巣籠りの春

「大雪が来るぞ!」との予報を真に受けて、朝っぱらから風呂掃除して露天風呂の準備をしていたのにベチャベチャの雨。早朝、猫は上掛けを剥いで伸び切っているし、オレも腕と足を布団から出しているこの気温で雪ぃ? そのうち気温が下がって雪になるとの続報に期待をかけるものの、待てど暮らせど雪になるどころか晴れてきやがった。たわけ。まぁ、予報自体、昨今の「責任とりたくない体質社会」の極めて典型的な発露なのだろう。天気や地震なんぞは人間の手には負えない現象だから、常に大袈裟に被害予想をすることで、現実の非難と責任を如何に回避するかが最大の目的化して、コンピュータが予測した事実を平気で捻じ曲げる。一方、権限を持つお偉い人が責任を取らざるを得なくなる関与事象に関しては、被害は存在しないか徹底的に隠蔽されてナカッタコトとなる。建前と人目だけ気にして、バレなきゃ何でもあり~の最低倫理社会とでも言うべきか。I am, your are, we are crazy~~この世の摂理に乾杯!

■戯作的偽作■

春がいちばん嫌いな季節になって30年ほどが経つが、今年もまたウザったい花粉の季節がやってきた。開口部全閉。24時間換気の排気ファンは全停止。空気清浄機はフル稼働。吸気口はフィルタ付だから、添え子ちゃんが今日は高めでっせとご注進に及ばない限りは常時開口している。

◇鯛寿司◇

甘鯛とはいえ、鮨屋で食う本物ではなく、ベトナムやボルネオあたりの黄甘鯛かそれ以下かな(笑)。フィレ輸入品3枚を解凍後、皮目湯霜、塩、酢でキツ目に締め、昆布を巻いて一晩置く。フィレが大きい場合は皮が厚いので、皮目に飾り包丁を入れたほうがよい。FTAで激安のチリ産レモンを軽く絞って置く。

3本偽寿司

◇コケラ寿司◇

エビは13-15サイズの無頭冷凍ウシエビ4尾。通称ブラックタイガー。足と皮を毟り背ワタ抜き。塩で軽く洗う。中心背側に竹串を通し、海塩一摘みの沸騰水で色付くまで30秒ほど茹で、直ちに冷水に取る。完全冷却後、串を抜き、開いて甘酢に1時間ほど漬け込む。キッチンペーパーで拭き冷蔵庫で一晩寝かす。玉子は普通の鶏卵2、3個。東京風甘い厚焼き玉子に仕上げる。本来は鯛・鮑・松菜・赤貝・木くらげ・栗・薄焼卵・筍・椎茸・三つ葉などから数種を適宜選んで下拵え後、具材が折り重なるように押した寿司で海老と玉子のみというわけではない。

3種盛り合わせ

◇アナゴ寿司◇

一尾50円強の中国産冷凍ギンアナゴ開き4枚を解凍。皮目は完璧に処理されていたのでそのまま煮穴子に。煮上がったものはバットに並べ、詰めを塗り、常温に冷ます。

偽寿司

米は羅臼昆布を入れて硬めに炊いたササニシキ白米。寿司酢は米酢+砂糖+塩。甘辛く煮付けた昆布を刻んだものや焼き海苔、実山椒、白胡麻、針生姜などを中間部に適当に挟んでいる。緑は庭の三つ葉。押して成形後、常温(8~15℃程度)で一晩置いて味を馴染ませる。紛い物という言葉がふさわしい、欺瞞とインチキと偽物臭がプンプン臭う棒寿司モドキ3種。コストは均すと材料費原価一本あたり300円ほどか(笑)。

■黄昏と頽廃■

Win8

正月に何とかしようか? と年末に落として焼いておいたWin8だが、結局面倒でそのまま。昨夏、必要に迫られて購入したDSP版の32bit版Win7に1200円で買える前売りコードが付いていたのね。DSPだったせい? か、落としたダウンロード版はWin8のPro版に昇格して64bit版になっており、まっさらインスコ可能で良かった。MSさんもずいぶん気前よくなったなぁ。その後すっかり忘れて放置していたら、動画閲覧アプリが別途で、1月いっぱいは無料でインスピできると風の噂に聞いて慌てて本体OSをSeagateさんが交換してくれた新品HDDにインストロール。が、止まるんだな(笑)。シングルコアCPUが気に入らないのか? 仕方ないので、現用中のもうちょっと新しい器を用意して入れ替え。キーボードを選択するだけでインスケは何の問題もなくあっさり完了。ネットワーク関連を自前環境に設定すると勝手にアクティベイトまでしやがった。ふんふん。何かさっぱワカランが、見た目はフラットでスッキリしていて、ごてごてチックな7よりもずっといいじゃないか。早速、どこかのWebを参考に動画アプリの導入。Webで申し込んだらすぐ来たメールのコードを打ち込むと、これまたあっさり導入完了。細かいことを考えずにテキトーにお任せして割り切れば、Windowsもずいぶん使える子になったものだわ。感心感心。

ついでに、せっかく64bitOSになったのだから、メモリの容量を上げようと思ったが、マザーボードがDDR2メモリ、max8GBまでにしか対応しておらん。今更DDR2買っても、将来性皆無だものなぁ。値段たいして変わらないし。う~ん、いっそのことDDR3が使えるマザーボードに交換してしまおうか。現状LAN内で日常的に稼働するPCはDDR2機が2台、DDR2withECC機が2台、DDR3withECC機が2台、DDR3機が1台あるのだが、使用OSや使用目的の関係でなかなか整理統合ができないのが目下の悩み。

2xnas

NAS(Network Attached Storage)

取り敢えず復活しちゃうと途端にやる気ゼロ化で停滞。サーバ用に新規購入のWD製2TBx2のHDDは2台目NASに投入することに決定。勿体無いような気もするが、ホットスワップが利くし、Raidの冗長性も心の安寧と慰藉に深く貢献する。2TBx2x1/2x2で4TB(実質3.6TB)が収容可能になった。NASは以前と同じLinuxで稼働するNetgear製家庭用廉価モデル。v2になって制御インターフェイスがちょっと変わって使いやすくなった。スループットも改善されている。ベアボーン・キットだが、1万を切っているのが魅力だね。ファンは回っているが回転制御付きでPCほど煩くないし、電気を食わないのもありがたい。

BDP(Blue-ray Disk Player)

市販のBRディスクを買ったら、PCの内蔵BR-RAMドライブでは復号できず、中身を観ることができない! ハ? なんだよこの不合理は? かといって高価な復号化アプリを購入する気にもなれないし、いっそのことハード買ったほうが安いって、どこまで狂ってるんだよ、マジで呆れたわ。で、AV機器としての据え置き型BDPを追加。中華製5880円也。音質上意義が今一つよくわからないHDMI以外の選択肢として、光と同軸のデジタル音声出力が可能なのはありがたい。取り敢えずIPアドレスを固定してLAN内に収容。ネットワーク機器がどんどん増えるので、当初の8ポートHubの下にカスケード1段、8ポートが一つと5ポートが2つになっちゃたわ。もう勘弁してくれ。

■冬のマンネリ家常菜三題■

日夜長時間不眠手指労働に明け暮れる労働者階級の定番たる田舎家庭の味。鍋が重いし、夏は暑くてやる気がしない冬のメニュー。自己流なのでありあわせの材料を用い、作り方は安直でテキトー、老酒を呑み呑み常に最短時間を目指す。もちろん辛さは控え目で、お野菜がたっぷり摂れるから、体に優しい!

準備万端

■フイグォロー

屑生姜、屑葱で茹でた豚バラ肉を薄切りにして香辛料や豆瓣、甜面、豆チといった味噌類で軽く炒め合わせたもの。この時期、葉大蒜はないので青葱で代用。

フイグォロー

■ユイシャンチェーズ

油通しした茄子を主材に、乳酸発酵させた唐辛子、香辛料、牛肉小片を炒め合わせ、甘酸っぱい味付けを施したもの。揚げ立ての鍋巴(ゴォバァ:中華風おこげ)に上掛けしてみた。

ユイシャンチェーズ

■マーポードーフー

賽の目に切って硬めに茹でた島豆腐ないしは木綿豆腐を主菜に、羊肉(または牛肉)、香辛料、P県豆瓣、豆チで炒め合わせ、ガラスープ沸騰状態を1分30秒保ち、高温の化粧油で舌触りをなめらかに仕上げる。仕上げに漢源花椒を少量振っている。

マーポードーフー

■Radioactive days■

汚染地に暮らす汚染人としての嗜みとでも言おうか、ニコニコしていれば安全で安心なレディオアクティヴ・ライフもすっかり板についたというもの。鮨屋はタガが外れたように、よく通っている。鰻は内容が一向に改善されないので細々と、そこそこの近場で。もう元には戻らないかもなぁ。天麩羅と蕎麦も近場では食えないと諦めた。饂飩はセルフばかりだし、中華ソバも「ラーメン」ばかりでリピートしたくなる店がない。中華料理はメニューや味付けが柔道着着たヨーロッパ人が手袋して握った鮨みたいで、まったく気が向かない。(擬似)洋食は2店ほど近場にマシなところがあるので、そこで済ます。西洋料理は一箇所面白いところがあるが、予約が必要。

■羊焼肉

羊肉は肉料理の定番で、肋付き肉や腿や肩の塊をよく買う。小細工はしないで基本は焼くだけ。ナイフで削ぐ、食う、削ぐ、齧るの繰り返し。子羊肩肉を解凍して半分にカット、ハーブとスパイス、オリーブ油で一晩マリネしてオーブンで焼いたもの。カットしながらムシャムシャ食うだけで芸はない。

子羊焼肉

ファストフードもガラガラで景気が悪そうだ。マクドはこれといって面白味のある新規メニューがないので素通りしちゃう。撒き餌を撒く代わりに、高額商品の抱き合わせばかりで購買スタイルがまったく合致しなくなったのもあるか。結果的にけっこう溜まったスタンプの交換と、前回貰ったビッグマック等無料券の交換でビッグマックとエビ何ちゃらで一回利用。会計後60秒以内に商品を手渡すというキャンペーンをしていたらしい。そういえば、オーダーが通った瞬間、店長以下青制服の社員さん4人が総出で作り始めたのには驚いたが、緊張感があってキビキビした感じで、出来上がったモノもしっかり丁寧で好感した。トップダウンの施策で結果的に不合理さや不公平感が少なくなるのは、今どきなかなか素晴らしいことだわん。マクドの実態は不動産業みたいなもんだから膨大な優良固定資産を背景に他では真似ができない手が打てるわけで、借入金で自転車操業して疲弊しちゃう他の外食業とは一線を画しているわね。後は、JunkはJunkとして、DQPwCに並ぶ、もうちょっとアメリカ風の、開き直って突き抜けた商品展開と紙コップでいいから生ビール置いてくれれば言うことないのだが、期待できそうもないか。

ロッテリアはその後、絶品チーズと100円バーガー+パテ2枚、エビバーガーを食べてみたが、絶品チーズのパンはよく焼けていてまぁまぁ。面白くないのは肉を合い挽きにして誤魔化していること。鶏や豚、謎肉の割合を増やせば収支なんて何とでもなるもんよ。何よりも最大の問題は、そのお上品な小振りっぷり。悲しくなるわ♪

モスはトマトやチリソースを用い、大振りでゴージャス、かつての一時期は本格志向だった気もするが、経営者が代替わりして以降、JAやダスキンと提携してヘンテコリンな“国産”ヘルシー志向に乗って非Junk化を図っており、どうも方向性が理解できない。生産主体が農業法人化する中で、何ら実効性のない“顔が見える野菜”押しが気持ち悪いというか、マジョリティが飽きずに希求する偽善と欺瞞と建前に終始して、オレが求めるハンバーガーとは真逆を向いてしまった。ここも肉が妙に柔らかく合い挽きだしさ。そういえばダスキンのミスドは生き残ったが、オレが大好きだったゴテゴテの原色で香水ぶっかけたようなベタな匂いがプンプンする、極甘クリーム満載で日本人の常識より一回り大きくて油っこい、如何にもアメリカのドーナツ屋だったダンキンは撤退しちゃたからな(笑)。若輩サラリーマンの頃、同僚と晩飯にダンキン行って、食えるだけドーナツ類選ぶと、トレイに載り切らなくて売り子の女の子が目を丸くしてたもんだ。まぁ、要するに、典型的な負け組ということなんだろう。

松乃家は1回Wトンしたがハズレ肉率50%で相変わらず。すき家のカラ~ゲは3度目を食ってみたが、下味が以前とずいぶん違った。安定しないね。先日食ったものは大蒜臭が突出していて10個食い切るのに難儀した。ちなみに、カラ~ゲは注文後10分ほど時間を要する。カラ~ゲを注文すると店員は皆、予め一言、とても申し訳なさそうにその旨を説明する。それの何が問題なのかまったく不明だが、もちろん快く了承すると、一緒に頼んだ牛丼中盛りやカレ~がてんこ盛りになって来て笑える。ありがとうね。回高屋はこのところ行く機会がないが、凄いなHiday! いつの間にやら株価が倍になっとるぞ(笑)。

■MTR謹製レトルト・パウチ食品

外箱

普通に鍋を火にかけ湯煎で加熱。今日はオクラとほうれん草のレトルト・パウチ。完全菜食主義者用から乳製品を用いた程度まで、もちろん、肉が入ったカレ~などは有り得ず、種類は20種ほどあると思われ、なかなか全種が揃わない。一箱300g。味はそれこそいろいろ。和風でよくある旨味付けの類は全く施されていないので、白飯にはお世辞にも合うとは言い難い。チャパティでも焼けばいいんだろうが、付け合せはレッド・チェダーを載せて焼いたバゲットや重厚なライ麦パンで安直に。

レッドチェダー+バゲット

最近は酸味があって、硬く密度の高い、麦の粒がボソボソ感じられるドイツ産や東欧産のブロートと言われる、所謂普通“パン”と言われるものの範疇を完全に逸脱したライ麦パンを取り寄せている。噛めば噛むほど味が出る上に、腹持ちがよい。そのままでも良いし、オーブンで軽く焦げ目をつけてもよい。概ね5mm厚ほどにカットされているものが数種ある。バター、チーズ、獣肉のリエットやディップで。豚や羊の血のソーセージを載せて食うと絶品なのだが、国内では手に入れる方法がない。

ライ麦パン

オクラ入りカレ~(Bhindi Masala)は本当にオクラばかりで、汁気が少ないタイプ。豆を磨り潰したものとスパイスが強烈で辛め。あちらのものは水煮というよりは油煮に近いので、カロリーはそれなりの数字になる。

ビンディ・マサラ

ほうれん草のカレ~はカッテージチーズを配したパラク・パニール(Palak Paneer)。パッケージ写真よりは相当しょぼいが、まぁ、よくある一般的な味わいで、平凡だがこなれている。

パラク・パニール

MTR製ではない自己流ダル・カレ~などもたまには作る。レンズ豆と緑豆を一晩含水させ、スパイスと鶏肉、玉葱、トマト、マシュルームで炒め、少量のココナッツ・ミルクで伸ばしたもの。添え菜はやっと茂ってきた自家製香菜。

自家製ダルカレー

2013/02/24 作成__2013/02/24 最終更新