昭和オジサン@あの世の夏

2月中ごろ、中部地方の「コロナの湯」に漬かり、天上の月を眺めながら、片付けなくちゃいけない仕事の段取りを組み立て、春の対花粉引き篭もり準備計画を立てていた。元々温泉を含めてこの手の温浴施設は赤の他人の汗や体液を共用するという意味で気持ち悪いし、ヌルヌル湿っぽいから好きじゃないのだが、コロナは併設ホテルに宿泊するとタダで利用できたので、試しに覗いてみたら色々趣向を凝らしていて思いの外楽しめた。生き残っていたら、また行ってみよう。動けるうちに樽見の薄墨桜を眺めに行くのと桑名の蛤は食っておかないとな。

新しい生活様式って、何だよ? 歩く老害・昭和オジサンの日常じゃん(笑)。Stay 2m apart ? なんのなんの、2mなんて遠慮しないで、20kmでいいのに。「新しい生活様式」の実践例などを見ていると、静かで生きやすい世の中になるんだなぁと感慨もひとしお。どこ行っても空いてるし、狭いところに詰め込まれることもなく、ゆっくり落ち着いて飲み食いできるし、大声挙げて煩く騒ぐ若者やオッサン、周りが見えないジジイ、ベラベラ・キャーキャー煩い女子供もいなくなって、すっきり清々しい淡々とした平常が戻って来るのか? ウザいだけのイベントやフェスは全力で回避、居酒屋も夜の店も元々行きたいと思ったことすらないからどうでもいいが、ドリンクバーやブッフェ、〇〇放題が下火になってくれるのは大変ありがたい。

と、思ったら、せっかくの我慢も元の木阿弥どころか、もう引き返せない地点を超えてしまったな。気をつければ何とかやり過ごせるレベルではなく、運次第か。この先増減を繰り返しつつずっと続きそうだから、それを見据えた対応が必要になるだろう。まぁ、何も手を打っていないどころか助長する方策を取っているんだから至極当然。一月遅れで高齢者に蔓延し始めたとき、入れる病室があるといいね。ベッドはあっても診てくれる医者がいるとは限らん。リスクばかり追っ付けられたら医者だって逃げちゃうぞぉ。稼いだはずの時間を利権の維持に汲々として、ただひたすら無為に消化するだけの自分からは何一つしない、できない組織的無能はもはや感動的なレベルに蔓延している。損切りできない体質って染み付いちゃうんだよな。

otomeyuri

毎年7月になると勝手に生えてきたクスノキの根本に勝手に開花するのはオトメユリと思われる。日本固有種で準絶滅危惧種らしいが、何が植わっていたのかわからない鉢に、大方園芸品種が植えられており、土と一緒にぶち撒けた球根が勝手に根付いたんだろう。しかし、どいつもこいつも勝手に生えて、生い茂って、植物の我が物顔の猛威にはお手上げだわ。

感染したら重症化、最悪死ぬ可能性がある年齢なので、旧専門家会議の記者会見は毎回ライブ動画を愉しく拝聴していた。マスコミ経由だと官房機密費と忖度と無能文系取材者の曲解でとことんねじ曲がっちゃうからな。その点、専門家はさすが。嘘がないし、論理的かつ大変平易な説明で底辺カッペ貧老にも細かいニュアンスまで伝わり大変ありがたい。公には言えないけど、ホントはこうなんだよ的なクダリも随所にあって中々愉しめた。

特に肺の空気で声帯を震わせて音を発生させる「歌や会話」、運動に伴う荒い「息遣い」がいけないのだろうあたりは、敢えてすっかりタブーにして無かったことになっているが、2月に専門家が「飛沫感染では説明ができない感染事例がある」と明言してたのはこのことで、要は感染者の呼気による近距離の空気感染が起こっているということだろう。その場合はマスクは有効な手段ではなく、ただの気休め、というか、他人に対する無害の意思表示でしかないが、日常的に遭遇する確率が高い危険で邪悪なケイスは、飲食店での食べながら、飲みながらの声高な会話と、はあはあジョギングとのすれ違い遭遇接近だな。コイツラは決まってマスクをしていないのが特徴だ。特に経験的に恐ろしいと感じるのは、会話をするときに周囲に響き渡る声で話す人。これまでは明瞭で美声と評価されたんだろうが、豊かな肺活量と腹の底からの圧倒的な声量は、もはや感染促進装置でしかない。所構わず走り回っている運動人間の吐く息は距離10mほどの影響域を持つそうだから、風下はもちろんスレ違うときは息止めないとな(笑)。いや、冗談抜きで。

PrimeVideo

言わずと知れたAmazonの動画。ポインチョがたくさん付く金カードを作れば自動的にPrime会員になるので多くの動画がタダで見れる。日常的に動画を見れるほど暇はないのだが、今年はコロナ禍だし、仕事する気も失せて来たから丁度よいかね。以下どちらもBBCのシリーズ物(正確には海外販売がBBCで製作は民放らしい)で古いものから探して観ている。どちらも非常に良く出来ていて、2回見直すと単なる粗筋を超えたものが見えてくる。羨ましいぞ、イギリス人。

『DCI Banks』

現役作家のピータ・ロビンスンのバンクス刑事もの。翻訳されている原作はすべて読んでいると思う。面白いよ。ヨークシャーの荒涼とした背景を舞台にしたミステリィで原作よりはかなり人間ドラマ寄りで謎解き要素は少ないけど、現代の英国社会の闇というか世情が反映されていてふ~んと思ってしまうほどにはよく出来ている。今のところシリーズ1から4までが無料・字幕付で視聴可能。最初の頃は1話完結、最近は2話2時間で完結する。個人的には如何にもなカボットちゃんより、シリーズ2で登場するキャロライン・キャッツ演じるヘレンちゃんがガリガリでキツキツでくっそ真面目でいいな(笑)。日本の警察が明治初期に手本にした英国警察の階級・官僚機構的クソさ加減も面白い。しかし、まぁ、見事に救いがないというか、暗澹たる内容ばかりで、イギリス人はこれ見て愉しいんだろうか? と心配になるぞ(笑)。

『Father Brown』

言わずと知れたG.K.チェスタトンのブラウン神父シリーズ。こちらは19世紀だっけ? 古典英国探偵諧謔ものとして著名なミステリィで、こちらも謎解き要素よりはエラソーなお巡りとイケイケ神父のコメディ活劇だな。1話1時間で完結。ちなみに主人公のブラウン神父はカトリック(作者本人も改宗)。主流のイギリス国教会ではない。原作にあるような強烈な衒学と逆説を捏ね繰り回したような哲学趣味は薄く、飲みながら観るにちょうど良い。上流階級のフェリシア・ウィンダミア夫人の役回りがなかなかイケてて面白いな。しかし、電柱がないと撮影が楽だね。

あら、アラばかり

カンパチのアラ

カンパチアラ

正身が買えない貧老向けに冷蔵ケースの端にポイちょされてたアラ。3日位冷蔵庫で忘れてたら色が悪くなっちまった。アラのくせに高価だが正身は目を剥く価格だよなぁ。表示はないがおそらく養殖。煮付けにしたが癖もなくおいしかった。

鱸(スズキ)のアラ

スズキバター焼き

肉食魚スズキは概ね夏が旬。近くの漁港に東京湾産が揚がるが、これは珍しく大阪産(明石産は有名)のアラ。この皿二皿分で150円で冷蔵ケースの隅っこに捨てられてたのを拾ってきた。熱湯で霜降りして冷水で汚れを落とし、水気を拭いて塩、胡椒。たっぷりのバターに刻み大蒜。弱火で香り立ったら、中火で皮目を焼く。刻んだ紫蘇の葉を撒いて醤油ちょっと。蓋をして蒸し焼き。焦げ付く前に火を止める。皿に盛りレモンを絞り、後は食うのみ。

金目鯛アラ

金目煮付け

こちらも煮付けの定番。キンキ、メヌケなどと同類の深海魚。生物学的に鯛とは特に関係ない。〇〇鯛と名付けると売れるから鯛の仲間はどんどん増える(笑)。房総沖以南、銚子や館山、下田あたりが水揚げとしては著名かね。チェーン外食で扱うのは殆どインド洋や南洋産の解凍品。大きなものほど旨いが、スーパーに出るのは料理店では売り物にならん小物ばかり。50cmを超える(価格も5000円超え)ものを丸々煮付けにすると脂載っててフワフワで悶絶。煮付けの価格も1万超えで悶絶。鮨屋の昆布締めも悶絶。これはスーパーの魚屋に並んでいた体長30cmほどの切り身の一部。外食需要が落ち込んでいるせいか高級品が流れてる。煮魚の一般的な調理法で特に工夫もなく調理。

目鯛のアラ

目鯛アラ

これも鯛とは関係のないなんちゃって鯛で、やっぱり化石老害にお似合いはアラ。アラの割には高けぇが、正身は笑っちゃう値付けでとても買えんわ。鮨屋でも稀に見かけるが刺し身にしても旨い。脂が乗ってるから焼いても煮ても旨い。霜降り+汚れ落とし。昆布出汁に酒、水を沸騰させて大根。アラは皮目を下に。火が入り始めたら味醂、最後に醤油。刻んだ生姜を散らしたら落し蓋。大根と生姜で煮付け。

目鯛煮付け

憧れの照れワーク

化石老害が牛耳るウチはテレワークじゃないから照れるなぁ。かといってピカピカオフィスがあるわけでなし、粗末な小屋に家庭用光回線が1本あるだけで、自前ドメインあるわけじゃなしで、お恥ずかしい限りだが、一応DDNSはNet上のものをお借りして、光電話のレンタル・ルータでVPNサーバは立ててるから出先や車載の端末からVPNで繋いで仕事はできるけどモニタが小さい(+少ない)と面倒だよね。まぁ、メールチェックと文章くらいは書けるかのう。でも、朝から酒が飲めていいだろう? 無駄に回線トラフィック増やしてるだけのWeb会議はどこまでも“日本の会社”ってイメージで微笑ましいが、美人の同僚でもいればキャプチャに録画といろいろ愉しめそうだな(笑)。羨ましいぞ。

ウチは底辺業務委託だから、求められるのは契約に基づく成果品として作った電子データと、まぁ、技術的、経験的知見に基づく現地指導や助言、調査、分析、考察をまとめた報告などが飯の種なわけで、相互に仕事の進捗が適切ならば、人柄やら協調性は蛇足みたいなもんだわ。相手にとって想定以上の結果を出した上で、次に繋げる営業力があればそれはそれで言うことはないが、どうせ2、3年で異動になっちゃうから、あてにはしない。もちろん、会議なんて考えたこともないし、相手が人間である必然性もないかな。オレも機械で代行できる部分はそれでいいわ。でも、趣向やセンス、創意工夫や夢を売る部分に関しては定量化・数値化はまだまだ難しそうで、もうすぐそこに迫ってる廃業までに動くとは思えん。

業務環境はほぼデジタル化されていて、受注は原則電子入札、たまに見積合せ、稀に随意契約、口コミ依頼、原則やらないが同業からの斡旋や付き合いなので、いわゆる世間的な営業行為は一切ない。内部でできない特殊な専門業務は外部に委託するが、個人から企業まで、歩いていけるところから、300km以上離れた高原の湖の畔で暮らしているのまでいろいろ。やりとりは原則メール、TEL、重いデータはクラウドに専用スペース立てたり、単発ならデータ便等で必要十分。現場で会ったりすることはあるが、対面で打合せすらもう随分してないな(笑)。もちろん各々専門分野以外の、Office、PDF程度のデータ作成、修正は一定レベル出来て当たり前。端末PCにアプリはインストールしているが、Thin Crient化が進んで、データはすべてNAS上、場合によってはクラウド上。有料契約が必要なほど大容量のデータは扱わないのでコストは僅少。

時間で雇用されたサボリーマンは満員電車で通勤しないと仕事した気にならんだろうから、早く元に戻れるといいね。押し合いへし合い、密着してみんなで一緒に声を出す、なんてのが日本株式会社の仕事では大事だからな。だから例えどんなにマイナス面があろうとも、電車は止まらない。電車がいつも通り動いているってのが、この社会のパニックに対する安全弁だから。電車が動いていれば平常なわけで、電車が動いていると万難を排して会社や学校に行ってしまうのが日本人としての証だ。頑張り給へ。そのうちいいことあるさ、きっと(笑)。

テレワークを嫌う人とキャッシュレス決済を嫌う人って驚くほどよく似ている。基本的には好きにすればいいと思うんだが、弊害は見過ごせないレベルだし、足を引っ張っているという自覚がないのは困りもの。必死になってできない理由とやらない理由を考えているネガティヴなのは癌細胞と同じで、さっさと切除しないと周囲を不幸にする。特にテレワークができない仕事をエセンシャル・ワーク(かけがいのない仕事)としておだてる風潮には、かつての「お百姓さんが作った茶碗の米粒一つ残すな」的な欺瞞に等しいいかがわしさしか感じない。インフラ? 医療・介護? 個人情報を扱う? 売り子・店番・接客? 運転手? 工場労働? そして、無人化の最先端としての軍。実際に現場で物や人を相手にする現業職は、人間がするよりもコストが安くなった段階で、完全に省人化、機械化されるのは歴史が証明している。現状は人間を扱き使ったほうが機械を入れるより安いと云うだけ。

大戸屋の落日

コロワイドに3000貰って大戸屋からも優待アップ。総会は大戸屋支持でコロワイドの敵対的TOBを誘い、株価1.5倍で騒然(←今ココ)。コロワイド傘下だと北海道と二重丸、かっぱ寿司に行ったことがあるが、買収される前の北海道と今の北海道は悲しくなるほど全く別の店。一度だけランチで寄ったチェーン居酒屋? 二重丸ももう一度行きたいか? と訊かれても眉も動かないレベル、回転の底辺かっぱ寿司は食べ放題で迷走中。貰った3000どこで使えばいいのか途方に暮れる。足元に火がついてるのにコケにされちゃって、コロの経営者は引っ込みがつかないようだが、M資金で詐欺られてますます引っ込みがつかないってマジすか(笑)。有利子負債多いし、経営の健全性は大戸屋のほうが遥かにマシだね。まぁ、それでも資本の論理には勝てない。ホワイトナイトが現れない限り、今の大戸屋の存続は風前の灯だが、もう一波乱ありそう。

大戸屋は足を引っ張るだけのB層を切り捨てて、小金持ち老人と意識高い系女性向けに特化しよう。昼休みの時間を気にしながら飯を食う層とは付き合えないと割り切るべき。子供や学生じゃあるまいし、いい年コイタ大の大人が時間に制約されて飯食うって悲しくないのか? ランチ1500、グラスビール、ワイン付きで2000でいいじゃないか。店数は半減になるだろうが、その分調理人の質も上げられるだろ。デパ地下や高級モールで暇潰しする爺婆や薹が立ったお仕事系お一人様を取り込むのが最も理に適う。

煮豚

煮豚+煮玉子

中国の叉焼(チャーシュー)は紅糟等で赤く着色され鈎にぶら下げられてグリルされている焼豚だが、日本のそれはほとんど煮豚である。作り方は千差万別のようだが、タイマー付きのIHだととってもお気楽。貧しいウチでは97円/100g程度の北米・カナダ産一つ500g程度の豚肩肉ブロックを3~4個、塩胡椒・五香粉して外側を軽く焼き付け、熱いうちに老抽王を軽くまぶして常温まで冷まし、水、老酒、醤油、長葱の青い部分、生姜、黒胡椒、八角、丁子、桂皮、五香粉等を気分で適当に誂え、沸騰したら、塊肉が液体に浸かるよう落とし蓋をして、弱火で1.5時間ほど煮る、IHが止まったら粗熱を取り、冷蔵庫で一晩冷ます。白く浮いて固まったラード回収、ジップロックに青葱を抜いた(葱は腐る)煮液と醤油を足して一緒に封入冷蔵、残りは冷凍。回収した赤貧ラードはもちろん揚げ物や炒飯に使う。バラ肉ブロックを使う場合は脂を外側に丸めてタコ糸で縛る。以降は肩肉と同じ。

バラ煮豚

出来合いのローストビーフが食えたもんじゃないように、煮豚や角煮を作ったことがある人ならわかると思うが、促成濫造された売り物の、見ただけでげんなりするというか、どうインチキするとこういうモノができるのだろう的ないかがわしさを目の当たりにすると、こんなものが至極当たり前の顔をして流通してる状況は絶望を通り越して喜劇ですらある。世評では日本人は食い物にウルサイ(笑)らしいが、「食」は経験の地道な積み重ねと材料や手法の日々の改良と改善という不断の努力の上に初めて成り立つ文化だ。パクリとインチキを平然と受け入れ、インチキを敷衍し、悪貨が良貨を駆逐するようにインチキだけしか残らなければ、いずれインチキが本物になるとでも思っているのだろうか? パクリがオリジナルになる日が来ると思っているのだろうか? などという反語表現ももう古臭いよね。実際そうなってもう20年くらい経ってる。6割騙せりゃ、それが真実になるのは理解する。B層グルメの誕生である。(笑)

日高屋の斜陽

3年目の検査が終わり、スッカラカンの消化器を満たしに、1年以上に渡ってすっかりご無沙汰の至近日高屋へ。名ばかり分煙だったのが足が向かなくなった原因だが、他店のように喫煙ブースを作ったのかと思ったら、思い切りの全面禁煙で笑った。勢い陰ってコスト掛けられなくなったかな? おかげで、前を通るだけで臭う喫煙者はまず来ないだろうから、これは心底助かるわ。Viva喝采、清々した。電車通勤の激減を受け、盤石の駅前出店ちょい呑み戦略もすっかり裏目。カウンター席一席置きのSocial Distancingだけど、テーブル席はそのままであった(後注:今は仕切りを立てて一席おきは止めた模様)。営業短縮中と換気中の表示はあるが。15時頃だがチャイナx2と日本人のオバちゃんの3人体制。厨房のチャイナ君が店長になったのかな? 若いけど物分りの良い、前からよく見る顔。換気といっても開くのがドア一枚じゃ(欄間排煙窓を全開にしても)自然換気の法定面積には足りないが、飲食なら当然機械換気設備が機能しているから、ことさら表示する意味はないだろう。まぁ、近くのコメダのように中間期だからって窓閉めきって冷暖止めてると連動の換気まで止まっちゃってるトコロもあるにはあるが、それは使う側と気にも止めない客が無知無能なだけで設備が悪いわけではない。

昼しか知らないが、概ね一人で皆静かに飲んでいるか、飯を食ってさっさと席を立つ。せいぜい二人組が隅でボソボソ話してるぐらいなので、ときおり団体が入ってくると恐怖しか感じない(笑)。これがまた絵に書いたような日本株式会社集団で、ジジイ4人組は社内話で絶叫してるし、歓迎会か? どこかの会社の一部門と思われる新人から管理職まで10人ほどの集団はテーブル席の一翼を占拠し、新人娘に取り入ろうと男がみんなキャッキャして口角泡を飛ばしながらの躁状態で。あまりの見苦しさに中華店員ネーチャンまでドン引きする始末。みんなホントに会社が大好きなんだなぁ。

ちょっと前まで現金オンリイだった日高屋が変われば変わるモノよのう。ここに来て、ほぼすべての決済手段が可能になっていて大変よろしい。会計のあんちゃん、ちょっとやってみますねと試行錯誤してくれて、優待券の残をキャッシュレスで払えるのも確認済み。なんだ、やればできるじゃないか(再笑)。時代の流れとはいえ、アンケートに書いた要望が叶って嬉しいぞ。優待券の使用期限が迫るが、こちらも3ヶ月延長で助かったぁ。ありがとう。

昭和オッサン飯

150を超えていたγ-GTPがようやく100切った。3ヶ月後の目標はγ-GTP:75以下、尿酸値7.x、中性脂肪:300未満。外食制限を掛けない代わりに内食はそれなりに気を遣っている。おそらく年齢的に、食に陰りが出てきた気もする。

絶望のイクラ飯

鱒イクラ飯

中粒が鱒イクラ、小さい方が紅鮭イクラ。いちばん高価なのは粒が際立つ白鮭のイクラなのか? 安価なロシア産から、北海道、北東北、新潟あたりまで生産地はいろいろ。養殖池が襲われて、腹掻っ捌いていくらだけ持っていかれたなんていう事件もときどき起きるほど値は張る。醤油漬けの生と冷凍の塩漬けがあり、生の筋子を自分でバラすのと自分の舌では差がよくわからん。イクラ飯にするときは酢飯が必須。紅鮭筋子なら炊きたての白飯やオニギリもよい。

紅鮭いくら飯

酢飯に青紫蘇か刻み海苔を敷いて、てろてろイクラいくらを流し、山葵を添える。酢飯といくらで塩分は十分なので余計なことはしないに限る。山葵は鮫皮で下ろすのが常道だが、どこへいったのか? 随分前から探しているんだが見つからん。

哀れな鰈(カレイ)

鰈

昔、晩飯のおかず用の貝掘りに行くと、足の裏で5cmほどの鰈の子供がモゾモゾ逃げ回ってくすぐったかった。子供でもその扁平ぶりは同じ形で笑える。

鰈煮付け

目を上にしたとき頭右がカレイ、頭左がヒラメであることは周知の事実であるが、一般に頭を左にして提供される伝統的な魚料理ではカレイをどう扱うべきかちょっと困る。目を上、腹を下にすると右向きにするのがどう考えても自然に思うんだが、カレイは外で食うもんでもないからよくわからん。煮付けは定番中の定番。鱗を落とし腸抜いて酒・味醂・醤油調合液で落し蓋をしてあっさり煮込むだけ。

鰈唐揚げ

唐揚げはもっと簡単で油で揚げるだけよ。酢醤油で食べる。うむむ、全部雌で抱卵してた。最近の雌雄見分けるテクノロジーは凄いわ。

冷凍鰹タタキ丼

鰹丼

フル納で毎年2kg買っている焼津:山福水産の鰹のタタキ。流水解凍し、酢飯に青紫蘇を敷いて12~18mm厚に削いだ鰹、葱、下ろしたての生姜か山葵。煮切り醤油に胡麻油少々を加えたものを適宜回しかけ食う。この手の生魚を飯に載せて食う場合は必ず酢飯にする。すし酢は五島の海塩15gとザラメ糖5gに酢を加え撹拌しながら120mlとし、ササニシキ3合を白米まで精米して炊いた飯に合わせる。酢は千鳥酢が原則だが、山吹や白菊などを使うこともある。いわゆる江戸前の酢飯になってしまうので最近の流行りではない。

鰹丼2

もう、無茶苦茶

空気調和設備(=Air Conditioning≠エアコン)は略して空調設備と言われるが、室内環境の気温、湿度、粉塵量、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度等をコントロールして、生物や保管物にとって最適な空気環境を作る設備をいい、多くは熱源機器と送風機で構成される。換気には自然換気と機械換気があって、自然換気は居室面積の1/20以上の有効な開口部があればOK。機械換気は20×居室面積/一人当たりの占有面積が必要換気量で、非居室や火気使用室は別に定められている。平成3年以降に検査を受けた建物は居室に最低限24時間換気設備(住宅用途なら換気回数0.5以上、その他0.3以上)が設けられているので、電源を落としていない限り、最低限の換気量は確保できている(=窓を開ける必要はない)。機械換気設備は一般に閉じた空間で機能するように設計するので、良かれと思って窓を開けたり、寒いからと給気口を塞いだりすると当然本来の性能は発揮できない。電気料金をケチっているのか、冷暖房機は動かすのに換気設備は殺している建物も散見するが、それは使う側の無知に起因する行為であって、設備が悪いわけじゃない。今は施設管理者が3年おきくらいに入札で決まる指定管理者ばかりで、開かずの空調機械室があったりして驚く。要は電気代がもったいないのでAHUは動かさず(メンテもしてない)、後付した壁掛けエアコンで凌ぐっていうパターンで、もう何も言う気がしなくなる(笑)。まぁ、空調機や熱交換器付けてるなら半年に一回フィルタのクリーニング、3年に1回は交換しないとダメだよ(笑)。フィルタをHEPAにしたり紫外線殺菌組込むのも効果あるかも。

だから、それでも窓やらドアやら開けるのか? 湿気は多いし暑いじゃないか。窓が開いていると無駄な正圧や負圧が掛かって換気設備の吸気・排気が乱れ、機械に無駄な負荷が掛かるじゃないか。車は外気導入にすれば換気されるし、電車だって可変風量空調換気扇付いてるじゃないか。誰にでも目に見える、やってる感が大事ってことですかね?(笑)

5末でParcoカードが無くなってみるとやっぱりちょい不便なので、ポケパルから新規入会で1500ポイントで買い物も2%(夏の間は5%か?)だから、普通のParcoカードを結局申し込んだわ。7カードとミレニアムカードは7銀行を口座引落に変更するとポインチョくれるから、7銀行に口座作った。ネット経由で1週間もせずにキャッシュカードが送られてきて、B/D層狙いのデザインはダサいんだが、システムは結構洗練されてるんだよな。ミレニアムカードの在確は表示通り大阪の人だったが、Parcoカードは06だけど超朴訥なおネエちゃんで、大阪じゃないなぁ。どこに跳ばしてんだ? 四国か山陰か?

いろいろ悩むところだが、結局Kyashも新しいコンタクトレスに更新。デザインがシンプルで、表に番号なしって初めて。一般的なカードとICチップの位置が逆なのは何でだ? みんな一瞬戸惑うよな。900円に有料化された発行手数料は溜まってたポイントを充填したから痛みは皆無だが、上限上がって使い勝手はかなり良くなったかな。今まで使えなかったところでも使えるし。単純に9万使えば元は取れる計算だから楽勝でしょ。

マイナポイントを予約というかマイキーIDの取得か? そこまで終えて肝心の取扱業者はまだ選んでいない、というかどこまでプレミアムが付くのかしばらく様子見だね。今のところWAONが+2000、JREは+1000、dカードが+2500かね? 渋いな。どこだか知らんが、分母がでかいから覇権取りに来るところがあるか、はたまた談合中か(笑)。総額で5000+αとショボいけどランチ代くらいにはなるだろ。ケチなお上が大盤振る舞いで、手続きに10分もかからないから無碍に切り捨てるのもオトナ気ないよな。

出前一丁!

UberEatsというものが我がフロンティアを跋扈しており驚いた。道端にタムロして座り込んでいるかと思えば、歩行者と軽車両のいいとこ取りをしつつ歩道を爆走しておるな。背中のリュックの中で料理は原型を留めているのだろうか? 出前館は三輪バイクをよく見かけるがどちらも利用したことはないし、今のところ必要もない。しかし、出前は飲食店の関係者が配達するという意味で、中身に関しある程度の担保が成立するとは思うが、中身に関して何の保証もしないし信用調査をして契約しているとは思えない個人事業主によく委ねられるものだと感心する。税務署に事業届出してるとも思えんしなぁ。

昭和オジサンの記憶を辿ると、昭和の50年代までの家庭では月に数回、出前を頼んでいたように思う。寿司、蕎麦、中華店はどこも出前に対応しているのが当り前だった。稀に天婦羅や鰻の出前もあった。もっとも、麺は伸びるし丼飯は冷えるしで、寿司以外はあまり良い印象が残っていない。寿司だって本来は握りたてを食うもんだが、店には滅多に連れて行ってくれなかったし、子供の来るとこじゃねぇという雰囲気も濃厚だった。ところが、バブルくらいを契機に人手不足と職人の高齢化で出前は一旦姿を消す。テークアウトを始めたのはマクドが最初じゃないか? 持ち帰りは昭和から細々と続いていたが、代わりにバイトでも作れる出前専門のピザや丼もの、“寿司のような何か”を届けてくれる宅配専門寿司が登場するわけで、それは綿々とヴァリエーションを加えつつ、独自の進化を遂げてオリジナルの料理とは一線を画した新ジャンルとして、今に続いているようだ。

昭和オッサン飯2

冷やし中華

冷やし中華

冷やし中華がルーツのない現代日本食オリジナルであることはよく知られている。地域によって見栄えや味付け、調味料が大きく違うらしいが、外では滅多に食わんからよくわからん。夏場に麺と具を冷やすという一工程が加わることで100~200円ほど割高になるので低層カッペ負け組としては頼みにくい。外ではハムが細切りにされていることが多いが、ウチでは煮豚を使う。麺はチルド麺。調味は酢+煮切り醤油+三温糖+胡麻油と極めてオーソドクスが好み。食べる直前につゆを掛け回す。練りたての辛子は必須。ああ。海月忘れたわ。

冷やし中華2

タンスープ

牛タンの先っちょの硬い部分(故に安価)が手に入ったら、てっとり早いのは煮込み。玉葱、セルリ、人参、月桂樹の葉、タイム、潰した大蒜等と赤葡萄酒で適当にマリネして一晩。一口大にカットして塩胡椒、小麦粉を若干まぶしてオリーブ油、乃至はバターで肉のみ表面を焼く。赤葡萄酒で漬け込んだ野菜とじっくり煮込み、冷ましを繰り返す。肉がホロホロになったら塩、胡椒で味を整え、別に準備した茸や野菜と一緒に盛付け、食う。

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卵と玉子

卵に関しては一家言すらない。特に生卵や温泉卵等固まっていない卵には不快感しか感じない。生卵の黄身載せるような料理やトロトロとかフワフワを作る人間のセンスは根本的に信用しない。そういうのは外食店の出す料理じゃないわ、家でヤレ。もちろん、タマゴサンドウィッチは固まっているから認める。でも、自分でいろいろいじくり回してもどうにも色が悪い。出来合いの惣菜のような鮮明な黄色にこよなく憧れる。餌にアスタキサンチン混ぜて黄身の赤味を強くしたものも出回っているが、それはどうかと思う。半熟気味に固めれば黄身はオレンジがかって見えるが、流れてパンが汚れるのはサンドウィッチではない。パンの耳を落とすべきという話もあるが、耳も込でパンの味だし、パンは焼けたガワがいちばんおいしいんだよ? 貧しい昭和オジサンだから落とした耳をカリカリに焼いてオリーブ油と岩塩と削った西洋松露で食うとか絶品にして最高! 葡萄酒の出番じゃ。

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そういえばスーパーの出来合い弁当に一口大の卵焼きが入っていて、レンジで3分加熱したら油脂と得体のしれない黄色い粘度のある半固体に分離して笑った。褐色の油に黄色い豆腐が浮いている風情。黄色い物体を箸で少し摘んでみると、一応人工的な卵の味はする。まぁ、業務用卵焼きには深い闇が色々あるようだ。素人向けのレシピでも卵焼きを固くしないためにマヨネーズを混入するのが当り前みたいだから、まぁ、いいんじゃね?

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アボカド山葵

山葵(の根)は意外に保存が難しく長持ちしないので、刺し身・蒲鉾・竹輪・豆腐に添える以外に、蕎麦、素麺、茶漬け、醤油漬けと使い回すわけだが、洋風なら安価なホースラディッシュで事足りるから、思いの外、融通が利かない。そんな数少ない中で簡単かつ絶妙な組み合わせがアボカド山葵。皮を剥いてカットしたアボカドにレモンかライムかカボスを絞り、刻み海苔を振り、山葵を添えて醤油を回すだけというお手軽。ウチのあたりだと山葵は長野か静岡が定番。最近は静岡が多いかな。なるべく大きなもの(1000円/本)を調達している。

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カッペ貧老、施しを受ける

当初30万予定がたったの10万って、平等という名の下でなんの打撃も受けていない年金生活者や我が世の春を謳歌してるガキといった非納税者(を抱えている世帯)への利益誘導を図り、不公平と逆差別をゴリ押しする貧困ビジネス教政党の横ヤリには毎度ウンザリだが、先に準備が整った個人向けの給付金から申請。5/9から申請可能になっていたのでマイナ・ポータルから10分ほどで申請完了。控えもpdfとcsv(文字コードがutf-8で笑)で落とせるし、使い勝手はなかなか洗練されているな。ちなみにFelica付携帯端末にマイナ・ポータルAPをインスコしようとするとモデル名しか見てないようで撥ねられるから、PaSoRi経由でPCから申請。お互いに手間とコストが省けるんだからネット申請は15万、紙は8万くらいに差別化するのが妥当じゃないか?(5/22に入金確認) 既得権者とB/D層への過剰な保護の結果、少なくともICTの面では中国に10年遅れ、個人IDを生体認証にしてる東南アジア最貧国やアフリカ以下の最後進国に転落してしまったな(笑)。おまけにネット申請なのにトラブル続出(笑)って、確かに毎度お馴染みセンスの欠片も感じられないシステムだが、思ったより平易にスムーズには使える(クダラナイ動画は税金の無駄)。でも、国民の無能さ加減を甘く見過ぎていたね。寝たきり老人に身体介助が必要なように、もはや知性や思考力を介助するシステムが必要なレベルだと思わないといけないぞ。まぁ、棺桶に片足突っ込んでるポンコツ老害たるオレにはもう関係ない話なので、これからの人はせいぜい頑張り給へヨ。ホイさっさぁ。

個人番号カードの肝は顔写真と住民登録データに紐付けされた電子証明書がチップに格納されていることにあるわけで、カードの受取段階での面通しはあるにせよ、いくらでもインチキできる顔写真(運転免許と異なりその場で撮影すらしない)よりも指の静脈や目の虹彩をDNAと紐付けして認証するほうが遥かに手間はかからないのに愚かなことだ。もちろん、出生と同時にチップを体内埋め込みにすれば、5年おきの本人確認とこんなカード(戸籍も住民票も)すら不要なわけで、あらゆる仕事が減っちゃうから抵抗は根強いだろう。公務員は情報を独占し恣意的に運用することこそが権力の源泉であることをしっかり理解してるからね。まぁ、来年からは健康保険のサーバと通信可能になるようだから、今の保険証代わりに持ち歩くことになるのか。通ってるのは2次救急だから間違いなく導入はされるだろう。有効無効や偽造がその場でわからない今の保険証に代わって、5年おきの本人確認が必定だから、ナリスマシにはちょっと世知辛いな(笑)。

生姜甘酢漬け

新生姜

八百屋で新生姜1kg。高知産1300円也。徳島だとちょっと小振りで98円/gくらい。中国産の出来合い品に比べれば圧倒的に高額でほとんど道楽のレベル。洗ってスライサーで薄切り。沸騰した湯で1分煮沸して粗塩で絞る。熱い。予め用意した甘酢に漬けるだけ。酢は米酢。所詮ガリなんで、特段上品である必要はないから、ミツカンの白菊がいいかな。

生姜甘酢漬け

復活!電車愛好家

整理していて見つけた無記名suica 2枚を解約したくて中身を確認すると、最終使用が2011年春で、1500強と5000弱の残額があって困惑。使い切るにあたり、ポイントをつけようとすると記名式にせねばならず、その切替は駅の多機能券売機かみどりの窓口って、うへぇ。そのまま解約すると手数料220を引かれてしまうって、さすがJRE。電車愛好家も復活したとはいえ、不動産路線に舵を切った矢先、明るかったはずの未来に黄信号が灯ってしまったのは事実。さっそく時間帯別運賃だの採算向上策を打ち出してきたが、まずは不採算路線の切捨て、三セク化でカッペに押し付け、運行・保守・駅の無人化、切符、カード式suicaの廃止、高価な改札機や券売機、定期券の廃止と個人認証方法の確立、トイレは分刻みで有料化、グリーン車の増結、新設かね。個室1等車なんかもいいな。運賃も重量と体積で細かく区分しよう。天井にミリ波センサ付けて、股開いてる座ってるあんちゃんやおしゃべりが煩い女子供の料金は時間で加算してやれば尚よい。

7月から半年、昨年度半年間より一駅(私鉄だと3駅)遠い港町で当面月1、秋から月2回、半日仕事かよ。愉快な電車ごっこの復活だなぁ。電車愛好家の被雇用者様と同じ気分が味わえるなんて感激もひとしお。車で行っても片道40分だが高速代は1000円超えるんだな。荷物がある日と天気悪い日は車になるだろうが。まぁ、偉そうに適当にふんふん、良きに計らえって講釈垂れて月一回報告書出すだけのお仕事ですが、消費税分の予算間違えちゃったって見積値切られたわ(おいおい、笑ってる場合じゃないだろ)。名店というほどの店はないが、鰻屋には事欠かないから、まぁ、許す、というか、どこをどう巡るかGoogle Mapを眺めながら早速考えてるところ。観光地なのが玉に瑕だが、港は実質閉鎖状態で肝心の外国人客が皆無になっちまったから、門前町は継続どころか存続を問われる重大事態だな(笑)。空いてそうで良かったぁ。往きは私鉄で30分、帰りはJR、麦酒付きで50分弱くらいかね? 仕事小屋じゃPCの前に座りっぱなしだから良い気分転換にはなろう。ちなみに7,8月はJREポインチョの緑券交換が500ポイントでOKと100ポお得。期間限定の期限が緩いから失効することはないんだが、こういうキャンペインは素直に嬉しい。

恒例!山水愛好家

かつて山水河原者といわれた下賤の者がいた。中世後期の専業作庭家の始祖:善阿弥を筆頭にした一門を指すことが多い。山水は古代中国の山と河川に象徴される自然美であり、それを築山と池に見立てたのが庭園の始まり。禅(夢窓疎石)と茶道(小堀遠州)の影響下に独自の概念の抽象化が極まり、中世後期から江戸初期に完成を見る。

現代の山水愛好家は風光明媚な山の姿や川の流れを好んでいるようには思えない。山といえば裏山、水といえば川っぺりなのね? 何度崩れようが、何回浸かろうがその意固地なまでの固執は理解の範疇を超えている。先祖代々(血縁)? 故郷(地縁)? 景観や温泉といった自然の恵みを独占的既得権として利用しながら、一旦その自然が牙をむくと社会に責任と援助を求める図式はいつまで続くのだろう? 川沿いの低地等市街化調整地域には普通の建物は建てられないが、老人福祉施設や病院は地価の安さを狙って集まってくる。それってリスクには目を瞑ってコストを選んでいるんじゃないの? 個人的には子供の頃から人工物より高い自然物のない環境で育ったせいか、窓を開けると山が見え、川の流れが常時聞こえる場所に住んだときは中々慣れなかった。時が来れば山は崩れるものだし、川は溢れるものだ。世の中には高額の固定資産税を払い、安全を金で買っている人もたくさんいるわけで、リスクの低い生活を享受するには当然コストが掛かる。衰退の一途をたどる以上、放棄するインフラが増えこそすれ、新築はおろか改修すら満足にできなくなるのは考えなくてもわかる。人は土がなくても生きていける。植物じゃないんだから、自らの意志と能力でシガラミを超えた境地を切り開いていくしかないだろう?

母親ならポテサラくらい作ったらどうだ

ジジイは存在そのものが不快な害毒だから常に批判され、こっぴどく叩かれ、けちょんけちょんに貶されるのは至極当然で全面的に是認することだが、「ポテサラを作る労力? 作るのが大変?」とは片腹痛い(笑)。ポテサラほど誰でもできる簡単で失敗のない(誰が作っても似たような味になる)料理はないだろう? 小学校の調理実習レベル、料理を名乗るにはおこがましいマヨ和えですわ。スーパーの惣菜コーナーに並んでるってのは、日本語も覚束ない外国人アルバイトや素人に毛が生えたパートのオバちゃんが海っぺりの食品工場でヤッスイ材料とてんこ盛りの添加物を使い回しながらマニュアル通りに作業すれば誰でも作れて売り物になるって意味だろうに。どう考えたって鼻歌歌いながら片手間にやっつけ仕事で作る惣菜だろうに、タカがポテサラをまるで一流シェフが吟味と修練を重ねた名作のように語るのか? 使えねぇ奴ほど努力ができない典型事例ですことよ。

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母親であったことは生まれてこの方唯の一度もないが、ポテサラは月に一回ほど数回分を作る。芋なんだからオカズではなくご飯やパンの代わり。茹でた芋の半量はポタージュ・スープに回す。茹で過ぎると芋の水分量が多くなり長持ちしないので、茹で時間は実が崩れず串が通る程度に抑える。はて、ポテサラに工夫の余地はあるのか? ジャガイモの品質、品種は結構モノを云うけど、まぁ所詮芋は芋。芋を超える芋はない。最近はもっぱら函館のキタアカリ(L~2L)を使っている。ジャガイモをマッシュするとき、バターを加えるか否か、オリーブ油にするか、岩塩、胡椒の質、種類の選択は基本の部分。マヨネーズと酢、どちらを味付けのメインにするか? 酢はヴィネガーか米酢か、レモンか、ライムか、カボスか、バルサミコを加えるか、白葡萄酒までイッちゃうか。辛子かマスタードか。茹で卵を加えるか、林檎を加えるか、野菜の種類と芋の割合にも考察が必要だろう。まぁ、うちの場合は刻んだハラペーニョの酢漬けを加えるか、下ろした西洋松露で香り付けするかでいつも悩むけど、クイモノとしては実にツマンナイ料理だね。外食では一度も頼んだことがないメニューの一つ。付け合せに出てきちゃうのはどうしようもないけどな。実効作業時間にして40分ほど。他に二品くらいはマルチタスク可能。特に工夫もテクニックも手間も必要としないが、作ったその日には食えない。最低一晩、冷蔵庫で馴染ませようね。

調理は家事ではなく趣味である。時短? 手抜き? そんなコトするなら買ってくればいい。外食すればいい。いっそのことコックや家政婦を雇えばいいじゃないか、とは思うものの、今は時短や手抜きこそがスマートでイケてる美徳として広く敷衍した。でも、クズ野菜とクズハムをマヨと添加物でゴテゴテに和えた出来合いのポテサラがマズいのは紛れもない事実だし、自分で作ってまでマズいものを食う意味も意義もない。それこそ時間の無駄である。より、おいしいものをおいしく食べるにはどう調理するか? より優れた素材の調達、技法と調理手法の洗練・研究、技術的練度の向上とそのための訓練、調理の本質はソコにしかないでしょ。

恵方巻2020

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コロナも飽きたが恵方巻きも飽きた。例年通りイトヨとイオンネスパで予約。配達は中二日くらい空くように手配している。色々工夫を凝らしているのはわかるし、味も悪くないが、オッと言わせるものは特に無いな。平々凡々、見た通り、想像通りの味。酢飯が甘いのはどうしようもないが、どれもおいしいし、材料も良い材料使ってる。でも鮨屋で職人に巻いてもらうシンプルな鉄火巻、ヒモ胡、穴胡、トロたく、ウニ巻、サビ入り干瓢巻には敵わんのだよね。

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夏の土用の丑に鰻を食べる人は7割に上ると知って、正直驚いた。年齢層は高めらしいが、ソコまで敷衍しているとは思いもしなかった。2020年になってまだ10尾くらいしか食っていないが、今年はもう5、6回出掛けられるかな? 涼しくならないと外に出掛ける気がせん。ああ、仕事先の港町の帰りに食えば10回くらいにはなるか。先を見据え、身辺整理を兼ねて、いろいろケリを付けなきゃいけないこともあるから、遠征してもいいか。

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ワシャ知らん

このところ激減している折込広告に、新聞屋からの「集金時の接触防止にご協力を」というチラシが入っていたので、素直にカード払いに変更。残る現金利用は在の八百屋一軒のみになって、郵便局も5月から印紙を除き非現金対応(読み取り機が中国から入って来ないから延期だとさ(後注:7月から))だが、カードで買えない200円の印紙だけはファミマ頼りが続くのか。あほくさ。店舗を維持する必要はないから早く全部ネットで対応可能にしてくれ。契約だって法人の電子証明書で署名すれば印鑑なんぞ不要の極みだろ。アナログ印紙だって申告時に契約額に応じて課税すればいいだけじゃないか? いつまで紙を強要されるのだろう。ちなみに市役所の証明書類手数料はカード・電子マネー対応になっていたが、これも個人番号カードの電子証明書で本人確認すれば、窓口もパートの案内オバサンも建物も要らないだろ? 特段潔癖症というよりも、むしろ土人よりだが、もう紙幣や硬貨には触りたくない。

折込がほぼ壊滅し、存在意義がほぼ無くなった新聞配達屋は青息吐息だが、コロナは要らない仕事、要らない産業、要らない人を鮮明に焙り出す優れた抽出装置であるな。通勤も通学も、都心のピッカピカの本社オフィスも物販店も学校も無きゃ無いで済む……というか、イベントやら興業やら祭やら、観光も旅行も、おしゃれグルメ、居酒屋、カフェ、マスコミも娯楽産業も風俗も、無駄な交通費に交際費もどれもこれも作られた歪な需要であって、ハリボテの広告看板を崇め奉っていたことに気付いただろう? 9年前とは異なり即効性のある結果が目に見えるから、グズグズと変化を拒み既得権に縋り付いてきたこの社会の根底が覆るようなパラダイム・シフトに繋がる契機になるといいね(←すでに他人事)。

観光や広告・イベント、レジャーといった需要に縋って外国人からボッタクり、普通の人々の静穏な日常を妨害していた業界や、そことつるんで金資していた金融や不動産に配慮の余地はない。自業自得、調子乗りすぎ。栄枯盛衰。流行り廃れの世界なんだから、そんなものが永遠に続くわけがないのは最初からわかっていたこと。そんな業界に金バラ撒いたって貰うもん貰ってトンズラ廃業されるだけ。転業・転職を促すなり、新しい産業に金を注ぐのが先を見据えた政策だろう? まぁ、そのうちホテルや旅館はなし崩しの法改正が行われて大した改修なしに老人福祉施設や医療施設に転用できるようになるよ。バブル崩壊で苦境に陥った金融・不動産屋を救うためマンションだけに容積プレゼントしたようにね。

3.11では底無しの無知と痴呆並みの飽きっぽさにつけ込んだ側の勝利に終ったが、今回はどうかなぁ? これを機会に綺麗サッパリ、New Orderに移行することが必然にして自然だろうし、ウジウジ足掻いたところで今度も黒船には逆らえないだろう。もうコロナ以前の世界は戻ってこないことを前提に、儀式や会合、娯楽や運動、音声による直接会話を排除し、人と人が直接関わらない新しい秩序を創生することが未来を生きる人の義務だ。頑張り給へ。未来は君たちの下にある。


2020/08/08 作成__2020/08/10 最終更新