寄り道ばかりしてきた

本日、土用丑の日だが、相変わらずの原材料の高止まりと環境オタク意識高い系への忖度なのか、今年はイトヨもメニューが陳腐化し、無駄に高価な国産(笑)押しがあざとくて食指がまったく動かなかったので、中止。以後廃止かな。まぁ、自分で作るのとそれほど違いは無いし、捌きたて焼き立てが必要なら食べに出掛けりゃよい話し。涼しくなったらね。

恵方巻1

すっかり忘れていたが、恵方巻きは今年も滞りなく購入し、ウマウマ食った。こちらもコンビニにおける廃棄やバイトへの押付販売への介入を名目としたお上のガス抜き迎合・自粛要請まで出て、Aeonもイトヨも高額品を控え萎縮気味。愉快に弾ける派手なバカさ加減が命なのに、地味に自重するならもう買わないぞ。高価である必要はないが、酔狂の極みを尽くして欲しい。

恵方巻2

白いのはホタテと甘エビとヒラメ。緑は九条葱。ヒラメは昆布で締めるとか工夫が欲しかったな。

恵方巻3

とろろ昆布のイクラ・エビ載せは中にも甘エビがたくさん巻かれていてエビだらけ。

夏は鱧+鰹

過疎かっぺ村では鱧が店頭に並ぶことは稀だが、骨切りにした鱧が売っていたら、すかさずピンク色が鮮やかで身が厚く重そうなものを4、5~パック確保する。半額シールなら全部買う。ぶつ切りにして熱湯で湯掻いて氷水に取り、水気を拭き取る。毎年作っている梅干しを叩いて刻み、醤油、味醂で練り、梅肉和えで。

鱧鰹

鰹はタタキのレトルト・パウチ冷凍品。流水で解凍するだけ。自分で鰹を焼く場合は別として、出来合い品は顰めた眉が戻らぬことがほとんどだが、これは焼津のふるさと納税返礼品で、計2.5kg貰ったもののラスト。加工会社の工場の住所くらいは確認している。鰹が良いのか焼きが良いのか冷凍が上手いのかわからんが、大当たりで、大変おいしゅうございました。

その後の松乃家

国内の外食は人口減に伴うパイの奪い合いで、あまり明るい未来は感じないのだが、このところの松屋フーズの新規展開には興味深いものを感じている。今のところカードは使えないが、新しい電子決済手段への対応もかなり積極的なほうで、直営主体の堅実な出店、ヴァリエーションに富んだメニュー構成、新メニューの逐次投入による飽きさせない工夫で、揚げ物を家で揚げて揚げたてを食うという、ここ100年ほどの習慣がほぼ駆逐された現実を見れば、それなりに伸びるかもしれんな。

日曜日。14:00ごろ。最寄り駅前店。外から覗いてテーブル席が空いていることを確認。自動ドアを入って食券販売機へ。先客1名、オバちゃん、突っ立って画面を見ているだけ。まぁ、考え中かな? と、しばらく待つ。後ろに一人追加。オバちゃんさっきのポーズのママ固まっている。疲れてきたので最寄りの椅子(カウンターの丸椅子がある)に尻を乗せる。後ろのあんちゃん目を吊り上げてイラつく。オレは溜息。ようやく気付いた30代中頃くらいのオバちゃん、振り向いて「すいません、お先にどうぞ」と譲ってくれた。訊いてくれればいくらでも教えてあげられるんだがねぇ。

とんかつ・ビールセットとアジフライ定食をPayPay払い。今度は後ろのあんちゃんに胡散臭そうな目で見られたわ。なんで?(笑)。テーブルは45x60cm角の対面二人席が6箇所あるんだが、なんと奥の2箇所のテーブルをくっつけて乳児+幼児連れの夫婦が飯食ってて驚いた。さっきのフリーズ・オバちゃんは後ろに並んだ人に順番を譲りながら、オレの注文品が到着する頃(10分は経ってる)にようやく買えたらしく、オレの後ろのテーブルに座る。なんと旦那と幼児が既に着席済みで、テーブル1つを3人で囲むというコレまた新形態で驚く。足りない椅子は空いてる二人席から確保。店員も目を丸くして呆然。狭いテーブルにどう配膳するんだろう? 日曜とはいえ、金にならない子供や家族連れて来る店じゃないだろう? って思うけど、過疎かっぺ村に選択肢は無いということか?

しかし、当然理解はしているだろうが、券売機で食券買わなきゃいけない店は追加注文を逃していることを慎重に再考してね。飯が出てくる前にビール飲み終わっちゃっても、もう一度券売機まで行って食券買う気にはなれないもの。店員呼んで小銭出せば追加はできると思ったが小銭が無い。一般に、近くに煩い客が来て下品にふんぞり返っているとか、臭いとか、騒々しいとか、タバコの煙が漂って来ない限り、飲み物は大抵2~3杯は頼むものだ。携帯端末から直接オーダーできるようにすれば簡単に解決する問題だと思うので、早目の対処が望まれる。一方、メニューの方はこのところ、厚切りかつ系を100円引きやセット物で値引きして客単価上げに勤しんでいるが、コレは大歓迎。厚切り(仕上り肉厚1.5cmほど)だと衣とのバランスがだいぶ改善されて、荒衣のくどい油っこさが和らぐ。

春雨の炒めもの

一般的には春雨サラダとして使われることが多いようだが、ウチでは湯で戻して炒める汁無し麺、稀にスープかな。龍口粉絲という商品名の長い緑豆春雨を愛用している。山東省龍口市産。100gの塊5個入りで350円ほど。安いもやしの原料が中国産緑豆であるように、緑豆春雨も安い。ビーフンよりカロリーも低い。一人前100gを茹でると300gに化ける。好みの硬さに茹で上がったらザルで水切り。

mbhrsm

麻婆豆腐用に常備している牛挽肉+大蒜+生姜+豆板醤+豆鼓+花椒+唐辛子の炒め挽肉に玉子、ニラ、葱を加え、老酒、醤油、胡麻油で調味したもの。

春雨

同上炒め肉に豆腐、胡瓜、ピーマン、葱を加えて炒め合わせ、余りモノの鶏ささみ肉、茹でた春雨を和えたもの。茹で時間が短いので簡単に食べる晩飯に最適。

春雨2

国産の春雨はデンプンで出来ている。緑豆に比べかなり弾力が強く、粘っこい。咀嚼、嚥下にそれなりに力が必要なせいかは知らんが、売り物は長くても20cmほどで切断されている。大蒜、唐辛子を胡麻油でじっくり炒め、薫りが立ったら、玉子、茹でた鶏ささみ、トマト、葱その他残り物の在庫整理。茹でた春雨の湯をしっかり切って加え、老酒、塩、胡椒で調味。食べる直前に老干媽のピーナッツ辣油を適度に垂らす。

6月恒例の大戸屋

イオンSC内。平日夕方17:00過ぎ。客はまばら。4人席も中央が割れた2人席x2でテーブルが狭く居心地が悪い。偏屈老人の卑しい容貌に気を利かせた女店員は水を置いて「決まりましたらお呼びください」と去っていったが、ポンコツ下層かっぺ爺はおもむろに狭いテーブルを余計狭くしている卓上のタブレットを取り上げるのだ。ワハハ。で、最初にメイン料理を選び、次のページで米や味噌汁のヴァリエイションを選択し、最後に厨房にオーダーを送信。生ビール「先」を選んだので、当然ビールが最初にやって来る。カツ煮みたいな定食、五穀米、たっぷり野菜の麦味噌汁に変更。ビールを半分ほど消化した十数分で思ったより早く盆に載って料理が到着。グツグツ。趣味のよろしくない器デカすぎにして重すぎ。ビール飲み終わる頃に持ってくれば、もう一杯頼むのに(笑)。テーブル狭過ぎで載らないじゃん。

一応、店内調理を旨としているだけあって、何食ってもメニュー写真の期待値との落差にげんなりしちゃうチェーンのファミレスや工場製の惣菜を皿に盛り付けただけのチェーン飯屋とは比較にならないレベルは保たれている。セットの味噌汁はインスタント・レベルだが、具沢山の味噌汁は上品な出汁で+180円の価値はあるだろう。サツマ芋入った豚汁はどうかと思うが。メニューには相変わらずチキンが多いが、牛が少し増えたかな。魚も売りのようだが、魚は自分で買ってきて捌いて煮るなり焼くなり揚げるなり調理が簡単だから、食指がピクリとも動かん。価格は総じて上がったようだが、客の選別になって丁度良いだろう。ファミレスやおかわり自由的な定食屋とはさっさと袂を分かって、味付けは薄く、茶碗は小さく、主菜は材料の質を上げてもっと凝りまくれ。

レジで端末にコードを表示すれば店員がスキャンしてくれて楽天ポイントが貯まるようになっていた。優待券を消化し残額はWAONでと思ったら、楽天ポイントを付けるとWAONは使えず。イオンカード払いならOKだそうで。

プア・ロースト・ビーフ・サンドウィッチ

忘れていたが、いちばん好きなサンドウィッチはローストビーフだったわ。もちろん、身の丈に合った米or豪産の安い肩肉やら腿肉など。嫌う人が多いけどグラスフェッド尚可。牛の塊肉は岩塩、胡椒を刷り込んで、刻み大蒜を加えた赤葡萄酒に一晩漬け込むつもりが忘れて一週間ぐらい経つ。ありゃりゃとジップロックのまま60℃で90分、湯煎。その後、オリーブ油を熱したフライパンで外側に焼き目を付ける。アルミ・フォイルに包んで2、3時間置く。ちょっと火が通り過ぎた。

ローストビーフサンド

バゲットは切れ目を入れて軽くトースト。バケットはバケツなのでどんなに腹が空いていても食えません。バター、マスタード、ホースラディッシュ、サンドウィッチ・スプレッドを塗って、切ったばかりの生玉葱、ロメイン・レタス、胡瓜のピクルス、5~7mm程度に薄く切ったローストビーフを適当に挟む。モデナのバルサミコを少々。赤いのはマリー・シャープスのハバネロ香辛料。辛さはお好みで数種類ある。

辛ローストビーフサンド

バゲットと肉を食いちぎりながら、貧しさと甲斐性の無さをフグフグと噛みしめる。野蛮で鈍臭い上に、素人の手抜き味を堪能する。人気が無いのだろう。その辺でちょっと食べようと思っても辺境かっぺ界隈では見かけることすら無い。たまに見かけてもソースが醤油味だったりして激しく萎えるものだ。チキンや豚肉の揚げ物を挟んだものはよくあるのにね。

情弱もすなるキャンペーン乞食ああPayPay

日夜Suicaで素敵にスイスイしてる情報強者の都会人様からどんなに疎まれ蔑まれようとも、今まで現金以外の決済手段が使えなかった、これからも取り残されていくはずだったドブ板零細店舗で使えるようにした功績は偉大だ。個人事業なら2年おきに開廃業を繰り返すことで税務対策にも支障はない(ハズ(笑))。店舗側のコスト負担が販促費1.5万貰って数年間は全く無いあたりも勢いの源泉だろう。近くにある九州系のディスカウント・チェーンでも導入していた。近くのイオン2店でも使えるのはでかいわ。後は近くの八百屋で使えるようになると現金からおサラバできる。1000円引きも概ね期待される確率通りに出てたしな。Softbank系列のスピード感溢れる拡大と展開、飽きさせない新基軸の漸次投入は、docomoやauといった典型的な元親方日の丸日本企業には真似ができない勢いを持っている。インスコしてるアプリもどんどん進化してるしな。動作も安定してるし操作性も秀逸。いい技術者抱えてるわ(実態はアリババで、ソフト開発はインドらしいな)。

アプリ内の“近くの店”で検索すると最寄りのPaypay使える店が表示されるんだが、たまたま出先で、それを信じて入った茨城?のチェーンとんかつ屋「とんQ」で決済しようとしたら「まだなんです(=まだ使えない=まだ準備が整っていないの意?)」と言われ困ったことがあった。ランチとはいえ結構高額になるとんかつ屋で、レジには「クレジットカード使えません」と朱書きしたでかい張り紙があって嫌な予感はしたんだが、結局同行者に払ってもらい、店を出てもう一度携帯端末で確認すると見間違いではなくPaypay使えるマークが張り付いている。“使えなかった場合は連絡してね”という項目があったのでタップすると“店員に使えないと言われた”という選択肢があって、それを選んで送信(笑)。導入販促費だけもらってシカトする業者が多いのかね? すぐバレると思うんだが(実際他にも複数同様の店があって、さすが商売人のモラル、清々しいまでに全快!)。そろそろ使えるようになったかいのう? と一週間後、端末を眺めてみたら地図からPaypayマークが消えていた(笑)。料理はそこそこおいしいのに残念な経営。まぁ、ご飯とキャベツがお代わり自由って店はとことん性に合わんな。

食べ放題、飲み放題、ブッフェにバイキング、ご飯やキャベツのお代わり放題、サラダやドリンク・バー等のセルフ取り放題は、集客効果に期待しつつも店内オペのコスト削減を図れるし、当然お代わりを前提とした価格設定になっているわけで、飲むのも食べるのもお代わりをしない場合は割高になるわけで、求めるものが置かれていた試しはない上に、品質に納得できるモノでもないとなると、一度くらいは知らずに入っても、二度と行くことはなくなる。餓鬼が湧いていたり店の管理が甘いと餌場がキタナイのも食欲を削ぐ。だいたい、お代わり放題といっても、白飯や味噌汁、漬物、キャベツといった本来の目的物ではないものが無料の対象であることがほとんどだし、稀にメイン食材がお代わり放題の場合は、追加を頼んでもなかなか来ないか、自分で席を立ってまで取りに行きたいほどの質でもないというカラクリ。根本的に理解できないのがとんかつ屋のキャベツお代わり自由とか、定食屋の御飯お代わり無料っていうやつで、とんかつ屋にはとんかつを食いに行くのだし、定食屋には魚や肉といった料理人が腕を発揮した料理を味わいに行くものだろう? 量に満足できない場合、とんかつや肉や魚をお代わりできればいいのに、何故かそうはし難いシステムになっていて、例えば、鮨屋に出掛けて鮨を数貫頼み、あとは種はいらねぇから酢飯だけ握れっていうのと同じくらい滑稽で侮辱的だと思うんだが。

d払い

電網上では比較的汎用性があるが、リアル店舗だとコンビニと家電量販店ぐらい? コンビニは収納代行以外に用はないし、家電店ってもう10年以上行ってないわ。一般的に何しに行くの? というレベルでdポイントほど普及はしていない。紐付けは当然dカードから。docomoも負けじと販促してるが、ノリが悪い。お高く止まっていないで中国人でも雇ったほうが良いわ。ドブ板営業できる人も使わないと。バラマキ原資はキャリア筆頭なんだからど~んと大盤振る舞いを期待してる。ポイントはクーポン配れなくなって、もう潰れそうなタワレコとやる気出してきたNTT-xで消化。

楽天Pay

リアル店舗優勢で小さな飲食で対応しているところもあるが、ウチの辺りでは探す気にもならないほどほとんど使えない。コンビニと家電量販と居酒屋って用のないところばかり。紐付けは当然楽天カードからが最も有利。年間利用額を考えれば年会費を払ってもゴールドが遥かにお得なのは言うまでもない。一応QRコード払いのTOPを爆走してるせいか販促はしょぼいというか、(電話事業参入で)使える金が無いというか、他社の様子見でやる気が感じれない。金になりそうなところは既に押さえたってところ?

Origami

銀聯と提携したOrigamiは老舗だが地味な印象。こちらも使えるのは、基本、コンビニと家電量販と一部のチェーン居酒屋で、周囲に「使いたい+使える」ところはほとんどない。飲食も松屋系はともかくとして、吉野家にKFCって縁が無いんだなぁ。後日還元の他Payと異なり、支払い金額がその場で3%引きになるのは魅力的。カードは5枚まで登録可。瞬時切り替え可。Kyashが登録できるので、Origami:3%、Kyash:2%、カード:1%で6%は還ってくる計算にはなる。

ファミペイ

FamimaTカード払いの特典がほぼ消滅する代わりがファミペイらしい。代わりに公共料金だけでなく税金の収納代行にも対応するようで、公共料金の収納代行の還元は1回(件?)10円固定(これは改悪)。税金は無し。FamimaTカードからオート・チャージは可能のようだから、取り敢えず2万チャージして15%の3000は貰っておこうか。水道料ぐらいにはなりそう。オート・チャージの際にカード側に0.5%のTポイントは付くのだろうから、損はないか。いちいち充填するのが面倒なnanacoの利用が減りそうだ。

FamimaTカードはJCBで年会費無料。もっぱらファミマで、クレカ払いに対応する気がない田舎水道・辺境ガス・かっぺ下水道料金、及び切手、印紙、年賀はがき等をカード払いするのに使っていた。「リボ専」とか揶揄する向きもあるようだが、銀行引落の「ずっと全額払い」をWebで申し込めば普通のカードと何ら使い勝手は変わらない。ETCも無料だが0.5%じゃな。4枚あっても車は1台だし(笑)。

他Pay

ゆうちょPayは取り敢えず500円貰って様子見。口座から即時引き落としじゃメリット無いし、危なくねえの? ゆうちょがPayPay並みの還元をするとも思えんし、肝心要の郵便局で使えないって笑うところか? Max金額を自由にど~んと設定できるのはいいね。au-Payはauと契約がないと使えない模様。7/11は7-Payを導入するらしいが、代わりにカードのポイントが1.5%から1%にdownだとさ。まぁ、nanacoはNFC-Fで300円貰ってもコスト高いから止めたいのは深く理解する。7&iって金融系は一通り揃えているが、どれも時代に乗り遅れたダサダサ感が漂ってイケてない。判断が脳梗塞(案の定やらかした(笑)が、被害額がショボい割に、ここぞとばかりにボコボコにされて、そのアンバランスぶりは裏がありそうで可哀想(もっと笑))。まずは業態ごとにバラバラ乱立しているアプリを統合するのが先じゃないか? アプリのセンスも業界トップ企業とは思えない酷い出来。まぁ、オレは糞かっぺ爺だからイトヨは使うよ。メルペイとLineペイも大胆な還元策を打ち出してるが、iD払いはNFC-Fチップが必須だし、コード払いはクレカ紐付けができず、本人確認に銀行口座登録かIDカードのコピーを送らなけりゃいけないんじゃ、使うのガキンチョだけだろ(笑)。LINEはVISAと提携するそうだからそのうちカードからオート・チャージできるようになるのかね? VISAで3%なら禁を破ってカード作るかな。

電子マネーと同じく、どのPayも現金と完全におサラバできる利便性と紛失時などの安全性を期待するならオート・チャージが可能なクレジット・カードの紐付けは必須。どのPayにいくら入っているか? なんて使う前にいちいちチェックできないし、事前チャージするんじゃ存在意義無いもんな。必要な額が自動的に充填されるオールマイティの打ち出の小槌として使うもの。カードの明細と引き落し口座の残高を定期的にモニタリングするのは当たり前といえば当たり前。また、自分で設定可能なゆうちょPayを除けば、Payは決済金額の上限が厳しく抑えられているから、高額決済にはほとんど使えない子供の小遣いというあたりが現況ですか。総じて乱立気味だが余所やライバルに手数料なんてビタ一文払いたくないもんな。経営者としては当然だが、5本の指に入れなきゃ、いずれは淘汰と身売りが待っている。勝ち抜くためのなりふり構わぬ競争は使う側にとってはお得だから全然構わんよ。その場と時期に応じて最も有利な方法で決済するだけ。どんどんやり給え(笑)。

まぁ、個人的には現在の本人のみ起動可能な携帯端末から一歩進んで、DNAと紐付けしたチップを体内埋め込みにして、すべての社会的行為に本人認証を義務付け、時間や場所に依存しない個人や法人の資質をリアルタイム評価したスコアと連動させれば、インチキも誤魔化しも、なりすましも犯罪も一切できないクリアで公平な社会になって、最高にスッキリしてよいと思うぞ。

ポテト・サラダ

ジャガイモを野菜と見るか、デンプン主体の糖質と見るかで大きく意味合いが異なるポテト・サラダ(笑)。個人的に芋類は野菜とは看做さないので、餃子と同じ。スープにベーコン、サラダとジャガイモにバターで立派に一食が成立する人間なので、肉や魚ををオカズにポテサラでも何の問題も無い。

ポテサラ

昨今はジャガイモにも様々な品種があって迷うのも楽しいが、ポテサラはどうせ潰すんだから昔馴染みの男爵芋等いちばん安い品種でOK。軽く土を洗い流したら鍋で茹でる。串が通るほど柔らかくなったらザルにあけ、少し冷めたら手袋に乗せて爪と指で皮を摘み、ツルんと剥く。芽を包丁で抉って適当に分割。潰した芋に塩で揉んだ胡瓜、玉葱、茹でて刻んだ人参、ベーコン(軽く炒めたほうが旨い)orハム、マスタードの種、マスタード、白葡萄酒酢、白バルサミコ酢、マヨネーズで和えて、岩塩、黒胡椒で調味。食べる直前にオリーブ油を垂らす。

PARCO

昔は(80年代)は輝いていたのに、身売りを繰り返し最早どこの子かすらよくわからんPARCO。過疎隠居貧老はきらびやかな衣料品や雑貨に興味を持たないので、利用はもっぱら地下の青果・精肉・鮮魚の三点セットと北野エースかな?、焼き鳥屋とサンドイッチ屋(既に撤退?)、上階の禁煙以外パッとしないことこの上ない中途半端な大衆レストラン街くらいで、中間階には居場所が無いどころか、佇んでいたら通報されそう(笑)。まぁ、各テナントとも普通にカードは使えるが、エスカ脇なんぞでは盛んにハウス・カードの勧誘をしており、より有利な条件での決済が可能らしいのでパンフを貰った。常時5%OFFは近々に廃止になるそうでpointじゃ、お得感無いなぁ~。と思ったら、特定の条件に当て嵌まれば常時5%引きが継続され、毎月第3、4土曜が10%引きになるそうで、もうこれでカードは最後にしようと念じつつセゾンは4枚目。手書き申込書に免許のコピー付けて送るアナログ・タイプ。特に何のリアクションも無く、一月ほどでカードが送られてきた。山葵が高くていつも二の足を踏むんだが、中国産の13個で400円の大蒜が360円になるなんて、ウキウキ。

13大蒜

鮮魚はネットスーパーでは買い難いものの一つだが、徒歩20分弱の集落の商店街の魚屋(近くに駐車場ナシ)を除くと路面の鮮魚店というのは死に絶えたようだ。同上PARCO魚屋以外に、近在には徒歩圏の食品スーパー内か、隣町のデパ地下水産卸、私鉄駅前食品スーパー内の魚売り場、JR駅前商業ビルの水産卸、またはイトヨ内の魚屋、車で10分ほど掛かるZensho系半ディスカウント内の魚屋、もいっちょ駅前スーパーの魚屋を徘徊し、もっぱら趣味性の高いネタを調達する。どこも市場から直接仕入れているってわけでもないので、商社や卸の配送のある日を狙うのが肝要。焼き魚や切れてる刺し身に用は無い。近くのイオンの魚屋もときどき覗くが、鮮魚少ないし、鮮魚を置いても売れないと見えて加工魚ばっかり。わざわざ出掛ける意欲が湧かん。それ以上となると車で15分ほどの輸入物を激しく取り揃えている巨大イオンか、ついでがあれば錦糸町魚寅か御徒町吉池といった川向うの有名どころへ足を伸ばすことになるが、まぁ、川を渡ることも年に数回だ。隣町には地方卸売市場があって小売もしてくれるが、そこまでの意欲ももう無い。

イラコアナゴ(通称:黒アナゴ)

高価になってしまったマアナゴの代用品で、スーパーや回転寿司の穴子の比較的質の良いものは大抵これ。もっと安いペルー産のマルアナゴはアナゴではなくウミヘビの一種。マアナゴ(穴子)が暖かめの浅い海に生息するのに対し、宮城以北の太平洋で底引き網で穫れる深海魚である。まともな穴子をまともな食い方で食ったことがあれば、水分が多く柔らかい身の食感の違いはすぐわかる。皮目も黒いがこれは焼かれてるとわからんね。

イラコアナゴ

ヨボヨボの老齢集落のせいか、個人経営や中小の場合、禁煙の居酒屋どころか分煙の居酒屋や飲食店もまず無くて、一部の完全禁煙チェーンや“それなりの店”以外だと、PARCOのようなテナント・ビルやSC内テナントぐらいでしか飲み食いが出来ないのが悲しいところ。客単価に期待できないPARCO内じゃ、それほど興趣に富んだ飲食ができるわけではないが、来年4月以降、禁煙が遍く敷衍するまでは重宝する。夜は出歩かないから夕方5時開店じゃ意味無いし、昼を外した閑散時に一人ぽよよんと静かに放置されながら飲み食いできるのが気に入っている。

プア焼き鳥

昭和の中期くらいまで、街には鳥肉(鶏だけにあらず)しか扱わない肉屋が普通に軒を並べていて、地産地鶏、各部位の鶏肉、怪しい小鳥を売っていたものだが、ブロイラの生産が軌道に乗り始めると一気に席巻されて消えていった。今は卸を通すか、市場でも行かない限りスーパーのパックや冷凍品に頼る他ない。それも、せいぜい腿胸正肉、ささみ、せせり、手羽元・中・先、皮、ハツ、レバー、砂肝、稀にシロ、ボンジリ、ヤゲン(軟骨)、モミジ、キンカンぐらいだろう。スーパーごとに、ナンダカンダとブロイラに名前をつけてブランド化を図りつつ優良誤認を誘っているが、その差がわかるほど舌は肥えていない。

ハツは二つ割りで血抜き、レバーは三等分で血抜き、水分を拭き取って醤油+味醂+刻み生姜混合液に漬け込む。冷蔵庫で半日程度。砂肝は銀皮を削いで二つ割り。腿肉は皮を剥いで一口大カット。酒と塩を振って2~3時間置く。皮は熱湯で執拗に湯がいて脂をしっかり落とし、冷ます、皮は腿から剥いだだけでは全く足りないので、剥いだものを貯めておくか、皮だけ売ってるものを買う必要あり。皮と肉の間の黄白色い皮下脂肪は重量的にかなり損だが切除する。売り物の唐揚げなんかはそこまでしてないけどなぁ。

葱間

串は中国産パンダ印の竹製。1kg入を一箱買ったら膨大な量で、数千本入ってそう(笑)。オレ、後何回、焼鳥作るのよ……と暗い気持ちになった。

プアな素人焼きは七輪+備長炭(←ウバメガシの)でのんびり飲みながらがベスト、風向き注意。IHのグリルで両面無水焼きがベター。写真は後者。燃えないし煙はフードが吸ってくれるし焦げにくいので楽なんだが、趣に欠けるのと炭の匂いが付かないのが致命傷。ガスで網焼きすると、CH4+2O2→CO2+2H2Oだから、どうしても具材が水分を含んでしまい、カリッと焼けない。

キモ

完成品の売り物もいろいろ食べ比べてはいるが、やっぱり世間がいろいろ面倒だから、危ない橋は渡れない。どうしても火を通し過ぎで固くなりがち。コンビニ焼鳥は火の通し方が違うんだろう。逆に妙に柔らかくて濃い甘でベタベタ脂っこい。レバーはカチカチ+ポソポソで残念なことが多いし、焼き立てとはすっかり別の食いモンになっちゃってる。自分で作ると焼くのが面倒だから1本あたりに挿す肉は増える。レバーを好みの焼き加減で食えるのが最大の利点。意外に腹が膨れる。

ポイント乞食

ポイントなんてクズかカスの如き汚物として唾棄し、これ一択とばかりに颯爽とSuicaを使いこなすお金持ち余裕綽々都会人に憧れと羨望の眼差しを向けるしかない辺境赤貧かっぺ老は、770円の緑券が600円で買える(JREポイントで600ポイント相当。7月からは700ポイントに改悪でガックシ)と聞いて、今まで知らずに170円損してきたのか!!!!とあまりのショックに腰が抜けつつ、糞コラ巫山戯やがってとViewSuica系オート・チャージ・カードをホイホイと申し込むのである。世間を知らない純正かっぺですね(笑)。申込時にWeb上でネット銀行口座連携もできて手間いらず。発行に一週間とありましたが、ホントに一週間で本人限定受取郵便物特伝型の到着でビックリ。カードが手元に来たら、ViewのWebでカードとJREポイントとSuicaを紐付けすると、カードのオート・チャージとSuica使用でポイントが貯まるようになる。

Suicaといえば普通はJREカード? View Gold? でも貧乏だから駅ナカは高くて買えないんだよなぁ。定期不要、駅ナカ利用がまずない場合だと還元常時1%以上のビックSuicaがいいのか? でも、オート・チャージできても一日上限2万はきっついよなぁ。オート・チャージは改札でしかできないのも非常に不便極まりない。デフォルトは1000円切ると3000円チャージってのも面倒だからViewのATMで設定変更か? 取り敢えずmin.5000で、5000充填という設定にしたが、5000ギリギリで改札を出て、アトレやシャポーで飲み食いすると、ほぼ空になっていて、バスに乗ったら降りれないなんていう可能性が無くもない(というか、一回やった(笑))ので、設定を見直さねばならんな。日常的にSuicaの人ってどういう設定にしているのだろう? 最近までバラバラ乱立ポイントで手を出す気になれなかったJREもようやく囲い込みとポイント商売に本腰を入れ始めたようで、10月の消費税還元にも名乗りを上げてる。もっとも設備の初期投資と手数料がクレカより高いから、巷に広げるのは無理難題。ハードウェアもNFC-Aなら200円くらいらしいが、NFC-Fはチップとパテントやら上納金で1万超えるって聞いたことがあるガラパゴス過剰仕様。そこまでの性能が必要無いedyやWaon、nanacoといった流通販売系が高コストを嫌がって逃げ始めたら、結局残るは交通系だけ。それも人口減の必然として電車に金を掛けても未来は無いことはJREがいちばんわかっているだろう。

ポイントやら還元といった“施し”に一喜一憂するのが習性で、おお、PayPayキャンペイン終了後も常時3%来たな。Kyashかませて5%、クレカ分加えて6%なら常用してもいいかも。と思ったら、3DSecureに対応していないKyashだと一回の支払上限5000円か。切替は端末で瞬時に可能だが、面倒だな。還元やらポイントなんて微々たるもんだが、ポイント乞食としては手間を掛けなくて済むなら損得を精査の上、貰えるもんはしっかり貰う。若い頃は貧乏なくせに意気がって格好つけてチャンスを逃して損ばかりしてきたからな(笑)。過疎で下層かっぺ貧老に安住してると世の中にも他人にも興味が無くなるし、差し出す個人情報もゴミクズ以下のカスだし、かといって張り合う相手もいないし、どうしても欲しいものも、もう何も無い。オレも含めて世の中無きゃ無いで済むものばかり。ポイントも勝手に溜まってポイントがポイントを生んでくれるようになれば、期間限定ポイントをどう使い切るか考えるのがいちばん面倒だな。

Cooca

マクドを抜いて日本一の外食産業になったはずのZenshoのポイント・システム。ようやくAndroid版が出来てインスコしたら、今までとシステムが変わってやんの。単なる還元0.5%のポイント・システムに存在意義があるのだろうか? 7月からは楽天ポイント、dポにポンタも使えるようにするんだろう? 囲い込みは厳しかったか? ますます意味がわからん。と、意気消沈しておったら“すき家アプリ”なる新基軸が目に留まる。そのすき家のモバイル・オーダー・アプリがCooca払いじゃないとポイントが付かない仕様なので、重い腰を上げてCoocaのオート・チャージ設定。最初からこうすりゃいいのか。使えない子になったCoocaも役立つときが来たなぁ。登録クレカは本人認証必須で5枚まで登録可。即時切り替え可。設定金額は細かく選べるので使い勝手はそんなに悪くないが、指定金額を切ると即時チャージされるわけでなく、午前0時に指定金額を下回っていると午前5時にチャージが実行されるという珍しい仕様。もちろんリアルタイムでもチャージ可能で、Google Payのシステムを使って即時反映される。Sukipassもすき家アプリの画面内で買えたが、これはリアル・カードのほうが汎用性がありそう。 当面はすき家ですき家アプリ、はま寿司他で優待券の残額をCooca払いで。この携帯端末内でメニューを選び店頭QRを読み取ってオーダー、決済まで完了するシステムは、今中国で顔認証と共に、単なるQRに代わるセキュアな決済手段として急速に普及しつつあるようだが、これはなかなか優れもの。(扱っていない店があるため?)ビールだけ口頭オーダーになるのを何とかせいよ。

すき家アプリ内で注文を決めてトレイに載せ、決済しようとカメラが立ち上がるんだが読むQRが無い(笑)。ピーナかペルーあたりのネエちゃんを呼んで、どれを読むんじゃ? と尋ねると奥からシールを持ってきてテーブルに貼り、これを読めと。オレが当店アプリ決済第1号かよ。10日前くらいから始めたんじゃないのか? バイト手抜き過ぎ(笑)。アプリでオーダーできないビールは口頭で別注文。ビールだけ伝票くれるんで、レジでCooca払い。自前のポイントなのに手惑うバイト多数。決済は一瞬。モバイル・アプリも含めて出来はイマイチ。制約が多過ぎ+店舗側にやる気無し。早急に何とかしないと頓挫するレベル。鰻は7月に入って大鰻になって小骨が目立つ。放って置いても売れる時期にまともなモノを投入する意味がないことは深く理解する。ロット変わるまで(丑の日が過ぎるまで)間を空けるか。

プア残飯

レシピやグルメ記事のネタには事欠かない炒飯であるが、ただの残飯整理で他人に見せるほどのものじゃないし、外で主菜として食べることも滅多にない。人生の終末期を迎えた老残にふさわしい、残り物と在り合わせのゴミ捨て場のようなグダグダの賄い飯。家庭では火力がどうたら~こうたらぁ~~~がグルメ記事の決まり文句だが、リミッターの付いていない業務用コンロを家庭で使ってはいけないというわけではなし、価格もシステムキッチンのコンロよりずっと安いし、頑丈であちこち分解できて掃除も楽、見映えはステンレス鋼板の銀色や鋳鉄の黒鼠だが、普通に売られているものを買ってきて、ガス栓に繋げば誰でも使えるものを、何故そこまで不可能事に奉るのだろう? 不思議でしょうがない。

以下はどちらもT-falかな? 家庭用テフロン加工のフライパンで作ったもの。ダブルバーナーの内側だけ(それも適度に絞りながら)使い、テフロンが剥げないようにテレテレちんたら、ビール飲みながら。中華鍋+鉄お玉のときの3倍くらい時間がかかる。

炒飯1

ササニシキ玄米は胚芽米に精米。押し麦10%を加え普通に炊いた残り物。飯は人肌くらいまで冷ますか加熱しておく。貧乏ラード(煮豚を作るときに発生するものを集めて冷凍しておいたもの)、コダワリ皆無の安卵2個/人、ラーメン用に自分で作っている味付け煮豚の細切れ、浙江産老酒、再生葱みじん切り、塩・胡椒、胡麻油までは最低限の材料。セルリ、レタス等青物、ふくろ茸等キノコくらいは加えてもいいか。最後に焙煎胡麻油で香り付けはするが、醤油は要らない。何でもかんでも醤油入れなきゃ気がすまない日式中華の悪い癖を真似る必要はない。

ラードを薄っすら煙が上がる程度に熱したら、テキトーに溶いた卵を流し入れ、底からブクブク膨れたら白飯投入。シャモジで飯の塊を切るように混ぜ、卵と上下反転。飯をホグシながら具材を加えて、塩・胡椒で味を決めたら最後に葱、鍋肌胡麻油。

炒飯2

チューブのラードや売り物の叉焼、味覇など調味料を使うなら外で食うのと変わらない。味の決め手はラードと叉焼(煮豚)、挽きたての岩塩と胡椒。岩塩の量は経験に基づいて自分の量を正確に決めておく。具材による足し引きを瞬時に判断する。飯粒が塊になっているのは論外だが、水分飛んでるパラパラじゃなくて、米粒一つ一つの粒の水分はラードと卵でコートすることで失われないようにするのが、おいしい炒飯のコツだと思っている。なんだか皿がでかいが、中国料理は小さな皿に余白無くど~んと盛るのがオモテナシだ。

有耶無耶の光と闇の間

詳しい事情にも人にもまったく興味が無いというか、お近づきになりたくない世界なので、あくまで2、3枚の写真でモノの上っ面だけを見て思ったところ。まぁ、しかし、これはどうなんだろう? あっという間に4mの仮囲いでシャットアウト。ものすごく肝心なところが全く闇の中で、ああ、またいつものように……有耶無耶で済むのか?(笑) 住居系地域で日影規制をかけないための三層10m以下の箱。RCに見えるけど、その割には伸縮目地が全く無いし、鉄骨用サッシを無理やり付けたような開口部の納まりと安っちいデザイン。壁構造なのかなぁ? 窓が多い側はY方向に壁が入っている、まぁ、一見して意匠性の欠片もない箱に2層分タイル張ったら金無くなった~から、色でも塗っとけみたいなペラペラの外壁(土もの塗ってる?)に、納まりから見た感じでは鉄骨用サッシのいちばん安い引違いの単窓で排煙クリアして、写真を見る限り敷地裏側にはEHPの室外機(どう見ても家庭用)がズラズラ並んでて、ケチり過ぎだろう。換気は窓開けて自然換気か? 長きに渡っていろいろな人を見てきたが、典型的というか、経営者の基本的なスタンスと“想い入れ”が際立つ作品ですね(笑)。

法22条地域だろうから、事務所用途なら法規上の義務は無いだろうが、結果として主要構造部が準耐火以上で3階に居室があれば、当然、竪穴区画が必要なわけで、避難安全検証法を使わない限り逃げ道は無いはず。業界人のバイブル「防火避難規定の解説」でも結果的に準耐火以上になってしまった場合はなってしまった構造の規制を受けると書かれている。竪穴区画を逃れる唯一の手法は階段や2、3階の床の一部などを敢えて木造などにして主要構造部が準耐火構造でないことにするわけだが、それがほとんど危険極まりない脱法行為なことは考えるまでもない。コストダウンでそんなことを要求されたら、即座にその仕事を断るレベル。

倉庫や駐車場といった工事費ケチりまくった安造りのロ準耐-2(軸組不燃=鉄骨造)なら主要構造部は準耐火構造でないから竪穴区画は不要なので、三層吹き抜けも思いのまま。竪穴部分に煙感連動の防火遮煙設備が不要だからコストも下がる。イニシャルはもちろん、年2回の消防点検のたびに荷物を動かさないで済むのがいいよね(笑)。安っちいことさえ気にしなけりゃ、3階に居室があってもOK。延1000㎡以下なら面積区画も不要だ。

RCじゃ確認下りないし検査通るわけないから途中で設計変更して検済取ってないという某地方ではありがちなパターンなのかね(笑)。写真にはデッキプレートじゃなくてRCスラブが見えるから鉄骨じゃないよなぁ。無理やり後付したような無骨な螺旋階段も手摺子を外周ササラにベタ付けして酷いを通り越して見せるのが恥ずかしい納まり。螺旋で200㎡超え用の法規を満足する内階段を作るのはけっこう難しいから、3階の居室面積は200㎡を切っていたのだろう。直通2階段があるから、バルコニーに避難器具があったか否かはわからん(無かったらしい)が、避難ハッチか避難ハシゴくらい付けるよな普通(義務は無くても消防にネチネチ言われて根負けするだろ?)。おまけに階段の位置は2方向避難の理念からは、とてもじゃないがおススメできるプラニングではないね。建物全体の変形が少なく、外壁脱落や一部倒壊が無いところを見ると、発生したとされる熱にしては構造体(RC? 鉄骨?)は損傷が少ないように見える。螺旋階段の周りに20~30cmの防垂れ付いてたって消防はホメてたけど、ソコは消防じゃ無いだろ(笑)。だいたい防垂れって最低50cmじゃないのけ? 同じ国とは思えんな。

しかし、この異様なまでの黒い煙と煤は何が燃えたんだろう? 延500㎡は超えてそうだから、居室=避難経路の内装制限は準不燃以上だろうが、こんなに煙が出る建材は想像がつかん。断熱材? プラスチック? ケーブルの被覆? 塗料? インク? まぁ、腰(床から1.2m以下)とか床とか素人が喜びそうな無処理の木(モク)とか張ってそうだから、新鮮空気のない閉鎖環境で不完全燃焼すればCOと煤は出るか。

無知は恥であり、痴であり、稚でもある。理解が及ばないなら分かる人に聞く。掛けるべきコストは掛ける。何よりも人を見る目を養おう。糞爺の余計なお世話でした。


2019/07/27 作成__2019/07/29 最終更新