りでも他店の大盛りレベルで難渋するんだが、つい言い忘れて蓋開けておっとっとの毎回。定食の飯櫃も小さめ(直径12cmくらい)なのだが、高さが15cmあって縁まで9割方飯が盛られているので、今回の注文でも腹パンパンで苦しい。
15分ほどでなまず天定食。天婦羅はなまず5個、茄子、ピーマン、薩摩芋の野菜3種。もちろん坊主付き。飯、汁椀、漬物、ヒジキの煮物の5点セット。更に10分ほどで白焼き。ガス焼きだから皮パリ感には欠けるが肉厚で野趣に富んだいつもの鰻ですな。下ろしたての山葵とハジカミが冴える。
開業して1年足らずの新しい店。中休みなしなので病院帰りの定番コースにしたいのだが月曜定休でなかなか行けない。駅から徒歩で10分弱。幹線から一本入った裏道沿い、町外れの公園の向かい。公園の向かいぐらいから炭焼きの匂いが漂う。おほほ。チェーン? らしいが他店は知らない……ってあるの?(笑)。夜は知らんが昼間は中年のご夫婦のみで営業。愛想のない旦那を美人の奥さんが支えるタイプ。午後一時過ぎ。元は寿司屋の居抜きだろう。鰻の寝床とは裏腹にL字カウンター+広めの座敷に若くもないが中年にも至らないSNS見て来たような意識高い系お一人様あんちゃん2組が黙々と鰻重食ってる恐ろしく静かな店。昼時は鰻以外の千円前後のランチもやらざるを得ないのはちょっと可哀想。
生ビールにヒレ串、首部串、白焼き一尾、最後に鰻重。鰻2尾の特上は無理と判断したので1尾の普通の鰻重にした。突き出しでビールを飲み、20分後、ジョッキが空になる頃に串が到着。酒にスイッチして串を齧り、10分後、皮パリの白焼きに手を付ける。中はフワトロで脂の落とし加減も絶妙。若いながらも炭焼きは上手な部類。
更に10分ほどして鰻重が配膳される。肝吸い、お新香付き。客層が若めなせいか飯の盛りが凄すぎ。よく行く老人相手の店の3倍はあるで。次回からは飯半分で注文必須。刺し身や摘みもけっこう豊富で尚且つ安い。もちょっと値上げしてもいいんじゃないか?
このところとんかつ用の背肉は「房総ポーク」か「いも豚」に嵌まっている。房総ポークは餌に海藻を、いも豚はサツマイモを混ぜるのか(うろ覚え)。どちらも赤身は味わい深く、特に全く臭みのない脂身の質が素晴らしい。その割に高価というわけでもなく、入手も平易でバランスが取れていて土人かっぺ向き。身の程に合う。
塊2kg超えるものを求め、2分割の4分割。250g/枚に衣を付けて揚げる。良い油とラードを使い、揚げ加減を自由にコントロールできるから、最近は外で食べてもあまり旨いと思わなくなった。おいしいと思う店でも揚げる人は常に一定じゃないからハズレを引くこともある。もちろん、付け合せの野菜やお新香、飯の質、汁物の出来に拘れない店に用はない。揚げ油もとんでもなく暴騰してるから外食店は辛いところだろう。
下味は輸入豚には岩塩+ガリガリ挽いた白胡椒を摺り込んで使うが、こちらは調合済み、粉状の塩胡椒を振って、ペタペタ手で叩く程度。筋切りはするが肉叩きはしない。1枚250gだと生で3cm厚、揚げて2~2.5cm(衣は含まず)ほど。火が通り過ぎず、尚且つ、食べ易い厚みとしては上限値だろう。基本はアイドル・タイム長目の二度揚げ。揚げ上がりは10分ほど立てて置いて油を切りつつ肉汁を落ち着かせてからカットする。カットの段階で揚がり具合は必ず確認する。
食い始めはそのまま、岩塩、とんかつソースと適当に好みで食う。辛子は必須というわけではない。付け合せのピーマンは数カ所穴あけして丸ごと揚げた天婦羅。そのまま塩か天つゆでムシャムシャ食うのが最高。袋詰になっていない、段ボールでバラ売りしているピーマンがあれば丸ごと揚げが最高に旨い。千切りキャベツは冷水に晒すのは当然として、常にあるわけではないからレタスでも気にしない。とんかつに豚汁じゃ被り過ぎだから、汁物は赤出汁なめこ汁を原則としている。飯は普通の水加減で雑穀米も悪くない。
今年も尾花沢のスイカが届いた。子供の頃、海水浴のスイカ割りで無理やり食わされたヌルい砂まみれのスイカでトラウマになり、長い間食べることもなかったわけだが、ココ5年くらい前から安価で小さな小玉スイカが出回るようになって、試しに食ったら思いの外おいしくて、かつての嗜好が蘇った。昔と違ってまずハズレがないので安心して買えるのも一理あるか。
しかし、まったく知らなかったが尾花沢、山形の銀山温泉があるところだろう? ぐらいの土地勘だったが、なんと大昔住んでいた仙台市青葉区の隣町なんだわ(笑)。大都会仙台の中心は青葉区なわけで、東京~仙台は電車で1時間半なのだよ。すぐそこ(笑)。
JREのえきねっともインターフェイスが多少改善されて、かつ完全チケットレス対応で便利になった。東海・西のEXが1IDで2席押さえて2枚のicカードに紐付けできないのに比して複数席を単一IDで予約できるのは便利だな。逆に予約時には満席に近いのにいざ乗ってみるとガラガラみたいな、大方旅行会社あたりの取り敢えず押さえておけみたいな弊害や盆暮れ繁盛期の転売行為などはかなりありそう(笑)? 予約した席をモバスイか記名式スイカに割り当てしないとキャンセル料が発生する仕様にしないとそのうち破綻するんじゃないか?
ちなみに東海はSuicaやPasmoで改札をくぐると機械から予約の列車と席番を表示したカード状の券片が出てくるが、JREは改札をくぐった瞬間メールで表示される。しかし編成の都合上とはいえ、グリーンとグランクラスがホームを歩かされる下り先頭車両というのはいただけない(昔は違ったような気がするが)。在来線や東海のようにドアを降りると直ぐエスカやEVじゃないと年寄りには辛い。ホームの乗車口や車内に保安要員が常駐・巡回しているのは良い。普通車の人間が入って来れない運用も評価する。
2025年春からAmazonがふるさと納税に参入するわけだが、その布石がポータルサイトでのポイント付与禁止とは、さすがポチの国(笑)。メディアは完全にダンマリだし、さすがに露骨すぎないか?(笑)。各自治体には概ね各ポータル10%程度のシステム利用料を200万の一時金で4.5%にするという条件で接触があったらしい。自治体数は減りこそすれ増えることはないんで、こりゃ、黒船どころか死活問題だね(笑)。
苦労して漸く日の目を見そうな事業が横槍一本で元の木阿弥じゃ、さすがに三木谷怒り心頭だろう。それも役人の見当違いの匙加減一つ、議決の必要すらない告示一本で。ヒャッハー(笑)献金と天下りの受け入れが足りなかったな。まぁ、先行上位のフルチョイ(トラストバンク・チェンジ)、フルナビ(JTB)、サトフル(Yahoo・SBI)から見ればもポイントを振りかざして利益を圧迫し始めた掟破りの楽天がコバエのように煩い存在であることは間違いない。ここらで潰しておかないとと、裏でタッグを組んでいるのかもしれないが、オレはもっぱらバカみたいなpointで煽ってくる後発JRE-Mallだよ(笑)。6末はViewカード利用で還元12.5%、上限無し。すげー太っ腹。ふるなびは50%と謳っているが条件つけ過ぎでオレじゃ基本8%、読んでもよくわからないもしかしたら+4%で12%。最近こういうのばっかり(笑)。ポータルサイトからpoint出せなくなるなら、この先は各社手持ちなり提携のカードで御手盛りすることになるのだろう。人の欲には際限がない(笑)。
基本、写真は撮り忘れる。ときどき思い出して数枚撮っても次の料理が出てくると撮影そっちのけで食ってる(笑)。写真ですら撮れないのだから動画なんて論外。大都会市役所の食堂で1万円のコース。いちばん高いのを選んだんだが安くてビックリだぜ。net予約するとオマケでくれるグラス・シャンパンを飲み干し、葡萄酒の品書きを眺め、選んだ赤葡萄酒がなくて持ってきた3種からイタリア南部辺境糞弩田舎プッリャ州のPrimitivoを選ぶ。辺境かっぺ偏愛。クソバカ高いの持ってこなくてちょっと感心した。前菜の次に出たカンパチのカルパッチョの地元産食用花和えだけ写真を撮れた。食い掛けだけど。海無し県だから牛豚鶏肉と小麦(パン・パスタ)が売りなんだが、魚もおいしかった。来春にかけて10回ほど行かねばならんから、また行こう。
翻って地元場末役場の食堂は微妙過ぎて面食らう。かつては路面で営業してた中華屋の転身なのだが、役場食堂の宿命だろう。中華以外にそばうどん、日替わりランチ、カツ丼にカレーといった在り来りメニューを加え且つ低価格。普通はまずない17:00~夜営業(酒あり)が救いになってるのかいないのか? 繁盛してるようにはとても思えない。100席くらいはありそうだが昼時でも満席にならない。ちなみに経営はウチのすぐそばにある内装工事屋さんなんだね。そっち方面の繋がりから還元があれば店は赤字でもいいか(笑)。
厨房の料理人は以前と同じ中国人だろう。中華の味はそれほど遜色はないが、日式化が一層進み安くなった分確実に味は落ちている。職員の利用というよりはエアコンケチって涼みに来るような暇そうな老人、BBA集団とテーブル席で揃いのTシャツ着て声高に電話してるチンピラ業者御用達。入口入った直ぐでタッチパネルの券売機で食券を買うのだが、半分ぐらいはお手上げで店員が直接対応してる(笑)。
山が見える大都会から乗った始発の湘南新宿ライン特別快速小田原行きは上野東京方面には行かないのでいつも難渋する。赤羽の上野東京ラインはホームが違うしケヒントホクはいちばん端っこだしな。灼熱のホームで20分待って次の上野東京ラインに乗るか、浦和で乗り換えればいいのかね? オレは全区間JREpointで通常時600pnt、赤羽~上野間で100kmを超えるようでホーム買いの緑券は1000円が1550円になるから悩ましいところか。取り敢えず乗り込んで線路から遠い(=静かで快適)な車両中央付近の2階席の陽があたらない側を確保。やれやれとシートを最適な角度に倒し、おビールを開栓。ぐびぐび。JREpointアプリでモバスイ緑券の交換を申し込む。ぷひゃ~とモバスイ・アプリに切り替えてpoint交換から乗車区間を設定して緑券受領完了。よっこらぁ~と頭の上のセンサに近づけてミッション・コンプリート。
数十年ぶり(笑)。赤羽で乗り換えたケヒントホクは快速で田端から上野まで止まらない。今はそうなのか? およよ。気持ちはわかるが日暮里で乗り換えたかったんだが酷いことするよなJRE(笑)。もっとも上野東京ラインは尾久回りで日暮里にはホームがないから、やっぱり上野まで行くしかない。尾久は駅はオクだが町はオグだ。おぐおぐ。一見クッソ薄ら寂れたいい処である。今回は田端でたまたまホームの向かいにドンピシャタイミングでヤマノテ外回りが来たから乗り移って目的は遂げたわけだが、日暮里の乗り継ぎ改札はオートチャージができないそうで連れが引っ掛かって行方不明(笑)。どこ行った?~と電話すると乗り継ぎ改札のお姉ちゃんが中国人で言葉が通じねえとかアホかと。ホーム買い緑券1000+運賃1980に私鉄の初乗りを加えるとオートチャージのデフォルト3000だと引っ掛かるんだな。ワシはモバスイもカードスイカもPASMOもオートチャージ7000にしているから無問題。ど~んと来いよ。一旦JRの改札出てから私鉄の改札を入ればオートチャージされるだろと指示するも、アルファベットと簡体字とハングルで埋め尽くされた上野も日暮里もココはもう日本ではないわ(笑)。問題はアルファベットも簡体字もハングルも読めない南アジア系や中近東系が途方に暮れて屯しててスパイス!スパイス。何このカオスof混沌。そのあたりを逆手に取って、日本人に対応するときに適当に英語や中国語の単語を並べておくと、大抵は嫌がって逃げて行く(笑)。
英語で尋ねたり英文を示して英語で返ってくるのは都市部で10%くらいかね。小学校から大学まで、人生の最も貴重な期間の膨大な時間をかけて英語を学ぶのに、全く身に着かない不思議。カタカナと和製英語に逃げるのが原因かね。無駄の極地だからオタク学なり引き籠もり術にでも置き換えたらいいのに(笑)。JRの車掌だってド下手な英語で案内放送してるし、日本語も英語もわからない振りしてグリーン車にタダ乗りしてる糞外人と対等に渡り合うアテンダントの姉ちゃんを少しは見習えよ。
小麦粉をバターで炒めたもの。ベシャメルソースを作る際、牛乳や生クリームで伸ばす前の段階であるアレだ。特に抑揚もなく平板にルー(フー)と発音すると思うが、国民食カレーの領域ではオシャレ感が増すのか最近は「ルゥ」と表示され、口を窄めて巻き舌で発音するのだろうか(笑)? 滑稽を通り越して純粋な無知はキモい。
箱には書かれていないミジン切りの大蒜と生姜は基礎的な身嗜みとして増量しているが、後は……大きめにカットした牛肉をクズ野菜と一緒に赤葡萄酒に数日漬け込んでいるくらいで、飴色玉葱、人参はオリーブ油で炒めている。ギーやスパイスは一切使っていない。庭で毟ってきた生の月桂樹の葉だけは葉脈を適宜千切って炒める際に加えている。ジャガイモは肉ジャガじゃないんだから原則一緒に煮込まず、素揚げにして熱いうちに塩胡椒したものを必要に応じて食べる直前に加えている。
肉は肩ロースや腿肉、タンを大きめカット。驚いたことに一般的な家庭料理のカレーでは薄切り肉を使うケースのほうが多いらしい。牛肉カレーの原型はビーフ・シチューだと思っっていたが、やはり肉じゃがだったのか(笑)。肉は向こう側が透けて見えるほど薄いが良いというのは真実だったんだな(笑)。
市販のカレー・ルー(今回はS&B:とろけるカレー)を加えたら極弱火に落とし焦げ付き警戒。特に調味料や、もちろん隠し味も加えていないので、味は箱に書かれた製品の味になっているはず。粘るうるち米に合わせた仕様なのだろう。カレーの粘度は考えていたよりかなり粘る。増粘剤でも入っているのか? 取り敢えず市販の箱カレー、100円台から300円を超えるものまで、5、6種買い込んで2種類試作するも、箱に書かれた分量通りに作ると咽るほどに味が濃い。塩辛い上に旨コク味が強烈過ぎて吹いた(キタネー)。
安価な加工食品は強烈な味付けで素材の風味を覆い尽くす隠蔽力が命なのだろうが、ココまでするか? ルーは半量で丁度よい旨味と塩分。辛味とスパイスを足せばより望ましく、己の許容範囲に収まる。
福神漬の由来は七福神にちなんで7種の材料で構成される。大根、茄子、蓮根、瓜、胡瓜、紫蘇の実、そして最も特徴的で紛い物にはまず使われない鉈豆(刀豆:ナタマメ)で7種。胡麻や椎茸を加えることもあるようで、現在はJASで原材料と大根の割合が詳細に決められている。起源は江戸時代に遡るが、製品化は明治初期に池之端の酒悦によるものとされ、酒悦は元祖を名乗っている。製品は元祖と今風と2種類あって、今風の方が色も味も薄い。カレーに添えられるのはスプーンで食える漬物だから。
以上、次回rouxに続く。