過去に生きる

日曜日の真昼だというにシャッター全閉のショッピング・センターの遺構。静まり返った空間に注ぐ硬質で透明な光は目が眩むような陰陽のコントラストを作り上げる。かつての賑わいも今は昔。屋台の焼き鳥も肉屋のメンチカツも全て遠い過去の思い出話。その思い出話すら継承不能な高齢化と人口流出が続く、再開発の話一つ聞いたことすら無い見捨てられた街。自分の足音だけが聞こえる通路をプラプラと歩くのは思いの外、愉しいものだ。店は無くとも腹は減るが、旨いモノが何もないので、この絶望的な過疎の中で力強く生きていくということは不可能に近いものである。

遺構

ジャガイモの花が咲いている。老人の冷蔵庫内整理を請われ、運よく野菜室の最奥で発掘したはよいが、部分的に腐敗してるし、芽が10cmほどにも達し、凡そ食用には堪えないだろうと判断して5月頭にテキトーに土を被せておいたもの。肥料が少ないのか、土が合わないのか、勢いに欠ける。小芋をたくさん作る目論見なんで芽は摘んでいない。同時に発掘したものがいろいろ。置いておいても食えなくなるので興味深く試食。まずは著名メーカー製の国産ウインナ(2袋がテープでまとまっているヤツ)。一袋5本入り、まずは小指の先みたいな矮小さに絶句。なんぢゃ? コレは? 子供のおやつにもならんだろうに。重量一袋あたり90gだから一本18gすか? 世界は不思議に満ちている。

主食には程遠いのでパスタの具にしてみたんだが一口、口にして仰け反った。何という塩味、何という薫香、何というアミノ酸のコク。言葉通りの絶句。というか、口から落ちた(笑)。不自然極まりない調味料と香料の風味ばかりで、肉の味がまったくしないぞ(笑) こんなものを子供の頃から食っていたら、さぞかし奇矯な味覚が形成されることだろう。……ではなくて、給食という前時代的な制度で味覚異常が量産された結果がココに行き着くわけか。納得。

芋の花

もう一つは真空パックの薄切りハム。36gの3パック小分け。ほんとに薄いわ、3mm厚かぁ? と思ったらコレがまぁ、向こうが透けて見えるほどに薄く0.7mmくらいが4枚重なっており、目が点になったぜ。肉は薄ければ薄いほど高級! というのが社会通念であることはよく理解しているつもりだが、コレを一人一枚食うわけじゃないよね? まさか。コレって人間用の食い物として食うんだろうか? 凄いを通り越して根本的に理解不能な領域に恐れ慄く。面白いことに水飴が入っているからフライパンで焼くと焦げ付く。ペラペラだから簡単に分解バラバラ状態に陥り、小削ぎ集めた滓食ってるみたいで貧乏臭いんすけど。え? 焼かないの? 加熱食品だからマヨネーズ掛けてそのまま食うらしい。そりゃ失礼。

しかし、まぁ、なんという加工食品の山。これでもか、これでもかと扉が閉まらなくなるまで詰め込まれた量産型食品工業製品と冷凍食品。わけわからん多彩な調味料に飲料、菓子。老い先短い老人がどんなものを食おうと知ったこっちゃないが、絶望的に呆れると同時に、自分もそう遠くない未来、こんなものを食ってまで生き長らえていくのだろうか? と思うとやるせないな。今は自分で好きなモノを作れるが、できなくなったら、こういう加工食品や、蓋開けただけで目を背けたくなる宅配弁当で生を繋ぐのだろうか? イヤイヤ、鮨屋と天麩羅屋と鰻屋と蕎麦屋の隣に住めばいいんじゃね? はい解決。

■トンカツ茶漬け■

炊きたての飯と揚げたてのトンカツでとん茶、すなわちトンカツ茶漬けが好評で、しばしばリクエストされるが、作るのはもの凄く面倒だから勘弁して欲しい。夏の揚げ物もトンカツ数枚ならいいが、あれやこれや追加されると暑くてかなわん。トンカツは1枚250gのアメリカ産背肉を普通に揚げたもの。トンカツとして当たり前に食えるものであることが必須。出汁つゆは8時間ほど昆布で出汁を引き、昆布を引き上げたら加熱。塩で調味、微量の淡口醤油で香り付け。濃い目に出した煎茶で割る場合は塩味をキツ目に付けておかないと味が暈ける。揚げ上がりのトンカツは15分ほど休ませて衣を安定させる。

出汁とん茶

器に炊きたての熱い飯を軽く盛りつけたら、鰹の削り節(花鰹)を大胆にトッピング、更に方形に切った1枚海苔を敷く。カツを厚さ1cm弱ほどに削ぎ切りし、海苔に載せ、自家製三つ葉を散らす。沸騰寸前の出汁つゆをカツの半分が浸る程度にたっぷり加え、モザンビーク産白胡麻を散らす。好みで山葵を加えることが多いが、山葵は季節ものだから業務用本ワサ入の茎山葵練モノ既製品等で代用する貧困が憎い。

とん茶

カツは半量づつしか載らんので、2杯目は煎茶割にしたり、薬味を変えて愉しめる。昆布出汁を濃い目に引いておくのがコツ。フツウ出汁の3倍量くらいの利尻か羅臼が好み。昆布は産年や浜を指定して買えるので、用途にあった種類と等級をいくつか揃えておくと便利ですな。量販に良品はありません。乾物屋(できれば大阪の)で買いましょう。出汁は水出しで、水は硬度10mg程度の軟水を使用。カツ丼の割り下風に甘くするとクドくて食えたもんじゃないので多糖類はくれぐれもご法度。市販めんつゆのコンヴィニエンスは否定しませんが、ここでの代用は台無しを招く。

■サンドウィッチ補填■

至近の量販、イオン・マーケット系列の店内に置かれている工場製作のサンドウィッチ。以前は店内自家製だったと思われるがイオン化が進むにつれ、完全外注に移行した模様。味は平凡で特筆することはないが、卵は凭れないタイプ(笑)。品揃えはあまり良くないし、種類も少なく、価格もちっとも安くないので、眺めて通り過ぎることが多い。店内調理の頃は夕方前に行くと半額シールがペタペタ貼られていたものだが、それも今は昔。商品管理がすっかり行き届いて、保存料増量で廃棄時間も倍増か。20%引きにすらならない(笑)。ちなみに魚売り場は今でもテナント委託のようで、刺し身や干物、惣菜寿司などは時間を狙えば半額になる。もっとも、ときおり3日位賞味期限が切れたものも平気で並んでいるあたりが御愛嬌で笑える。

sw-im

世の中には「道の駅」という施設があって、そこでは他所では味わえないグルメなお食事や、量販などでは手に入らない「安心で安全!」な高品質の産直一次産品が安価に入手できると聞く。んだが、ここ辺境では人々の会話に上ることもなく、噂に聞いたことすらもない。広域路線図を眺めても、道野辺駅はあっても道の駅はない。道の駅だからもしかすると道路沿いにあるのかと記憶を巡らすが、見かけた覚えはない。幻か?

で、キーボードをパコパコ叩いて足元に鎮座する黒い箱に尋ねるのが常である。ぐぬぬと検索するとすぐにわかった。歩いていける距離には確かに無いな。車で1時間位掛かりそうなところが至近のようだが、なんでそんなとこ行かなきゃいけないんだよ? って、意味不明過ぎる界隈。

主要施設は概ね国交省管轄の公営ドライブインということで、事業主体は地元三セク、運営は民間委託のようだが、それを認可登録・管理する「お仕事」が透けて見えるというか、毎度お馴染みの腐臭がプンプン臭うんだが、概ね10kmに1ヶ所造ってもよいらしいので、地域が不活性で絶望的な過疎進行のウチの辺りの畦道や獣道に二つ三つ在ってもよさそうだが、どこにもないぞー(笑)。ズルいじゃないか。オレだってタダで車を駐められて、税金で造られたトイレや休憩施設を使ってみたいぞ。

世の中には無料開放の高速道路があるというのに、うるさいだけのウチの前の道なんて、1980年代には建設費の償還が終了しており、当初の話では無料化されるはずだったんだが、何故か月日は流れ30年、今もまだ有料な上に、4月からは消費税に便乗して「高くすれば渋滞しないんじゃね?(笑)」と開いた口が塞がらない理屈で30%も値上げされちゃうという心躍る愉しい道なわけで。もちろん道の駅など一つもなくて、両側は隙間なく防音壁が設置され、景色一つ見ることが叶わない上に、ETC割引は問答無用で全て適用外という最強の金蔓ATM道路と化してるな。

■ひじきの煮物■

たまにはこういうものも作る。生のひじきを買ってきて、牛蒡と人参のきんぴらに加え、砂糖と醤油でざっと煮て、最後に味醂とえんどう豆を加えた。ひじきは海藻としては比較的安価。乾燥もあるけど、潮の香が抜けちゃってるんだよなー。

ひじき煮

鮨屋で本鮪を食べたのは5月の中頃の境港産が最後で、以降はインド鮪ばっかりだったが、昨日(6/19)は舞鶴産の本鮪が入っていた。まぐれ、或いは偶然の産物。赤身も脂身も思ったより濃厚で上品な味わいであった。初夏の日本海産本鮪は津軽や渡島の秋冬産に比べると、どうしても水っぽくて濃厚な旨味、酸味の深さ、香りに欠けるきらいはあるが、バチやキハダじゃ商売にならないこともあろうから仕方ない部分はあるだろう。その点、インド鮪も豪産の蓄養モノが相当出回っているが、夏場の代用品だから、有難がれることはあっても虐げられることはないから気楽ではある。中には本鮪の良品に勝るとも劣らない個体もある。唯一冷凍である点が弱点には違いないが、完璧に解凍されると色が若干くすむことを除けばそれほど遜色はない。

時期が時期だけに、鯵やら鰯、鰹くらいかな。白身はコチ、穴子が出始め、新子はまだ早い(高い)。ホヤはあってもアカボヤにはまだ相当早い。鳥貝はそろそろ終了。黒鮑、岩牡蠣は旬で大変宜しい具合。才巻もちょうど季節で、ボタン海老もけっこう揚がっている模様。縞海老にはちょっと早いが、紋別のズワイもまぁまぁだった。イカはスルメが穫れない模様。鮨屋も技術が継承できないのか、仕入れの目がなってないのか、ただ単に金儲けの装置に成り下がったのか、つまんない鮨出す店が増えたものだ。いや、冗談抜きで。

■鴨焼肉■

普段は1枚250gくらいの中国産アヒルの胸肉で誤魔化しているんだが、これは最近いろいろ食べ比べているフランス産の養殖鴨。マグレ・ドゥ・カナールの冷凍胸肉。1枚で400g程度となかなかの分量だが、脂を落とす調理になるんで、最終形は良くて二人分にしかならんね。グルメじゃないから高価なシャラン鴨とかは滅多に買えないものだが、これはフォワグラ作る鴨なんで、でかくて安い。とは言っても100gで300円以上するから、ウチでは超高級肉の部類になる。

マグレ

鴨といえばオレンジソースが定番だが、今(6月下旬)はオレンジのオフ・シーズンなのね。生だとライチやチェリー、ベリー類が旬だけど、どれも途方もなく高価で手が出ない。で、まぁ、いつもの無花果で誤魔化すわけだ。一人前200gの鴨肉も脂が落ちるとこんなもん。厚さ2cmとはいえ、4切れじゃちょっと物足りないので肝焼きも付けてみた。

鴨焼き

どうした? もう梅雨明けか? 暑くてかなわんな。鰻はオフ・シーズンということで、夏が終わるまではすき家で鰻(笑)。いろいろ食べたけど、鰻(の蒲焼き他全般)はあまり好みじゃないからすき家で十分という気もするし、徒歩で鰻食えるのはすき家しか無いのが実情。週3ペースで朝飯代わりに「特鰻丼ご飯少なめ健康セット唐揚げ10個ビール付」しておりますが、6月2週に入ってロットが変わったか? アンギラ・ジャポニカは変わりないが、アララ~、頭側だけ鰻の身肉が厚め、3P程度になっちまった。おまけに皮目の焼きが甘い。箸一筆でツーっと割けず、引っかかるんだな。脂ノリもぐっと増して、脂相殺のため、タレも甘濃くなって量もちょっと多くなっているように思える。尾のほうは腹の皮に箸を入れるとスッと裂ける。当たり前ですね。飯はノーマルだと多過ぎて食い切れん。なんでこんなに馬鹿みたい盛るんだ? 鰻が倍必要になるじゃないか。価格はビールと摘み付けても、相変わらず2000円はしない。鰻にビールは合わないから、酒を置いてもらえると助かるんだがな。鰻は税込みで去年と同等ぐらいかな? という意味ではずいぶん頑張ったな。卸や中間業者などすべての取引段階で1.08/1.05≒1.02857掛けされると5段階(5乗)で1.15倍位になるから価格が15%くらい上がるのが普通と考えれば、極めて良心的といえよう。巷の鰻屋も技術が継承できないのか、仕入れの目がなってないのか、ただ単に金儲けの装置に成り下がったのか、つまんない鰻出す店が増えたから、貧乏故にハズレを引くと酷く堪えるんだ。でも、もう少し価格帯は上げたほうがいいかな? 江戸時代並みに極一部の人だけが食える形をとらないと技術の継承は厳しいぞ。

アンギラ・ジャポニカもレッドリスト入りしたらしいが、マリアナ海盆の産卵場だけ荒らさなきゃ絶滅するようなやわな魚じゃないし、食える食えないは別にしても、どこにでもいる魚だ。海にもいるし、川にもいるし、沼にもいる。昔、うちの池にもいて、ある台風の日、卵を産みに海に帰ります……と池から旅立って行ったくらいだ。鮪もそうだけど、外国に太刀打ち出来ない無駄に高価な国内養殖のコスト回収のために、こういう環境保護商売っての? 最終的には取引制限を掛けて、高価でも仕方ないだろ的に誘導するのも、底が見え過ぎてツマンナイというかいい加減飽きたね。メキシコ湾や北海油田の原油を採算ベースに乗せるためには、中近東では常に騒乱が続かねばならないのと同じ構図なわけで、仕掛け人の器量が好みじゃないわ。

最近、だいぶ慣れてきたコンビニだが、コンビニでも鰻やってるのね。土用の丑には敬愛する「石ばし」に倣って鰻は食わないことにしているが、売れてるんだろうか? 見た目しょぼそうだが、けっこういい値段。袋に販促チラシ入れてもいいですか? と訊かれたからドーゾドーゾと答えると、是非ヨロシクと何だか笑顔が悲壮。拝み倒されながら貰ったチラシを眺めると、器の外形寸法の数字が書いてあるんだが、小さ過ぎて笑える。外形でそれで鰻はどうなのよ? 電子レンジで温め直すのかな? まぁ、見ればわかる部分もあるけれど、食ってみないとわからないこともあるからな。全コンビニで全種買って食べ比べるのも面白そうだが、工場同じだったりしたら凹みそうだし、米が要らないよなぁ。タレの掛かった米じゃ再利用もできないし、猫の餌にもならん。

■Pasori■

住基卞をいろいろ弄くり回して電子署名を施すも、どうもエラーが出て上手くいかない。で、まぁ、糞ったれがと調べたら、ICカードリーダーが古いwinXPまでしか対応していないというオチであった。Win7用の64bitドライバはメーカーWebに置かれているが、製品ロットによって対応していない? ということらしい。いい加減面倒になって、公的認証に対応したICカードリーダーを探すが、PasmoやWaonにEdyに7coまで対応したのがあるじゃないか! 価格も2500円+税と、掛けた手間をはるかに下回ってガックリ。

で、Pasori。今どき国内産とは思わないが、Sony製品なんて25年ぶりくらいだな。まだ生き残っていたのか(笑)。USBに挿すとドライバを勝手にダウンロードしてインスコしてくれる。後は適当に電子マネーに対応した読み取りソフトをインスコ、住基卞は公的認証サイトで落としたアプリをインスコすれば、あれま、あっさり全て完動。中が全部見えるから、交通費の精算やら履歴が丸見えで、CVSでデータも抜けるから超便利だけど、行動が完璧に筒抜けで怖いな。

■牛焼肉■

330g

鉄道系量販で購入した豪産サーロイン肉。個人的にはリブ・ロインのほうが好きなんだけど、量販では滅多に出ないね。リアル店舗のチルドケースには、この厚さと半分の厚さのモノ(@は同じ)が山積みに並べられていたが、厚物は大量の薄物の山に、たった3枚だけ埋もれていた。店員を捕まえてコレしか無いのか? と中の人に訊いてもらったんだが、そこにあるので全部だとさ。頭にきたから3枚全部買って来た。片道12分も掛けて歩いてきたのにたったの3枚! 愚弄するにもホドがあろう。厚いのは半分に切りゃいいが、薄いのを2枚くっつけるわけにはイカンのだよ? 厚切りといっても3cmあるかないかで、厚いってほどじゃない。肉って焼いたら縮むんだし、薄いと火の通し加減がもの凄~く難しくないか? 何が楽しくてペラペラのステーキにするんだ?

330g焼肉

味の方は250円弱/100gと高いだけあって、肉質もなかなか良かった。付け合せはアメリカ産ブロッコリィと中国産マシュルーム。ジャガイモだけ長崎産。

450g

同じ豪産サーロイン肉だが、こちらはAEONのネスパ。Web上で@が198円/100g、400gで792円で売り出されており、取り敢えず4枚購入。届いた商品は規定量をずいぶん上回っているが、値段はあくまでも契約価格でfixしているところがネスパのいいところ。もっと買っときゃよかった。ネスパといっても在庫を別置してるわけでなく、実質は買い物代行(ネスパの中の人が売り場からピックアップ)みたいなもんだから、売場回ったら売り切れでしたを含め、こういうことはよくある。

朝昼兼用飯

夜は胃に凭れるから昼前11:00くらいがベスト。サーロインだけあって肉は柔らかく、脂も上質だった。赤身肉なので脂を適宜切り分けながら食うと丁度良い。ナイフは普段用がヤワなので途中で肉切り専用に変えている。肉厚が3cm以上のときは低温で蒸し焼きにして、最後に焦げ目を付け、ホイルで包んで保温するんだが、部位や肉質やその日の気温などパラメータが多過ぎて、なかなか狙った程度に焼けないのは所詮素人の浅知恵だねぇ。

肉接写

ソースの大蒜はもちろん中国産。小玉のモッツァレラ・ディ・バッカは国内乳業メーカー品だが、賞味期限切れ寸前のを半額で買って2週間ぐらい冷蔵庫で放置していたもの。一袋使ったのに10玉くらいしか入ってなくて目が点になった。コレ何人分だよ? トマトは熊本産、レモンは普段はチリなんだけどコレはたまたま老人の冷蔵庫から発掘してきた広島産。何故か全然酸っぱくなくて、逆に甘い。気持ち悪いぐらい甘い。なんぢゃ? コレは? レモンまで甘くしなくちゃいけない意味がオレにはもうわからんよ。

4cm厚にカットした豪産フィレのtête(頭)の低温焼き。おお、コレは理想的な焼き上がり。重量にして350gくらいのfor ladies。

フィレ頭

ソースはポルト酒に漬け込んだ無花果にカシスを加えて煮て、塩胡椒と赤葡萄酒で伸ばしたもの。アスパラはメキシコ産、玉葱だけ佐賀産。

食いかけ断面

ここに来て豚肉が20~30%ほど一気に上がってる。鶏もインフルエンザと円安による飼料高騰でちっとも値段が下がらんので、日々の食卓がひもじい。追い打ちを掛けるように、コンシューマ用食肉加工製品とバター、チーズ、乳製品が一斉に値上げ、またはミニチュア化らしいので、安心で安全な国産品を愛好する皆様方におきましては、よりいっそう貢献できるシーンの到来でございますこと~。


2014/07/05 作成__2014/07/05 最終更新