ジョナサンで寂滅為楽

仕事関係のヒトにお勧めされたので、徒歩で行ける鮨屋を尋ねたら場所がわからん。グルグル廻ってようやく看板を見つけ、おおココか? と引き戸を引いても開かん。しばらくして横の扉から出てきたオバちゃん曰く、昼は出前だけだって。水曜定休、夜は5時からと訊くだけのことは訊いて、さてどうしたものかと見回したところで、あるのは学校と住宅ばかり。仕方なく、500m近く歩いて街道沿いのジョナサンへ。14時過ぎだからガラガラだろ~と思ったら、耳に雪崩れ込む節操の欠片もない喧騒に絶句。100席近くはありそうな禁煙席を埋め尽くす「女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女」。まぁ、推定年齢30から70。それもすべて団体。空席は2BOXesのみで、案内されたはいいが、あまりの姦しさに眩暈がしたわ。次回はプレイヤ付の耳栓必帯か、午前中の利用を心掛けよう。

気を取り直し、取り敢えず生と摘み3品。出てきた摘みのショボさに再び絶句しつつ2品追加、生お代わり。ピザを1枚追加して、こういうところのワインは鬼門だから、もいっちょ生で、最後はタスマニア・リブロースのステーキにしようか迷ったが、ペラ肉だし醤油味みたいなのでタラバガニと100%タスマニア・ハンバーグ単品で。ほとんど水分だがお腹いっぱい。ハンバーグはショボかった。予想の半量。120gほどか? ソースが醤油味しかないのは異様にして感心しないわ。タラバは何年前のか知らんが冷凍焼けしてスカスカしちょるし、配合飼料を思わせる付け合せのコーンは心が貧しくなるから止めた方がいい。ビールが2杯目以降100円引きになるのは気に入った。葡萄酒を「飲めるもの」にしてくれると尚ありがたい。7年ぶりくらいのジョナサンだが、今はこういう客層なのね。1時間半ほど、周囲を眺めながら敢えてゆっくり食べてたつもりだが、入れ替わり立ち代りナントカ・バーに行く人以外、席は全く入れ替わりがなかったわ。凄いぞ、ジョナサン。寛容だな。給仕は客とほぼ同年代のパートのお姉ちゃん~オバちゃん。主皿だけ店長と思われる若いお兄ちゃんが恭しく持って来た。皆さん相当お疲れ気味だが親切かつまともな部類。椅子の座り心地はなかなかだし、支払いにカード使えるし、肝心の食いモノが凡庸の極地であることを除けば使い勝手は悪くはないか?

メニューを眺めても食指が動かず、外で全く食べなくなったものの一つがパスタ。茹で過ぎのソフト麺はともかく、チーズやバターやベーコンに偽物が使われていたり、具に合わせた適切な麺が使われていなかったり、コクと称する甘ったるい旨味系の味わいが強調されていたりと散々な目に合うこと必須。まぁ、それが売れる味なのだろうが、そんなものに歩み寄る気はさらさらないと公言できる歳になったということか。

創作ゴル+トリュフ

一般的な大蒜と唐辛子のオイルパスタにゴルゴンゾーラ・ピカンテと西洋松露で香り付けを図ってみたもの。麺はDivellaの1.7mm、所謂スパゲティ。Divellaはテフロン・ダイスで腰が強くアルデンテ状態が簡単に得られて、尚且つ持続するという極めて優れた米より安いパスタ。

ベーコントマト

皮付きベーコンのぶつ切りでトマトソース。アラビアータ風に唐辛子をよく炒めている。麺はAgnesiのリングイネ。

鶏肉トマト

確か鶏腿肉だったと思うが忘れた。麺はDivellaの1.6mm、スパゲッテーニ。トマトは必ずイタリア・トマトの安い缶詰を使う。4号缶で前は69円、今は88円か。円安万歳!! 国産生トマトはおいしかった試しがない。もぎたてを生で食うとおいしいっていう感覚と料理に使っておいしいのは根本的に異なる感覚だから。Aeonで扱っているアメリカ産のミディ・トマトなら意外にいいかも。


2014/12/31 作成__2014/12/31 最終更新