生き急ぎ

足がだいぶ普通に動くようになってきたので、取り敢えず鮨屋へ。ガラガラ。最初はビール。ホウボウとカマスでスタート。1cm越えの分厚い生バチ中トロ、鰤腹身、鰹と〆鯖、牡蠣とマフグの白子、転じてイカ下足詰め塗り、平目昆布締め……と仕込みネタを味わい、トコブシ煮、蒸し鮑、タイラギ……と貝に現を抜かし、最後はナメタカレ~と生バチの剥がしを堪能した。でも、相変わらず暇そう。持ち帰りはそれなりに入っているようだが、店内は客が入ってもセットものばかりで店長以下皆ツマラナそう。途中で来店したオバちゃん1名がビールでお好み。どっかで見たオバちゃんだなと思ったら、斜向かいの下駄履きマンションの小料理屋のオバちゃんじゃないか? うぐぐ。久々に客らしい客を見たね。

唐突に赤字勘定のバッタバタで予定より一週間遅れでアップロード。野暮用帰りで半自動突っ掛け下駄履きだったので、十日ぶりの鮨はノンアル・ビールで。三連休を前に仕入れと産地証明タグ付き越前蟹の仕込みの真っ最中でメニューは寂しいんだが、寂しい日はいろいろ思うところがあるようで計算が超イイ加減で遊んでる(笑)。

鰤背身>鰤腹身>〆鯖>鰹>イサキ>タイラギ>オオグルマ(特大車海老の胴前部と胴後部、一尾二貫付け)>牡蠣>小柱>シラス>カワハギ>カワハギの肝>シーチキン>サビ入り干瓢巻

で、一部二貫付けがあるんで、シャリは小さいがちょっと食い過ぎ。腹膨れた。可もなく不可もなく……ではなく、どれも旨いっす。気取りや高級感とはとことん無縁だが、身の丈に合って居心地が良い。旨いものを率直に旨いと言える心地好さ。食えるものは食えるうちに食っておかなきゃな。巷にはでっち上げた味が溢れかえっているせいで、ここに来ると正直ホッとする。

■鮭豚汁定食をeat in■

焼魚や味噌汁という基礎的な家庭食も今では立派に外食化されていて、お金を出せば食べれることは知っているが、鮭がどう見てもドナ・スチ薄片だったり、豚汁が在庫処分根菜味噌煮込のような残念な仕様だったりすることが多いように思える(食べたことがないから実際は知らん)。その結果、家庭料理とはいえ、家庭で積極的に家庭料理を食べたいとも、作りたいとも思わないので、食べる機会は極度に限られてしまうという妙な結果になる。そこで一発奮起。わざわざ量販店に出向き、豚小間切れ肉を買い求め、豚汁以外には使わないぞと心に念じていたら、大根買うの忘れた。まぁ、特にリファレンスもなく、材料も調理法も家庭の数だけ千差万別とするのが自然だろう。鮭は冷凍の塩紅鮭。解凍したものを焼くだけ。豚汁は、根菜と豚肉を用い味噌味でまとめるぐらいが共通項だろうか。

塩紅鮭

自己流豚汁試作◇◇◇

豚肉は小間切れ。根菜はゴボウ、人参。大根不在。長葱と水菜を加えている。味付けは合せ味噌。出汁はゴボウ。トッピングは下ろした生姜。水から根菜を煮て、柔らかくなったら豚肉を加え火を通す。すぐに味噌を溶き、直ちに火を止め器に盛り付けるだけ、とお手軽の極み。

試作豚汁

二番煎じ改良版◇◇◇

豚肉は肩ロース塊を削ぎ切り。根菜はゴボウ、人参、蓮根。味付け同上。出汁は羅臼昆布。トッピングは生姜みじん切りと七味唐辛子。最初に昆布で出汁を引いたぐらいで手順は同じ。肉を煮る時間は最小限に抑え、味噌は煮込まない。

改良豚汁

■瀬戸際-銚子丸-引き際■

同居老人が購読する新聞の折込広告に入る銚子丸の割引クーポンを執拗に寄越すので、ハイハイと足を引き摺りながら前回と同じ最短距離の最寄り店。見る度に変形して、ここ15年ほど敷地に立ち入ったことがない巨大SCと道を挟んだ向かいに在るのだが、これまた2年ほど縁がない幸楽苑と駐車場が共用になっているわりにはいつもガラガラ。どっちも代わり映えしないから、もう飽きられてるんじゃないか? 入り口扉の目の前に突っ掛けサンダルを駐める。p.m.1:30過ぎ。席は3割ほどの埋まり具合。カウンターほぼ中央右寄りの職人正面に案内される。いつものようにホールのオバちゃんは椅子を引いてくれて、とても親切。前回とは違うが同年輩の30代職人に迎えられる。握りはまぁまぁ。今回の職人はちゃんと握れているが、相変わらずシャリがでかい。オニギリ状態。以降シャリ小をお願いする。酢飯の温度は飯櫃の切り替え時だったのか人肌の適温であった。

黒ムツ(山口)>石垣鯛(長崎)>太刀魚(愛媛)>本鮪中トロ>穴子>鯵(石川)>イサキ(宮崎)>穴キュウ細巻

ネタはせいぜい10g程度(職人同士の会話で鮪8g、鰤9gで……と聞こえた)とタカが知れているから余り気にしてないのだが、敢えて表示のない鮮魚を選ぶこともあるまい。鯵は大振りで小骨も感じさせず良い仕事。鮮度も保持されており当りだった。ただし大き過ぎ。半身一貫付けだが皿を受け取った瞬間、仰け反ったぞ(笑)。口に入れるのに苦労した。半分に削ぐべきだろう。白身はどれもまぁまぁ、可もなく不可もなく平凡。太刀魚は炙って紅葉おろしが載っていたが、身が貧弱で目が点になった。メゴチのようなヌメリが残り、どこかに大きな誤解がないか? 本鮪は地中海クロアチアあたりのペレット餌の味がする典型的な蓄養、穴子は毎度お馴染み中国の大穴子だね。メニューを開くも品切れシールが目立ち、仕入れの苦労が偲ばれた。

今回はいくつか現代風俗の知見を新たにした。一つは、目の前の職人とのやり取りをすべて紙注文で行うという形態。後から来た右隣の母子と左隣の20代カップルが見事にそれで、面食らったわ。まぁ、確かに、カウンターには小さな注文用紙と鉛筆が置かれているのだが、この注文方法にはどんな利点があるのだろう? 内輪では普通に会話しているから、言語の発声に障害があるというわけではないのだろう。わざわざ職人と直面するカウンターに座りながらも、寿司職人風情とは口を利きたくないという意志の現れなのだろうか? 無言で突き出される紙を気にも留めずに受け取り、粛々とネタケースからネタを取り出す職人にはちょっと感心した。わかる、わかる、その気持ち。

二つ目は、今までは気が付かなかったのか、今回が特殊だったのか不詳だが、職人が使い捨てのビニル手袋をして寿司を握っていたこと。これはなんというか、世も末だわ(笑)。悪いけど、生理的嫌悪感に近いレベルの猛烈な違和感を感じたぞ。ちょっと“妙なコンセプト”も感じるが、細かい努力や丁寧な接客など評価できる部分も多いから尚更惜しまれるというか、見ちゃいけないものを見てしまった気分。うぬぬ♪ このあたりが引き際のようで。

■日常麺■

Divellaが切れたのでNo.9(1.55mm)とNo.8(1.75mm)を5kgづつ。まだ未開封。294円/kgと国産米よりもはるかに安い。パッケージ・デザインが以前とは変わった模様。輸入Barillaだと270円/kgを切るんだが、Divellaの硬さが好みだ。アフリカやトルコなら更にその半額だが、製麺はやはりイタリア産とは比較にならん。昔はブロンズダイスのザラッとした食感が好みだったが、趣向はコロコロ変わるもので、今はテフロンで硬め、コシが強くてツルシコ万歳。

Divella No.8

豚肉のトマトソース◇◇◇

ヤキソバ等に使っている豚ロースの薄切り肉を大蒜、唐辛子をじっくり香り出ししたオリーブ油で表面の色が変わる程度に軽く炒め、トマト缶、赤葡萄酒で戻したドライトマトで10分ほど煮たもの。ダブル・トマトの酸味を殺さないよう煮込まないのがコツ。味付けは塩胡椒のみ。麺は輸入Barilla。飲みものはイオン系列で売ってたプラ・ボトル:750mlで500円もしやがったボジョレ・ヌヴォー2012(笑)。

とんとまと

AOeP◇◇◇◇◇◇

ペペロンチーニ

今年もペペロンチーニが豊作なので、ネタが尽きると逃避するアッリョ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ。大人なので黒胡椒を軽く挽いている。ぺぺは糸唐辛子の青唐と赤くなるまで枝上放置した福耳。パプリカじゃないんで福耳は十分に辛い。麺は平凡だが悪くはないBarilla。一人前125g。出来上がりにEXVオリーブ油を掛け回している。

aoep

チャーシュー麺◇◇◇

叉焼の余りを効率的に使い切ろうと思ったら、やはりチャーシュー麺だろう。脂が浮いていないラーメンを外で食うことは、最早ナイモノネダリと言っても過言ではない状態だから、外で食えなきゃ自分で作ればいいわけだ。具は3~5mm厚にカットした一面の叉焼(煮豚じゃなくて焼豚)、メンマ、青+白葱、スープは既製鶏ガラ中華出汁、醤油、塩、老酒、白胡椒と中華ソバの定番。麺はかん水入り中華縮れ麺。

叉焼麺

素人寿司

鯖◇◇◇◇

真鯖ヴァージョンはいつものマンネリ。白板昆布付。今回は一部の高級品や頑固鮨屋を除き完全に主流になった冷凍大西洋鯖を使って鯖寿司にしてみようという試み。一匹からフィレに下ろしたものまで、冷凍魚のコーナーにはたいてい置かれていると思うが、自己責任で。水揚げ後すぐに冷凍されていれば、下手な真鯖より鮮度はいいかもしれない。文化干しは水分が出ちゃってるので適さないが、塩鯖があれば塩鯖のほうが早い。真鯖に比べると血抜きされているのか、脂が載っているせいなのか身が白くお上品。解凍後、塩で一晩、酢+レモン汁で3時間ほどキツキツに締めてみた。共に真鯖で作るときの5~6倍に当たる。締め上げた後、更に冷蔵庫で一晩置いた。翌日、腹骨を削ぎ、中骨周りの小骨を手早く抜く。抜いている途中で既に手の平が脂でヌルヌル。皮が上手く剥けず見栄えが悪い。

真鯖寿司

穴子◇◇◇

煮穴子は南米産一本付用のメソ3本使用。解凍後、霜降り。皮目のぬめりを徹底的に落とし、沸騰した砂糖+酒混合液で1時間ほど落し蓋、超弱火で煮る。アクは取る。味醂・醤油を加え15分。火を止めてそのまま冷ます。冷めたら手で千切らぬように穴子を掬い、バットへ寝かし、詰めを流し、しばらく放置。

大西洋鯖+穴子寿司

以降は鯖・穴子共に木枠を用いて酢飯で押す。中段は馬鹿の一つ覚え:海苔と山椒の実。鯖は締めた割には生っぽく、柔らかで身肉の旨味が伝わるいい締め具合だが、何はともあれ脂がキツイ。脂が多過ぎで最初の一口はちょっと臭う。霜降り黒毛和牛の一口目と同じ脂の淫靡な臭みが鼻孔を犯す。売り物と同じと言われりゃそうなんだろうが、3つも食うとうんざりしてしまう。個人的には次はない。穴子は柔らかく煮えて、ちょっと薄味だがいい塩梅。握る場合は脂載っているほうが受けるだろうが、押し寿司は端正な美的感覚と引き締まった甘味を味わうものだから、昔ながらのかっちり締った穴子がいいね。

破竹の勢いだった松屋フーズから、震災リバウンドで今年は一気に盛り返すと見られたマクドに至るまで、外食産業は軒並み前年割れ。あぶねぇ・あぶねぇ。飽和状態で予想外の不振に喘いでいるように見えるが、残念ながら認識が少し甘いように思う。ナカッタコトにできるのは、どんなにプロパガンダしても、せいぜい9割だろう? 事象の具現化につれて、この先その割合は下がりこそすれ、再び上がることはないことを覚悟しておく必要があるだろう。いつかは踏み込んだ形での対応が自らを守る方策となるだろうが、民族特有のムラ社会と横並び同調圧力の下で、どこまで独自性と論理性を打ち出して、貫けるのか、今から愉しみにしているよん♪

■国民食マクド■

「乞食ホイホイまたやるよー!」と、マクドさんからメールが来たので、重い足を引き摺り、カサカサと畦道の陰を伝い、三月に一度の熱烈中華食堂回高屋で、伝票No.1、テーブルNo.10、生ビールx2とカタヤキソバで腹を満たし、久々に・いざマクド。朝でもなく昼でもない中途半端な時間のせいか毎度お馴染みのガラガラ。どころか誰~もいない。いつもコーヒー一杯で2時間粘ってそうな爺もいない、すっからかん。オイオイ……と携帯電話の準備が間に合わず、手持ち無沙汰~な顔で困惑気味の姉ちゃんを更に待たせてしまったわ。一つだけ開けているレジで赤服のバイトちゃんにかざポンと紙ポンで3種x2、定番中の定番DQPwCx2の計8個を持ち帰りでオーダー。WAONが間抜けに吠える。初老の店長以下3人がかりで注文品を作り始めたのをホーホー・ナルホドと興味深く眺める。出来上がりまで若干待たされたが、自分の注文品が出来上がるのを待つ時間は全く気にならない。腹を空かせてマクドに行くことはないし、時間に追われて行くことも一般的にないだろう。もちろん、注文以前に並んで待つことは有り得ない。と言うまでもなく、過疎地だから徒歩圏3店で注文行列を見たことがあるのは、鉄道駅に近い1店舗のみで、付帯施設で何らかの興行があった時ぐらいだと思う。人間単体でもクルマでも、皆で同じ方向を向いて一緒に行列することで心の安寧と慰藉が得られるという民族的気質は理解できなくもないが、並んで待ってまで欲しいモノじゃないよね? ハンバーガーでは最大手というだけで、そこまで人気があるブランドじゃあない。

マクドお買い上げ

商品を詰めている保温紙袋にレシートとタダ券を一緒に入れてもらう。後で数えたら、テキトウに掴んで暮れたタダ券は10枚あった。使い切れるのか? 紙ナプキン大量に入れてくれるし、手提げのビニル袋を持ちやすいように取っ手を広げてくれるし、いつもサービスいいんだわ、この直営店。まぁ、酔っ払いオヤジをさっさと追い払いたいだけの気もするが、そこはそれ、バーガー単品ばっかりじゃ儲からんだろうから、酔い覚ましにバナナ・シェイクを飲みながら帰ろうと追加した。シェイクなんて25年ぶりだぞ。強烈に人工的な香料がキッチュでなかなか。しかし、なんて甘いんだ……。甘いモノは甘いのが好きなんだが、これは人工甘味料ぶち撒けてるな(笑)。

株主ではないし、何ら業務上の繋がりもないので、意見も感想も率直なものと考えてもらって構わない。1971年の夏、生まれて初めて食ったハンバーガーがマクド(日本初は70年のドムドム)だったから、それなりの懐古的な感情は残っているのかもしれない。犬も食わない、タダでもいらない、パティがパッサパサ、体に悪い、不健康、不衛生、接客がサイテー、経営方針が間抜けで社長がアホに至るまで、何故かこぞって誹謗中傷非難こき下ろされる(割りには人が入っている)マクドだが、他に選択肢はいくらでもあるのだから拘ることはないだろう。個人的には己の身の丈に合っているし、以前にも書いたように他人が貶すほど悪いところを見出せない。このところ、すっかり足が遠のいている牛丼とカレーの店「すき家」と同じくキッチュなジャンク(ジャンクなキッチュか)として驚くほど完成度が高く、こなれていて、現代の食事情や風俗をいろいろ眺めるのが愉しい。世間からの叩かれ具合とは真逆に、衛生に優れ、輸入肉を使用し、野菜や小麦の量が僅少だから健康にも配慮が行き届くし、むしろなかなか良くやっているじゃないか、とすら思っている。カウンター越しに見える厨房は整理されてるし、フライヤーや電磁調理器等の機器も新しく衛生的に見える。あのバンやパテを焼いている鉄板焼きタイプの電磁調理器とフライヤーが欲しくて堪らんのぅ。

自作ではこういう方向性にどうしても行かない(材料が揃わないから行けない)から、憧れもある。概ね、それなりの品質の材料を組み合わせているのに、惰性とローテクで陳腐化してダイナシになるのが素人自作、クズとカスとゴミを魔法とハイテクで変性し、プロパガンダでピッカピカのメッキを施したら、あら不思議、売り物に成っちゃうのが外食産業商品とでも言おうか。その典型的な外食産業の典型的な基本商品:100円バーガーであるが、アミノ酸と多糖類によるワカモノ向けのくどい味付けが施されていないという意味で、今や1/4lbパテを使用した偽チーズ薄片入りバーガーと共に、マクドの商品では最も好ましい味わいだと考えている。

無料バーガー

ファストフード店としては、商品は常に出来立てのホカホカだし、お姉ちゃんもオバサンも親切で口の利き方も訓練されてるし、あの複雑なメニュー構成を手早くレジ打ちするのみならず、複雑怪奇なクーポンを読み取って、種々の電子マネーの支払いにも対応するという技を見せてくれる。作るのに時間が掛かるものを頼んじゃって、待たされて持って来てくれたあんちゃんも折り目正しく丁寧だし、嫌味がなくて適切な対応。袋の中身と客をよく間違えないなといつも感心している。この手のサービス業は経験がないから全く分からないが、パパっと見回して真っ直ぐやって来るところを見ると、恐らく「こういう注文をするのはこういう客」という経験則があるのだろう。

肉パテは適度に湿って柔らか過ぎるぐらいで、しばしば形容される「パサパサ」という表現は腑に落ちないというか、普段、3000円/100gの黒毛和牛の霜降り肉しか食べない人の感覚だろう。「パサパサ」とはオートミールを乳や湯で煮ないで、そのままムシャムシャ食うときに相応しい表現である。丁度グラコロの今期発売開始にあたったが、チキンもウンザリだが、炭水化物の塊にも興趣が削がれるので次回まわしでいいだろう? そのうち、もちっと安くなるだろうし(笑)。無料券を2枚出すと「いつもご利用ありがとうございます!」って、貰った店は別なんだ♪ ごめんね、今度はこっちでも買うよ。ナゲット、テリヤキは家人の強い要請で購入してみた。“テリヤキ”とは言っても“照り焼き”ではないようで、パテを包むソースが甘辛醤油味ってだけ? オイオイ、このテリヤキの肉パテは豚じゃないか? 以前一度食べたポーク何チャラと同じ臭いがするぞ? 日本人の心の故郷らしい甘辛醤油味はそれほどでもなかった(砂糖でなくブドウ糖・果糖の液糖?)が、シツコイ旨味と安っぽいマヨネーズがオジサンにはキツイわ。多糖類と不飽和脂肪酸を同時大量摂取したらデブるじゃないか(笑)。ナゲットは1パック5個入りの1個だけ恵んで貰って味わってみたが、揚げ立てらしく固めの衣でカリカリなのはよいが、油がショートニング入りだな、こりゃ。ナゲット・ソースは2種くれたがどっちも甘過ぎだよん。お菓子食ってるみたい。パンはどれも相当残念だが、数を揃えなきゃいけない食品工業製品としてどこも似たり寄ったり。自分で材料練ってオーブンや釜で焼いているパンと同じにはならないことぐらいは理解している。

改造中

で、貰って来た無料ハンバーガーは改造する。マクドはパテのみ追加はできないので肝心の肉は増やせない。そこで、取り敢えずは小手調べということでチーズを加え、チーズバーガー化を計った。パテをめくってケチャップに埋もれた玉葱みじんと極小ピクルスに驚く。気を取り直し、底に酸味が利いているアメリカ産フレンチ・マスタードをどっぷり追加して5mm厚にカットしたパルミジャーノ・レッジャーノ2枚、パテ上にピクルス2枚追加、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ少々を載せて蓋。この手のパンはとにかく焼きが圧倒的に甘いので、チーズを挟んだら、天辺を少し開放してまるごとアルミフォイルに包み予熱したオーブンへ。230℃で7分ほど。バンの上辺が薄っすら焦げたら取り出して、蓋をちょっと持ち上げてレモン汁をちょいと垂らして出来上がり。

無料バーガー改

見映えはナンだが思いの外、いいじゃないか。改めて眺めると肉があまりにもショボ過ぎる(無料用に大きさ変えてる(笑)?)が、ゴルちゃんとパルちゃんの塩気、ピクルスの甘味と酸味、マスタードとレモンの香味が利いている。ふにゃふにゃバンもちょっとしっかりしてサクサク芳ばしさが増した。ちょいと脂が足りないのは肉を増やすしかないなぁ。次回はその辺りをもうちょっと改善してみよう。

茸のポタージュ・スープ

小さく刻まれた茸がかなり多量に入っているのは事実だが、それがポルチーニなのかマシュルームなのかはよくわからん。香りは香料でどうにでもなるだろうが、価格的には後者だろう。とは言っても、乳製品を全く摂らなくなった「After that」にして初めてのポタージュ・スープ。まぁ、ポルチーニは今でも相当ヤヴァいみたいな話も聞こえるので、もう何を信ずればよいのか、途方に暮れる世の中ではありますな♪

茸ポタージュ

300ccの飲用水を鍋にかけて、適当な時期に袋の中身をドバっと入れるだけ。粉末タイプなので掻き混ぜればすぐに溶ける。具としてベルギー産冷凍芽キャベツを追加。このところ、ベルギー産野菜がかなり出回っていて、パッケージが1kgと大きいせいで中国産より割安。スープの味付けはちょっと濃いめだが、あちらのものは皆こんなもんだ。ポルチーニの風味は人工的でかなりきつい。まぁ、あちらのものは皆こんなもんだ。黒胡椒を挽いて出来上り。量もたっぷりだし、国産品とは方向性が間逆だが、乳臭くなくて個人的には好きなタイプ。試しに2袋買ってみたのだが、悪くはないのでまた買ってこよう。

ポル+メキャ

最近のPC用キーボードはコストダウンでパコパコ・メンブレンは仕方ないのだろうが、打鍵と出力がときどき合わなくなって、隣の文字を拾うのは困りもの。パスワードは****などと画面表示がされないことが殆どだから、困惑も極まる。カードや銀行のパスワードなんか一瞬顔が青くなるぞ、まったく。実際、キーボードの不具合で、正確に打っているつもりでも、出力されている文字が違う文字なわけ。大抵は隣の文字で、「3」と打つと「23」、「c」と打つと「xc」だったりするわけだ。一旦バラして、メンブレン・シートを剥がし、貼り直せば直るんだが、こういうのも考えものだよなぁ? 昔のメカニカルは煩いけど信頼性は高かった。値段も4倍くらいになっちゃうけど買い直すべきか悩むところ。

Windowsもver.8になったようで、Audio再生環境のPC⇒USB化を兼ねて、そろそろうちの主力号をVer.7にしようかという試み。8はVerUP登録はしておいたので、1200円で落とせるらしいが、まだ手を付けていない。うちの化石で動くんだろうか?(笑)。7は2年ほど前から入れてはあったが、殆ど電源を入れることもなかった。64bit版のせいかXPモードを使っても一部の業務用アプリが正常に稼働せず、なかなか移行できなかったのだが、取り敢えず、移せるものは全て移し、ダメなものは32bitXPでいいや、と割り切ることにした。Photoshop6は64bitにインスコすると日本語フォントが通らないので、7号にはGimp2.8。今回の画像処理はすべてGimpでやってみた。元画像から切り出して、トーン調整とフィルタリング程度の処理なら概ね直感的に使えそう。選択範囲やパス、レイヤー関係はいろいろ有り過ぎて相変わらずよくわからんな。パッと見だが機能的にはそれほど遜色はない、というか、さすがにPS6よりは高機能に見える。

■肉欲の宴■

叉焼◇◇◇◇

和風の場合はバラ肉を長時間煮込むことが多いようだが、脂が多過ぎるのは苦手なのでたいてい安い肩肉を用いている。塊は千枚通しで適宜穿孔。老抽、老酒、甜麺醤、塩に各種スパイスを加えた調味液に生のまま一週間ほど冷蔵庫で漬け込む。加熱前に室温に戻し、調味液はよく切って、アルミフォイルに包み150℃のオーブンで30分。一旦フォイルを開き、水飴を塗って、向きを変え30分。フォイルを半分ほど剥いて水飴を塗って230℃で10分。10分ほど庫内放置で、薄切りに。調味液を少量煮詰めたものや、芥子醤油で食う。焼き時間はほぼ立方体に近い形状の600gのもの。形状や重量、オーブン性能で焼き時間に加減が必要なのは言うまでもない。

叉焼隠元

牛腿肉塊焼き◇◇◇

750gの豪産赤身塊肉に塩胡椒、オレガノを擦り込んで室温に放置。オリーブ油を敷いたフライパンで各面表面を強火で焼付け。アルミフォイルに包んで150℃の低温オーブンで30分。庫内放置20分で5mm程度の薄切りに。

牛腿肉塊焼き

アルミフォイル内面に溢れた肉汁はパンに戻し、最初に表面焼きしたパンで玉葱、人参などの野菜を炒め、赤葡萄酒、バター、塩胡椒でソースを。冗談で余っていた缶詰コーンを加えたらやっぱり失敗した。マッシュルームは嘘のように安い中国産の輸入2号缶(870ml):248円だったかな? 売り物は高価で冷めているが、自分で作れば熱々のものを好みの厚さに切って食えるし、貴重な端っこも選んで食えると一石二鳥。

赤葡萄酒ソース

冷めた残りは翌日以降の昼食に最適。肉が旨けりゃ味付けはマスタードでもシェリー・ヴィネガーでもいい。スコーンを焼いて、付け合せはベルギー産冷凍インゲンとドイツ産キャベツ酢漬け。ジントニックの摘みに最適。

晩秋の昼ごはん

スコーンはクランベリーとレーズン。生地に大量の発酵バターをざっくりと混ぜる。クッキーとパンの間の子ぐらいの重さと硬さに仕上げる。半分に割ってジャムかクリームで。デヴォンのクロテッド・クリームは高くて買えないからマスカルポーネで代用している。

スコーン

ヒレカツ膳◇◇◇

カナダ産豚フィレ肉でとんかつ。緑は福岡の水菜と宮崎のサンチュ? 赤は完全管理の自家製福耳。もう土がないんで来年は作れないかも。腐葉土はインドネシア産やマレーシア産と表示されていても、その組成の49%は栃木産らしい(笑)。汁は赤出汁、具は卵。漬物は扶桑の守口大根と西瓜の粕漬けと自家製糠漬けだけでこと足りる。

ヒレカツ膳

鶏腿肉塊焼き◇◇◇

598円/2kgのブラジル産腿肉のマリネ焼き。解凍した腿肉にプスプス穴を開け、塩胡椒、ハーブを摺り込んで、オリーブ油に漬け込みマリネ数時間、出来れば一週間。カットしたジャガイモと人参を土台にして、皮を上に腿肉を置いて、オーブン150℃で30分。焦げ目を付けるために追加200℃で10分で上がり。250g/一枚の肉だが適度に脂が抜けて、さっぱり爽やか。

鶏腿塊焼き

2012/11/23 作成__2012/11/23 最終更新