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Still alive 3

かつては海だった海の残滓。朽ち果てた鋼。放棄された水門のボロボロのコンクリート躯体。どん詰まりの波一つ立たぬ海で亀が甲羅干し。

kame

Amazon以外の、CDやDVDを売るしかない円盤屋が軒並み配送無料を廃止するので、バカみたいなコンビニ受取でローソン。徒歩10分。まぁ、てろんてろん運動になって数値が改善するからそれほど不愉快には思わないが、送料が全国一律200円って、民間企業にもユニヴァーサル・サービスが義務付けられたのか? 過疎かっぺ爺としては底辺と老人に優しい社会はありがたいが、こういうスタンスがこの社会の生産性を極端に押し下げている原因であることは誰もが理解して敢えて選択しているんだよね?(笑) というか、効率化を伴う進化や変化は自らの存在意義に関わるという本能的な不安と恐怖を直感的に感じ取っているのかね? Globalの流れに抗うように、互いにホルホル慰め合いながら年代を問わず盛んに頑張らなくてもよい社会造りが推進されているが、オブラートの如く衰退の一途を辿る現実を包み隠したところで、こんなはずじゃなかった現実を目の当たりにするときがそれほど先延ばしにできるとは思えないが。

あれから2年。ニコリともせず「まーたお前か」みたいな超冷たい目線の美人検査医に“軽い脂肪肝(笑)”と鼻で笑われるものの、胴体部の秩序は概ね保たれている模様。数値は良いのか悪いのか、一喜一憂しても仕方あるまい。ポリープ2個を切除。要した止血用クリップ7発。主治医と一緒にモニターを眺めながら施術を受けるんだが、良い腕してる(打つのは看護師)。すべて目標に命中。完璧じゃん。そういや、生検の結果を聞きに行ってないわ。大酒呑んだり、熱い風呂に浸かったり、激しい運動はしないでね、としか言われないので、検査前日から食い物は制限されクッソ腹が減っているんで帰りにコメダでハンバーガーとピザトーストを平らげた。おえっぷ。

イカ墨パスタ

スルメイカ2杯は捌いて、肝x2と身1枚は塩辛に、残り身1枚とエンペラ2枚、ゲソx2は塩を振って冷蔵庫で一晩水抜き。肝に着いた墨だけでは足りないので、市販のイカスミ・ペイストを加える。瓶詰めイカスミはトマトソースで割ったものとイカ墨のみがあるが、味の基調はトマトソースなので最初は前者が便利。慣れたら後者を使うとより完璧。その場合はトマトソースを適宜加える。

イカスミb

大蒜、唐辛子をオリーブ油で炒め、一口大に切ったイカを加え、表面が不透明に白くなり始めたら白葡萄酒を加え、アルコールを飛ばしながらイカスミ・ペイスト、墨袋から絞り出した墨を加える。半割にしたオリーブの実、塩、黒胡椒で調味。味を決めたら茹だった麺を和える。

イカスミa

麺はアニェージのリングイネ。イカが高騰中で1杯250円もしやがる(4月の話)が、冷凍剥きイカを使うなら外でも食える。近くの漁港でイカが揚がるという話は聞いたことがないので、ほとんどが日本海産の陸送モノで鮮度はそれなりなんだが、炒めて食うにしても味にはかなり差が出る。近海産のタコはもう高くて買えないが、イカにもその波が押し寄せてきたか。

金沢まいもん寿司

5年ほど前に出来た比較的新しい巨大イオン。車で前を通ったことは数知れぬが、本数少ないが路線バスでも行けるので行ってみた。帰りは途中までだけど無料送迎バスがあったのでそれを利用した。昼飯を食おうとあちこち眺めるも、ありきたりのチェーンばかりなので、初見の回転寿司へ。平日14:00過ぎとはいえ満席で待ち数グループ。カウンターが空いていたので、「カウンターで」と伝えたらすぐ案内された。その名の通り金沢資本らしい。回転寿司としては比較的グレード高め。底辺回転寿司と中堅どころの回らない鮨の中間ぐらいか。メニューの札は回っているが寿司は回っていない。摘みにビールに焼酎と軽く飲んで、一通り寿司を食って一人頭5000円ちょい程度。カウンターだと一人の職人が客二~三人を相手する感じ。金曜日の昼だが天然物鮮魚は今一。入荷がなかったか、入荷分は夜以降の模様。コハダも自前で捌いている江戸前とはちょっと違うかな。自慢の北陸ネタ(のどぐろ、ガス海老、アオリイカ、白海老等々)も取り立てて鮮度が良いというわけではなく平凡。じゃあ、酒呑み用に摘み類が豊富かというと、底辺回転の幼稚性はうまく排除しているが、どうも取りとめがない。ネタやシャリが少し冷たいのも気になった。まぁ、日を変えて何度か行かないと評価はできないので季節ごとに少し通ってみよう。山葵ツーン巻はおいしゅうございました。

現代の文盲

「イートイン」も「eat in」とはほぼ真逆の意味ですっかり定着し、「テイクアウト」の対義語代わりにも使われていたりして、そんな言葉を耳に挟んでもひたすら聞き流し、マジマジと相手の顔を見たり、唇の端が歪みそうになるのを抑えるのにけっこう苦労する。一方「inbound」などというNativeですら首を傾げる業界単語が本来の意味の極一部だけを抜き出して「インバウンド」として定着し、グルメ記事に頻出の「ボリューミー」に至っては最早英語の和製化ですらない無知蒙昧の極み、恐らくoriginalを綴ることすらできない人たちが、まるで自分の言葉のように語るオレたちの滑稽でユルユルな社会。そこでは、どうしても英語が必要とされる環境ではないから、あらゆる言語を丸呑みする日本語という言語の存在が逆に足枷になっていくのだろうな。

小学生から少なくとも高卒まで7~8年、大学行けば最低10年という膨大な時間を英語を学ぶことに費やすのに、英語学習という一斉教育に等しい時間は、Majorityにとって何の役にも立たない、純粋に無駄な時間でしかないのは最早滑稽を通り越して悲しみと称すべきだろう。その時間を介護や建設労働、飲食やコンビニ・バイトに振り向ければ遥かに社会全体の効率化に繋がり、最早開発途上国に転落した生産性も若干上向くのではないか? まぁ、なり手がいないんじゃ仕方あるまい。科学技術立国は諦めて、サービス業でオモテナシ観光立国を目指すんだから、娼妓とかアイドル歌謡とか、男も女も要はシナの作り方や尻の振り方を叩き込むほうが効率的だし、望む道なんだろう。

考えるまでもなく、英語もITもまともな教育が受けられなかった古老世代としては、小学校から学べるなんて実に羨ましい限りである。いいなぁ、オレもアルゴリズムの基礎と言語をいくつか体系的に基本から学んでモノにしたかった。自分でWEB作ってても、データの基本部分をデータベース化して、ソコからリクエストに応じてPHPなりPythonなりで自動的にhtmlを生成してhttpdで表示するみたいな方向性を考えているんだが、頭ポンコツだからちっとも進まん。スクリプト書いても頭固くてセンス無いからまどろっこしいというか、コードが糞ダサ過ぎて嫌気さすしな。いずれはコードもAIで自動生成になるんだろうが、コードを読めなけりゃ、そりゃ文盲と同じだ。

プア鰻

すき家で4月末から鰻が再開されて、特うな牛5回ほどの感想。今年はまた高止まりしそうな勢いだが、1380円で去年と同じ(?かな)。質は安定してすっかり円熟の領域。身は厚め、脂乗りはしっかり目だが箸で中央部をツーっと裂けるレベル。皮は薄くよく焼けている。タレも都心標準よりは甘いが粘度低くあっさり目、しつこいくどさも感じられず、このところ、どうも捌き方が妙なスーパーの鰻よりはかなりマシ。ビールと豚汁サラダセットで満腹。米多過ぎ。

レジのシステムが変わっていてセルフレジのような機械が2台並んでいた。伝票は店員に渡す。携帯端末のCoocaを読み取ってもらってポイントを貰い、カードを挿すところがないんだが? と思ったら店員に渡せば決済してくれた。吐き出されてくるレシートを受け取るだけの機械であるが、店員が現金の相手をしなくてよいのはスグレモノか。電子マネーは読み取り機が機械に乗っている。QRはアリペイのみだが楽券という楽天の事前購入券が使える模様。今の所メリットはわからんが、3回で元が取れるSukipassを買ったほうが良さそう。このところいつ行ってもガラガラで客はオレ一人なんてザラだし、店員がいつも日本人のあんちゃんなんだが、何かあったのか?(笑)

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3ヶ月ぶりに県境を越え、箱根も越えたのは15年ぶりくらい? かっぺヒキコモリにはいい刺激になった。新幹線に乗るのも久しぶり。JREは10年ほど前から「えきねっと」で予約、駅の券売機で切符をカードで購入が出来ていたし、今はチケットレスも可能なようだが、JR東海+西は一歩進んでネット予約とPASMOを紐付けすると、JRE管内から全行程PASMOで完全チケットレスが可能になっていて便利になったもんだ。凄い凄い。お出掛けも切符や宿を取る手続きがネット上で済むと、けっこう気軽に出掛ける気になるものだと思い直した。どうしても行きたいところがある訳ではないが、先も見えてきたことだし、仕事を整理しつつ、昔眺めた庭を眺め、親やその親が歩いたはずの道でも歩いてこようか……と思っている。

プアかつ丼

かつ丼1

自分でも好きだねぇと呆れる。丼ものは原則好まないが、かつ丼はとんかつとは全く別の食いモノにして貧乏人のご馳走である。卵の綴じ加減が生でないこと、トッピングが三つ葉であること、つゆが甘ったるくないこと、つゆで飯がビショビショでないこと、玉葱が芯までクタクタでないことという譲れない点を満たす外食はほとんどないので、外では味わうために食えないものの一つでもある。

かつ丼2

今はそうでもないようだが、かつてはとんかつ屋では扱わず、町場の蕎麦屋のメニューだったわけで、下層高齢労働者である私にもピッタリ身の丈に合った食いモノ。子供の頃から蕎麦屋や中華屋の出前では必ず頼むアイテムだったし、中学生の頃はソース焼きそばとかつ丼(←単品を両方食う)というのが場末食堂で食う土曜ランチの定番だった。

かつ丼3

特に考えるまでも無く、かつは豚背肉、肉厚は生肉時で15mm、パン粉は特に生にはこだわらず荒目でないもの。肉は叩かない。塩・胡椒は必須。揚げ立てである必要は無く、揚げたてなら30分ほど油を落とす。玉葱は櫛切り、醤油、味醂は上級品、酒は純米酒、冬なら三温糖少し、出汁は鰹のみ。熱を入れる場合は既製蕎麦つゆ(桃屋or創味製)も甘くなければ許す。

かつ丼にしちゃえばわからんが、とんかつ単独となると冷静に評価して松乃家のほうが旨いかなぁ。同じ北米産でもウチのはほとんど冷凍肉の解凍だし、松乃家はチルドだし、調達力が違うから個人で太刀打ちできるものでもない。世間標準の110g程度のロース肉(ネスパでとんかつ用ロース肉として売られているもの)の場合なら2枚。揚げ油は菜種油、胡麻油、ラードを6:2:2くらい。油がくどいと途中で飽きるので、衣は生パン粉じゃない細めのものを使う。味付けは無し⇒岩塩⇒とんかつソースの順。ソースはオリバー、イカリ、ヘルメス、ハグルマといった関西系メーカーをこよなく愛す。関東ならユニオン、タカハシ、トキハで決まり。辛子は和辛子粉を45℃くらいの湯で練って5分置く。

dとんかつ

れんげ食堂toshu

イオン傘下のオリジン東秀が経営する中華屋で生ビール中ジョッキ277円(税込299円)が目を惹く。仕事先で1年近く通っている駅ビルの空き区画で何ができるのかね? と思っていたら、出掛けた日がちょうど開店日だった。

現況、日高屋をパクった同一コンセプトの中華チェーンとしてはFC主体の一番館というのがあるが、あまり拡大しておらずライバルには成れそうにないレベルだったが、こっちはバックがイオンじゃ資金力と調達力が違うし、中華東秀のリニューアルを含め知らぬ間にどんどん増えていて、最近の日高屋の頭打ちはここのせいだと確信した。駅前出店戦略も同じで、敢えて日高屋の傍らに出店し、客をまるごと奪う作戦かな? メニューと価格は明らかに日高屋のパクリ。なおかつ、より豊富で持ち帰りも充実、店員も若くて美人で日本人。日高屋が期間限定のはずの生ビール290円セールを止められなくなった理由がわかった。(売上落ちて、慌てて値下げしたというところか)

生ビールと玉子木耳炒め、レバニラ、餃子、冷やし中華の辣麻醤スープを所望。同行者は赤タンメン2辛。生ビールはスーパードライ。290円セールで微妙に量が減った日高屋に比べ縁ギリギリ、ほとんど泡なしで素晴らしい。ジョッキもスリムジョッキだが日高屋より30%増し。15:00過ぎというに、ひっきりなしに客が入ってくるが、料理の提供時間が非常に早くて驚いた(開店日だぜ? 開店時の専門スタッフがいるのかな? レジは教育係付)。味付けはスパイス超控えめ、子供も老人も食える典型的な日式中華、平均的よりちょい濃いめだが、かなりヘルシー志向というか女性客狙いは感じる。辛いメニューも色味ほど辛くはない。オリジン弁当の出来たてレベルが基本だろうが、玉子木耳は玉子フワフワ、バラ肉入りでおいしかった。餃子は5個が標準の模様。冷凍をレンジ解凍して鉄板調理だが油少なめ。肉が多いぶんボソボソで評価は分かれるところ。冷し中華辣麻醤はコシの強い鹹水麺。よく冷えている。かなり具沢山、辣麻は名前だけの期待はずれ。材料ケチった感じはなくて、量感はそれなり。これがこのまま続けば頻度は上がるかも。

モノトーンと明るい木目調のインテリアで日高屋よりちょい上~女性の客層も狙う。店内禁煙(WCの向かいに喫煙小屋付)ももう当たり前といえば当たり前。WAONとPaypayが使えたので3%backのPaypayで支払い。4000円弱の会計でクレカ分合わせて150円ほどの還元だが、財布がなくても飯が食えるのは大変ありがたい。腹いっぱい過ぎて苦しい。

れんげ食堂ができる前は、今となっては中途半端な規模の駅前ショッピング・ビルの最上階3階にある中華食堂でくつろいでいた。建物自体の老朽化と凋落が進み、元飲食街だったと思われる3階に残る唯一の飲食店舗になっていて、周囲は自治体の穴埋めサービス施設、進学塾、パソコン教室、歯医者、健康食品、エステといったありきたりで回復不能な場末感が充満しており、最初に入ったときはここも時間の問題かね? と思ったものだが、平日昼は爺婆でほぼ満席だし、閑散時も老人集団が飲みながら摘んでたり、1、2階を占める核テナントのイオンの制服着たお姉ちゃんが飯食ってたりと常連が定着していて不思議と成り立っていて面白い。ランチは定食か小炒飯付きの麺のセット物が700~900円で計10種ほど。メニューや味付けは完全に日式だが、中国系商社の経営らしく、トマトと玉子の餡掛け麺やフカヒレ炒飯など心惹かれるモノがどれもこれも“主菜”がどーんとけっこうなボリュームで、尚且、舌が火傷しそうな熱々で出てきて楽しい。1mmでも肉を薄く切りたい日本の中華食堂には真似ができない中国人の中華だね。この味は捨てがたい。多少高くついても戻って来てしまうものはある。ビールはプレモル。6月に入って冷やし中華も始まった(笑)。ホールとレジのオバちゃんは日本語上手。調理人は怪しい。カードは使えなかったが、イオンと同じ電子マネーの読取機があるのでWAONとiDとSuica互換が使える。田舎だとランチのみ禁煙が多いが、ここは特に時間に関係なく禁煙の模様でありがたい。

ビル1階のフード・コートはサブウェイ、ロッテリア、インド風料理といったよくあるB級チェーンが軒を並べているが、いつ見ても閑古鳥が鳴いている。駅に面したいちばん良い位置は昔ながらの洋食屋兼喫茶店が占めており、おそらく地権者なのだろう。ショバ代が無い分、安くておいしい料理でこちらはジジババでいっぱい。おまけにWAONが使えない(笑)。

開店後一ヶ月ほど経ち客足が安定すると、早速、劣化が始まるのは飲食店の常。優秀なオープニング・スタッフも撤収し、直営なのかFCなのかは知らないが、量が減って盛付けが雑になって店員から愛想が無くなって挙句の果てにはレジが故障して現金しか使えない(笑)。

Sandwich

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コンビニでもスーパーでも工場製の加工製品をいくらでも手に入れることができるし、デパ地下や専門店に行けばそれなりに気を遣った品もあるけど前者は質が、後者は女子供受けを狙った趣向が気に入らん。もともとは、3時のおやつや夜食に左手で済むジントニックの摘みのはずが、確かに周囲を見回してもサンドウィッチ大好き男なんてただの一度も見たことがないのは事実だから、仕方がないといえばその通り。どちらも共通なのは、並べて売るときの見映えのために切断面の2cmほどの部分に具が集中して、直角のコーナー部や底の見えない部分には具が全く入っていない有様で、憤慨するというか、二度と買わんよね。バターの代わりにマーガリンやバター入の業務用スプレッドで誤魔化されるのも不愉快だし、何よりも挟んでいるパンの質や状態が好みではない。

バター壺1

バターは温度で状態が変わり扱いが面倒だが、最近はこの器に収容して真夏以外は常温で放置している。器には鉱泉水を入れ、空気層が出来ないようにバターを詰めた上部を逆さまにして重ね水封する。水は適宜換える。

バター壺2

パンは最寄りのPayPayが使えるパン屋で、一斤220、280円(全粒粉)の食パンを6~10枚に切ってもらうか、バゲット220円、ロシア風という意味だろうか? 小ぶりだが固めで香ばしいバゲット・リュス260円を購入。もっと固くて塩が効いて、香ばしいのが好みだが、過疎ド田舎じゃ一般受けするタイプしか手に入らないから仕方がないが、ここのパンは一日ほどおいて焼いて食べるとかなり化ける。10枚切りが欲しいときはスーパーのパン屋で妥協することもあるが、砂糖や植物油脂を添加し小麦の味がしないものは極力避ける。バターは大山乳業、オーム乳業、南日本酪農協同製を常用するがどれも比較的淡白なので、発酵バターの濃厚な風味が本当に必要な場合は、実質輸入制限に当たる途方もない関税を掛けてボッタクられている高価なフランス産に限る。

a)まずは基本のレッド・チェダーと胡瓜

レッド・チェダーはイングランド産が正宗のハード・チーズだが、高いからニュージーランド産で妥協している。胡瓜は食感を生かすため長手方向に厚さ2mm程度に切って岩塩を振ってペーパーに包み冷蔵庫で水分を抜く。使う直前にペーパーで更に水分を拭う。接着剤にするディジョン・ムータルドは種無し、ピクルス入りのキューピーのサンドイッチ・スプレッドも併用している。

チーズ+キュウリ

レッド・チェダーが切れてノルウェイ産、山羊乳のスキ・クイーン(Ski Queen)で代用したもの。レッド・チェダーよりもクリームが強く、甘い風味が強くなる。

山羊チーズ+キュウリ

b)定番だが求めるものが定かではないハムとレタス

日常的にレタスは普通のレタスより安いロメイン・レタスを使用、ハムは加熱処理され、糖他様々な添加物で増量加工された極普通の国産ロース・ハム。“無塩せき(≠無塩漬)”に至ってはどうしてこうなってしまうのか、欺瞞と嘘と建前を何層にも塗り固め、もう作ってる側が何売ってんだかわからん状態で買うほうは完全にお手上げ。国内で肉の加工は法律で禁じたほうが良いレベル。そんなハムでも材料費だけでパン2枚あたり150~300円は掛かる。トマトを使う場合は予め岩塩振って水分を抜いておく。具を挟むパンは焼いても良い。

BLT

ハムが無ければ軽く火を通したベーコンでも良い。ブロックを5~8mm厚くらいに削いで油無しで軽く焦げ目が付く程度。その脂にパンを押し付けて焼いて挟むのもいいね。

山羊チーズ+キュウリ

c)スモークド・サーモンとクリームチーズ

こちらはかつての定番中の定番。今は高価につくから滅多に見かけない。バター、ムータルド、胡瓜、セイジ、ディル、レモンにクリームチーズ。クリームチーズはニュージーランド産、1kgパッケージの輸入品を原則とするが、西友のアメリカ産グレイト・ヴァリュー品を繋ぎに使うこともある。

燻製鮭のサンド

バゲットの鮭燻製は紅鮭の燻製の端物見切り品。食パンのサンドウィッチは名ばかりのチリ産ドナルドソン・スチールヘッド(トラウトサーモン)と言われる海面養殖ニジマス3倍体F1生物の極薄切りペラペラ。サクラで冷燻らしいが、どうせ香料で匂い付けて、まぁ、一瞬だけ燻してるのだろうか? ガスの焼き上がりに薫り付けするだけの“炭火焼き”と同じだろう。

鮭燻製のサンド

d)おまけの玉子・胡瓜の酢漬けたっぷり入り

玉子サンド

うむむ。玉子は悩みのタネ。どうすべきか自分でもよくわからん。ヴィネガとピクルス多め。ムータルドも他より多め。岩塩、緑胡椒、レタスは少なめ。売り物はきれいな黄色が目を惹くが、茹で卵を砕くと当然白身が目立つ。スクランブルド・エッグを挟むときれいかね。


2019/06/29 作成__2019/06/29 最終更新