Covid-19 chills out

おやおや。またかよ。もう、飽きたよ。代わり映えしね~。でも、ウザい酔客が減ってくれるのはありがたいし、店も空いてて気分は良い。コロナ蔓延は思いの外、親和性が高く心地良いほどだ。もともと盆暮れ正月はもとより、式やら会やら避けられない催しすら尽く忌避し、流行り廃れとは無縁な生活を心掛けてきたから、淡々と食べたいものを食べ、行きたいところに行く。何も変わっていないところに、自分でも驚く。行動変容などと、まるでオレの生き方みたいな情態を、お上が勧めてくるなんてオカシナ話で笑える。

淡々と冷っこく。Static Silence。もちろんその境地に達するには、世俗への未練、煩悩、欲望を尽く捨て去り、できることもできないことも全て自ら進んで取り掛かり、他人に頼らず期待せず、怒らずヘロヘロ常に適当に受け流せる度量を持ち、自分の力で完結統治できるdominionを造り上げ、日々淡々と管理・実行することに尽きる。2011の“After that”は己の生活や生き方の変更を含めて大きな転機になったが、コロナは他人事に近い。かなりの余裕を持って傍観している。自分にとってのSocial Distanceは公的距離を示すSocial Distancingではなく、文字通り「世間との乖離」なのだろう。

最果て

思い返すと飲み会なんてのも、コロナの前後に関わらず、もう数年やっていない(呼ばれもしない(笑))。外食はするが、会食はしないし、多数が自粛してくれれば店は空くし、声がデカイのとお喋り女(最近は若い男もよく喋るよな)も減るし、イイコト尽くめ。ガラガラの店のカウンターで一人ポツンと飲んでいると、鮨職人や板さんもやたらと気を遣ってくれてかえって申し訳ないくらいだ(笑)。チェインや安価な店は感染対策に消極的というか、ヤッてる感を演出してるだけだし、類は類を呼ぶとばかりに無分別で無定見な人間が集まりがちだから避けているのは事実だが、それ以外なら水を得た魚のように食いに出ている。昨今は十把一絡げのようにテイクアウトやらデリヴァリィが推奨されているが、基本、持ち帰りは味が落ちるから論外なわけで、色々工夫をこらしたところで全く食指が動かない。おいしいモノはそのモノを最高の状態(タイミングとセッティングと技巧)で食べてやることが素材と料理人に対する礼儀だろう。できたものをその場で食べる。それが食事の真髄。もちろん、家族の作った愛情飯やら釣り人の特権だの漁師飯は拙い思い入れとただ素材の新鮮さだけに依存した自己満足であって料理ではないよ。

GtEのおかげで現金オンリーだった田舎の飯屋も電子クーポンが使えて捗るのも大変ありがたい。初回購入分を使い切ったが、期間延長になったことだし2回目はいつ買えるのかな? 早くしろよ。面倒だから1回あたりの購入可能金額を10万くらいまで上げてくれないものだろうか。寄生虫サイト経由のポイント錬金術を対象外にしたのは評価するが、電子クーポンも3人以上の会食や5000円/回・人以下は対象外にする等、食材の質のいっそうの向上と、ゆるりと落ち着いた店内飲食環境の維持をよりいっそう図るべきだろう。老人だからね。自衛は必須だが自粛は無用。

Self賄い

過疎辺境の暮らしでは近くに良い店がないので平日の昼はアルコール分の補給と、仕事からの現実逃避を兼ねて自分で飯を作ることも多い。残念ながら、自分で作ったものは食う前から味がわかっているから「おぉぅ、ウムウム。いいね、コレ」という新鮮な感動に欠けるという致命的な欠陥がある。かと言ってゼロから作るのもタルいから大抵は残り物やリ・アレンジで誤魔化すから余計レベルは下る。食うのが自分だけだとテキトーに傾きがちだが、作るのが嫌なら食べに行く、買ってくる、酒で誤魔化すと割り切っているから、作る以上はそれなりに食えるものを作る。

賄い

2020年の庄内産ササニシキを7分づきで精米し、前日電気炊飯器で炊いた残り飯。豚汁は小間切れ肉、ゴボウ、大根、人参、蒟蒻、葱は必須。味噌は気分で決めるがこれは既製の米麹味噌。出汁はアゴか煮干し。糠漬は最近再開した。購入している玄米を精米すると結構な量の糠ができる。重量ベースで玄米=白米80%+糠20%。精米機は胚芽米から5分づき、7分づき、白米まで精米具合を選択できるので、用途に合わせて最適な精米を行う。酢飯は白米、普段使いの飯は7分づき、赤米、黒米、古代米や麦、雑穀を混入して炊く場合は。好みでとしか言いようがない。

一定量の糠が溜まったら、フライパンで色が変わる程度に乾煎りする。食味や保存性などいろいろ試した結果としては1kgの糠に70gくらいの塩を加え、水を加え固めに練る。胡瓜、大根、人参、白菜などを適当に漬け込む。冷蔵庫で二日くらいかなぁ。調味料で味付けしてる売り物とは別物。筋子はロシア産紅鮭筋子。長持ちするから冷凍品をkg単位でまとめて買っている。塩分濃度が高いから家庭用の冷凍庫で凍らすことは難しい。

賄い刺し

5年に1回ぐらい作る肉じゃがも残り物。毎日白米を炊くわけじゃないから芋が飯代わりだ。牛バラ肉を菜種油・胡麻油混合で軽く炒め、じゃがいも(キタアカリ)、人参を加え炒める。湯掻いて水気を切ったシラタキ、玉葱を加え、酒、味醂、砂糖を加えたら蓋をして煮る。野菜からかなり水分が出るので水は加えない。

肉じゃが

じゃがいもに串が通るまでになったら長葱を加え、醤油で味を調える。更に5分ほど煮れば出来上がり。おかずの鰹タタキは流水で15分ほど解凍し、半解凍をテキトーに削いで、生姜を下ろす。鰹が出回らない時期はこれで十分。

茶漬け

残り飯といえば茶漬けも比較的有効な残飯処理手段であるな。茶は煎茶よりも昆布茶のように旨味添加されたものがよい。特に高価な緑茶は止めたほうが良い。茶漬けは元々、そういうもんだ。独特の進化を遂げた国内産緑茶も気になりだすと際限なく対象が広がっていくものだが、カッペ老のようなド素人は2000円/100g以上には手を出すもんじゃないと思っている。

あぼわさ

ヌルい茶漬けは食いたくないから冷え切った残り飯は必ず加熱しておく。紫蘇の梅酢漬け、人参糠漬、山葵茎の醤油漬け、数の子等あるものを適度に加え、熱い湯を注ぐ。

舞茸炒め

アボカドは2つに割って身をスプーンで繰り出す。千切った海苔と下ろした山葵をトッピング。おかずは舞茸とベーコンの炒めもの、出来合い惣菜のエビチリ。税別570円/100gもしやがったのに、普通の甘いエビチリでがっかり。平凡なオッサンの平々凡々な食卓の取るに足らなさは気持ち良いほどのスカ。

惣菜エビチリ

港町門前鰻雑感

もういい加減、感染者の吐いた息を吸い込むことで空気感染することを認めたらどうだ? マスクして会食などという馬鹿げた対応を推奨するのではなく、呼気が最大限に排出され、意味なく雄叫びを上げる運動や歌唱・管楽器演奏、お触り飲食や酔っぱらいの飲み会等が感染の原因で、それを家庭や職場、学校に持ち込むことで二次感染が広がっている。マスクをしてるから濃厚接触じゃない(笑)とか、満員電車は無言だから安全(大笑)とか、その場しのぎの嘘を積み重ねるから本質を見失った頓珍漢な対策しか打ち出せなくなって自分で自分の手足を縛る事態になるんだよ(笑)。もう、お笑いとしか思えん。

感染経路不明の主要な経路が公共交通なのに、遠回しにテレワーク推進を連呼しても電車民には理解されないぞ? なんつったって彼等にとっては電車は信仰だからね。地元なんか経路不明率8割だし、同じ人口規模でも車通勤文化圏に比べると数倍以上の数値を叩き出してるから、ここまであからさまに一目瞭然な事象も珍しいが、それに目を瞑り続け、日夜通勤に勤しむ社畜さんには絶え間なき称賛と目眩く感動を禁じえないものだ。私も法律上は社員なので、自らの意志と損得で電車に乗ることもある。対価の発生する仕事であることと帰り道に鮨か鰻を食いながら酒が飲めることが最低条件で、なおかつ天気が良いことは必須である。長閑なかっぺ地帯をテロンテロンと揺られて走るのも悪くはない。

かっぺ田園電車

大きく分けると純然たる観光地の門前参道沿いと、休日にはネット情報を見たグルメさんたちが遠方から車で馳せ参じて大賑わいの鰻街道沿いの准観光地、その他地元民生活域に3分できる。観光地はGtE、カード類ほぼ可。准観光地はほぼ現金のみ、地元は観光地の支店系も地元店舗も現金のみがほとんど。現金は入手性が悪いし、触りたくないから、その手の店は原則行きたくないが、どうしようもねーな。

同じ街なのに観光地の区域とそうでない地元民区域は店の客入りが極度に違って笑える。観光地の方も外国人が急減して例年に比べると嘘のように静かなもんだが、店頭で捌くパーフォマンスを売りにしてる2軒の老舗には昼どきを外しても列ができるほどの客はいるようだ。昔は池沼河川に恵まれて、それなりに天然物が揚がり、江戸から来る参拝客目当てに広まったのだろう。今でも細々と養殖している池はあるようだが、天然では商売にならんだろう。底は汚染されてるしな。従って、国産鰻はほとんど愛知以西から、稀に共水や坂東太郎等のブランド養殖物を扱う店もあるが極少数。観光地の制約上、注文があってから捌いて焼くのは無理なのは言うまでもない(笑)。話し声の絶えない狭い店に詰め込まれるのは好まないので、もっぱら目指すは地元民向けの普通の店になる。

Case1

鰻卸が経営する店だそうでどこかに本店があるらしいが、そっちは場所すら知らん。こちらはイオンSC内なので午後15:00前でも中休み無しで営業中。50席ほどの店だが客皆無、オレだけガランドウ。貸し切り。BGMしか聞こえない。ヒャッホーと入り口でサーモグラフィと手指消毒、6人掛けを間引いて4人席にしたような巨大なテーブル席に落ち着く。荷物と上着をポイチョしてメニューを眺める、というほど選択肢はない。オーダーはいつも4p鰻が1.5尾載った鰻重4.5k円なり。肝吸い、お新香付き。ビールとメインの繋ぎに肝串、肝煮等を所望し、10分ほどでビール、20分ほど待つと摘み、ビールが無くなりかける30分過ぎにようやくメインが盆に載ってやって来る。重から半身の鰻の半分がはみ出るように載せるのが流儀らしい。飯は全く見えない。箸で腹の中心をツーっと割いて一口。ウム。表面は焼きのパリッとした感触が残るが、身は蒸しが効いてふわふわ。ほとんど甘味のないサラサラの醤油味のタレが鰻の脂を引き立てる。卓上にタレと山椒の器があるが、必要性は全く感じない。

1月末。今年になってから初めて。朝っぱらからの検査立会いをこなし、最後にテメエ自身の完了検査も指摘事項なしで落着。腹も減ったし、気分良く飲むかと11:30。暖簾をくぐると、ネエチャンご降臨。12時からになりますが、と。は? なんかシステム変わったの? う~んと唸るも負けた。名前を言って、注文も済ませてカードを貰い一旦外へ。

すぐ前のフードコートを端から眺めると最後の中華屋で生ビールがあるやん。ホイホイと生ジョッキと、う~ん、どうせ大した量じゃないだろうとキクラゲと卵の炒めもの単品をツマミに貰う。使い道があまりないWAONの出番だ。ガラガラのフードコートで待つこと5分。発振器が唸って、配膳口に赴くとトレイを見ておよよ。けっこう盛りが強烈で、小さめの皿に山盛りなのが中華風だわな。スタッフ全員中国語だし(笑)。まぁ、腹が減ってるし、時間は30分もある。ちゃんと500ml入っている生ジョッキを飲みつつ、餌に取り掛かる。熱々、トロミ十分、肉も結構入っている。キクラゲとふわふわの玉子も良かったが、何よりも街中華風の塩分過多で旨味増量でエグい味付けでないのが気に入った。

12時丁度。店の斜向かいのソファに寝そべっていると、先客が呼ばれた。次オレかぁとノソノソ立ち上がり、先刻から店の入口を塞いで延々協議中の爺婆トリオをどうしたものかと勘案していると、中のネエチャンが排除してくれて助かった。カードを渡すとまずはアルコール消毒。次に感熱モニタで体温チェック。OK出ると席に案内される。いちばん落ち着く隅角の席に上着と荷物を置く。お茶とウェットティッシュと割り箸を持ってきたネエチャンがテーブルの上に置かれたビニル袋に箸以外のすべての廃棄物を入れるように説明される。徹底してますな。紙製の使い捨てマスクケース(最近は鮨屋でも見掛ける)に外したマスクを挟み込んで、まずはビールで喉を潤す。大きめのテーブル席の半数はテープでバツ印が貼られ使用不可。一席飛ばしで客が案内されてくる。10分ほどでメインの鰻重と肝吸い、お新香が配膳される。ここは閑散時で30分強がだいたい標準。更に10分して肝串。これは鰻重よりは先に欲しかったな。肝焼きにちょっと山椒を振る。鰻重の蒲焼きは甘みの殆どないサラサラのタレで焼かれており、田舎ではかなり珍しい部類。まぁ、昨今の標準がトチ狂っているだけだが。

使える席が埋まると新規客は13時からの予約になる模様。1時間の完全入れ替え制だそうで。人口密度を保つため店内では待てないので外で時間を潰すことになる。半分くらいは諦めて帰ってるけど、まぁ、いいのか。制約に対してはメイン・メニュー200円引きで対応中。夫婦や家族でも静かに食っている人もいれば、酒も飲んでいないのに、爺婆やカップルのように延々と声を張り上げて会話をしていなきゃ生きていけない人もいるのが不思議といえば不思議。

Case2

参道にあるいちばん有名な老舗の支店は知ってる限り2つあって、今回は別館のほう。いつものSCからも徒歩数分。平屋の料亭風で庭園を囲むように棟が立ち並ぶ。二人席から個室まで、全容はわからん。10時半に役所で「オレの前に二人が判子押してんだからヨシ! ヨシ! ヨシ!」と盲判を乱発し、プラプラ散歩がてら別館へ。ちょうど開店の11時。平日なのに既に2組客がいて驚いた。酔狂じゃのう。ちなみに整理番号3だった。

特上鰻重に鯉の洗い、瓶ビール。肝串も肝煮も無かったので諦め。ウザクやう巻きは自分でも作れるからな。もちろん肝串も肝煮も業務用既製品が出回っているわけで、舌だけで判断するのはもう無理かもしれない。ビールはキリン・ラガー。鯉の洗いを酢味噌でちびちび。待つこと20分位で鰻重登場。白焼きまで上がっているのを蒲焼きにしただけかな。蓋を取ると、うむむ。3.5pほどの鰻が1.5尾。横長の重箱に縦方向に隙間なく全面を覆う。食欲を唆る良い色と香り。

腹の部分を箸でツーっと裂き、一口大に横方向に箸を入れ、左下隅よりまず一口。蒸しの効いた柔らかい身肉。皮目はよく焼けているが脂がしっかりした厚めでボリューム感はある。タレは甘味は抑えられているが、尖らない少しコクが残るタイプ。飯は厚さ1.5cmほどで硬くもなく柔らかくもなく最適の炊き具合。タレも無用に染み込んでおらず、田舎の割には品が良いな。数年ぶりだから記憶が定かではないが、以前は典型的な田舎鰻だった。

中間の1枚は卓上の山椒を振ってみた。それなりの質の粉山椒で、香りよく鰻とも合うが特に必要性は感じない。今は天然や中国産の極一部の泥臭い個体以外で山椒の必然性はほぼ無いと思う。香の物は胡瓜と大根の浅漬で奈良漬は割愛された廉価版。小振りな椀の肝吸いは平凡で、オレが自宅鰻で使っている冷凍インスタント肝吸いと変わらん。ビールが終わって熱燗1合追加。最後の1枚に取り掛かり、程なく完食。白焼き頼んでも食えたなと思いつつも、ポットのお茶を味わいつつ庭を眺め、丁度よいホロ酔い加減で席を立つ。

GtE対象と引き換え? なのかどうかは知らんが、現金以外にようやく昨年からPaypayのみ使用可。レジ前でいつものQRコードを読み込むと、ネエチャンにこっちを読めと別の紙のQRを示される。??と困惑しつつも金額を打ち込んで決済完了。何故か端末の画面は残高付与中1000円が表示されるが、疑問が氷解するのは帰りの電車内で広告を見て。Paypayご当地キャンペーンで、市内指定店舗で21%(Max1000円/回・期間max5000円)還元に該当したらしい。なんと。あと2回位行けるかな?

コマイ(氷下魚)

オホーツクの流氷の下にいるコマイ。加工済みの一夜干しを炙るだけ。昔、東北の日本海側の漁港でオバちゃんがイカを焼いていて、一杯買い求めた。獲れて数時間の見事なスルメイカを電熱器に焚べ、両面をさらっと焼いてくれるわけだが、どう食うのがいちばん旨い? と訊くと、マヨネーズと七味がドンと出てきてガックリした憶えがある(笑)。それも瓶入り量産品とチューブ入のただの量産マヨ。このコマイもマヨに七味が問答無用の定番です。ありとあらゆる技巧と修練を重ね腐りかけの魚を酢飯に乗っけて食ったりと、日常的に貧しい食生活を余儀なくされていると、雑な調理と大雑把な味付けでも素材の質が良いからおいしく食べれてしまうのはズルいよな。

氷下魚

半解凍ぐらいでオーブンや無水グリルで軽く焦げ目がつくまで焼く。鵡川のシシャモよりもゴツい、しっかりした歯応えと、タラ科のホクホクした白身。おまけに安い。

ザハの呪い

安藤忠雄にこれができれば日本の再興もあるかも……と言わしめたものの、国を挙げた誹謗中傷とコキオロシのもと、問答無用で引き摺り下ろされ、担がれた軽い神輿にプランをそのままパクられて、著作権を巡る裁判を起こそうとした矢先にアメリカで不遇の死を遂げた。ザハにとっては多数の中の一つに過ぎないだろうが、祟られるだろう? これ。

今は代理店さん演出の「目障りな老害エネミィが怨嗟を一身に集め炎上することで本体を守り抜く」作戦遂行中で、ほぼ予定通りかな? 今夏は3車線の1つが専用に接収されるそうなので仕事にならんだろ。完全蟄居でchill outか、飛行機飛んでりゃハバロフスクで避暑だな。まぁ、たとえどんな形になろうとも、どんな結果を産もうとも、利権ピックは国のメンツにかけて遂行される。今度の首相は利権ピックが飛べば即ち自分の首も飛ぶことと理解してるだろうし、今は「無観客でもメンツは保てるかな?」に傾きつつある官僚+歴史に名前を残したい派政界と、「盛り下がったらお終い」がわかっている利権追求型政界+マスコミ・興行・広告産業とそれを背後からド突いてるスポンサーの綱引き中。選挙があるから後者が優勢というか、決定権は後者にありそう。そのためにはたとえどれだけ死人がでようとも、観光業界と運輸、飲食には生き残ってもらわないと困るっちゅうことだね(笑)。中小飲食は地元の商工会議所などを通じて徹底的に優遇される政権党の貴重な票田だし、手厚い票を配分されている田舎有っての権力構造だ。ソフトだけじゃなくハードもお先真っ暗だから、この先縋るのは観光しかないのは自明だし、当面外国人に期待できなくなった以上、票田である瀕死の地方を救うには都会人のケツを叩いて地方に移動させるしかない。長続きするわけない無駄なあがきだが、偏差値40でも困らない制度設計で使えない人間を量産しちゃった結果、「おもてなし」ができなきゃ、男は北の荒れ地を開墾する人足、女は大陸の家政婦にでもなるしかないよな~(笑)。

そういえば、記憶のかなり最初に近いページに、最初の東京オリンピックの映像が刻まれている。おそらく祝日に行われた開会式を家族揃って小さなモノクロTVで見ていた残像。そしてそれから半世紀以上の月日が流れ、2度目のオリンピックが迫っているらしい。最初のオリンピックが戦後の復興と国民再統合の象徴のようなイベントであったのに対し、今度のオリンピックは国民階層の決定的分断と最後の打ち上げ花火になりそうで笑える。オリンピックで財を成す、調子に乗りまくってる少数の勝ち組と、迷惑を被り負の遺産を押し付けられるだけの大多数の負け組の分断は、この国の社会に修復しがたい亀裂を刻みつけることになろう。その惨状を最上のエンターテインメントとして眺めながら、くたばっていくなんて胸が熱くなるな。

80年前には国家のメンツのために平気で300万人を犠牲にした国だ。今回は最大限42万だっけ? それもほとんど老人なら不幸中の幸いですなぁぐらいに考えて、統治者は下界を眺めているのだろう。今はただひたすら身を竦め我慢の一手。選挙もあるからスポンサーのご機嫌を損ねるわけにもいくまい。でも、権力層の金への執着を舐めてはいけない。米英製ワクチンという神風が吹いて救世主が降臨すれば一発大逆転、スポンサーでもあるマスコミ界を総動員(今回から1業種1社の制限無し)して「コロナはもう怖くない、さぁ、利権ピック!」の大キャンペーンだね。ワクチンが効こうが効くまいが内実はどうでもいい。大事なのは転機(我慢は終わり)という雰囲気の発信であり、バブル以降30年に渡って培ってきた無教養反知性主義の土壌に世紀の徒花が咲き誇るわけだ。高い金出して買ってきた利権ピックだから払った金以上に儲けないと困るのは理解するよ。外国人が嫌がったら経費全額負担に報奨金+ワクチン優先接種付、札束でホッペ叩いて連れてくるだろうし、ボランティアが揃わなきゃ学生を動員すればいい。進学と就職に有利とかチラつかせて否応は言わせない。中学生は鉄血勤皇隊くらいできるだろ(笑)。それでも足りなきゃ持ちつ持たれつの仲間内経団連企業に声を掛ければ済む話。瞬く間に社畜を揃えてくれるはず。医療はVIP枠はもう確保済みだろうが、全国からアメとムチで狩り集めた医者看護師と接収を始めたいちばん優秀な都立コロナ病院を関係者専用に献上すれば万全だね。ろくすっぽ治験もしていない急造ワクチンをまるで特効薬のように崇め奉る(ワクチンは体内に抗体を入れて感染しにくくするものであり、感染者の症状を治すわけではない)のが目に見えるわ(笑)。挙句の果てにはコロナ対策を名目に、湯水のようにお代わりを繰り返し、最後は見せろ見せないで散々揉めた帳簿が行方不明(ドリルで孔あけか)になって、下っ端で会計してた事務屋が1、2人首を吊れば万事OK(笑)。

でも、ワクチンは相当怪しい(笑)。特注冷蔵庫は揃っても中に入れるものはない。ゼロということはないだろうが、少なくとも必要な分はまったく揃わない。オリンピック関係者専用に在庫積み上げなくちゃいけないし、オレの分は間違いなく無いわ(要らんけど・笑)。供給量に関して希望的観測を合意したけど納品まで厳密に契約したわけじゃないしな(笑)。今頃英米国内向けの100倍くらい吹っ掛けられていて、担当から大臣まで顔真っ青。国産は独自ワクチンを開発し、うがい薬で先鞭をつけた偉大なる先進文明の地:大阪を除けば早くても3年後。もう自ら率先して薬を開発できる国では無いんだね。多少来たとしても接種の体制が無い。PCR検査すらロクにできないのに、町医者総動員したって何年掛かることやら(笑)。その体制とシステム作りに半年は掛かりそう。でも、当てにして、切り札になるはずだった来るはずのワクチンが来なくても、世間は既に利権ピック一色。実際始まれば文句言う奴はいない。チョロいもんだよ(笑)。重厚で鮮烈、厳かな感動と興奮の嵐が怒涛のように吹き荒れるのが今から目に浮かぶものですことよ。だから、もう突き進むしかないなぁ。いつか来た道を(笑)。

舞茸

舞茸

希少な天然物は高価すぎて驚くばかりだが、菌床栽培ながらなかなかの品質を保っている新潟の一正蒲鉾製を愛用している。スーパーで売っている小分けで100円くらいのパック品とは別物。個当たり400g超え。肉厚にして瑞々しい。天麩羅はもちろん、バター炒めや吸い物にする。

野菜天

天麩羅

ついでの酢味噌和えはウドと鳴門の塩蔵生わかめ。天麩羅は舞茸、蓮根、ウド、ブロッコリーの花芽、穴子。菜の花とタラの芽も欲しかったが高くて買えんかった。

ウドの酢味噌和え

穴子は肉厚の開いたモノを買ってきて、湯霜して冷水でヌメリをよく刮ぐと臭みがない。下手な出来合いやそこらの店の穴子天よりよっぽどうまいので、自作に越したことはない。天つゆは枯節で出汁から取ってもいいが長持ちしない。妥協するなら桃屋の特級つゆを熱い湯で割っても良い。創味はちょっと甘いのと旨味が人工的。ニンベンは醤油辛い。

穴子天

きのこパスタ

きのこパスタ

舞茸とマッシュルーム、絹さやでクリームパスタ。動物性生クリームやサワークリームは半額や20%引きになった見切り品が並ぶとヒャッハーと漁って買い込んでいる。香り付けに西洋松露のスライスを加えることが多い。おまけサラダはアボカドとトマトスライスに白バルサミコ、岩塩、緑胡椒、オリーブ油で超シンプル簡単ほいさっさ。冬のトマトは水っぽくて旨くない。オリーブ油は炒め物用、料理中の味付け・追加用、完成品への後掛け用ごとに質や薫りを勘案し最適のものを選択する。

アボトマ

フロンティアといえば開拓

辺境には昼から開けてる鮨屋がない。鰻屋も天麩羅屋もない。かろうじて蕎麦屋はあるが、もう一度行きたいほど旨くない。貧困カッペエリアとはいえ、ないない尽くしには絶望感のみが湧き上がるものだ。そこで自転車。があるじゃないか。坂を登らず、押して歩けば歩行者になれるのが酒嫌いのカッペ爺にとって最大の利得。

少し暖かくなってきて、Googleマップのチャリmodeで20分弱、海側は概ね平らで最大高低差1m程度なので何とかなろうと思ったら、日頃の極度の運動不足が祟りキツかった。BBAや爺が横をスイスイと抜いていくのは何だろうね? 10:50。着いたはいいが息ゼーゼーだし、気持ち悪くなって店内のソファで15分ほど休憩する始末。坂もないし、風もないのになぜこうもペダルが重いのか? もしかして空気圧が甘い? だって腕が疲れるから、いつも適当なのが良くないのかもしれないと、Amazonで安い中華電動コンプレッサを買ったので、次回はそれで空気を入れてみよう。タイヤに描かれている空気圧は310kPaなんだけど、オレの人力ではとてもじゃないが、そこまで入らんわ(笑)。

2年ぶりの金沢舞紋寿司。11:00開店なのに既にけっこう客が入っている。5席あるカウンターも2席埋まっていて、いちばん離れた隅にご案内。注文は口頭じゃなく紙に書けとな。ビールや酒も紙に書くのかぁ? と書く。おお、貴重なフリーハンド文字直筆体験。漢字が書けなくて平仮名ばっかりなのが笑える。幼稚園児かよ(笑)。世評は高いようだが年間通しで出している“北陸ネタ”にはあまり関心がなく、本日のおすすめ数種と温かいものが食いたいから天麩羅盛合せあたりから。

原則2貫づつ皿に載って出てきてしまうのと、シャリが大きめで砂糖甘いからすぐに腹が膨れ、種類が食えない。ここは職人の手元やネタケースが見えるわけではないし、厨房も完全クローズドなので見たわけではないが、店内で仕込んでいるのはブリとカニくらいかな? 鮪はともかくとして、光り物や貝は前回同様今ひとつ。身に張りのない(解凍モノ?)コハダや湯掻いた紐を使った紐キュウにはがっかりさせられる。捌いちゃったけど数が出ないネタは冷蔵庫で寝ているのだろう。お茶のレベルも回転レベル。値段は回らん鮨屋よりちょっと安い程度で、テナント料高そうなSC内だから仕方ないのか?

まぁ、それでもせっかく来たんだからとダラダラ飲み食いし、昼時も過ぎ空いてきたので山葵ツーン巻で締める。会計後、腹膨れて動きたくないからモールの休憩ソファで寛いでるうちに寝ちまった(笑)。30分。そのうち警備員につまみ出されそう。

なんと、辺境地元はd払いで2初~3末で50%還元、上限2000円/回、期間max10000円という公金タイアップ販促を始めていて笑った。対象店舗どこだよう? とpdfを眺めるが、商工会議所関連の零細ばかりだなぁ。まぁ、まだ時間があるから今後に期待しているよ。ちなみに店舗側の導入費用も公金で面倒見てくれるようで一切コストは掛からないそうよ。素敵。

徒歩十数分の場末の海鮮居酒屋が早速導入していたので覗いて来た。夜の営業は自粛中で昼飯が15:00まで延長になって、オレにはちょうどぴったり。売上が一日6万に満たないような零細店は完全休業(或いはコロナでも出したか?)して我が世の春を謳歌しているが、ここはマシなほうか(笑)。社畜が居座ってないことを願って13:30。1階は畳敷きの小上がりで掘炬燵の穴に足が入れられる。空間があるだけで炬燵はなし。12卓ほどのテーブルにポツポツとジジイ個客が計3(オレ含む)ビール飲んでる。他に20代~30代くらいの社畜デュオが2組。壁には今流行の黙食のポスターが貼り付けられるも、この男デュオが両方とも食いながらベチャクチャ煩い。昭和の中期くらいまで、家庭ではTVも消して背筋を伸ばして黙って食うのが常識で、そこまで窮屈なのはさすがにどうかと思うが、まぁ今は、他人がどこでどうしようが一切気にせず、嫌なら避けるか、そうでない環境を選ぶかすればよいだけだね。「食事=おしゃべり+腹ごなし」と「食事=食い物の味を味わう」では共通項どころか目的が正反対なわけで相容れるものは一つとしてない。くわばら、くわばら。

壁に液晶TV。都知事が記者会見中。2階があるのかな? 集団女の嬌声がバックノイズ。おまかせ定食+生ビールのサービス・セットでちょうど1000円。最初に生ビ。5分もしないうちに定食が到着。早過ぎ。丼飯・アラ汁・糠漬の基本3点セットに、ホウボウかコチと思われる刺し身、タイと思われる刺し身、スズキと思われる背身半身のフライ、小振りな血鯛まるごと1尾の味噌煮、小鉢の貝入り筑前煮、ヒジキの煮物と盛り沢山。刺し身そのものの味は悪くないが、盛り付けや彩りはB級というか雑。煮物類の味付けはかなり薄味で手抜き具合に感心した。30分もしないうちに客が引けて、オレだけ。さあて。ここから……と思いつつも、既に食った量が多すぎて追加の酒を飲む気がしなくなったのはどんなものかね? d払いはQRを読み取るタイプ。dカードからの支払いにしているが、2週間位使わないと決済失敗して本人認証を求めてくるのは何とかならんかね? クソ面倒な。

消失の顛末(2年くらい前に書いたお蔵入りを若干補正)

Black Sheep of Family

既に1年以上が経つのに、原因究明や検証の状況に関する情報がまったく出てこない見事な統制ぶり。クールなんとかの補助金お友達案件だったのか(笑)。さすがに民が思い描く「情緒」に官がココぞとばかりに忖度して寄り添っちゃう底無しの闇が果たして裁判で明らかになるのか、臭いものには蓋をするのか忘れない程度に注目してる。

1:建物は3階建て延700㎡ほどで、3階の居室面積は200㎡以下だったので、屋内階段は当初一つだった(極めて自然なプラニング)。

2:建物はRC壁構造(主要構造部が耐火構造)だが、準耐火建築物ロ-2(軸組不燃)!で申請されて、完了検査後検済が下りている。従って階段室にもEVにも竪穴区画無し。114条区画は開口部の制限無し。法22条区域らしいので、延焼部は防火戸だったのだろう。

3:防火対象物としては15項のその他の事業所だが、耐火建築物でない3階建てで3階以上の収容人数が10人を超え(てるよな?)、屋内階段一つなのに2方向避難の要であるバルコニー等に避難器具が設置されていなかった。

4:螺旋階段は竣工検査後に建築主の強い要望で設置されたらしい。デザインと納まりのダサさから見ると、設計は逃げて施工に直接発注されたか、おおかたリノベ業者でも連れてきたんだろう。知らんけど(←関西風:こういう使い方で合ってる?)。

5:結果的に径は不明だが、スラブに穴開けがされた。構造的な検討を行った上で施工したのかは知らん。最初から木造床等にすることで耐火建築物を免れた可能性もあるが、それは、かなりモニョモニョだな(笑)。

6:後の定期消防点検で螺旋階段が設置されているのを見つけた所轄の“消防が”床開口の周りに防煙垂壁を設置するよう指導した。

7:居室=避難経路だから内装制限がかかっているはずの壁には写真を見る限りは天井まで木材に見える材料が多用されていた。不燃処理されていたかどうかは知らんし、木目調の不燃塩ビシートだったのかもしれん。

まぁ、図面見たわけじゃないからテキトーだけど、なんにしても、こりゃ、振り返ったら潮が引くように誰もいなくなっている案件だわ。通報から5分で駆けつけた消防が為す術もなくお手上げって、さすがに拙いと思うんだが、空気を読んで口は噤むもの。見ない+聞かない+言わない=大事なことですね。施設管理者が語っているように早く跡形もなく壊したほうがいい(祝:解体完了)。全てはBlack Sheepが背負ってくれるんだから。

建築主事や民間審査機関、消防の判断には地域性が認められている。特に霞ヶ関の役人が作った法律なんて糞食らえと独自性を実践してる地方もあるのだろう(笑)。例えば、数年前、大阪の地震でブロック塀が倒れて子供が死んだが、あの構造のブロック塀を直ちに違法だと言い切ってしまった某主事の見解には唖然とした業界人が多かったに違いない。原理・原則や論理より情緒や共感を尊ぶ地域性や民族性も理解できなくはない。ヒステリーの起こし方がお隣の半島にそっくりだよな。ちなみに、元締めである国交省住宅局建築指導課はマスコミの違法なのか? の問合せに、「所轄の主事の判断による」と回答した。さすが(笑)。

まぁ、ウチのあたりじゃ、少なくとも2000年以降の建物なら民間審査機関でも「こりゃね~よ」だろうけど、防火戸やシャッターの点検・メンテしてなくて動かなかったり、動線上に物品が置かれて物理的に閉鎖できないなんてのは公共建築でもときおり見掛けるから、気を付けるに越したことはない。今の時代、ハード・ソフトの対応が適切なら火事で死ぬことはまず無いだろうが、EVの乗り降りとエスカ上、シャッターの下、落下防止対策の無い高い建物の周りは極力佇まないほうがいいぞ。概ね結果にはその原因があるものだが、無駄死には浮かばれないよな。

恵方巻2021

ytk恵方巻

恵方巻きもハロウィンやボージョレ・ヌボー、古くは土用の丑やらおせち、クリスマス、バレンタインに匹敵する日本の風物詩としてウチのような下々底辺カッペにまで定着したな。昨今は派手な広告も無くなって随分と沈静化し、それは取りも直さず平常として日常に組み込まれたということだ。節分の行事としても豆撒きや柊に鰯じゃ商売にならんから、売上でも高価な恵方巻きが重宝されるというもの。

クエ恵方巻

下々のウチもすっかりこなれて、金額ベースで考えるとおせちの次に値が張るな。それでも昨今はイオンとヨーカドーのネスパのみ。イオンのヨシタケ謹製は水分が多くて底の部分で海苔が裂けて食い難いったらありゃしない。有り余って値崩れしてるクエはおいしいけど、海苔巻きにするものかね?

どこが恵方巻?

ヨーカドーの鮪はそれなりだが、帆立の貝柱は冗長に思う。タイラギのように食感と旨味が際立つならともかく、薄ボケた凡庸さで締りが感じられない。奇を衒わず玉子や穴子を使った定番品は安定しておいしい。

順当恵方巻

二言目にはスプリンクラー(2年くらい前に書いたお蔵入りを若干補正)

山や川ほどではないのかもしれないが、マスコミや素人のスプリンクラー好きもちょっと異様なレベル。安心安全のお守りかよ(笑)。スプリンクラー設備は概ね不特定多数の就寝用途や地下街などに設置が必要なわけだが、一定の間隔でヘッダを配置し、配管を回し、送水する専用のポンプと非常用の電源、大量の消火用水を貯める消火水槽が必要でイニシャルもランニングもコストが嵩む。電源が発電機なら灯油タンクも必要だ。おまけに作動した日にゃ、ゴキブリやネズミは生き長らえるが水を被った中身は全損、建物も内装引っ剥がして半年くらい乾燥させないと再利用不可、木造なら土台まで取り壊して建て直しが必要になるというスグレモノ。

その点、閉鎖区画を作る必要があるが、酸素を断つ炭酸ガス消火設備なら植物と嫌気性細菌以外のイキモノは窒息するが文物や建物は無傷で、排気して外気を入れてやれば次の日から使えるし、コストも維持費も割安だけど、生涯使うかどうかわからんものに金を掛けたくないのは誰でも同じ。昨今は事故でよく死人が出ているが、そっち方面にも業務上関わりがあるので時々立ち会ったりもするんだが、やって来る人間の技術レベルの低さは目を覆うレベルで愕然とする。名前が通った大きな会社でも使える有資格者はほんの一握で、実際作業するのは見様見真似で仕事覚えた感アリアリの下っ端、派遣、バイトばかり。指摘するとゴマカスし文句言うと逆ギレって、冗談抜きで逃げ出したくなるわ。まぁ、当人たちはやりたくてやってるわけじゃないだろうから仕方ないんだろうが、基礎的な技術の継承ができないこの国のこの社会に未来が無いことは確信できる(笑)。

とか言っているうちに、今度は沖縄(笑)。デタデタ(笑)スプリンクラー。こちらは延焼・類焼を防ぐはずの泣く子も黙るドレンチャー完備なのに全焼。作動したのか? おまけに電気系統からの失火? 電灯盤の箱に露出コンセントを後付するような素人改造を施しているのに、早々に原因の究明は困難って「燃えちゃったけど悪い人は一人もいません」宣言かよ? 責任回避に全力の一方で、なんくるないさぁで再建だけはいつの間にか決まっちゃうって、今のこの国を象徴するような法理を蔑ろにして情緒が司る、いや見事なまでの三流に成り下がったな。あっぱれ。最近ちょっと怖いのは、そのためには事実を捻じ曲げてOK~みたいな風潮が蔓延していること。以前は結果有耶無耶関係者遁走でも事実は事実として残ったが、今はそれを隠蔽して結果に対する原因が無かったコトにできちゃうあたりが凄い。素晴らしい。感動モノ(笑)。


2021/02/15 作成__2021/02/15 最終更新