恵方巻き2017

調子をこいているといつの間にか足元にぽっかり空いた底なしの陥穽にハマっていたりするもので、「おぉお」と今更ながらに不可逆的な転回点に気づいても仕方あるまい。沈殿し混濁する思考よりも時間の流れのほうが遥かに速かったという身も蓋もない結末だ。

祝!すき家でAmex(2017/02ごろ)

昨年末に優待券消化で悶絶した悪夢が醒めやらず足がすっかり遠のいていたすき家だが、久々に出掛けてみたらAmexからDinersまで含めてカードが使えるようになっていたわ。ようやく高齢過疎辺境集落にも文明の光明が差すときが来たのか? と感無量でビールが捗るな。今までもiDやQuickpay経由で実質的にカード払いではあったわけだが、決済のキャッシュレス化はホントありがたい。苦労して静脈認証付きにしたのに金融機関のキャッシュカードを持ち歩くことも滅多に無くなって財布が軽いわ。これを機に、他もさっさと追従するように願いたいものだ。

4ヶ月後(2017/06頭)。再び期限切れが迫る優待券は手付かずで今日から毎日すき家で鰻か! とカクゴを新たにしていたら、歩いていけないと言うほどの距離ではないところに「はま寿司」ができた! COCO'sは懲りていたから何という行幸。寿司ならチケットも効率的に処理できるというもの。開店一ヶ月、そろそろ空いただろうと14:00頃出掛けるも客待ち3組ぐらい。でもまぁ、5分もしないで席に案内されたからよしとしよう。

生ビールを皮切りに目に付く物は片っ端からオーダーするも、会計してびっくり。年甲斐もなく海鮮三崎港なら飲み食いで¥4,000くらいはイケるもんだが、ここは頑張っても¥3,000超えるのは難しいわ。腹パンパンで立てぬ。

恵方巻き2017

恵方巻き2017

昨今は年4回の節分に恵方巻きを! と商魂たくましく煽っているな。今夏、スーパー・コンビニの鰻重食べ比べも実践した際に夏の恵方巻きというのも試してみたが、いつ文章になるかはわからず。以下は春の節分のキロク。

黒いものでも白い白いと囃し立てていればいつの間にか白く見えてくるもの。すっかり日本の伝統行事にして風物詩として定着した恵方巻き。昨年は結果的にショボすぎたので、今年は少し手を広げてみた。Aeon、7/11、イトヨ共、すべてネスパで購入。コスパが売りの西友は狙っていたものが予約受付開始後30分ほどで売り切れていて今年は買い逃した。7/11以外のコンビニもWeb予約は可能だが、配達がないので購入に至らず。モノを買うために外出するってコト自体に意味はない。意味がない事に意味があることは理解しているが、鮨屋のあんちゃんが市場に“雑魚”を探しに行くのとは訳が違う。得られるものが同じなら得るためのコストを省くのは当たり前。

イトヨ信田巻き+恵方巻き

調達品が集中すると食いきれないので2/1~3にかけて五月雨式に到着するように手配した。元になったと推察される信仰や伝承とは疎遠なので、一口大に普通に切って食事の主菜として普通に食べる。というか、7/11の中巻きの出来損ないのようなモノ以外、物理的にそれ以外の食い方はないと思うのだが(笑)。これ、5cmも食ったらウンザリだし、中身もガワもボロボロ崩壊するじゃないか。金目なんて歯で食いちぎりながら食ったら純粋に汚くない?

きざはしとしての7/11

「恵方巻き」と名付けて巷に敷衍させたという意味では発祥の地にして老舗。意外に悪乗りせずに堅実というか、地味なラインナップ。サラダ巻きと牛しぐれ、普通の恵方巻きはみすぼらしかったので大きめの贅沢恵方巻きにしてみたが、それでも千円以下と最安値。身の程はわきまえているということか。長らく培ってきたものがあるようで、具材はよく研究されている。味はなかなかバランス良く熟れておいしかった。特にサラダ巻きは安価な材料と味付けマヨの組み合わせが絶妙でよく出来ていた。

7/11

7/11の質実剛健基本の恵方巻き

中興の祖にしてAEON

イオン恵方巻きx3

店頭でも盛大に売り込んでいたようだが、ネスパで買えるのはこんなもの。金目は去年買えなかったから今年は予約開始と同時に申し込んだ。後は蟹と本鮪とホタテの海鮮巻きと大間の鮪の赤身とネギトロだそうで。悪乗りしすぎ。どれもそれなりの材料だからそれなりにおいしいんだが、巻物にして食べるに相応しいか? と問われれば、それは野暮を通り越して悪趣味の部類。単なる悪乗りとしてヘラヘラ笑いながら愉しむ分には最適。

イオン恵方巻き断面

イオン恵方巻き乱れ切り

斜陽化するまほろばとしてのイトヨ

イトヨ恵方巻き

去年は全く食指が動かない品揃えだったが今年は随分と明後日の方向に充実した。風変わりなものを適当に見繕ってみたが、価格と味のバランスは最もこなれていたように思う。監修付き創作風のものはくどい味付けでアイディア倒れだったが、恵方巻きと信田巻きは具材の組み合わせにセンスを感じさせる出来上がり。総じて味付けが濃いと思ったが、まぁ、保存食だからよしとしよう。

イトヨ恵方巻き断面

鶏肉と生ハムのミートソース和え恵方巻きだそうで

来年はデパ地下に寿司屋に、便乗度が高いロールケーキや創作系肉巻き方面に突撃するか、完璧に忘れ去っているか、どちらだろうか? 


2017/08/19 作成__2017/08/19 最終更新