Les Misérables

金曜日~。無料バーガー引換券に付録で付いている月見バーガーを買って来いとの下命を受け、いそいそと出掛けたはいいが、暑いんだよ、なにこれ? また夏か。で、マクドは素通りして3軒先の回高屋へ。10:45。まだ開店直後のハズなのに客が既に3グループも居て驚いた。「イラツァイマセー、オツキダセェキェドゾー」に、おや、またバイトが変わったかと思いつつ、陽が当たらない奥のシートへ。ま、生ビールとカタヤキソバで。ビールの泡がちょいと多く、ヤキソバの辛子がちょっと少ないが、気にするほどではない。中国娘はテキパキしていて大変宜しい。途中でビールを追加で追加。いつの間にか客が増えだすが、暑苦しいキモデブはメニューをひっくり返してぐずぐず悩むくせに、決まってW餃子定食のご飯サービス券大盛り無料を食っていて笑える。

天使ラッパ

で、月見って何だ? 重陽の節句と云えば月餅じゃねーの?(後注:月餅は中秋節8/15、9/9の重陽は菊酒だった)と思ったら、ハンバーガーに卵焼き(機械焼きの直径7cm弱の円形状)が挟まっているだけ。これがまた、奥さん、ベーコンの切れ端をケチャップとマヨネーズを混ぜたような甘いソースで和えた惚けたお子ちゃま味で爆笑。屑レタスで増量されていないことだけは評価するが、ハンバーグに目玉焼きぃ? って、もう、どこまでお子ちゃまなんだよ? 叉焼やラーメンに茹で卵を付け合せて喜んでる感覚に共通する民族的幼稚退行症の典型的発現だな♪ 携帯クーポンは油芋と砂糖水抱き合わせという、凡そクーポンとして意味があるとは思えないものばかりだし、最大効率を得るがために地域別に差別化された販売価格もクーポン利用を前提として設定されているわけだし、それでいて、店頭メニューも価格もさっぱりわからなくて、青臭い運動中学生が100円玉1個握りしめて列を作ってクリスプ連呼してるし、敵無し最大手だからできる戦略とはいえ、迷走なのか暴走なのか、いっそのこと瞑想なのか房総なのか、やれやれ、もっとやれ。ついでに生ビールも。次はロッテリアの多段タワーバーガーを試してみよう。

世間に遅れることひと月。二月か。10月からようやく新米。ササニシキ玄米30kgを入手。送料が掛かるが、ポイント付けてくれるから丁度1万で納まる。精米だと27kgに相当するから、370円/kgと、産地農場指定品で特栽米としては十分納得している。いつもと同じ鳥海山南西麓の遊佐産。今年は作柄もよろしいようで、炊き上がりの粒立ち、色艶、香り、食感共々さすが新米と唸らせるものがある。

ピンク天使ラッパ

スマホじゃなくて、相変わらずガラケー。通話はガラケーのサイテー・コースでip通信は非通話型通信専用のスマホにしようかと考えてみたが、こんな重いもの、二つも持って歩けないって(笑)。スマホを使えるほどスマートでないという個人的な資質に起因する能力事情に加え、スマホの機械やOS、通信環境自体がまだ発展途上な割には高価で手を出しにくい。もうちょっと熟れて枯れてこないと民生用機器としては脆弱すぎるように思う。PCOSのWindowsだって16bit時代の94年から使っているが、実際、存在を意識しないで使えるようになったのはxp以降だろう。仕事柄、安定した固定光回線と信頼性が高く安全で復元可能なデータ保存環境、大きな複数のカラーモニター、普通の10キー付きキーボード、無線光学マウスとペンタブは必須だから、今の状態ではスマホ持っても外出時のオモチャにしかならん気がする。強いて言えばスマホより車載用のタブレットPCが欲しいかな? 一方、このところ、ガラケー料金が4000円近くに跳ね上がることがあって、ようやくメールを受信するのにもお金がかかるということに気づいた(笑)。4千いくらかでパケホーダイの上限になって、それ以上になることはないようだが、いろいろ考えて取り敢えずメールはすべて局留めにした(笑)。かなりキツメの受信制限を掛けているのだが、9割はゴミなんだな。どんなメールが来ているか、局に見に行くのもパケット代がかかるんで2、3日に1回しか見に行かない結果、ガラケー・メールの場合、速達性はないです。悪しからず。

■塩紅鮭■

塩紅鮭

巷に溢れかえるドナスチは論外としても、大西洋鮭や王様鮭、銀鮭といった入手可能な殆どが養殖モノで、脂ギトギトで臭くて気持ち悪いということになると、国内河川に遡上しない鮭で残された選択肢はここにしかない。オホーツク海やベーリング海で捕獲され、稀に南千島付近で国産が揚がることもあるらしい。これは大手極洋謹製のRed。ロシア産。半身フィレ、50cmほど。598から698円。国産養殖や天然白鮭より安い値付けだが、養殖輸入銀鮭の倍程度。見つけたら買い込んでおく。一旦解凍して、ぶつ切りにして食べない分は再冷凍。真冬になったら干して燻製にしてみるか。

■◇Poor Audio◇■

携帯プレーヤー

携帯用音楽プレーヤーは昔ほど使う機会はない。道を歩いているときは無法自転車が危ねぇし、一人で飯を食うときでも外すのが当然だろう。ブランド物の専用機やスマホを利用するのが一般的なようだが、まぁ、プアだから、身の丈に合わせようとすると99円のクリップ付きMP3プレーヤー(緑)に、450円もした耳栓で十分という気がする。ちなみにピンクのプレーヤーは中華製だが国内ブランドで980円もしたんだ。作動中は青LEDが透けて見えてちょっとオシャレ。黄色は耳栓の巻き取りで、シリコンゴム製。充電は両者ともUSBで1時間。フル充電でピンクは1時間、緑は3時間ほど動作する。メディアはマイクロSDで99円で捨て売りしている2GB~8GBのもので、無圧縮でも十分過ぎるほど膨大な曲を収録できる。曲数が多すぎて戻るか進むしかない選曲が最大のネックになるほど。とにかく軽くて小さくて、もちろん、ちゃちい。泥酔して失くしても「ま、いっか」と堪えないコストだが、重いウォークマンなんぞを持ち歩いていた時代に比べると隔世の感がある。

車載はいろいろと悩まされた。クルマ関係は車検に代表される様々な公的規制にしっかりと守られていて、何をするにも目の玉が飛び出るコストがかかる。国交省と経産省、警察辺りを頂点に、メーカーを冠に抱いた新車販売店や中古車販売、自動車整備や電装、末端のカー用品販売から部品製造に至る業界は、巨大で強大な、この国に残存する最後のコングロマリットかもしれない。もちろん、普通は何も悩むことはなく、買えばあらゆる機能が使える至れり尽せりタイプが主流で、音が全く出ないプアなクルマはあまり売っていない(笑)。組込みタイプのナヴィを中心に、階級と身分と価格に応じた商品体系が用意されていて、そこから目一杯背伸びして選ぶことが推奨されている。で、そのお仕着せに、気に入るものがなかったのが苦労の始まり。たいして乗りもしない=電源すら滅多には入らない車載Audioをどう扱うべきか? というのが根源的問題。

ナヴィを使うか?⇒今まで使ってないから、これからもあまり使わない⇒知らない土地で探しモノをするのは便利⇒でも、重要度は低い⇒今や車載Audioのメイン機能で価格は高い⇒地図やデータの更新の必要性⇒いずれはネット・リンクで自動更新が主流?⇒ならば、スマホやタブレットPCに置き換わる?⇒僻地や山の中で電波入るか?、通信費は?⇒時期尚早⇒主流が決まるまでの繋ぎで十分⇒最安中華はトラブル多そうだが、朝鮮製でも国産ブランドの地図の更新代で一式買える⇒フロントガラスにアンテナぺたぺた貼るのはヤダな⇒外付け、ブースター・アンテナ付き⇒邪魔なら外してしまっとけ。

ナヴィ機能を外したから、安価なAudio機能は多少奢っても良い⇒アンプはKENWOODとPioneer、クラリオンとアルパインくらい⇒どこも似たり寄ったりだからKENWOOD⇒光学回転系はいらない、iPodがど~たらも要らない、Bluetoothなんてキモチワル~⇒ラジオは緊急時を考えると在った方がいいのかね?⇒音源は32GBのSDカードとUSBメモリが使える⇒ドンシャリは嫌いだが、サブ・ウーファーが使えるといいな⇒色味も派手なのがいい。

車載電装

デフォルト実装の前ドア内のスピーカーを後部へ移設。耳に近い前ドア内は3wayのちっとは重そうなスピーカーに交換新設。バッテリから引っ張るのは何か嫌(そこまでするか?)だから、フューズBOXのACCから電源線引っ張ってウーハーを助手席下に。アンプで音場調整して完璧。外部入力にナヴィの出力を繋ぎ、ナヴィの音声も出るようにはしたが、やっぱり使わないな。期待してなかったナヴィは機能的になかなか優れもので地図も正確。レスポンスも軽い。GPSの感度も良いし、更新地図も安いし、国産じゃないからTVも自由に見れる(笑)。見ないけど(笑)。作業はプアの真骨頂、常になんでも自前で自力。ドラレコ付けたときに内張り剥がすのは慣れたので、配線は中高レベルの基礎的な電気の知識と最低限のテスターがあれば無問題。ちょろいもんだわ。

残り時間が予想より随分と短くなりそうな時勢だというに、何を今更だが、要は、やはり室内。AV(オーデイオ・ヴィジュアルの方)に押され、すっかりジリ貧斜陽でかつてのメーカーも片っ端から潰れたり中華に身売りしたり合併したりと完全に過去の遺物扱いだが、世の中にはPure Audio(ピュア・オーディオ)という別格扱いのお金持ちの世界がひっそりと残存していて、主要機材のみならず、ケーブルから機器の足、専用御影石台に至るまで、際限のない趣味性とオカルト宗教並みの布教信仰祈祷が繰り広げられている。面白いのは個々の物品には飽くなき拘りが感じられるのに、音を響かせる空間自体には殆どの場合無関心なこと。音響的に外部から遮蔽可能で、吸音材と反射材と室容積で適切にコントロール可能な残響時間を持つ環境を得ようという方向には進まない。スピーカーのインシュレーターをア~ダラ、コ~ダラするよりも、それを置く空間を何とかした方が遥かに効果が望めると思うのだが。

デジタル・アンプ

2000円台のワンチップ中華デジアンに心惹かれていたのだが、デジタル入力がないのでついうっかりポチった新潟産デジアン。入力は光+75Ω同軸+USBのみと極めて割り切った作りで、国産アンプには必ず付いているヘッドホン端子やラウドネス回路といった無駄な機能が徹底して省かれているのが気に入った。デジタル入力をそのまま専用ICで増幅し、DACで変換してスピーカーに流すだけだから、重いのは電源周りだけでコンパクト。4年前に買ったアナログ・アンプに比べると容積は1/10ほど。6Ωで33Wx2と、ちょっとパワー感に欠けるが、恐ろしくクリアでフラット、余計な色付けがなくて解像度が高いのでスピーカーは演色性のよい床置き縦長スピーカーにしてみた。もちろん身の丈にあった中華製。ネットは付けないほうが見映えがするんだが、猫が悪さをするに決まっているので当面はそのまま。

底部にはアルミの台が付いていて、そこにスパイク4本を捩じ込んで立てると、スピーカーの自重でNC(JIS規格:発泡層のない繊布積層ビニル床シート)t2.0(tは厚さ、単位はmm)に刺さるんだな。そこでシートに刺さらないよう1円硬貨に載せてみた。考えてみるまでもなく、同じ大きさのアルミ円盤を買うと1円では買えないから、価格性能比は素晴らしい。計8円のプアなインシュレーター。ピュアの場合はもちろん、専用の“なんとか”を使うと思われる。床のNC下地はRCt180(Fc=21N/m㎡、SD295A:D13縦横@200ダブル配筋)の金ごて直押さえ、ポリスチレンフォーム保温板3種Bのt50目地テープ貼り、ポリエチレンシートt0.2 重ね代200、砕石t150転圧という構成で、ものすごく安いが十分に硬くて重くて冷たい。上屋はCH:2700、壁はGB-Rt12.5に木質チップ系塗下用不燃壁紙素地、天井は0.8FKt6.0素地で、これ以上落とせないほどプアで固めで素っ気ない。サッシはあまりのショボい性能に鼻で笑っちゃうような、ペラペラちんけな住宅用。ガラスはCPの複層、乃至は網入りの複層だが、前面道路や航空機の騒音、暗騒音を完全に遮音することを目的とした環境ではない。測ったわけじゃないが、どちらかというと反射+残響長めでライヴだが、平面形状が不整形で一部が吹き抜けているので、狙ったわけじゃないが音は適度に抜けて拡散する。結果的に中華の割にはなかなか上品な音を叩き出す「気が」する。写真のケーブルは仮設だから気にしないように。能率と再現性はかなり良いので、ソースの良し悪しがモロに出る。あまり古臭い音源には向かないな。

貧音響装置

既存は2008年製DENONのアナログ・アンプに25年くらい前に買ったアメリカ製の天吊りBGMスピーカー。真面目に向き合って聴くという環境ではないが、仕事のBGMとしては最適な、粗の目立たない音響で、今でも音量を絞ったり、古い音源を聞くにはこのほうが向いているように思う。

取り敢えずやったことは、DENONの10年以上前のCDプレイヤーの接続を光ケーブル化。うむむ。まぁ、好みだろうが、アナログ接続に比べ、霞がとれたようにクリアじゃないか。新規のPioneerのタイ産新しいCDプレイヤーからデジタル同軸で接続。デジタルを切り離したプア・オーディオ・モードがあるので、RCAケーブルでアナアンへ接続。こちらはDENONに比べシャープで硬め。フラットで今風の音質だなぁ。

CDプレーヤーは過去の遺産の再生用。回転系の機械は10年も経てば相応の進歩を遂げるもの。読み取りレーザーもそれなりに変わっているだろう。メーカーによる付加音質の差はあるにしても、静粛性や再現性は価格に反比例して確かに1ランク上がっている。もっとも、16bit/44.1kHzのCD円盤自体が既に陳腐化しており、24bit/192kHzのダウンロード音源が今後の主流になるのだろうか? 今はまだ高くて手が出ないわ。残念ながらこのデジアン、USB入力だけ96kHzまでしか対応していないが、PCのUSB出力をデジアンに直結して、foobar2000でWASAPIにすればいいの? おおおおおお。プアだけどピュア(笑)。素晴らしく音が良くなった「気が」する。

■焼き鳥風炒め煮

葱は葱畑、唐辛子は唐辛子畑で収穫しておく。ブラジル産冷凍鶏腿肉を解凍し、如何にも不健康そうな黄色い脂を取り除く。皮目に包丁の先をプスプス刺して穴を開けておく。肉本体を皮ごと一口大に切り、塩胡椒を振ってしばらく置いて、余分な水分を抜く。唐辛子を刻み、胡麻油でじっくり炒め、鶏肉を加え軽く焦げ目を付ける。味醂、老酒、醤油、葱を加え、一気に煽る。器にとって炒り胡麻を振る。

焼き鳥風

■ゴーヤ再び

ゴーヤ・チャンプルー

最盛期(9月後半)で採れ過ぎ。消化が追いつかない。アク抜き塩揉み等一切省略。特盛りチャンプルー。豚肉も特盛り。オカズが特盛りのときはご飯なし。豆腐は塩茹でして固めている。出汁汁は昆布。醤油不使用。スープは中華出汁。酒はアフラトキシンB米で全国に名前を売っちゃったアソコのアレ。貰いもの。

スープと焼酎

■がってん寿司■

平日16:00前。駐車場にクルマ1台で閑散。あっちゃ、休みか? と思ったが営業中の模様。手動開きの風除室を抜けると客ゼロ。中央ツケ場で初老の親方風職人1が出迎え、ときどき若造が出てきて計2。店内レイアウトは銚子丸とほぼ同じ。養鶏場の餌場を思わせるU型レーンを取り囲む安っぽいペラペラ花崗岩貼りのカウンター席の背後窓際にはズラッとベンチシートが設置されているが、テーブルが置かれているわけでもなく、不思議。これは何のためにあるのだろう? カウンター席の中央に案内される。レーンは回転するも皿はなし。すべて注文でと告げられた。クルマじゃ仕方ねぇと、お茶じゃ寂しいんで最近はもっぱらノンアル・ビールを頼むことにしている。

握りの外見は銚子丸と同タイプ。ネタの面積は広めだが薄い。ネタをいっそう長く大きく見せるため、切りつけが平行四辺形で独特。シャリは異様なほどでかい刺身お握りの様相。大口を開けられるオレが一口でやっとという大きさ。シャリのボリュームで大きく見せようという辺り、銚子丸とそっくり。以降シャリ小さめに変更してもらったが、まだデカい。これじゃ、すぐ腹が膨れちゃうだろうに。酢が弱く、かなり甘いのは外食産業寿司のデフォルト。ワサビはちょっと皮の黒い部分が入ったように見えるが、量産品の練ワサビ。残念ながら、量が少ない上に抜けている。レーンに回っているものを自分で追加して食えば良いようだが、こちらも開封後、時間経っちゃってるわ。フ抜けてるのは同じ。

奥行きのないカウンターに回転寿司の七つ道具。湯はヌルめ。ガリは甘めの業務用中国産。カウンターに置かれたメニューはラミネート加工された横長表裏一枚のペラで、異様にコンパクトだけど邪魔。同伴老人は小さくて見えないとゴソゴソ眼鏡を取り出す始末。すっかり老眼のオレも故意に絞った照明下じゃ見難いことこの上ないが、要するにメニュー見て注文なんかしないで、そこにあるものを食えということなのかどうか、初めてなのでよくわからん。それほど人気があるようには思えないが(笑)。白身と貝、酢締めや漬け、煮物と云えるものが寂しいのはチェーン寿司共通だから、もう驚いたりはしない。〆鯖もどう見ても脂ギトギトの冷凍ノルウェー鯖だしなぁ。巻物はやりたくないのか写真すらなく、隅に小さな文字で書いてあるだけ。カラフルで多種多様なメニュー・アイテムを眺めても、酒で誤魔化すか自虐趣味に走らない限り、選択肢が殆ど無い。こうやって時代についていけない者は世の潮流から排除されていくのか、という一抹の寂しさがひっそりと忍び寄った。退場すべきは自分の方だということはよくわかっている。

コハダ>黒ムツ>赤貝>赤身>アオリイカ>松茸炙り>バチトロ>ワラサ>穴子>芽葱>鰻>コハダ

コハダ(不明)、黒ムツ(和歌山)、赤貝(多分中国)、ワラサ(北海道)は日替わり別メニューらしき鮮魚。回転寿司で初めてお目にかかったコハダは、普段は中国産冷凍を扱っているそうだが、この日は店内で捌いて締めたという一皿250円の特別メニュー(普段は180円?)で、一貫一尾を使った二枚付け。産地は不明。東京湾かな? 塩酢共に若干甘いが締め加減が軟らかく、小骨も丁寧に梳いてあり、思いの外、良い出来だった。黒ムツは捌いて1日くらい寝かした感じでまぁまぁ。赤貝は小売値で1個200円くらいの大振りな活き貝だが、色味が薄く香らないB級品。ワラサは生を謳っているがスーパーの鮮魚レベルでまったく取り柄なし。まぁ、量を押さえなきゃいけない外食産業寿司の限界だね。アオリイカはベトナムかマラヤかな? 一旦冷凍された締りのないのっぺり味。鮪はミナミ鮪かね? オーストラリアの畜養か? 機械で切ったようにペラペラで、平板で深みのない味。魚体が小さいのかな? バチトロも値段なり。握りにするには無理がある。筋ばっかり。鮪は総じてヨロシクないね。鮪の味がしない。松茸(中国産)は笑っちゃうミニサイズで3枚スライス、3貫付けで出てきた。穴子は中国産か朝鮮産大穴子の煮穴子斜め切りをこれ見よがしにガスバーナーで炙ったもの。液体ガスの香り付き。鰻は……、これが噂に聞くアメリカ鰻? マダガスカル鰻? だろうか? 蒲焼のバーナー炙りだが、かつてない食感と形状にちょっと慄いた。穴子も鰻も詰めの塗りすぎ。最後にメニューに載っているホッケ(笑)を頼むも在庫切れだそうで、代わりにコハダをリピートしたら、おまけしてくれた。ありがとうね。

一応握っているようには見えるが、基礎がなっちょらんようで、箸で摘むと崩れる。仕方なく手で摘んでも崩れる。口の中でホロけるんじゃなくて、口に入れる前にバラける。常に定量のシャリを手にとって、手で作った常に一定の外形でネタとシャリを密接し、外側だけを固めるという握りの基本がなっちょらん。食い難いったらありゃしない。銚子丸も悲しくなるほど下手糞だが、この人達って本当に寿司職人なんでしょうか? どちらも店のコンセプトとしてある種のプロフェッショナル属性を標榜しているようだが、とてもじゃないが職人レベルとは思えない。失業サラリーマンを研修3日ででっち上げた即席職人じゃないか? いつもの鮨屋のあんちゃんなんて、どんなにいい加減に速攻握りしても手で摘んでシャリが崩れるなんて有り得なく、且つホロホロという握り加減が常にキープされているんだが? ちなみに店名にもなっている「がってん! しょうち」という発声は、店内にいる間、ただの一度も唱われることなく、静かに落ち着いた食事ができた(笑)。歳のせいか、食べたいものだけたらふく食って、2名で5000円いかない程度で納まるのは銚子丸と同じ。回転寿司であって鮨ではないのも銚子丸と同じ。ちなみにカードは使えず現金払いのみ。危ない危ない。財布にキャッシュが5000円以上入っていることはまずない(笑)。

ここ1年ほどで、所謂回転寿司と云われる業態を4種(スシロー、かっぱ、銚子丸、がってん)回ってみたが、マクドやすき家と同じなんだな、ということはよくわかった。外食産業チェーンの功罪と限界というべきか。また前二者と後二者、それぞれグレードごとに、ブラインドテストされたら区別がつかないほど、外見も味もそっくりで、サービスから建物に至るまで、追求するものが同じだから似てしまうということもよくわかった。差異を認めず差別化を嫌う結果、最大効率と最大公約数を突き詰めていくと何もかも同じになってしまうという、画一化平等均質願望社会では当たり前の結果が見事に表出しているといえよう。

■小麦麺三昧■

◇和風パスタ◇

和風パスタ

別に原理主義者ではないんで、要望があればこういうのもやる。5年分ほど備蓄したカラフトマスの水煮缶詰の醤油味パスタ。大蒜、唐辛子、EXVオリーブ油たっぷり。オリーブの実とセロリ、トッピングは在庫が乏しくなってきた海苔。外道パスタに高価な麺は似合わない。500gで68円のモロッコ産で十分だ。

◇チーズ・パスタその1◇

パンチェッタ

久しぶりにカルボナーラ。パンチェッタは自家製。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ75g/一人前、卵は卵黄1、全卵0.5、麺はガロファッロのフェットチーネ。トッピングは黒胡椒のみ。特に工夫も手間もなく。加えるものもなく、引くものもなく。オマケのサラダは今年最後の庭ミニ・トマト他。

カルボナーラ2012秋

◇チーズ・パスタその2◇

ドライトマトとシェラスコ

ぶつ切りにした腸詰、ドライ・イチジク、ドライ・トマト、胡桃、オリーブの実をParmalatのマスカルポーネ・チーズで和えた鼻血出そうな超高カロリー悶絶パスタ。大蒜・唐辛子(赤青1本)をオリーブ油で極弱火、じっくり炒め、腸詰を加え火を通す。白葡萄酒に漬けておいたイチジク、トマトと缶詰のオリーブを加え、塩胡椒で味付け。麺が茹で上がるタイミングを見極めて、茹で汁を少量フライパンに流し、マスカルポーネ125g/一人前、胡桃を加える。麺はデ・チェッコのn゜8。

マスカルポーネのパスタ

2012/10/17 作成__2012/10/17 最終更新