隠居狼狽

今年はインフルエンザとマイコプラズマ肺炎に謎の「咳」が大流行で、そろそろ視力低下、白内障に甲状腺嚢胞に結節かね? 始発に乗ろうと一歩踏み出した途端、ブチッと異音がして片足ケンケン、まさかの右足ふくらはぎ肉離れで全治3週間まだ半分寝たきり中。まさか、いくら筋肉に来るとはいえ……Csではないよね?(笑)。尿検査してみようかな? 糖や蛋白が出てないことは試薬でときどき確認しているが、CsやらSrも測れると売れるぞ? 現在、内出血していた血が降りて来て、足首までが青赤紫に変色して驚いているところ。昔、芝刈り中に同じ場所をやったことがあるんだが、あの頃は3日で治ったのになぁ、と遠い目。ぎっくり腰も1週間もあれば完治したものが最近は1ヶ月近く長引く。肉体の衰えと、それを認識し切れていない意識の狭間を詰めていかないとマズイなと思うこの頃。

おかげで種々の予定変更とキャンセルを余儀なくされて、一週間ほぼ歩けず、ようやくクルマを転がすことが出来るようになったが、100mは歩きたくないレベル。ロッテリアの5段重ねタワー・チーズ・バーガー500円セールも食いっぱぐれた。うぬぬ。と、万障繰り合わせ、足のリハビリを兼ね11/2、最終の5段エビ・バーガーになんとか間に合った。2時~6時の時間制限販売で3時頃ノコノコ出掛けたのに誰もいない(笑)。で、まぁ、さっそく眺めるに、ヒールの上に、いきなり揚げもの。衣はサクサク感を強調した粗め。エビはちょっと固めの弾力。バナメイじゃなくて小振りのウシエビかな? ジャガイモ、小麦粉、乳製品で捏ねたような繋ぎで、塩味は十分付いている。そのまま何の工夫もなく揚げ物が5枚重なって、最上部に千切りキャベツ。玉葱の辛味や酢の酸味、ケイパーズも省略したお子様向け偽タルタル・ソース、クラウンで蓋という構成。

5段エビ・バーガー

25年ぶりくらいのロッテリアで、正直かつての味を殆ど憶えていないが、用いられているバンはセサミが振られ、しっかり焼きが入って、マクドやベッカーズより遥かに香ばしく上質で、パンに近いものであった。5段重ねのまま食う訳にはいかないから、自然と分解したものを食うわけだが、ときおりピクルスを齧り、変化を付けつつも、さすがに4枚で降参。衣揚げは油も悪くなく、それ程シツコクないが、味が同じじゃ飽きるのは自明。胃もたれ全治8時間。残りは翌日マスタードで食べたが、冷めても意外においしかった。一時はすっかり影が薄くなったロッテリアだが、ちらりとメニューを眺めた限りでは、なかなか・どうして・おいしそう♪ 今度は極上チーズ・バーガーと肉厚ハンバーガーというものを食べてみよう。肉パテを80円で追加できるというシステムも気に入ったぞ。

■仕事中賄い■

ブリッジ(トランプの)をしながら左手のみで食えるために開発されたサンドウィッチのように、仕事しながら食うセルフ賄いも、左手のみで食えるものと相場が決まっている。バゲット(Baguette:フランス・パン)をスライスして、既製の鴨や兎の味付け調整肉のリエットとブルーチーズを合わせ盛り、胡椒を挽いて250℃のオーブンで焼いたもの。もちろん、喉を潤すのはシラーの赤葡萄酒である。青カビチーズはゴルゴンゾーラでもいいが、安直な賄いにはデンマークあたりの名もないモノで十分。焼き上がったらオリーブ油を垂らす。上掛け用EXVオリーブ油は薫り立つ上級品であるに越したことはない。パンは硬いが、火が入っているから、歯を立てた瞬間粉砕される。硬さと香ばしさ、程々の塩分の塩梅、麦の香りこそがパンの旨さに他ならない。

賄いパン

■◇Poor Audio(続き)◇■

考えるまでもなく元々は音楽系サイトとして初めたWEBだが、いろんな意味で端境期を迎えているように思う。林檎マークのちゃちな兼用機で圧縮音楽データを曲買いするような劣化が主流になれば、悪貨が良貨を駆逐してしまうのは世の習いであり、制作側がいずれ引き摺られていくのは歴史の証明だ。ネタにするCDはまだまだ数えられない程度の数があるし、以前ほど興味を惹かれるものは少ないにしても、新旧取り混ぜ新規購入を手控えているわけではない。書くことは自分なりの判断軸の確立と思考の再評価と整理という意味で有意義だし、脳の劣化に歯止めをかけている側面もあるだろうから、それなりに継続していく意志もある。特権官庁と広告産業の庇護の下、身内ごっこに明け暮れ、著作隣接権を振りかざして既得権に胡座をかいてきた音楽産業は酷い有様だが、元々その範疇に興味を惹かれることも少なかったから、特に困ることもない。音楽の現場制作者は自ら情報発信しているから、世間の流行りなんぞさっぱり分からなくても、自分が好むものはその気になればいくらでも拾える。ストリーミングはみみっちい島国を牛耳る広告産業の外側で供給されているから、気に入れば必要な音源を探すことも簡単にできる。尤も、その気になる頻度が落ちているのは年齢的な問題だからどうしようもない。

技術的には総覧性や可搬性、検索と収蔵に優れるPC-Audio的な高音質フォーマットへの移行で、かつてのCDの音質が陳腐化しつつあることは否めないが、上を見ればキリがないし、耳がついていける限界を超えても仕方がないわけで、ここまで普及した資産としては必要十分かと思う。まぁ、最近の高bitリマスター音源なんぞは目を開かれることもあるんだが、音源の優劣よりも再生系の良し悪し(向き不向き)で音は概ね決まる。もっとも、リリース側がコストに見合った価格で24bit/92kHz以上の汎用データ・ファイルを売れば、あっさり乗り換えるような気もするが、まぁ、難しいだろね。

天使ラッパ白+黄

前回、多少デジタル・オーディオ方向に食指が動いたので、引き続き懸案としてはやはり所有音源すべて(Jasrac管理盤は除く)の取り込みになる。CD類は分類して壁に一応一覧できる状態になってはいるのだが、探すのが大変だし、探しているうちに何を探していたのか忘れて、目移りしてテキトーに引っ張りだした違うの聴いてることが殆ど。円盤を入れ替えるのも面倒でかなわん。これまで、メディアが32GB上限の車用に一部を320kbpsのmp3化していたのだが、屋内で聴くには無圧縮かFlacじゃないと鮮度が悪いというか、粗が目立つしショボい。概ね現在の主流と思われるFlac(Open Source)だと可逆圧縮でWavの60~80%程度に圧縮可能だから、全Flac化を図るのが妥当か。

車載オーディオは、所詮エンジン音と振動、タイヤが拾う路面ノイズという騒音の塊の前では徒労感が拭えないわけで、一旦終了。アンプに組み込まれているDSP(デジタル・サウンド・プロセッサ?)を弄り回して好みの聞こえ方にして不揮発メモリにセット。5つのスピーカーの距離や残響やイコライズをかなり細かく設定できるので、効果も驚くべきものがあり感心したわ。メディアは32GBのSD4枚と16GBのUSB2本で死ぬまで持つだろ。代わりに、ナヴィにカメラ端子があるから、今流行のバックカメラ(後退中の後方視覚カメラ)でも付けてみようかと思案中。無くて困っているわけではないが、後方用ドラレコと同時に付ければ手間省けるじゃん? 内装バラして通信線や電源線を通線するの、けっこう大仕事(というか無理な姿勢の連続で腰に来る)だから。汎用品なら国産メーカー品でも手が出るし、カメラの取付・通線だけクリアできれば不明点は無いと見切った。通線はナンバー灯の廻りに隙間か通線穴を探すか、新たに穴を開けるかしかないのかな? 純正は穴を開けるみたいだ。穴開け部の防錆はタッチアップ、塞ぎはエアコン・スリーブ用の粘土でいいか? 変成シリコンでも打っておくか? シールに頼った設計は最低だが、シールを打つのは上手いんだ(笑)。

■和風餃子と腸詰の夕べ■

出来合いの生餃子とビールのみで超絶プア+コンヴィニエントに済まそうと思っていたら、餃子の数が揃わず、急遽腸詰の出番である。溶けててヨカッた。

餃子の輪

餃子は普通に焼き餃子。出来合い品はどれもこれも例外なく大蒜が用いられているため、水餃子や蒸し餃子にすると臭くて食えん。焼きでも20個超えるとウンザリしてくるんだけど、今回は18個しかないから許す。しかし1パック9個って、どういう計算だよ? プラケースは10個用で空いた部分にあの愚劣な「タレ」が入っているという舐め腐ったプゲラ仕様。ドコのメーカーか知らんがハシっこいというか、貧乏臭いことこの上ないな。醤油+辣油または黒香醋で。腸詰は極弱火でじっくりと焼くだけ。下味が強いので特に調味の必要はない。ルッコラの葉とザウアークラウトにマスタードを載せて、端っこからシコシコナイフで切って食べていくという、これまた超手抜き。

グルグル

食い物に関しては、平均的に、まったりと隅々まで行き渡りつつある感触かな。まだまだ、思いがけないところにひょっこり顔を出して、あれま、びっくり~なんてことが増えそうだ。農水さんが国産食材にクーポン出しちゃうよ~とか、林野くんが国産材使用でキャッシュバック! とか始めたら要注意(笑)。新蕎麦の季節だというのに、ノーマル穀物の米や麦(小麦・大麦)がダメなら雑穀の蕎麦はもっとダメなわけで、250だって? やっぱりダメだったな。アソコは「ヤヴァそうなもの」を選んで一応調べて公表してるぶんとても良心的だが、去年ならもっと強烈なのが大手を振って出廻ってたんだろう(笑)。アソコ一帯がダメなのはあまりにもデータ通りで1年前にはわかっていたこと。小麦はさすがに大手メーカーさんがビビって、引き取り手がないものがダブついちゃってるんで、価格は(輸入より)かなり高いが、なんとか給食用のパンにできないか調整中らしい♪ 米は混ぜるからどうにでもなるわな。蕎麦は東日本の比較的土地が痩せた寒冷地で栽培されていることが多いが、風味の強い挽きぐるみの蕎麦粉ほどヤヴァいんじゃ、まぁ、困ったもんだ。如何にも輸入の安いオーストカナダ中国産で、尚且つ、真っ当そうなところを探すのも何だか、もう、疲れてきたわ。どうせ「ワケアリ品」をこぞって仕入れるようなことを、率先してするんだろう? 残念ながら「Before that」の夢を追い続けるのも、そろそろ期限切れのようだ。どんなに長くてもせいぜいあと半年、1年かな? こんなことを書いていられるのも今のうちだろう♪ 深海の底で貝のように口を閉じるときが来たようだ。

■和中折衷的エビチリ■

中華では豆板醤、和風ならケチャップを使うエビチリだが、ココは一つ折衷的にトマトと豆板醤を使った折衷エビチリを作ろうという安直な試み。8/12サイズくらいの東南アジア産無頭輸入冷凍養殖ウシエビ(以下BT)を16尾。解凍後、尾1枚残し皮と足を毟り、尾の先を鋏でカット、背ワタを竹串で抜く。塩、片栗粉でよく洗い、水洗後ペーパーで水分をしっかり拭き取る。ボールに卵白、塩、老酒、胡麻油、片栗粉を練ってエビを漬け込み冷蔵庫で一晩以上寝かす。

海老油通し

ホールトマト缶詰は実を握り潰す。葱、生姜、大蒜はみじん切り。豆板醤、鶏ガラスープ、水溶き片栗粉の準備ができたら、エビを170℃程度の油で軽く油通し。6割ぐらい火を通して油をよく切る。鍋に胡麻油を敷き大蒜、生姜、葱の順に低温でじっくり炒め、豆板醤を加え薫り立てる。強火にしてトマト、鶏ガラスープを加え、エビを戻して鍋を煽る。老酒、砂糖、醤油で味を整え、水溶き片栗粉を回し入れ、化粧油。1分ほど。化粧油がバチバチ跳ね始めたら黒香醋を加え火を止め、器に盛り付ける。

葱姜蒜+豆板醤

エビを食べる料理だから、エビの処理の手を抜くと食えたもんじゃない。火が通り過ぎると硬くなるから、エビの大きさに合わせ、火に掛ける時間は最短を目指す。油通し45秒、チリソースに入れて1分ほどか。

エビチリ

■いつも心にジャンク:HOMO地獄■

旨いものが好きだが、どんなに探しても意外に「本当においしいもの」は少ないし、多量に食べてもおいしくないものが多い。おいしい酒を多量に飲むとおいしくなくなるのと似ている。食い物に関しては、質と量は精確に反相関・反比例するように思う。だから、ときおりキッチュな味わいのジャンクが欲しくなる。いや、キッチュを用いて曲がった舌を補正してやる必要があるのではないか? 味覚は摩耗するものだが、懐古的に思うには、今のジャンクって、軒並み子供の頃はご馳走だったんだわ。今の人には想像を絶する話だろうが。

11月末で期限切れのタダ券消化集中月間。全然自動じゃない自家用自動車を自ら操輪し、片道10分も掛かる場所に新たに見つけた店に行ってみた。長閑な片側2.5車線くらいの店前にクルマを置いて、2階建て住宅に毛が生えたような佇まいの開け放しのドアをくぐる。客はゼロ。待合用の椅子が数脚。相変わらず材料を使いまわした貧弱なメニュー。店員の肥えたオバちゃんは愛想が良くて元気も良い。三つ頼んだらびっくりされたが、そういうもんか? こういうのって1個=一人前じゃないじゃん? 注文を終える頃、爺さんと独男が来店。辛気臭いから、明るい外に出て待つことにした。田舎臭いアイドル戦略で宣伝に現を抜かし売上規模を一気に拡充しようと値上げに踏み切ったのは知っていたが、さっそく平日昼割で値下げしていて元の木阿弥か? HOMOvsホカの骨肉の争いも二審はホカの勝利に終わり泣きっ面に蜂。人の味覚なんて保守的なものなんだから、食い物商売は地道な積み上げが大事だと思うぞ。

ホモレシート

あ~でもないったらコーデモナイと、タダ券のレジ入力に二人がかりで五分ほど悩んだことを除けば、昼間の時間帯は中高年のオバちゃん三人で切り回している店舗のせいか、盛り付けや出来上がりはなかなか熟れた感触でよい。上げ底しまくった見た目のけち臭い弁当じゃ、二度と買う気がしないもんな。実際、受け取ったポリ袋はズシリと重い。どれを食っても味は似たり寄ったりだが、ソコソコの味と出来立ての温度と120%の満腹感に概ね満足した。いちばんヤヴァそうな米は以前ほどおいしくなくて、逆に安心できる味わい。基本はマニュアル通りなんだろうが、今の世の中マニュアルすら読めない人間が溢れかえっているのが現状だから、ココは褒められるレベルだわ。サービス業としての基本、他人のために飯を作ったことがある人のレベルとでも言おうか。日常的に普通の食い物を作ったことがない人が作ると、やっぱり食い物には成らないんだな、これが。

主力と思われた唐揚げと海苔弁値上げは相当響いたようで、現行の海苔弁値引きに加え唐揚げも値引きして、以前と同価格にするキャンペーンが始まるそうだ。しかし、まぁ、チキン好きだね? すき家も芋の代わりに唐揚げを売り始めたようだし、マクドに至っては新商品は徹底してチキン揚げばかり、和洋問わず猫も杓子も、とんかつ屋から洋食店までチキンカツにチキンソテー、もう見渡す限り、お世辞にも上等とは言い難い輸入冷凍ブロイラーのチキンばっかり。売る側の笑いが止まらないのは理解できるが、買う側の価格内容比を度外視してまで「そこまでしても、どうしてもチキン」を食いたい訳が全くわからない。巷に蔓延るサーモン嗜好に匹敵する現世の面妖にして摩訶不思議である。

■小麦麺二昧■

◇ボロニェーゼ風フジッリ◇

ボロニェーゼ

赤葡萄酒(チリ産メルロー)で煮込んでしばらく放置していたラグー・ソースの在庫処分。ラグーはたっぷりのオリーブ油で煮炒めたセロリ、玉葱、人参みじん切りに、ミンチにした牛肉を強熱したものを加え、月桂樹の葉、肉桂の皮、乾燥タイム、乾燥オレガノ、黒胡椒、岩塩、トマト缶で調香調味。マッシュルームは入れ忘れ。最初に作って毎日一回火入れしながら10日目ぐらい。底敷きはルッコラの葉、トップはミツバの葉。ともに自家製。麺はギリシャ産、メーカーは忘れた。一人前125g。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ擦り下ろし。

◇懐古的和風醤油ラーメン◇

和風ラーメン

出汁は鶏ガラに合鴨の漬け汁ソース(醤油、老酒、肉桂、丁子、花椒等)を合わせたもの。カナダ産豚肉は予め胡麻油と葱で炒めておく。具はメンマ(中華メンマ水煮を自分で味付けしたもの)、大蒜の花茎、タイ産トウモロコシ缶詰、麺はカンスイ入り生縮れ麺。葱のみ国産自家製。ああ、スープの水は黒松内の水(笑)だから国産。調味料は醤油、老酒、白黒胡椒。ビールはベトナム。


2012/11/05 作成__2012/11/05 最終更新