ぽんこつ

近隣の在をぷらぷらと逍遥し過疎の荒涼とした風景を眺めておると、古道の脇に場違いな赤色の看板を掲げたほっともっとが新装開店してた。ほか弁を足蹴に独立して15年位か? 最後に利用したのは7、8年くらい前。偶々、優待が改悪される直前に売り払って以来だな。懐かしかったので、別に腹が減っているわけでもないが思い付くまま、定番の海苔弁、カツ丼、カルビ焼き肉ダブルおかずのみにからあげバスケットと、勧められた100円豚汁を買う。カードも電子マネーもPaypayも使えず、何年経とうが相変わらずの福岡プレナスであった。味の方も相変わらずの甘辛特濃味で、まぁ、今はどこも同じ、この路線だわ。海苔弁は妙に小さいしおかずが減ったライト仕様、カツは一枚肉とは思えないペラペラ、卵ケチり過ぎ、つゆ甘過ぎ、丼の容器上げ底過ぎ、から揚げも皮と筋の二度揚げのようでガワばっかりで何を食っているのか。液体レモンも付かなくなった。豚汁は具沢山で比較的薄味でいちばん良かった。次はカード使えるようになったら考えるか。

turnleft

身も心もポンコツだから、道を走るときはハジッコをコソコソと走るわけだが、唐突に背後から大ドイツ帝国BMW自動車やメルツェデス自動車、大日本帝国謹製高級ステイタスぎんぎら大口グリル自動車などが突進してくるので、「きゃー怖い」と速やかに退避しやり過ごしたら、するりともとに戻って燃費節約の風除けにしようとするも、7割がたはベタ踏みしてもぐんぐん引き離されて豆粒のように消えてしまうものである。ポンコツの証ですね。昔、趣味で車に乗っていた頃に比べると、大きなハコを乗せた貨物自動車や視界を塞ぐようなバスなども増え、道路は良くなっても走り難い道が増えた。3軸以上の緑ナンバーはともかくとして、2軸の自家用貨物は物理現象に関する基礎的な理解や想像力の欠片もないような運転術を競い合っており、前にも後ろにも、できれば横にもその姿を見ないように常日頃心掛けている。

前回、ハイディ日高には幻滅したと書いたが、過疎のぽんこつ爺故に認識に誤りがあったので訂正しておこう。駅前400店舗を超えているというに、ぽんこつ爺が知っているのは至近の一店舗のみ。だって、他所に出掛けてまで日高屋入らんもんね。鮨を食うもネタが今一で早めに切り上げ、酔い覚ましにイトヨでサンドウィッチと焼き鳥買ったらレジ袋代を取られ、気を取り直して帰るかとエスカを上がり道を渡ったら、近在の徒歩圏4店のうち、串焼きを扱っている唯一の店舗がひっそりと佇んでいたのでドアを引く。おお、レジにPASMOの読み取り機があるのを見つけ、あっさりと掌を返すぽんこつオレ。おまけに店内全席常時禁煙で感銘を受けた。もっとも立派な喫煙小屋は付いているようだが、コスト掛かっているんだから使用料取らないのは不公平じゃないか? まぁ、取り敢えず至近の店は見限って、以後ぽんこつグダグダ爺はココで萎びていくことにした。早合点してすまんね。だいぶ安くなってきたから買い増しを検討しよう。

yudetamago

Boiled Eggs

生卵と生大蒜は食べないが、火が通っていればどちらもそれなりに利用頻度は高い。鶏卵は冷蔵庫に40個、大蒜は中国産の1ネット16個入りとスペイン産の5個入りが常時ぶら下がっている。茹で卵は朝だと2~3個。白身が70%程度の固まり具合で、食べているうちに予熱で火が通っていくぐらいが好み。熱々の殻のTOPをスプーンかナイフで叩いて殻を削いだら岩塩を振って、スプーンで抉る。卵の温度と外気温と水温と火加減の調整と加熱時間はそれなりの円熟が必要だ。半分食ったら別の塩を追加。トリュフ塩にするのも趣がある。空になったら次の卵をスタンドに載せる。卵の最もおいしい食べ方だと思っている。

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ちょっと下品だが、10枚切りぐらいの薄いブレッドをしっかり焼いて、バターをたっぷり塗って、厚さと同じ細切り棒状にして、緩めに作った茹で卵に頭から突っ込んで、卵まぶしにして食うのもなかなか。イーストフードを使わず、砂糖や乳や油脂の入っていない食パンを探すのは絶望的と言えるほど非常に苦労が絶えないが、そこをクリアすればおいしい飯にありつける。

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チーズとバターでコテコテにしたスクランブルド・エッグに軽くシナモン振って食うのもいいが、オムレツもたまには作る。中はケチャップライス、鶏肉無し、玉葱人参セルリにマシュルーム、黒胡椒。卵は4つ。工夫せず普通に溶いてバターでしっかり焼く。完全に固まる必要は無いが火は通っている状態を確実にキープ。昨今は卵をフワフワにするためにマヨネーズやヨーグルトを混入するらしいが、かっぺ老人にフワフワとかモチモチとかトロトロといった趣向はまったく無いというか、むしろコッチ来んなと思う事象。

オムライス

一人焼肉

一人焼肉が行列ができるほど大人気と聞いて何を今更? と思ったら、どうやらカウンター席で一人「壁」に向かって専用のグリルで肉を焼きながら食う焼肉屋という新業態が人気らしい。何じゃ、それは? 養鶏場か?。年に4、5回ほどと、それほど頻度は高くないがかっぺ老も朝鮮焼肉に出掛ける。基本は一人で出掛けるがカウンター席はないので、4人掛けや6人掛けのテーブル席に案内される。ビールと肉をとりどり500g~、カクテキとナムル、ユッケジャン・スープ、中途で肉とビールかマッコリを追加して、冷麺で締めるといった塩梅で1時間半~2時間くらい掛けて、窓から差し込む光の角度の変化を楽しみながら、ゆっくり、ゆったりと純粋に自らのペースで焼きながらモグモグ食うのが習わしである。食いたいものだけを食いたいだけ食うので、食い終わると腹が膨れ過ぎて立てないということが間々ある。

代金を気にしながら食うなんて以ての外だから、自然とカードが使えない店には足が向かなくなる。貧乏だから霜降り肉は元々食べないので銘柄牛を取り揃えた高級店に用は無い。大衆店の上〇〇肉、骨付き肉レベルを好んで食べる。ホルモンは専門店に行くので普段使いの店に期待はしない。もう少しの我慢だが焼肉や焼鳥は煙と相性が良いせいか、なかなか完全禁煙店がないので選択には苦労が付きもの。中には肉が焦げるタールのほうが健康に良くない等と言い出す始末で、肉を食う副産物としてのタールとテメエの快楽の残滓でしかない副流煙を同一視しろと稚拙以下の論理を振りかざされたりして、傍から眺めていて見苦しいを通り越して滑稽ですことよ。

鮨でも焼肉でも、その他何でも、せせこましいところでセカセカ時間を気にしながら飯を食うことだけはしない。時間が無ければ飯は食わんでいいじゃないか。鮨屋のカウンターで客はオレ一人だけ、なんていうのが最高にして至上。安い回転から非回転まで、対面する(相手してくれる)職人とテキトーに話しながら酒を飲み、出てきたものをじっくり、心ゆくまで味わうことだけにすべてを集中する。会食も嫌いじゃないが、食べることに専念できないから、食い物の味は二の次になるのが残念なところ。中華でも洋食でも同じ。普段一人で5人、10人を相手に仕事してる職人が自分専任でサーヴしてくれるなんて最高だと思わないか?

ちなみに『孤独のグルメ』を気取っているわけではないから。あれ(2冊読んだだけだけど)は全然グルメじゃない(ただの悪食)し、購買層を意識した設定の嫌らしさだけが鼻につく中年独身酒飲まない喫煙者。オレは酒は飲む(弱いけど)けどタバコは吸わん(止めて20年)。主人公が時折振りかざしているような、妙な正義感は一切ないし、弱者?や愚者への温かい視線なんて鼻で笑う爺ですわ。甘辛濃い味コク旨も嫌いだし、甘い野菜も果物もパンも嫌いだし、甘くないあんこやデザートはもっと嫌いだ。

昨夏土用丑の日

土用丑

何を今更。今年は毎年買っている棒寿司が真っ先に売り切れになってAEONは断念、イトヨのみ。7/11は代わり映えしないから止めた。蒲焼は飽きたので棒寿司と白焼きと鰻巻き。どう見ても蓄養だが鰻だけじゃ色味が寂しいし、暑くて外に出るのも嫌だからおまけの鉄火丼付。どれも値段の割にはおいしかった。企画も商品もなかなか力が入っていて、それが伝わってくる。イトヨのネスパは配達料324円取られるようになってしまったが、中身はそれなりのお買い得になっていて、定期的に見直しているところ。

昨年末年越さぬ蕎麦

これは12/21の昼。数日前に作って余った野菜かき揚げの在庫処分。一緒に揚げたアルゼンチン産頭+殻付き冷凍赤えび3Lサイズも残っていたはずがどこへ行ったのだろうか? 器に茹でた蕎麦を取り、かき揚げを置いてつゆを回しかける。葱と七味唐辛子を振って完成。お店で食うサクサクの天麩羅には程遠くグズグズでユルユル。揚げ油は平田の菜種油に九鬼の胡麻油を20%混合。オカズは豊橋のヤマサちくわ。子供の頃から竹輪といえばヤマサちくわ一択。昔から全く変わっていない包み紙が受ける。竹輪以外に蒲鉾類もいろいろあって、下ろした山葵を添えて食べる。

豊橋ちくわ

年越し蕎麦はもう30年以上食べてない。正月といっても本来の節句的イベントは何一つせず、酒やらおせちやら蒲鉾や白身魚の身欠きなどを津々浦々から取り寄せ、便乗してウマウマ食っているだけ。

年越さぬ蕎麦

たくさん穫れる割に凡庸で、そのまま食っても旨くない魚(グチ、エソ、タラ、スケトウダラ、連子鯛、鱧等)のすり身を塩で練って、竹の周りに巻き付けて蒸し焼きにしたのが竹輪、板に載せて成形して蒸したのが蒲鉾、整形して油で揚げたのがさつま揚げだから、構造的な差異はあまりない。例年は小田原の蒲鉾を調達していたが、今年は気紛れに趣向を変えた。

ヤマサ蒲鉾

播磨のヤマサ蒲鉾は上品で小体で多種多様だが、塩加減があっさり目、看板の鱧皮蒲鉾はしょっちゅう品切れだが、直火で皮目に油が浮く程度に炙って食うと大変おいしい。

鱧皮蒲鉾

萩の忠小兵衛蒲鉾は普通の蒸し蒲鉾とは違い裏板を遠火で炙るらしい焼き抜き製法の蒲鉾。非常に純度が高い、混ぜ物無し感が強く、その食感に強い感銘を受けた。ちょっと小ぶりで薄く、弾力もプリプリというほどではないが、非常に自然で味わい深い。

蒲鉾セット

蒲鉾には二種類あって、一つは白身魚のすり身に塩を加えて練ったものを蒸したもの、もう一つは小麦粉やデンプンを練って風味や調味付けしたもので、ご存知の通り値段は少なくとも一桁違う。

散翅(サンチー)のスープ

フカヒレスープ

姿煮にする排翅は高価だが、これは安価なヨシキリザメのもの。マグロ延縄漁で混獲されたものだろう。加工は気仙沼。安いから端切れのクズだろうと思っていたら、思いの外まとまっていて驚いた。冷凍の水煮だから解凍後そのままスープに。塩分があるので少し塩抜きしたほうが良いかもしれない。ベースは鶏ガラ。小径の冬筍(ドンスン)は中国産の水煮冷凍品。冷凍のまま湯がいて使う。同じ孟宗竹でも国産は春、地上に出たものを取るが、中国産は真冬に地中を掘って収穫するから冬筍。塩胡椒、老酒で味を整え、水溶き片栗粉でトロミを付けたら溶き卵を流してひと煮立ち。器に盛って香菜が無いんで代用葱を散らす。

皮の煮凝り

専門店で白身魚を身欠きにしてもらったものを買い求め、身と精巣は刺し身、アラと身は鍋、ヒレは炙って酒、皮は霜降りして細く削いでポン酢で食い、残りは煮凝りにする。煮凝りは生姜、醤油、味醂で味を整えて、皮を細切にして軽く一煮立ち。粗熱を取って器に流し込んで冷蔵すると、ゼラチン質が固まって、実に簡単に煮凝りになる。

煮凝り

業務スー+コストコ/KALDI

昨今のメディアを擬態した広告屋? における業スーとコストコ、Kaldi推しは、よほど金になるんだろうか? 提灯記事ばかりで笑える。書いている人間の知見の無さも哀れを誘うレベルだし、何より文章のあまりの稚拙さも群を抜いていて、外注ライターもテキトー、載せる方もテキトー、金さえくれれば中身はどうでもいいのは理解する。金になるならワテクシもいくらでも褒めるよね。ところで、数十年前から近傍にコストコがあるのは知っていたが、スケールメリットはウチのようなぽんこつ形態じゃおそらく意味がない。コストコ会員になるには現代風の正しい家族が必要だし、チラシ眺めて「欲しいか?」って言われても、ちょっと違うんだよなぁ。

カードが使えるダイソーは場所を選ぶが、最寄りの業スーはカード払いで常時5%引き(酒も)になるし、年に4回ほど10%引きになるから重宝している。食品なら他所と比較して圧倒的に安いザー菜ホール、筍ホール水煮、シナチク水煮、ぜんまい水煮、老干媽のラー油を数種、ピータン、乾物の赤唐辛子、缶詰ならうずら卵の水煮、黒慈姑、銀杏水煮といった中国産品、値段なりだがチルドの中華麺、トルコやギリシャの甘くないけどウクライナ産の小麦を使っていそうなクラッカー類、稀にブラジル産丸鶏や中国産野菜などの冷凍素材、一斤ものの山形ブレッド、酒ならジン、ラム、シェリーといったところ。

逆に安さに釣られ一度買っては見たものの持て余し、二度と手を出さなくなるものも数多い。味付き、調理済み、半調理の加工食品、レトルト・パウチ、漬物、惣菜、菓子、ソーセージやベーコンの類、乳製品、豆腐類、味付きの冷凍加工食品といった安価でテキトーな外食や惣菜に多用される紛い物やその素材は、スーパーやコンビニの日配品や加工食品群に匹敵するアミノ酸類をたっぷり添加した濃い甘コク旨風味と大豆タンパク加工品の集積で後退る。

一度、下手な手作りよりはよっぽどおいしいと言う世の勧めに従って、寝たきり老人に国内一流食品メーカー製の冷凍炒飯をパッケージの調理方法通り電子レンジで加熱して出したら、一口食って残しやがって、何で食わない? と訊いたら「マズイ」そうで。どれどれと後に自分で食べてみたら、確かに一口でいいわ、というくらいのゴテゴテ人工味の濃味で、それ以来、パッケージが日本語の加工冷凍食品の類は冷凍庫から一掃・根絶した。昨今隆盛を極め、チルド棚まるまる一列を占めている消毒洗浄カット野菜や惣菜サラダも見ているだけで虚しくならないか? あの手の加工度が高いものはデパ地下のコテコテ惣菜サラダを含め近寄り難いものだが、そこまで手を抜いた代わりに何が得られるのだろうか?

ルワンダ豆

Kaldiというコーヒーと輸入食品を扱う店舗(同類でジュピター)もあちこちにあって、店頭で配る砂糖とミルク入りの販促コーヒー飲料も相まって繁盛しているが、コーヒー豆はいつ焙煎したのかわからんし、焙煎過多だし、単一品種が少ないし、スペシャルティなのかプレミアムなのか、G1なのかG2なのか、AAなのかAなのか、豆のグレードがさっぱりわからんし、粒立ちがバラバラというか値段なり。コーヒーも値段が素直に質に反映するものだが、品揃えの方向性が子供騙しというか、意識高い系であまり裕福でないけどちょっと背伸びしたい女性向けって感じが色濃く、商売の方向性としては正しいのだろうが、さすがに場違い感が募ること早10年。足がまったく向かなくなった。コーヒーにしてもお茶にしても、混ぜちゃっているという意味ではスーパーや米屋(JAや米卸から仕入れている)の米と同じ。

都会ならばスタバやタリーズ、ブルーボトル、ドトールやヴェローチェや上島といった洗練されたカフェがあちこちにあって、おいしいコーヒー飲料をいつでもどこでも飲めると聞きますが、過疎かっぺ村では出涸らしコンビニ・コーヒーに有り付くのですら難儀するわけで、いくら好きで住んでいるかっぺとはいえ、コーヒーは毎朝飲みます。はい。まぁ、メジャーどころも飽きが来るわけで、新興(というか再興か)ルワンダのブルボンとニカラグア、カーサ・ブランカのスペシャルティ等を積極的に試したり。どちらも焙煎は豆を殺さないシティ・ロースト。豆の粒立ちがきれいに揃って、欠け豆や虫食い豆が無いのは当り前。注文後に焙煎してもらったものが650円/100gぐらいだからKaldiの倍だが、新興の豆だからそんなもんだろ。マンデリンで高度や農場指定だと倍くらいになるもんな。それでも人気のコーヒー飲料Cafeの豆よりはずっと安い。焙煎して時間が経っていない豆を挽いて、湯を注ぐと見事に膨らむ。この歳になって、ようやくコーヒーの味を憶えたせいか、外で飲むことはまず、無くなった。昔は冬でもアイスコーヒー飲んでいたが、それも全く無くなった。コーヒー飲料(お茶も含めて)も全く買わなくなった。自分で豆を選び、自分で豆を挽いて、自分で湯を注ぐ。変われば変わるものよのう。

■アレンジごはん■

創作丼やワンプレート飯はやらないが、米はごく普通に、一汁三菜か五菜と漬物で食べるのがいちばんおいしいと思っている。もちろん、ピラフやパエリャも作るし、残飯処理なら炒飯だし、握り飯やお粥も良いものだ。混ぜご飯タイプのチラシ寿司や稲荷寿司も好みの部類だが、中食含めて既製品は原価安いのにがっかり品質ばかりなのも笑える。朝から晩まで米を食わずにはいられない民族的志向を実に上手に突いてるよな。

一汁二菜

茶漬け

米は単一農場のササニシキを玄米で買っている。一般に30kg単位だったが、今は宅配便の重量規制で24kgが標準になっている。普通は精米機で胚芽米に精米し押し麦10%で炊飯、酢飯や炊き込み飯を作る場合は適した程度に精白する。炊飯は目的に応じて土鍋ガス炊きと電気炊飯器を併用している。つゆは昆布で出汁を取り、白だしで塩分調節。飯の量を考慮して濃度を決める。今回は焼きタラコの在庫処分なので、刻み海苔、葱、桜の花の塩漬け、下ろしたての山葵で味を決めた。

茶漬け

茸飯

茸飯製作中

キノコも“After that”、すっかり食わなくなったものの一つだが、天然物に好みのものが多く、日常的に入手に努めているが、季節モノだから冷凍キノコも多用する。キノコは解凍後、手で縦方向に裂く。羅臼昆布4等を15cmくらい。ハサミで刻みを入れて釜の底に敷く。米3合七分づき。醤油、酒を加えて、水は硬度2の軟水を釜の目盛りぴったりに注いで炊飯。ガス焚きだと香ばしくなってしまうから、香りを楽しむ茸飯の場合は電気炊飯器を使ったほうが良い。匂い自体は化学的に合成することができる(香料がある)ので、そこに価値を求めるのは違う気もするが。

茸飯

電車文化

スマホでピッピ、モバイルしてるアテクシ、或いはカード入れに忍ばせた都会人の証、水戸の御老公の印籠並みに光り輝くsuicaって、私のようなぽんこつ老かっぺとは真逆にしてスマートでスタイリッシュ、毎日乗っても乗り飽きるどころか、颯爽と闊歩し揺れる人波に身を任せ、北の将軍様の前で繰り広げられる壮大なマスゲームの如き一糸乱れぬ「通勤」は、最早普遍性を余すところなく獲得した文化のレベルに到達したと考えるべきなのだろう。あっぱれ! 電車文化万歳。電車がついに文化の領域に達するなんて感動ですね! 現代においては一般的に時間を売るとお金が貰えるわけだが、電車に乗る場合は時間を奪われた上に、お金を払わなければならないという、特段の自虐的無償奉仕システムなわけで、ソレを敢えて選択するというのはソレを愛好しているからに他ならない。好きで乗ってるわけじゃないって? 会社が好きで堪らなければ会社に住むとか、会社の隣やペントハウスに住むこともできるだろうし、そこまで会社が好きというわけでなければ、棲家から徒歩やチャリ圏で仕事を探してもいいし、タイヤが4つ付いた乗り物も売っている。そんな都合の良い仕事がなければ、自分で仕事を興せば良いはずで、電車に乗らないで済む方法はいくらでもあるはずだが。まぁ、結局のところ、我らがジャップの、生まれてから死ぬまで常にどこかに所属して組織や集団の一員であり続け、他人に使われる雇われ人になってその雇い主や支配者に認められることを至上の喜びとする、最早偏執狂としか思えない所属欲と承認欲の強さが「通勤」という行為を必然にして盲目的な信仰レベルにまで昇華しているのだな。デポジットまでふんだくるただの集金システムを、割高殿様商売(テナントじゃなく大家がね)の駅ナカやら、(デフォルトでは)ビタ一文還元がないSuicaとして都会人のステイタスにまで上手く醸成して、本社から見下ろす人工庭園には金色に輝くSuicaペンギン像までが建立され、下を通り抜けるすし詰めのsuica民を日夜睥睨している。Suica民はちゃんとお参りに行って平伏さないとな。感無量。ご苦労さん。

私は情弱・かっぺ・底辺と三拍子揃った老害なので稀に電車に乗る場合は身分違いにしてオールマイティなSuicaではなく、しみったれた場末感が拭いきれないPASMOを使っているわけですが、これ、オートチャージが可能なのは駅の改札と駅内施設の一部ぐらいで、普通の路面店のコンビニや日高屋じゃ、オートチャージがされないという欠点があるんですのよ。あちゃぁ。デポジットは無いけどPASMOそのものの利用でポイントが付くわけでもないしね。おまけに上限設定が一日1万・月5万かな? 初期設定は2000円切ると3000円チャージというみみっちい金額で抑えられているので、2000円をちょっと超える額しか入っていないという状況が生じることがあるわけで、新規開拓日高屋でたらふく飲み食いすると足りない。以前、駅の券売機で設定を変えたような気がするんだが、今は対応可能な券売機が無いようで有人の改札事務室での対応になった。応対のニコニコ爺さん駅員は恐ろしく物分りが良くて、設定金額と名前だけ書いてと言われ紙を渡すと奥から若いのを数人呼び集め、ホラおまいら良く見てねと操作の練習だわ。クレカ付帯のPASMO金額のオートチャージ金額設定変更は滅多に無いからねぇと、ニコニコ。はぁ、そうすか。

缶チューハイとクラフト・ビール

安価な缶チューハイは散歩中の喉の渇きを癒やすのに最適……と、一時いろいろ試してみたが、添加物や甘味料、香料と薄ら甘さが合わなくて悪酔いするようだ。ので、完全に止めた。自滅した地ビール産業の跡を辿るように、雨後の筍のようにあちこちで勃興するクラフト・ビールも裏にその手の「街おこし」や経産系補助金目当てのプロデュース産業が噛んでいるんだろうか? 首を傾げたくなる値段と質に女性向けの一過性オシャレ需要じゃ、アッという間に見向きもされなくなる予感。素人が醸造にまで手を出しても残るのは借金だけだと思うわ。

フラーズ三兄弟

楽天になって西友ネスパがDouble Hop Monsterを置かなくなったのは酷く残念だが、かっぺ棲みのオレはもっぱらFuller's三兄弟、IPA、ESB、London PrideにときどきGuinnessで付け入る余地がない。Since 1845だから大したことはないけど、酒なんて続けてなんぼの世界ですよ。同じ銘柄を指定して飲んでくれる固定客がどれだけいるかが存在意義。と思ったら、愛好するFuller's をよりによってアサヒビールが買収したと。なんという(絶句)。


2019/02/02 作成__2019/02/02 最終更新