雨に濡れながら佇む人がいる

4年経過。大腸カメラと胃カメラと腹部超音波と腹部造影CTで検査フルコースだわ。検査自体は苦にもならんが、前日昼から食い物規制が始まって、検査終わるまでひもじい思いをするのがいちばん辛い。今回初めて造影CT終了直後アレルギー反応が出てしまい、生食200ccを緊急輸液しながら、自動血圧計と心電電極と指先のSPO2付けてしばらく寝てろとな。造影CTは今まで随分やってるのだが、アレルギー反応は今回初めてで自分でも驚いた。

2時間ほどで回復したので検査は再開。CT以外は全部主治医のセンセによる検査。なかなか実務に長けた優秀な先生でしょ? 手術はもちろんだけど、看護師がドン引きする動脈採血なんかもホイホイするんだよね。ちなみに通っている病院は小さな町医者から伸し上がった地域拠点の2次救急なんだが、リハビリ病棟でコロナが発生したが5人以下に抑え込んでクラスター化はしなかったらしい。病院内医療関係者のワクチンはまだ(4/20現在)。30日に届くらしいので5月の連休で打つのだろう。直接の職員など関係者は400人弱だそうだが、配布は240人分。外注さんや出入りの業者はどうすんだろね? ワクチンくれても「誰打つの? 先生? やだぁ」とか「看護師じゃないの?」「えぇ? 回りで打ちッコするの? なんかそれ変~」とか、きゃっきゃしながら滅茶苦茶楽しそうなの。羨ましス。

アスパラバター炒め

アスパラ獄

年明け頃にフル納で香川のアスパラガスを頼んだのがまだ来ていなくて、5月中過ぎて北海道産がけっこう出回り始めたから香川はまだ来ないだろうと緑1kgと白700gを注文。こっちのほうが早いかなと予想を覆すように、全く別のルートから緑2kgくらいかな? 喜多方産の自分じゃ絶対買わないような正規優良品が届いちゃって、アラアラしてたら北海道の緑まで届いちゃって、ペルーやメキシコ産のしょぼいアスパラばかり見慣れていると、いや、まぁ、立派すぎて切らないとフライパンにも入らん。下茹で用の電子レンジにぎりぎり入るが途中で回転止まる(笑)。定番のバター焼き、茹でて冷製を試したが、生でも冷やして塩胡椒振って食えるのね。旨いっす。知らなかった。

茹でアスパラ

場末中国料理

ランチが良かったので検査終了後の夕刻。開店してすぐ。適当に座れというので、ビニル衝立がテーブルに載った4人席。この衝立は隣席と離隔するために両サイドに置くことでそれなりの効果を発揮するだろうが、身内で向き合って食う場合には声がでかくなるし邪魔なだけ。

まずは生ビール。ウホ。食道と胃と十二指腸が歓喜の声を上げている。菜譜を眺めているとあれもこれも感が募る。いっそコースか? とも思うが、食い切れるだろうか? という心配が先に立つジジイです。結局、冷菜の麻辣鶏、海老と玉子の炒めもので様子見。まだ行けそうだったからビールお代わり、酢豚、肉焼売。そこまで。最後に麺を頼む予定は諦めた。基本、日式に寄せすぎなところは不満だが、コレは極一部を除けばどこも同じだから仕方がない。酢豚は「日本の酢豚はこういうもんだ」的なプロデュースを経て、言われた通りに作ってます感が拭えないケチャップ酢豚で笑った。その他はなかなか。特に前2者は感覚的に日本人には難しい味付けと火の入れ加減。QR系キャンペーンは終了しているので支払いは2%クレカで。

2年前に買った携帯端末の電池持ちがかなり悪くなって、電池交換となるとメーカー代理店送りで6500円、カッペ地帯にその場で即時交換してくれるところはないし、困ったなと思っていたら、そういえば端末保証に入っていたよな? カードを探して0120したら、5500円で本体ごと交換だと。宅配で送った現物を配送のおっちゃんがその場で交換するというやつで、データ移行できんやんって言ったら、そこまで知らんてさ(笑)。あそ。しょうがないから楽天モバイルでタダの新規sim取って、丁度同じメーカーの1世代新しい端末があったからそれを購入。早速届いた新端末に前のsimと512gbのSD挿してデータ移行して、紆余曲折はあったものの半日掛かりで何とか稼働復帰。古い端末はフォーマットして返却。新しくやって来た交換端末に楽天simを挿して楽天Linkで回線認証。端末2台持ち。2年持たない電池交換で端末交換になるのだから端末保証は意味がないと悟った。さて、一人Lineごっこしてると虚しい(笑)。

穴子+白海老

老天麩羅素人

なんか、GWの足元見てるぜザマァ価格で物凄く迷ったが、結局買ってしまった。

穴子天

回転寿司(或いは産業寿司屋)で穴子を頼むとまず間違いなくギンアナゴやマルアナゴというアナゴではない穴子が出てきて激しく後悔するものだが、あんなマズいものを穴子と思われたら、穴子がかわいそう。かつて海老が車海老だった頃、才巻という小振りな車海老が寿司種に使われていたのと同じように、メソという真穴子の子供(35cm以下)が一本付の寿司種や天麩羅種として使われていた。ぶつ切りじゃ恰好がつかないからね。でも穴子はメソ、海老は才巻なんて今や化石老害のノスタルジィでしかない。天麩羅だってメソの一本より、大穴子のぶつ切りのほうが脂乗ってるし、柔らかいし、ホロホロ蕩ける。小骨の処理さえきちんとすれば旨いことには間違いない。というか、売り物にするなら霜降りしてヌメリ落とせよ。臭くて食えないだろうが(食品スーパーの惣菜)。

湯霜前

白海老天

火を入れても赤くならない白海老はこの季節ときどき見かけるが、とにかく高いから半額になれば買う。刺し身で食う場合は機械で剥いてパックに入っているモノを買ったほうが良い。鮨屋で使っているのは皆んなそっち。自分で剥く場合は高価だが大きめの個体を半解凍状態にして剥かないと悲惨な結果になる。天麩羅にする場合はヒゲを抜くくらいで塩水で軽く振り洗いすればOK。三つ葉、貝柱、玉葱等で掻揚げにしてもよいが、そのままのほうが好みかな。掻揚げにするなら芝海老くらい海老臭い風味が出るほうが良い。

天麩羅は好みの種を揚げたてで食いたいものだが、辺境住まいのポンコツのせいか、どうにも近場に店がない。強いて言えば蕎麦屋に行くか、和風ファミレスぐらいか。かといって、てんや・ほも弁・スーパーの惣菜天麩羅はどれも似たりよったりで一度食えば懲りるだろう? 素材がマガイモノだったり、下拵えを手抜きするとか、衣がフリッターだったり、使い回しの古い油で業務用冷凍掻揚げを揚げてるだけなんていうのもすっかり当たり前になってしまった。なんじゃこれは? と箸で摘み上げてしげしげ眺めたくなるような「のようなモノ」。あれが天麩羅だと思われちゃ、天麩羅がかわいそう(笑)。

下手物・滓in屑

飯を作るのに飽き、時折無性に下手物が食いたくなると重宝するのが、すき家とほっともっと。どちらも徒歩10分・チャリ5分勾配なしとカッペ寒村では貴重な底辺食だ。

すき家は散歩がてら早朝ビールが飲めるのが売りだったのに、何故か自主的に提供停止って、はま寿司等で突っ込まれたくないからってこと? まぁ、それも今や一律、マンボで終日酒類提供停止になっちゃって、相変わらずチグハグでトンチンカンで本末転倒な施策には呆れるばかり。おまけにグズグズ延長の繰り返しで、やる気ゼロ。強要する側もされる側も建前だけで、コレで事態が好転するとは全く思っていないところが実に日本的ですな。う~ん、オレも飲食2,3店舗作っておけばよかったな。潰れそうなところでも買い叩こうかと思ったが、もう遅いか。いつも出遅れるオレ。まぁ、取り敢えず掛かりつけ医はいる。相談できる医者にコネはある。最悪は少なそうなところへ脱出してCall Ambulanceしかないよな(笑)。70目前の厚塗りBBAに70代の老醜スダレ、二人を手駒に生殺与奪を握る80代の妖怪後見人という野心と妄執に凝り固まった頭悪そうというか典型的な昭和老害老醜トリオに40代だけど小賢しいBBAのケツ舐め小僧じゃ、まぁ、何かを期待すること自体憚れるわけで、まとめて口をキュッと縛って燃えるゴミに出すのが良い。きれいサッパリ(笑)。オレも同じ老害だからな。老害共の考えていることは手に取るようにわかるし、間違いはない。でも70越えても権力を振り回し、他者を支配し跪かせたいという欲望は、どうにもさっぱり理解を越えている。スゲーというかそれが生きる糧なんだろうな。

で、すき家はauPayで1000円貰ったから浮き浮きビール飲みに行ったら、何を考えてんだかビールを販売自粛しておって、憮然とした。ノンアルなら出せますが? って、それ違うだろう? 早朝から飲める貴重な店として期待しているのに。丁度恒例の鰻が始まっていたので特鰻牛のアサリおしんこセット持ち帰りで我慢した。5月に入ってから、今度はAmexで、すき家・はま寿司で30%還元、6末まで各カードあたりmax500円だけど、取り敢えず3枚登録しておいた。max500円とはクレディ・セゾンは渋いな。今年も鰻丼が始まっているが、ビール飲めないし、マンボウ圏外鰻行脚に忙しくてなかなか行けない。酒無しで6末の優待消化に間に合うんだろうか? う~む、なんつう下手物と唸りつつ頼んだやきそば牛丼オムカレーMIXは予想以上に旨かった(笑)。

期間限定dポは4/20の2割引きの日にdショッピングの葡萄酒で使い切った。酒で2割も引いたら赤字だろうに、docomo契約者の皆さんありがとう。いつもその豪気と思いやりに深く感謝してます。期間限定のJREポイントの期限が近いので、しょうがない、電車乗って鰻でも食ってくるかの。鰻地帯はマンボウ区域外だから心置きなく酒頼めるんだわ(笑)。JREも大赤字ぶっこいてないで、電車の無人運行と駅の無人化でもしたら? 駅ネットは大分使い勝手が良くなったが、電子切符とはいえ、乗る前に切符を買ってもらうんじゃなくて、好きに乗ってもらって、好きに飲み食いしてもらって、その分を請求するシステムを考えたほうが良い(いや、ま、考えてるだろうが)。改札という境界が明快なんだから、その気になればできるだろ?

バタフライ・ピー茶

まぁ、青い。青というより藍色、ちょい濃い目なくらいが味の特性ははっきりするように思う。爽やか。俗にいうハーブ茶だ。青い食い物・飲み物は意外に少ない。もう日本には無いけどダンキン・ドーナツ、31アイス、ブルーハワイくらいかね? アメリカじゃ受けるんだろうか? ボンベイ・サファイヤはグラスに入れると青くはない。青いビールは味は普通。富山の水色の蒲鉾も味は普通。ハスカップもブルーベリーも食える形にすると爽やかな青からは程遠い。

バタフライピー

松のやは近在店舗と新規開店が揃ってカレー併設のセルフ・サービス店になったようで足が遠のいていた。上げ下げを自分でやるのは何とも思わないが、飯をお代わり自由にされても正直メリットはゼロというか、当然他にしわ寄せが行くんだからオレにとっては純マイナス。客層が一気に下降するのも世の常なので残念なことだ。まぁ、モノは試しと、空いてそうな時間(祝日午前)を見計らって勾配ゼロの新装開店のほうへ。酒が出ないなら飲んでから行くしかないだろう。ベロンベロン。チャリのいいところは押して歩けば歩行者に成れるとこだね。バイクも同じだけど、ベロンベロンで中型押し歩きしたりすると、ちょっとバランス崩してコケたら起こせないぞ(笑)。

風除室に券売機が4台。クーポン使えるカレーにしようか迷ったが、丁度キャンペーン中だった海老一本サービスの海老x2+ロースカツ盛り合わせ定食、豚汁変更(+190)で妥協。PayPay10%還元中。印象だが以前利用していた頃に比べると100円ほど上がってないか? おっと、危ねえなぁ。スラブ上配管なのだろう、床上げ150で入口すぐに段差がありやがる。右奥にカウンターで、厨房と客席は仕切られて、原則客側に店員はいない。食券を渡し、給茶機で茶を入れて、席を選ぶ。客席は対面不透明アクリル間仕切付きカウンターとテーブル席が半々程度。厨房に近い窓際のテーブル席の中央には邪魔臭いアクリル間仕切り。側方は仕切りもなく距離も不適切。調味料やカトラリィは店内数カ所にまとめて置かれ、料理ができたら番号がモニタに表示され、トレイを受け取り、調味料類を掛けて自席に戻るタイプ。

チェイン店だから日夜改良が加わるのは当然だが、衣が変わったなぁ? 油が切れていないというか、カラッとさせるのを混ぜもので実現しようとしていない? 単に揚げた人間の技量かもしれんが、サクサクというよりは硬い荒衣に箸が止まる。衣が剥がれたら売り物にならない業務用の場合、密着性が良くて衣を厚くできるバッター液は必須だろうが、揚がった後の油切りの時間を少しでも短くしたい工夫がされているのだろう。ペラい豚肉も味がないし海老は外形は立派だけれど中で繋いでないか?。二つに折れたぞ(笑)。普通、高価な1本物を強調したい場合は頭と尻尾を見せるもんだ。変更した豚汁は里芋と牛蒡はまだしも肉少なすぎないか? まぁ、味噌汁なら定食に込みだし、豚汁もすき家より10円安いのは意識してるわけかな。

平日は知らんが基本おっさん~ジジイ一人客。小ギレイなのから浮浪者風まで。ほぼガラガラ。持ち帰りで中年夫婦とカップル。食い終わったトレイを片付けずにそのまま放置していく客が約2名(笑)。オレが半分ほど食い終わった頃に入ってきた作業服のおっさんは、見ている限りで8回飯のお代わりをしてオレより早く出ていった(笑)。カウンターに自動飯盛機があって、そこに茶碗を差し入れるとドソっと1回分の飯が落ちてくるように見える。これだと気兼ねなくお代わりできていいよな。そのうちカメラの死角になる席でビニル袋やタッパに詰めて持ち帰るヤツが間違いなく出るだろうが。

ホッカホカ亭が随分前に撤退し、しばらく弁当空白地帯だった辺境カッペ村に数年前に颯爽と出現したほっともっと。最初は閑古鳥が鳴いて何年持つかと危惧したものだが、なかなかどうして、結構繁盛してる。コロナ様様だろ。プレナスは火の車みたいだが(笑)。基本作り置きがなく、出来たてが食えるというのが最大の売り。味は咽るほどやたらと濃いし、素材も上等とは言えないが、貧乏人の嗜好をよく研究してスーパーの惣菜・弁当にギリギリ勝るコスパが売りだな。期間限定で手を変え品を変え飽きさせない工夫と、自社ポイント制度とPayPayやLINEを使った割引キャンペーン、モバイル・オーダーとほぼ全種を網羅するキャッシュレス導入で非常に使いやすくなったのも大きい。

最近は専らキャンペーン期間中に家でPCなり端末のメニューを眺めてオーダーし、指定の時間に取りに行って、「ネットオーダーの〇〇ですが、できちょる?」と店で決済するパターン。ちなみに豚汁は130円で小さいけど、肉の入りはいちばんいいな。ホモもマックもすき家もモバイル・オーダーで決済までできるが、ポイントが付かなかったり、キャンペ中は店舗のレジで払わないと還元がないのはちょっと不便。

老パスタx4

傘の花が咲く土曜の昼下がり、老はパスタの在庫の山を眺め己の余生を推し量る。

カネロニ

カンネッローニ(Cannelloni)

直径2cm、長さ10cmほどのバリラ(Barilla)謹製の既製品があったので買ってみた。下茹でしなくてOKというのが売りである。本来はラザンニャ(Lasagna)を丸めて作るものなのだろうが、手抜き。筒に詰める中身は焼いた牛挽き肉、茹でほうれん草、リコッタ・チーズと塩胡椒。定番でまとめた。

充填材

ベシャメルソースはフライパンで発酵バターを溶かし、薄力粉を練って、牛乳でちょい固めにまとめ塩、胡椒、ちょいレモンで味を決める。トマトソースはカットタイプのトマト缶1缶。耐熱容器にオリーブ油を塗って、トマトソース、ベシャメルソースを敷き、中身を充填したカンネッローニを並べる。更にベシャメルソース、トマトソースを載せて、下ろしたてのパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり振って、オリーブ油を回し垂らし、刻みパセリを散らす。200℃で予熱したオーブンで20分。筒が硬いなら+5分。

カネロニ食いかけ

予想以上においしかったからもう一度作ろうと在庫切れのリコッタ・チーズを探しているんだが、あまりの高額にクラクラするな。オレが以前買ったのは250gのガルバーニで1000円で3個位買えたはずなのに(笑)。酷い世の中になったもんだ。

マシュルーム・パスタ

マシュルーム

ときどき忘れた頃に食品スーパーに大きなパッケージのマッシュルームが置かれていて、見境なくカゴにボコボコ放り込む。しばらくはスープにストロガノフにマシュルーム三昧である。傘の内が黒ずんできたら、焼き物へ。麺はアルチェ・ネッロの高価な有機全粒粉だが、受けは悪いな。エコとかsdgsだの台場シティなど美辞麗句を尊ぶ意識高い系向け。オレは意識最低情弱貧老だけどおいしいと思うよ。

墨イカ+鰤

イカ

ブリとスミイカがあったので買う。本体は刺し身で食い、肝が小さすぎて塩辛には程遠いので、余った下足とエンペラをパスタに。適当に切ってフライパンにオリーブ油を垂らし、大蒜、赤唐辛子を香りたて、イカを軽く色が変わる程度に焼く。すぐ白葡萄酒を入れて1分ほどアルコールを飛ばし塩胡椒。麺の茹で汁を少量加え、茹で上がった麺を和える。

イカ

緑はスナップエンドウ、赤は生のトマトだったかな。パセリを散らせば出来上がり。麺はアニェージのスパゲティ。

ボロニェゼ

ボロニェゼ

ときどき冷凍庫の奥深くから発掘される。う~む。酔った頭で記憶を遡っても見当がつかんので、解凍してバターを敷いてフライパンで温めるだけ。黒く見えるのは後で加えているドライトマト。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ下ろしたて。麺は定番デ・チェッコのスパゲティ。

降り積む

アンチョビ

カタクチイワシの塩漬けを油で密封保存したアンチョビは昔は自分でよく作っていたものだが、最近は肝心の生のカタクチイワシが手に入らんね。市場にでも出向けばあるんだろうが。塩分はアンチョビだけで賄えるので茹で湯を入れすぎないよう調整が肝要。食う直前に上掛け用のオリーブ油をテレテレ回し掛ける。麺は最近珍しいブイトーニのスパゲッティーニ。50年くらい前、日本人が家庭でスパゲッティなるものを食い始めた頃、国産のママーに並んで最初に店頭に並んだイタリア産パスタだと思うが、今はすっかり見かけない。尖った特徴がないというか、万能だけど今風じゃない。意識高い系だと使い難そう(笑)。

アンチョビパスタ

パン:pain

英語が大好きなのにベイカリィに出向いてブレッドを買うと言う人はあまりいない。でもって、パン屋に行ってパンを買おうとするとお菓子のようなパンばかりで酷く萎える。昨今は食パンまでお菓子化が進行し、水分過多の砂糖や乳や油脂で味付けした“高級食パン”というものが売れているらしいが、いくつか食べてみても化石老害の舌には特に思うところはない、というか気持ち悪い。いったい誰がどのような状況で食べるものなのか、少なくともウチの食卓に居場所はない。代わりにこのところけっこう受けているのは、西友ネスパで扱っている日光金谷ホテルの冷凍食パン。1.5斤くらいの分量で、自然解凍して好みの厚さに切る。重くて小麦の味がみっしりとしっかりと伝わる。そのまま、焼いて、バター、ジャムでもおいしい。メインディッシュの添え物、ソース・スウィーパとして実に適切な引き立て役である。

高級食パンと同じくらい違和感があるのが苺やキウイといった生のフルーツを生クリームと一緒に挟んだサンドウィッチ。以前はキワモノ的存在だったものが今はどこでもいちばん目立つ位置に鎮座して、その断面を過剰に見せつけている。残念ながら食べたことはないのだが、コレ、甘いんだろ? 植物性のホイップ使ってたら一口食って落としそうだから怖くて試せない。

老いカツ

外で食うカツは安い店ほどバッター液と生パン粉で跳ねができるほどバリバリの粗衣厚衣で油ギッシュ、カツ丼も衣のサクサク感を活かすため? 玉子は薄っすら脇役で、もはや老爺が覚束ない手付きでどっこいしょとこさえるトンカツやカツ丼とは趣が180°違っていて驚く。ちょっとレシピを検索しても店舗並にバッター液と生パン粉(パンをフープロするのまで)を使うのが過半を越えている。正確には家でカツを揚げる(揚物全般)というのは、コスパ無視の犯罪行為に近い時短できない低脳バカ扱いで、店で食うか惣菜を買うのが正義であり常識であり、結果として、それが現代のカツの作法の常識になったというわけだ。めでたしめでたし。

とんかつ

だから、老いカツでは煎り胡麻を擦ろうなども心にも思わず、塩と数種のとんかつソース、練りたての辛子さえあれば満足できる。むろん、キャベツにドレッシングなど以ての外、というかワシ、ドレッシング買ったこと無いねん。手間暇掛けることが美徳とは思わないが、その手の売り物って純粋に本物からはかけ離れている。中身に比してとんでもなく割高だし(笑)。肉は1.5kgのロース塊を2分割して2回分とし、それを4分割(老いカツ用:225gx2、老いカツ丼用:150gx2)して揚げている。

とんかつ飯

フロンティア鰻:H亭

マンボウ直前駆け込み。駅から10分ほどだが、わざわざ一駅電車乗りたくないねん。車でも10分ほどだが実に行き難い。ホムセンの駐車場に停めて歩くのがいちばん。徒歩では辛い距離だが、チャリなら何とか。ただし15m程の高低差を克服しなければならない。そういえば隣町の駅がその段丘の境にあり、駅併設のエレベータを使えば一気に克服できるでないの? と思いつく。若干のアップダウンはあろうが、まぁ、なんとかなるだろう。面倒臭いから補助モータ付きのチャリ買おうかな?

13:00ちょい過ぎ。餓鬼お断り。行ったことはないが、土日は並ぶほど混むらしい。鰻食うのに並ぶって、どこまで暇なんだよ。イカれてるとしか思えん。BGMはジャズ。マイルズとかコルトレーン。予想通り意識高い系女性お一人様や会計時に店主? を呼んで語る薀蓄オジサン達の御用達なので、貧カッペ老醜は隅の6人掛けテーブルの椅子を2つ省いた席でちんまりと小さくなって存在を消す。まずはビール。瓶しかない。ブランド鰻である宮崎産和匠鰻と普通の活き鰻、それぞれ厳選と特上のグレードがあるが、厳選は全て売り切れと説明される。肝串も売り切れだったので、ラスト1本のヒレ串を貰う。

ビールが心許なくなる20分ほどでヒレ串。うーん、みっしりと串に刺さったコラーゲン。30分ほどで小振りな重箱、漬物、モズクの和え物、肝吸いが配膳された。最近、漬物に奈良漬(粕漬)が含まれないのはどこも似たようなものだが、もしかして飲酒運転対策なの?(笑) 蓋を開く。縦半身x3を見慣れているせいか、横半身x2はちょい物足りないな。蒸しが効いてふっくらした身と皮目のパリッとした焼き、かなり薄めで甘くないタレで、飯への染み込みも極小で好感した。卓上に醤油と山椒。結果的に必要はなかったが、山椒は空だった(笑)。会計はテーブルで。タブレットに接続されたカード・リーダに暗証を打ち込んで完了。店員、調理場の職人とも清々しくも簡潔で丁寧、最近ではなかなか稀なレベル。今度は関東風櫃まぶしを食ってみよう。

Vent

換気(Ventilation)とは清浄な外気を取り入れて室内の汚染された空気を排出することであって、換気が機能している目安としてCO2濃度が450~700ppmであることを確認するのが手っ取り早い。昔は濃度別のガラス管の試験体を使って測定していたが、今はディジタルの中華測定器が安価に入手できる。法律上、居室のCO2濃度は1000ppm以下とするように換気設備の設置が義務付けられているが、動いていないから吸気口塞いでるまで、微笑ましくも「では、私はコレで」と速やかに退散するに限る。24h換気を稼働させていても、夜、締め切って朝見ると750ppmぐらいになっているときもあるが、概ね600台はキープできている。昼間は窓も開けるから500を少し超えるくらいで落ち着く。ちなみに、現在の地表面における外気のCO2濃度は年々上昇していて北緯40度近辺で400ppmほど。

CO2濃度

テレワークといえばおしゃれなテーブルで林檎マークのパソコンをさり気ないけど背が確実に見える角度で開き、Sirenのマグカップを傍らにキーボードをパチパチして素敵というかス・テ・キですね。多くの場合コアが有っての遠隔だからテレワークなんだろうが、この国の業務慣習にはとことん合わないだろな。できない理由とやらない理由を考えるのに忙しいというよりも、今やテレワークなんてAIによって廃業を余儀なくされるリストラ予備軍の扱いで笑った。はいはい、ご尤もで。今年は夏の迷惑イベント・脳筋ショウのおかげで売上30%downは覚悟しているが、廃業準備と余生を見つめ直すきっかけとして丁度良かったわ。

しかし、人を集めたり、集まったり、お世話したり、他人と接触することでお金を稼いだり、生活している人が多いことには驚いた。接触の殆どはデバイス経由のコミュニケイションで代替できると思うのだが、何かコダワリがあるのか? あるんだろうな。同時に、自分以外のヒトと集まる、騒ぐ、交わる、一緒に行動する、話すといった行為は多くのヒトにとっては自然で本能的な快楽の一種なのだろうか?

優秀なワクチンや特効薬が出揃って、末端まで行き渡るには少なくても5年は掛かる。それまでは大波小波に揺さぶられながら、徐々に減衰していくわけで、ある日突然すっかり以前と同じ日常に戻れるわけではないことを理解したほうがいい。コロナが終わっても、別の感染症が蔓延することだって当然あるだろう。中世のペストが世界の産業構造と統治体制を覆したように、今回のコロナは丁度良い変革の機運だろう。特にこの国の社会の、ヒトとヒトがベタベタ密接して傷を舐め合うような、何をするのもみんなで一緒、空気読めだの、抜け駆けは許さないだの、クダラナイ権謀術策を巡らして、ヒトとヒトとの関係性にしか自らの存在意義を見出だせず、ヒトとヒトとの関係性そのものを飯の種にしてあやかって、旧態依然の手法に依存した産業や業態が立ち行かなくなるのは自然の摂理だろう?

世界で最も安全で安心なショウを実現するには、やはり感染症対策の原点に立ち返って、初期のクルーズ船で行われたように、清浄部分と汚染部分の区画を設定し、それを厳密に管理運営することで実現可能だ。クルーズ船では船の中で区画を作ったように、汚染地域である東京(+近郊の会場都市や関係者宿泊地)の中に清浄部分を造ればよい。その境界の内側は清浄者のみが存在し、外部の汚染者の越境・侵入は厳禁になる。当事者・関係者の宿泊地、競技場、それを結ぶ経路は物理的、時間的に隔離される。もちろん境界の内側の関係者はすべて有効なワクチンを接種し、頻繁かつ定期的な検査で感染が発生した場合は直ちに清浄区域から排除されることになろう。海外の大半の関係者はワクチン接種により清浄者として入国するが、それが難しい貧乏国は主催者が用意したワクチンを接種できるような対応になると思う。当事者・関係者の数は膨大だが、そのためのリソース、ワクチンと検査・接種体制は間違いなく既に確保されているし、3ヶ月前である4月末からは準備・運用が始まっているように思う。1円の金にもならないどころかマイナスでしかない汚染民の検査なんて最初からやる気ゼロ(そっちが忙しいからオマエラの分が後手後手のグダグダなわけ(笑))。

最大の困難はスポンサーが期待する観客(招待客を含めた外国人も)を如何に収容・動員するかにある。招待客はVIP待遇清浄者だから例外として、チケット所有者や海外マスコミ等に対しては入場前に簡易抗原検査(1時間ほどで結果がわかる)を義務付け、陰性者のみ入場可、入場後も当事者・関係者の清浄区画とは離隔された中間領域に缶詰、空調等による加圧で清浄域に汚染空気が流れないような方策も考えているだろう。問題は区画の構成と維持管理が完璧であるほど、外部視点からは臨場感が失われ、被差別意識が煽られる点にある。まぁ、テロ対策とかうそぶいて誤魔化すんだろうが、ココを如何に克服するかが大成功と成功の分岐点かな? でも大丈夫。今回メディアは完全に味方だし、9月の選挙までセットで一蓮托生。窮地を救われた代理店・マスコミ・スポンサーは選挙で恩返しすることまでがお約束だ。雨降って地固まるみたいな感じよ(笑)。清浄者と汚染者を分かつ壁は高く強靭だが、その壁面には夢と希望、勇気と感動のパッチワークが隙間なく張り詰められて、汚染者には存在が感知できないのだね。それに、目に見えない結界とか好きだろ? 有刺鉄線で囲われていなくても、根が生えた植物のように一所におとなしく留まるのがオレたちの性だ。見切っているよなぁ(笑)。

多くの人は海外からウイルスという汚染が侵入し被害が拡大することを恐れているが、それは真逆だ。今回の課題は、ウイルスが蔓延している汚染地帯で外来者も含めた清浄者が如何に安全に滞在し、ショウを催すかであって、汚染地帯は完全に隔離されるのだから蔓延状況や汚染民のワクチン接種割合は開催の障害にならない。関係すらしない(笑)。Open your eyes. 図と地は軽やかに反転する。

そして。約束した時間だけが躰をすり抜ける

防疫専門家はコロナを根絶できると思っていないし、政府や産業界もそれほど真面目に困ってはいない。仕事や教育に支障がでないよう電車は動かすし、道路封鎖もない。いつもどおり。一部の影響を受ける業種、界隈に対しては、バラマキで時間を稼ぎ、その気があれば構造転換を図れば良い。ただ、老人が死ぬと支持率に影響するし、メンツもあるから高齢者へのワクチンの摂取は選挙前に終えたい。特に票田の地方高齢者へは手厚い配分が行われる。体制を支える公務員や政治団体、メディアや産業界へも優先接種が進められるだろう。その他“一般”はどうでもいい。ヒトが死ななくなればヒステリー騒ぎも治まる。肉屋を支持する豚は放っておいても屠殺場へやって来る。年度が変わる頃には治療やワクチンも有料化されてるかも(笑)。1年間何してた? への回答は、何もする必要がなかったからしなかった、ということになる。ヤッてる振りはしてただろ? ピッカピカの作業服着て。唯一の不確定要素はウィルスの変異株への対応くらいか。むしろ、消費税率上げや緊急事態条項の導入などオマケがおいしいかも。

羊串焼き

串焼きなのか

羊の肩ブロック肉を大きめの一口大に切り分け、ヨーグルト、潰した大蒜、生姜欠片、クミン、コリアンダー、黒胡椒、岩塩、その他好みで適当ドロドロに漬け込み放置。空気に触れぬよう密封しておけばチルド室で1ヶ月位放って置いてもOKよ(笑)。

サルサソース

ヨールグトさんスゲー。おいおい、大丈夫かよ? とクンクンして玉葱ないから茄子を交互に竹串に挿して、IHグリルでフルオート、白葡萄酒を開ける。焼き上がりに塩胡椒、オリーブ油少々、パセリ(コリアンダーの葉がない)を散らす。引きちぎるようにモグモグと。

ピタパン

そのまま食ってももちろんOKですが、軽く解凍して焼いたピタパンを半分に切ってアッチャッチャと袋を開き、予め冷やしておいたハラペーニョとレモンでブリブリのサルサ・ソースと串から抜いた羊肉を入れ込んでムシャムシャ食っても旨いです。これからの季節、白葡萄酒の代わりに冷やした発泡性葡萄酒でも良いです。


2021/05/24 作成__2021/05/24 最終更新