賄い déjà-vu

LPしか持っていなかったSaw Delight/CANが1000円ちょいで叩き売りだったので、SACD/CDハイブリッドというのを買ってみた。CD部分も24Bitディジタル・リマスタでそれなりの音質だが、SACDを聴いて驚いた。SACDの場合、CDプレイヤから先はアナログでしか送れないので、古いアナログアンプで増幅し、スピーカに音が伝送されるわけだが、いや、まぁ、鮮明なこと。目から鱗状態だわ。もうオレの耳は加齢による劣化で上は14kHzくらいまでしか聴こえないはずなんだが、高音側の鮮明感が明らかに違う。粒々が感じられるような生々しさと鮮烈さにぐぬぬと唸った。

CDのレビューは一向に進まないが、音源そのものはテキトーにポチポチしている。LP所有音源の買い直しを含め、わからないなりに新規も適度に追いかけている。仕事柄、世の中との接点は極度に専門化された範疇のみで、世相と流行りに関してはほぼ完全に盲目状態だけど、いろんなサイトの類似+嗜好性オススメ機能とyoutubeチェックで好みはほぼ割り出せるところが凄いっちゃ、凄い世の中になったもんだ。

mkn-udon

画像はセルフ一人賄い飯シリーズ。賄いなので作りは雑です。皿数も最小。以下画像と文章は特に関係なし。

Aeonの“タンタカターン”が終了だと。有人レジのオバちゃんにプッと笑われつつ、周囲の蔑視を一身に浴び、読み取り機にガラケーをかざすあの貧乏臭っさい乞食感が堪らなく愉しかったのにな。お世辞にも普及しているとは言い難かったが、集めたスタンプ(はて、いくら貯まっているのか)は全部WAONに交換できるそうなので、まぁ、良しとすべきか。こういう小っ恥ずかしい感じのサービスをもっと開発してほしい。そういえば、ハッピーゲートか? そんなのどこにあるんだ? 見たことないぞ。今度サービス・カウンターのオバちゃんに訊いてみよう。

おとと。イオン・リテールのネスパで優待カードが使えるようになっていた。いつからだよ? 半年前には使えなかったぞ、こら。ここの優待は酒だろうと何だろうと(金券は知らん)、税込み購入額の5%(3~7%)が半期に一度現金還付になるのが強みであるせいか、今一アピールが足りん(笑)。傘下の「やまや」じゃ、未だに使えないし、イオン・マーケット系列の店じゃ機械は対応してるのに、半月ぐらいシカトしてたんだゾ、酷でー。

■高揚した日々のために For Hiday■

Hiはhighの略でhi-timeでハイタイムなんていうと、高揚してハイな時間という意味なのだろうて、堅実かつ着実に350店舗達成、セントラル・キッチンの増強も果たし、700ぐらいは窺えそうな勢いにして、移動経路の節目にあるのでハイデイ日高屋にはしばしば引き寄せられる。テキトーな味とテキトーな価格、量的な満足感のバランスが絶妙で、朝一から躊躇なくオーダーできる値段の酒類も充実している。焼酎系はジュースなんだけど、最近ダブルにできることを発見。ま、ほとんどビールだけどね。さすがに白飯が付いた定食モノを外で食べることはないし、アレンジ麺も好まないので中華蕎麦と餃子とカタヤキソバくらいしか選択肢がないのだが、大蒜が入っていない餃子は今や極めて貴重だし、先に出すことを諦めたせいか焼きもちょっとしっかりしてきた。見当違いの拘りが皆無で脂が層になって浮いていないラーメンも今や珍奇珍妙・奇矯奇特な部類。くどかったイリコや鯖節の魚出汁も薄まって、スープは常に全量残すから途中で舌が悲鳴を上げ始めるエグいまでのコクと塩分過多も我慢できるレベルになっている。しかし、まぁ、チゲやらモツやら、幟にまでして客を惹けるという大衆レベルの朝鮮化には目を瞠るものがあるな。

裾が綻んだみすぼらしい装いでも気兼ねしないし、店員のオバちゃんや小姐も気さくで好ましい。平日昼間の調理人は中年のキッチリしたオバサンに変わって、調理や盛り付けも適当なアレンジがなくてキッチリ・キチキチしてて面白い。もっとも、歩いていける一店のみの平日閑散時利用なので、比較的調理人のレベルに依存すると思われる工程が含まれる「味」の印象に普遍性はないかもしれない。自分で日常的に調理をしていると、ときどき作るのが嫌なときもあるし、舌の補正を兼ねてビールを飲々しながら己が底辺下層民であることを再確認しつつ、華やかな世間をじっくり眺むるにはちょうどよい息抜きになる。

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一方、マクドには殆ど足を運ばなくなった。常備品で唯一価値を認めていた大きめの肉パテ2枚を使ったDQPwCが30円の値上げで済んでいるのは僥倖だが、その他既存、季節メニューがお値段だけ立派で、中身があまりにもみすぼらし過ぎて手が出ない。屑肉固めたパテすら出し渋るんだったら、いっそのことチキン屋に看板掛け替えればいいのに(笑)。パーム油とショートニングで揚げたようなジャガイモを推奨する向きもあるが、レストランのコース料理でメインそっちのけでパンを追加したりはしないし、旅館飯でお櫃の白飯全部食ったりはしないでしょ? 刺身のツマだってちょっとは食うけど、残さず平らげたりはしないわけで、タダで付いてくる(お代り自由の)添えモノにお金を払ってまで食うって感覚(経済的余裕)が羨ましくて堪らない。地域別価格の区割りも再編されたと聞くが、販売効率や流通経費、顧客売価や単価、店舗管理効率は一切考慮せず、固定費とバイトの人件費だけ強調する子供の言い訳じみた価格設定も足が遠のく一因である。商売に平等は不要だが、公平は必要だろう。

他方、己の身分と貧乏舌と身の丈に合った気取らない雰囲気が好きで、ビール飲々、本や業界紙をめくりながら飯がゆっくり悠々食えるすき家を愛好している。唐突に無性に食いたくなるというか躰が欲するわけだ。カレーはロットが変わってからカレーが減って白飯が増えてない? なんという時代錯誤(笑)。白飯なんて家でいくらでも食えるんだからどんどん減らしていいのに。なくても一向に構わんよ。カレーの具も3割くらい減量され、カレーに人参やらジャガイモ入れんなよ~と笑いながら、角がとれたグズグズ感にもう一度閉口。異様なまでの濃厚旨味が減ったのは歓迎するが、スパイスも減らしたもんだからチープなウスノロ味に苦笑。ダメじゃん。トッピングのハンバーグも200円に上がった当初はそれなりの大きさだったが、2割ほど小さくなった今は異常に柔らかいけど、ポリリン酸と大豆蛋白と小麦と澱粉の繋ぎを多用した練り物みたいで肉の粒状感がまったく感じられぬカマボコ化(笑)。

唐揚げは胸肉生姜風味が基本だが、何故かロットによって、冷えてくると人工的な大蒜臭が際立つものに当たることがある。一方、牛丼は肉量、肉質共に大きく改善され、味付けも甘味が減ってちょっと塩辛いがあっさり目で好ましい。肉は脂が3割ほどのバラ肉の薄切りで、正直言って味醂で田舎臭い味付けになってしまうことが多い自作よりおいしい。基本的に中盛りか特盛りのご飯少なめ、ないしは牛皿4倍盛りの持ち帰りで、高価なトッピングを試すほど財布に現金は入っていない。特盛りだと肉層の厚みが3~4cmに達し、食っても食っても肉が減らず、なかなか満足感がある。ここも鰻がない時期は徒歩圏の一店のみ、平日の10:30~11:30、14:30~17:00のみの利用なので、評価に普遍性はないかもしれない。米は地元産、肉は米豪メヒコ、レタスは台湾、キャベツは一年中群馬だけど、この時期(注:4月初め)群馬でキャベツは獲れんだろ(笑)。

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5/29は「肉の日」というそうで、前を通ると鰻の幟が翻っていたので、今年も鰻が始まった。今年のシラスは豊漁で価格も50%以下に落ちているらしいが、ここは当然冷凍だし、既に今シーズン分を全て仕入れているだろうから、価格に反映されるのは来年以降だろう。7月下旬以降の新仔は値下がりの可能性もなくはないが、恒例の夏の馬鹿騒ぎが終わるまでは引っ張るよね、ヴォランティアじゃないからな。尤も来年以降は、既に制御不能に陥りつつある、ただでさえ高い人件費の更なる爆上げに引き摺られ、物価自体が途方もないインフレ状態になっていそうだな。裏で顔が真っ青の奴たくさんいそうだわ(笑)。相対価値バランスの崩壊が押し寄せて来るぞ。いや、めでたい、めでたい。

10:20。4人掛けテーブル席にタクシーの運ちゃんx2とあんちゃん1の計3名のみ。もちろんオレも4人掛け席に。早速、特鰻丼、健康セットとビールで今シーズン開け。鰻は3P、頭と尾が1枚ずつ。昨年よりはちょい小型だが、より適度な脂のりで上品な印象。皮も薄く良く焼けている。身側にも香ばしく火が入り、焼き加減はレトルト鰻としては上級の部類だろう。タレは薄甘。こちらも脂っこくない鰻に合わせたのか去年よりコクが減ってあっさり。甘さをもう少し落とし、醤油を立てれば江戸前風にかなり近づくレベルで好感した。上記、開始1週の初期ロット評価は特鰻3回食べた平均値。山椒はアルミの小袋で悪くはないが、eat inで使っている高知仁淀川産に比べりゃ比較にならんのは仕方あるまい。2年連続で期待してみた吉野家はmaffの補助金事業者になったことだし、店頭写真を見る限り、今年も切れっ端の寄せ集め結着成形鰻みたいだから、さすがにもう行くことはない。

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Amazonが三井住友提携のカードをやり始めたので、オンライン審査で尚且つ2500円くれるっつうんで申し込んでみた。引き落とし口座をオンラインで設定できるタイプで、すぐ使えるみたいな表示があったのに「審査中」のまま固まっている。ありゃ、蹴られたか? と思ったら、翌朝にはカード登録しといたから「はよ使え~」とメールが来て、早速アカウントの筆頭に堂々と、まるで最初からそこに在るかのように鎮座しているのであった。現物が手元にないのにいいのか~(笑)と、ポチポチすると普通に使えるからまぁいいんだろう。昔、楽天が9000円くらいくれたときに、やはりカードを作った覚えがあって、オンライン引き落とし口座登録ができて、申し込みボタンを押した瞬間、カード発行中と状況表示がされて、システムが“よく出来てる”と感心したが、最近では7系列が似たようなシステムでよろしい。

SEIYUネスパ用のWalmart信用卞がいつの間にやら常時3%引き+ポイント300円になっていたので申し込み。ブラウザの送信ボタン押して、5分で電話かかってきたわ(笑)。同時に申込受付番号がメールで到着。その14分後にカード発行手続きの完了メールと、いやはや、クレディセゾンはアナログにしては気持ち良いほど仕事が速いね。日曜挟んで翌々日、貸金業法ナンタラのお知らせが届くが、いきなりS200C30(Cは要らないから、申し込み段階で50⇒30にしている)かよ? 食い物と日用消耗品じゃ、どんなに頑張っても月2いかないだろ(笑)。Saisonは半年くらい前に作ったSaison-Ponta-Visaが初めてなんだが、そんなにオレを信用していいのか? 知らないぞ~。

しかし昨今の顧客囲い込みは凄いな。一時は会費が軒並み目の玉飛び出るほど高くなって枚数絞ってたのが、今は会費永久無料で釣るカードの多いこと(笑)。おかげで有利な条件を追い込んでいくと、どんどんカード増えちゃって、クレジットと電子マネーとポイントカードがまとまってるのか跨ってるのか、どこでどのカード使うべきなのか混乱する。面倒でかなわんから最適カードを選択するプログラムとカードのICチップを体内埋め込みにしてくれないかね? 今、CDの類はAmazonかHMVかタワレコかネット中古屋でしか買わなくなったが、HMVはポイント受け取り用にPonta-Saison-Visa作らざるを得ないし、タワレコは以前はTカードが有効だったような気がしたが、CCCに捨てられたんだっけ? 今はドコモ(7系列も入ってる?)傘下で、JCB系Tポイント提携は止めた模様。唯一どこの傘下でもない王者Amazonだったが、これで一応盤石。個人の遊び用と業務用の完全な使い分けができると青色がいっそう捗るんだが、高額だとツイ還元率が高いカード使っちゃうんだよな。

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しかし、7cardから7co、楽天カードからEdy、WAON付AEONカード(セレクト除く)からWAONにオートチャージしても、標準ではカード側にはポイントが付かず、競合のファミマTカードから7coにチャージするとポイント付くっていう捩れは何なんだろう?

カード払はきちんと記録が残るから出納管理が非常に楽ちんで嬉しい。逆に追跡が簡単にできるから、使途不明にしたい場合は最悪キャッシュを工面することになる。何で自分の金をロンダリングしなくちゃならんのか? 利益率の低い一部の飲食や八百屋や肉屋、業務用卸ではキャッシュ以外使えないことが多いが、額はタカがしれている。一部のコンビニとカードの組合せに限るが、切手や印紙、はがき類やカード払いに対応していない水道料金など一部の公共料金をカード払いにできるのも結構楽ちん。いつ行ってもガラガラで手持ち無沙汰なバイトが欠伸してるか、フランチャイズの経営者が死んだ魚のような目して愛想笑いしてるコンビニ・レジなら、郵便局や銀行でボケや老人の後ろに並ばされて、とことん味わい尽くさねばならない理不尽な時間潰しをしなくて済むというもの。

nikujyaga

と、まぁ、便利っちゃ便利だけど、金の流れを補足され得るというあたりがむず痒いか。統合したデータを把握できるのは職権に基づいた公権力だけだろうが、他所のデータ収集に自動的に協力させられている(その代償がポイント)わけで、そのメリット・デメリットのバランスは常に留意する必要はあるだろう。もう欲望も枯れてきたからいいんだけど、悪いことはできないよなぁ。


2014/06/08 作成__2014/06/08 最終更新