雪が降り積む静かな夜

寒風が吹きすさぶ過疎の集落の冬は暗く厳しく貧しい。今年の正月は2月の旧正月に延期したので、写真は去年の雑煮。とはいっても、作ったのは1月5日であって、概ね世間一般とはズレた生活を送っている。餅は焼いた角餅、つゆは淡口醤油の澄まし汁。出汁は昆布、鰹に乾燥椎茸を合わせたもの。具材で必須なのは鶏肉くらいかね? 後は適当に有り合わせのもの。蒲鉾は鈴廣に飽きたんで鱗吉にしてみた。雑煮に使うのは一正あたりの量産品。

雑煮

無添くら寿司

回転寿司No.1との評判はかねてから聞いていたが、頑張ってどうにか徒歩圏には若者様やご家族連れ御一行様が集う某財閥系SC内の店しかなく、人目をはばかる下層老人にとっては身分違いも甚だしく、ついぞ足が向かなかったところでございますが、たまたま出先から帰宅中の街道沿いにあったので生まれて初めて。平日14:00過ぎと変な時間なのに駐車場は9割方埋まっている。店内に入るとすぐに席に案内されたが、時間帯の割にはよく入っている。親子三代ファミリィ需要なのか? はま寿司に比べると動物園状態でかなり煩い。皿が蓋付きで回るのが売りらしいが取り難いし、ネタの状態が見難いだけだろ、これ。無添∈無添加であることは理解しているつもり(笑)。

シャリを大根で代用した低糖質メニューも積極的に試したが、寿司ではないよね。基本一皿(1貫または2貫)100円のせいか、ネタのグレードには相当無理がある。概ね市場価格が高価になる一般的な握り寿司はほぼ全滅。最近は養殖サーモンとエンガワ類、ハマチ、養殖鯛、生のエビ、ウニ・イクラ、貝類、光モノ等を除く回転ネタには積極的に手を出すようにしているところでありまして、いちばん納得できたのが150円で1貫/皿のヤリイカ(笑)。残念ながらココのはシャリが大きすぎて刺し身載せオニギリだよ。酢飯の味付けも異様に甘いし酢の味も香りもしないし、種類食わないうちに腹膨れるのは非常に残念なところ。

ワサビはしょうもない小袋の練ワサだが、回転の場合、醤油皿なし、ワサビは自分で全然辛くも味わいもない既製小袋ネリワサを何とかするのが最早常識になりつつあるようだ。皿に小袋の山ができちゃって極めて見苦しいのは勘弁してね。

タッチパネルの液晶メニューを眺め、凡そ寿司に重きを置いていないことは明白なので天丼を頼んだら、中が見えない蓋付きの器が流れてきて「ご注文の品」だと端末が喋るので取ったわけだが、フタを開けるとどう見ても汁物。ホールのオバチャンを呼ぶと「どう見てもラーメンですよね(笑)」って、違うレーンを流れていたお目当ての天丼を回収して持ってきてくれたわけだが、ネタはエビ3本、イカ、ピーマン、ノリだったかな? まぁ、揚げ立てなんだろうが、つゆは多め、飯がベチャベチャ、漬物なし。子供じゃないんだから中途半端なエビが3本載っていてもありがたみは感じない。飯は酢無しの白飯だが、握り用のボソボソの古米をそのまま使っているようで、完食には苦行を忍ぶ寛容さと仏のような慈悲と諦観を要するレベル。380円だから仕方ないというか、飯は種を載せるツマと考えれば良いのか、了解した。つゆはコダワリのつゆ(じゃなくてタレか(笑))らしいが、城東の天丼を標準的天丼として味わってきたオレにはよくわからんキツイ塩味でまいった。鰻丼という選択肢もあったのだが、肝心の鰻蒲焼きが見た目を大きく見せるため? 斜めに削いであって笑った。大阪の鰻屋でこんな裂き方捌き方してる店はなかったので念のため。

支払いは電子マネーにカードもOK。楽天ポイントも付いてビックリ。楽天ポイントでも払えるとのこと。楽天Payでも支払えるのかな? ちなみにテーブルサイドに皿を放り込むゲーム? は全く当たらん。

3年に渡った夏のUDX詣で(+秋の朝から晩まで終了考査)はようやく足を洗えた。長かったなぁ。コレで生涯アキバに行くことはもう無いだろう。いやはや、6+6+4=16も掛かってしまったじゃないか(笑)。機会損失は別としても電車の運賃だのメシ代だのビール代だの込みにしたら20行ってるんじゃないか? アホ過ぎにして愚の骨頂。独占業務とはいえ1000倍になって返ってくるほどこの先仕事できるんだろうか? 更に登録でまた登録免許税を毟られるのかと思ったら、登録手間賃ぐらいで済むようで助かった……というか、この先3年おきに更新料というか講習料が入るんだから手堅いわな。1年以内に登録しないと失効するので早速地元の公財法人に申し込んできた。更新講習の終了考査は、まぁ1時間のうち20分もあれば済むレベルだから、コレが生涯で受ける実質上最後の試験になったことだろう。

朝ごはんを食べよう・もぐもぐ

一日三食化に伴い朝飯といえば白飯に味噌汁、香の物に納豆、フグの一夜干しを炙る程度でもかまわないのだが、飯は炊きたて、玄米を精米するところから始めるのであまりお手軽ではない。仕方ないので肉と玉子を中心に、濃縮還元でないジュース、添え菜とスープがあれば尚良しというところ。脂信仰や薫香信仰はないけれど、加工肉なら豚か牛、羊程度で発色剤はもちろん水飴や余計な旨味増強が施されていないものが好み。豚の血を固めたソーセージがあれば言うことはないが、外国産は高関税で実質輸入禁止だし、国産はバカ高くて買う気がせん。

腸詰め

生腸詰めは茹でて芯まで火を通してから皮が破れないように表面を軽く焼く。ディジョン・ムータルドで食う。

朝の牛肉

牛肉は安価な肩や腿を塊のまま焼いて薄切り。練ったホースラディッシュを添える。

朝ごはん

定番の特にこだわりのない量産腸詰めのブレクファスト風。卵はチーズとミルクでスクランブル。

付け合せは豊かでオシャレ、スタイリッシュでクリエイティブな世間標準から見向きもされなくなって最近めっきり入手性が悪くなった10枚切りや8枚切りのお務めワゴンセール食パンの封を開け、数日放置して適度に乾燥させたものをしっかりと焦げ目が付く程度に焼き上げ、無塩発酵バターをたっぷりと塗り、チーズ乃至はハム等でトーストにしたり、ジャムやマーマレイドをゴテゴテに塗りたくるのも実は好き。パンが口の中が切れそうなバゲットやモソモソしたライ麦パンやプンパーニッケルなら尚良い。

先季は2台のエアコンをLANに収容。入り切り、温度設定等を外部遠隔から、または宅内Wifi経由で携帯端末から設定可能という安楽化。更新にあたっては保守が面倒なのでメーカーは揃えて、制御キットをWeb購入。本体バラして取付に30分、ソフトウェアの設定15分くらいかな? エアコン取付時に作業依頼すれば¥2,000+税(ソフトの設定は対象外)でやってくれるみたいなので、今季2台更新時には頼むかな? 脚立に登って無理な姿勢で力仕事するとその後数日腰が痛くて敵わん。

はま寿司

往復6000歩弱なのでちょうどいい距離。エレベータを降りて手動引戸を開けると白い子供ロボットが待ち構えている。それほど賢くはないようで、機能はワンパターン。人数と希望の席タイプをタップするとテーブル番号が発券されて、それを持って勝手に指定された席へ赴くという省サービスタイプの店舗。全席禁煙だから余計なことは考えずに済むのはありがたい。席には回転寿司アイテムが一通り。最初にレーン上の棚からウェット・ティッシュを数袋掴み、一応テーブルと手を拭くところからスタート。お茶は粉茶。取り敢えず、生か瓶ビールを注文。醤油はプッシュすると垂れるタイプで傘下のサンビシ製。4~5種類あって使い分けが可能。何故か江戸前鮨標準の煮切りはないのだが、回転寿司ランクのネタだと再仕込みや昆布出汁醤油が合うのかもしれんね。昨今はこの手の既製品の調味料を敢えてそのままテーブルに置いて客に使わせる店が増えているが、管理コストの低減と異常な潔癖嗜好が相乗して何ともキモい社会になったもんだ(笑)。

元々コダワリとは無縁な老害ジジイなので、カキフライやカルビや天麩羅を載せた握りも積極的に食べている。というか、その手の過去の常識を逆手に取ったインチキ寿司のほうがおいしいと思う(笑)。シャリは概ね人肌で酢もまぁまぁ効いていて、なおかつ小振りでよろしい。この小振りというのは歴史的な鮨とは相反するが、多くのネタを一口で味わうためには必須の改善である。ネタは露骨に半解凍状態のものは見たことがないが、概ね薄く冷たい。握れてない重ね寿司なのはどこも同じ。アワビに至ってはもちろん輸入のエゾアワビかメガイアワビだが、ミニ過ぎ、薄過ぎで笑える。ネタの裏の大葉が透けて見えるぞ。ソコまでするなら一貫/皿にすればいいだろうに。赤貝は中韓国だろうが、ちょっと臭うな。明らかに冷凍品だがシズル感を出すために何らかの液体を表面に塗っていて手を出す気になれない(笑)。ホッキもツブも湯掻いた解凍モノだし、まぁ、許せるのは石垣貝と黒ミル(何スカ? 黒ミルって(笑))くらいでしたわ。

酒無しで2500円、酒込みで3500円を超えた経験はないのだが、優待券の消化は「すき家」に行くよりも捗る。近所のすき家は従業員が全員外国人になったのはどうでもいいんだが、ビールとグラスが生温いんだな。ただでさえ旨くないスーパードライなんて、冷えてなきゃ口がへの字に曲がってしまうだろう? その点、はま寿司は生にしても瓶にしてもキンキンに冷えたビールをオバチャンが人力サーヴしてくれるのでありがたい。銘柄は「一番搾り」。焼酎や酒も扱っており、お湯割りを注文するとサーヴされるカップは半分ほど薄めていない原液が注がれていて、自分でお茶用の湯を継ぎ足して飲めとな(笑)。居酒屋なんぞの倍以上の濃度になるので、お湯を継ぎ足しながら二杯分くらいにはなる。大変オトク。

おPasta・おほほ

惣菜や弁当のPastaは食べたことがない(去年の春に病院食でミートソース食ったな……、麺半分残したけど)し、レトルト・パウチ品もほとんど知らないし、瓶詰めやパックのソースの類は眺めただけでゲンナリするし、外でPastaを食べることも極めて稀なので、何を以っておいしいPastaとするのか、真っ当に理解しているとは思えないが、自分ではおいしいと思っている……というか、腕とかセンスは評価外だが材料だけはまともなんだから、おいしくないわけはないんだな、と思っている、自画自賛自己中賄いPasta。

a)ヤマドリタケと西洋松露のマスカルポーネ味

ヤマドリタケは乾燥も常備しているがコレは生。どちらも食う前から特有の匂いが強烈だが、味は変わらんと思う。マスカルポーネはザネッティ。

pasta_01

b)カルボナーラ

卵がちょっと固まったが、まぁ、こんなもんだろ。チーズはローマの羊乳。パンチェッタは身分違いで買えないから自分で作る。グアンチャーレなんて論外。どうせ味の違いわからんし。卵は普通の白いの。黄身のみ1.5+全卵0.5。麺は生のタッリャテッレ。

pasta_02

c)豚肉と茄子のトマト味

赤唐辛子は刻んでたっぷり。豚肉は背肉の生姜焼き用のものに塩胡椒、小麦粉、オレガノ、ナツメグをまぶし、オリーブ油で焼いたものをトマト缶と赤葡萄酒で作ったソースに和える。

pasta_03

はま寿司(続き)

回転寿司の売りであるサイドメニューも積極的に試している。天麩羅蕎麦は冷凍麺+既製つゆ、たこ焼きは冷凍品を揚げただけのデキソコナイ。店で出す売り物のレベルに達していないが、価格相当かね? フカヒレ茶碗蒸しのフカヒレはバラけた滓と筋だが具沢山でまぁまぁ、9割の確率で品切れの鮪の大葉挟み揚げはおいしかった(3個の頃:今は2個で小さくなった(笑))。苺タルトとモンブランもよくある工場製冷凍ケーキだが、まぁまぁ。こういうの普段食べないから基準がわからんが、見た目豪華な高野等がおいしいとも思わないので甘々の評価かな? 無料クーポンが頻発されるアオサの味噌汁というのも、昔、冬になるとザルを片手に長靴履いてアサクサ海苔を掬いに行っていた小僧としては、青苔ならまだしも、アオサは食うもんじゃないだろ~というのが正直なところ。まぁ、青苔が高価になりすぎているのは理解するが、昆布や海苔といった乾物が和食領域における本来の役割を失い、安価で量産が効くインチキ代用品に置き換わり、それがスタンダードとしてすっかり市民権を得てしまったという、薄ら笑いを禁じ得ない悲劇にして喜劇。

支払いはすべてのカードと殆どの電子マネーがOK。ゼンショーのCoocaを入手するかどうかは検討中。カードだと気持ち良いくらい一瞬でレシートを渡されて終了する。とはいえ、カードを入れた財布を持ち歩くのも面倒だから、いっそのこと優待券も電子化して顔認証で月払いの掛売りにしてくれまいか?

最近は13:30~15:00くらいの利用で3000円前後で納まる感じ。ペッパー君(ロボットの名前らしい)はカウンター席の場合は1、5、10~と5席飛ばしで案内するが、混み具合によってすでに客がいる席の隣席に案内された場合は店員を呼んで替えてもらう。カウンターの場合、脱いだ上着や色眼鏡、帽子、耳栓、手荷物等を置くスペースが無いのと回転寿司特有の客層に馴染めないので隣席をバリアに使うわけだが、店員は隣の席に新たに客が案内されないように液晶を操作してくれるので、下手に前後を挟まれるとどっちが檻の外か内かわからなくなるテーブル席よりはまし。ベルトの始点もカウンター席側が厨房からの出口に至近なので、横取りされる確率も低い。そうそう、焼酎のお湯割りは湯を入れる前に粉茶を入れれば緑茶割りにもなるんだが、ココのお茶は笑えるくらい風味のない粉茶だよなぁ。

唐突におでん

おでん

雑煮と同じく土地柄で様々だろうが、ウチの必須は大根、玉子、はんぺん、昆布、できれば蒟蒻か。練辛子も。揚げ物は本物のさつま揚げ、蒟蒻もコンニャク芋で作った生蒟蒻があれば文句はないが、それはそれで勿体無い気がする。出汁は昆布のみ、つゆは淡口醤油と酒のみで飲み干せる味付け。大根は下茹でする。前の日に煮て一晩冷ましてから翌日食う。


2018/1/22 作成__2018/1/22 最終更新