月齢4.8 赤口・戊子

モノの値段だけはすっかりインフレ基調(円が各通貨に対し2割ぐらい切り上がっているのに輸入品が一向に下がらない)な一方で、一向に所得が増えない非成長型の経済政策が何故これほどまでに普く支持されるのか、されていないのか、サッパリ理解できなくて困惑する。まぁ、成長因子なんて草の根を分けても探し出せないだろうけど。

黒猫

黒猫ちゃんを買いに出たら、このご時世にコソコソ100円値上げしてやがる。チリならドルベースの決済なのにね。評判いいし売れると踏んだのだろう。もちろんそういう対応を取られちゃうと、新入荷した格安Syrahに流れるのが常道というもの。何でもそうだが、どうしても欲しいモノなんてもうこの世には何も無いってことに気付いてしまうと、人としての生き様に、大きなフリーハンドを得ることができる。たとえそれが、無限の荒野だとしても、光があれば影はできるし、風が吹けば匂いも薫る。先行者の朽ち果てた屍を眺めるもよし、雨に打たれ佇むもよし。

■悲しい腸詰

腸詰

国産だが1本100gで60円ほど。経験的に国内で、普通に食えるラムを挽いて、スパイスと塩で羊腸に詰めると、100g/本で240円ほどになる。これはソーセージの本場ドイツの味というのが売りのようだが、そんな謳い文句が当たった験しはただの一度もない。皮は羊腸にあらず豚腸で、一見スパイス風味かと思うが、使っているスパイスやハーブの質に著しい問題があるのだろう。見掛けだけというのはよくある話。なんじゃこれは? 絵の具で色つけたんか? と鼻で笑うレベル。肉は豚、鶏混合で挽目は荒い。比較的肉の味はする。非加熱。肉の質が悪いのだろう。余計な雑味は満載。プリとかパリがキャッチフレーズになる既製ウインナーよりはマシというレベル。納得できる腸詰探しはまだまだ続く。

まずは既製マスタードでもぐもぐ。飽きたらカキフライの残りの自家製チーズ・ソース。パスタ用のアメリカ産既製チーズ・クリームをオリーブ油と白葡萄酒酢で伸ばし、アンチョビ+ピクルス+玉葱のみじん切り、ケイパーズ、パセリ、オレガノ、塩、黒胡椒で味を決める。かなり緩め。ジャムは完熟しないうちに落ちたミニ・トマトを集めたら2瓶ほどできちゃったもの。置いておくと青臭さが抜ける。

昼飯

◇ホッケ干物

またホッケかよ。いい加減飽きたわ。ホッケは北海道・東北沿岸のどこでも獲れないことはないから産地を限定することが難しいのだが、これは礼文島付近で採れた稚内水揚・稚内加工の冷凍ほっけ開き。一応パッケージにこれでもかァ! と言わんばかりに堂々と記載されていたから比較的信頼度は高いと判断した。ホッケは身肉に水分が多く身崩れしやすいため干物で供されることが多いが、稀に一尾で売っていることもある。モノが良ければ刺身でも食える。昭和の大昔、技術的理由で鮮度が落ちたホッケを配給で都内にバラ撒いた結果、食中毒が蔓延し、総スカンを食った大衆に人気がない下魚の一つでもある。千島やアラスカ、ベーリング海の異種深海魚:縞ホッケに比べると脂のりが悪く、特にナウなヤングには人気がないのでありがたい。皮や骨に用は無いから焼きは浅めでよい。下ろしはないからスダチを絞って。225g、30cm超え。398円/2尾。

ホッケ干物

ちなみに白飯がなくて粥。いい加減飽きたわと、紅南乳とクコの実、胡麻油を垂らした。紅南乳(ホンナンルー)は腐乳(醗酵豆腐)に老酒で味と色をつけ、紅麹で醗酵させた広東系の調味料。強いアルコール臭と生チーズのような匂いと食感、強い塩気でちょびちょび混ぜながら食う。海老焼売に添えたりするのもいいな。強烈な風味だが病みつきになる。

中華粥

■Junk foods for the Junk Old Vol.2

◇乞食速報…またマクド

マックで100円ハンバーガーがタダという券を4枚貰ったのでマック行ってきた。偉大なるアメリカ様万歳キャンペーン中で、切り離しクーポンには新種のバーガーやサブセットの割引もある模様。

グランドキャニオン・バーガー:300円なり

残念ながら写真ほど嵩が高くはない。潰れてる。バンの質が普通のバーガー類とは違い、若干固めで良い。肉も普通のものよりも一回り大きく、厚みも1cmほど。肉質が柔らかいのは挽きが細かいだからだろう。どこのかは知らんが、牛肉の味もする。機械焼きの玉子が1枚、ペラペラのチーズ風の何かが色違いで2枚、ピクルスと乳系ソースで和えた野菜。アメリカ・アメリカ言うから一番下のソースは当然クランベリー・ソースかと思ったら、玉葱入りの甘辛醤油味でずっこけた。なんじゃこれは? テリヤキソースか? ぶち壊しだな。おまけに味濃すぎだろう? ここまでベタだと肉に失礼じゃないか。個人的にはこのソースと出自不明の玉子いらんから、肉を2枚にして欲しいな。

クーポンに載っている、この偉大谷バーガーとラスヴェガス・バーガーが目当てだったのだが、ラスヴェガスは偉大谷と入れ代わり供給らしく、もう一度(というか、4種類なのであと3回)来させようという戦略か? やるなぁ。結局、偉大谷とまた200円になっているビッグマックとただの100円ハンバーガーと外で買ったビールで腹は膨れた。

驚いたのは、チキン・ナゲットと言われる鶏のフリッター? が大人気らしく、一人で5パックとか中には10パックとか。割引でたとえ100円だとしても、ブロイラ胸肉をミートテンダライザでグズグズにして、叩いて伸ばして、脂と水分充填して、糊で結着したような合成肉片だと思う(食べてないから知らんけど)んだが、業務用量販店の冷凍コーナーに行けばkg単位で買えないか? そこまでして食うもんでもないだろうから、わからんでもないが、鶏肉がここまで好まれるとは思ったこともないのでちょっと驚いた。と、なんだかんだと言いつつも、十数年立ち寄ることすらなかったマクドナルドに自ら出向き、こうして金を落としているという意味で、偉大なるアメリカ様と忠実なる下僕の戦略は大成功で、めでたし、めでたし。

ラスベガス・バーガー:300円なり

その1週間後、今度はこれだよーと貰ったもの。相変わらず潰れてる。バンの天辺に2分割するように焼けていな部分があるのが新機軸か? 肉は偉大谷と同品質のもの。下から、ちぎったレタス、チーズ風の何か、肉、肉の上に何故か焼肉? チーズ風サワー? クリームの順。ピクルスも入っていたかな? パテ肉の上には前回のソースを転用したような、微細細切れ牛焼肉薄切りと玉葱が醤油系の甘辛いソースで和えられたものが載っているが、この媚びたセンスは悲しいな。マーケッティングの結果だろうが、結局、馬鹿の一つ覚えの「濃厚コク甘旨」じゃないか。日本のみの期間限定企画商品とはいえ、偉大なるアメリカ様を前面にグイグイ押し出すならば、もっとアメリカ的なクイモノをアメリカ的な大雑把さで、傍若無人極まりない無節操さを持って、問答無用とばかりにどーんと出せないのか? ジャングルに潜むベトコンに手を焼くくらいなら、森ごと燃やしちゃえばええやんってナパーム弾と枯葉剤ブン撒いたような遠慮と思慮のカケラの無さが全く見れず、酷く失望した。

◇海老炒飯

炒飯準備

ちゃちゃっと昼の賄い。一度、金華火腿の炒飯を食べてみたいものだが、平田のやつは浙江のものとはやっぱり違うんだろうな。いわゆる餃子と同じく、中華料理ではあるが中国料理ではないという不思議な位置付け。米は普通に炊いた昨夜の残り飯。ほぼ室温。材料は全て刻んでおく。海老は解凍したバナメイを老酒、鶏ガラ中華粉出汁、生姜汁でちょいと揉み込んだだけ。鍋を熱し、ラード+胡麻油:お玉一杯弱でスタート。薄っすら発煙したら溶き卵。瞬間的に丸く浮いたところに、すかさず白飯。お玉で押し切りして飯に火を通す。つけ汁ごと海老。直ぐにその他の具。塩胡椒で味見。葱。胡麻油で化粧で完了。

海老炒飯

油をけちると玉子が浮かず、油温が低いと卵が瞬間的に半熟(底側に火が通り、上側が半熟)にならず、油に沈んでしまうと玉子焼きか炒り玉子になる。玉子が半熟のうちに白飯を入れることで飯に玉子が回る。慣れの問題。後は強火で水分を飛ばしていくだけ。混ぜるか煽るかして全体に火を回す。塩は多くても少なくてもいけないので、味見をしてびしっと決める。パラパラだがパサパサでない、海老はあくまで半透明。その辺で食うよりはマシなものが簡単に安価にできる。

海老炒飯詳細

■蓋を開ければ~目が曇る

丼飯

鰻は単にシラスが獲れず際限なく暴騰している面もあるが、中国・台湾に脚元見られ市場を支配されて価格決定権を失ったと見るべきなのか。今年も全然採れていないようで、養鰻業者も鰻屋も売るものがなくてお手上げと聞く。天然は豊漁だったらしいが、東日本の川魚の状況は敢えて書くほどのこともあるまい。昨夏、お祭り騒ぎの後も価格が上がり続けたので、5p程度のタレ無し冷凍蒲焼を10尾備蓄しておいたもの。もっと買っときゃ良かった。価格は今の1/3くらいだったからできる、鰻温め直し丼。鰻丼は店で食おうな。

鰻丼ないしは鰻重は、鰻、タレ、白飯という三位一体が成立する現代では数少ない丼飯の一つ。鰻の脂が飯の熱で蒸され、甘辛タレと程良く絡まる極めて日本的な食物になる。まぁ、うちには電子レンジがないので、凍ったものは自然解凍、鰻表面のコーティングを湯で落とし、水気をしっかり拭き取って加熱はガス火か炭火になる。ガス・バーナーもお手軽だが微妙な臭いが付くので電気魚焼き器を買おうかと思っているところ。温め直しは鰻の状態や人間のやる気で千差万別。出来上がりに求めるもので手法は大きく変わる。タレは煮切り醤油にザラメと穴子の詰めを加え、沸騰させぬよう温めたもの。

丼に炊きたての飯を盛り、鰻を載せたらタレを少量回し掛け、蓋をして10分(湯煎で30分なら完璧)馴染ませる。鰻に余裕があればマムシにしても良いが、もうちょっと安くならないとなぁ。鰻はこれといった特徴のない、脂もホドホド、身肉も淡白すぎず、厚くもなく薄くもなく。皮は薄め。蒸しは効いている。山椒は特に必要性を感じない。山椒は粉がないので実山椒。というか実山椒のほうが風味があって良いと思うのだが如何だろう? 汁物はさすがに肝吸いまでは用意はできないから、とろろ昆布にカボスの皮で安直に。

鰻丼

漬物はもちろん粕漬け。白瓜の奈良漬けに加え扶桑の守口漬も奮発しよう。世界に誇れる数少ない独自技術を培って来た漬物もすっかり斜陽にして風前の灯産業(キムチ除く)。自家製なんて周囲で聞いたことすらないし、高塩分と目の敵にされているのか食べつけない人が増えたのか、実際外食店や弁当で見る限り、生産量の半分ほどは残されて廃棄(or使い回し)されているように思える。今は定食も単価を落とすため、漬物なしか別料金が普通になりつつあるな。まぁ、実際醗酵していない大量生産の紛い物ばっかりだから仕方がないか。この守口漬、余所者故、どこが元祖なのか総本家なのかさっぱり不詳で、祖母が贔屓にしていた銘柄(大和屋)以外に、愛知の知人に2銘柄を買い付けてもらって食べ比べているが、値段も味もあまり変わらん。いや、惚れ惚れするほど旨いんだけど、高価な漬物を自分の金で買ってまで食べようなんていう人は、この先減ることはあっても増えることはない。そういう価値観はもう終わったんよ。小さなところから潰れていくんだろう。宿命だな。写真は喜多福総本家のもの。ああ、見てたらスイカの奈良漬け食いたくなった。

守口漬

■朝鮮焼肉

新年会。一応、個体識別トレース番号付き松坂牛と近江牛専門の飲食店で経営・従業員はAll民族衣装で民団系の模様。南北にかかわらず在日朝鮮人が経営する店が多かったため、1970年代くらいまで「朝鮮焼肉」と呼ばれていた料理を食うのは多分6、7年振り。1階は会計のみか? EVで2階へ。4、5階くらいまで全部同じ焼肉店になっている模様。2階は4~6人ごとに仕切られたBOX席。席に案内されるとチマ・チョゴリのお姉さんがオシボリをくれる。席には取り皿とつけタレの入った小さな皿が1枚あるだけで、調味料の類は一味だけ。2000年以降の縮小緊縮社会向けに韓流として導入された本場志向型純韓国系料理屋や、外食産業系列に代表される、今風のゴテゴテした雰囲気の若者・ファミリー向け焼肉店というよりは、昔ながらの古風な在日系正統派なのかな?

内臓肉はハラミとレバーまで。巻きロースといわれる霜降り肉とタン、骨付きカルビがおいしかった。皿に盛りつけられた肉には白髪葱の小束が載っている。塩・タレともに程良く味付けされており後付けの必要性はない。味付けは醤油タレと塩のみ。タレは甘めだが濃くはなく、恐ろしくあっさり・さっぱり。大蒜臭はほとんど感じられない。生モノは例の影響か、すべてメニュー落ち。模範的な対応だ。食べるのは基本肉のみ。ときおり自家製と思われる漬物の盛合せ。甘くはないが辛味は万人向けで相当薄い。酒はビール⇒マッコリ⇒焼酎。酔いが回って何食ってるのかわからなくなると、最後に冷麺。麺は固め、コシが強い。よく冷えて、甘味の殆どない酢の酸味。出汁は牛骨。すっきりとしたスープは珍しい部類に思う。ひたすら肉を焼いて食うだけなんだが、こういう肉なら年1回ぐらい行ってもいいかも。

■朝鮮風混ぜご飯(Pibimpa)

ビビンバ(Bibimba)? と巷でよく聞くメニューがあるが、同じものなのかどうかは知らん。語感が日本人向けなので、日本人向けのコク旨甘ったるい味付けで、キムチ載せたり、真ん中に生卵を落としたものをそう呼ぶのだろうと勝手に解釈している。現地の詳しいことは知らないが、あちら(朝鮮半島に限らず)のものがそのまま国内で受け入れられることはまずなく、パッと見た目以外は概ね全て別モノ。最近は問答無用で生卵が落ちていることがほとんどなので外では頼めないメニューの一つになった。しかし、キムチ風やチゲ風の隆盛を見るにつけ、さすが広告代理店。ターゲットであるマジョリティの身の丈に合った贅沢感と横並び感覚を非常に上手く突いているな。昨今ではビビンバ炒飯やらビビンバカレー、チゲラーメンにキムチ牛丼等、本国人すら顔を顰めそうな“間の子メニュー”が日々考案・開発され、学校給食の定番から底辺食堂はもちろん、まっとうな料理屋まで席巻する勢いで拡散している。そのうちキムチの握りやカクテキ巻、ビビンバ天丼やらチゲ蕎麦とか始めるんだろうな。

陰陽五行の方角を示す「青・赤・黄・白・黒」で構成され、大豆もやしを使う全羅道のものが標準的らしい。ナムルを飯に盛り、コチュジャンと胡麻油で味付けするのが基本構成なのだろう。ナムルは隣町のあちらの人向け食材店や、近在の高麗食品店で媚の少ない比較的良質なモノを購入することもできるのだが、量の割には高くつくし、材料も簡単に揃うし、自分で作れそうなものは自分で作る。緑はホウレンソウで代用される例が多いが、なんで西洋野菜が代用になるのかは不詳にして不明。

まず、ナムル(山菜・野菜の和え物?)を作る。中身は適宜でかまわないと思うが、食感と彩りを考えると、このぐらいは必須か。(1~6は上ほど代用が利かない)ワラビやゼンマイは生からやると灰汁抜きに非常に手間が掛かるので、裏山で摘める人はともかく、コストと手間と信頼性を鑑みれば、中国産の水煮しか選択肢はあるまい。寝た子を起こすつもりはないが、RIは抜きにしても、種苗から肥料、労働力まで輸入に頼る泡沫三ちゃん農業と、西欧農業先進国の徹底した技術導入で大規模企業経営の追い付け追い越せ品質管理農業ではあっという間に逆転されちゃうこともある。いろんな意味で諦めるときが来てるということ。

ナムル

1:わらび又はゼンマイ
軽く下茹でして刻み、フライパンに胡麻油を敷き炒める。油を吸ったら浸る程度の砂糖、醤油で蓋をして、水分を吸い込むまで10分ほど煮込む。冷ましながら白摺胡麻、下ろし大蒜、白胡椒で和える。

2:モヤシ
モヤシは岡田屋謹製の緑豆もやし。緑豆は100%中国産。製造は長野の駒ヶ根に工場がある某有名メーカー製と思われる。大豆もやしはたまたまか? 売っていなかった。暇ならヒゲ根をなるべく取って(食感の問題)、塩茹で。広げて冷まし、白摺胡麻、白煎り胡麻、胡麻油で和える。

3:大根
JA三浦の箱に入っていた大根。普通の青首。千切りにして塩・砂糖・米酢。漬物器で数時間重しを掛ける。溜まった水は抜く。しんなり漬かったら胡麻油で和える。

4:人参
地元産。産地だから5、6本で100円が普通。千切りにして塩で揉む。水気を切って、フライパンに胡麻油を敷いてしんなりするまで焦がさないよう数分炒める。ボールに広げて冷やしながら、下ろし大蒜、胡麻油で和える。

5:胡瓜
宮崎胡瓜。斜め削ぎ切りして、塩・砂糖をまぶし、重しをかけて水気を抜く。手で絞ったら、フライパンに胡麻油を敷いて水気を飛ばすように30秒ほど炒める。ボールに広げて冷やしながら、下ろし大蒜、白摺胡麻、胡麻油、米酢で和える。

6:芹
裏庭産。何年か前に盥に植えた芹が脱走して繁殖したもの。真夏に枯れるが、秋になると再生する。旬は冬~早春。塩で10秒ほど湯掻いて冷水に晒し、手で絞る。

7:錦糸卵
卵はこのところ青森産が手に入らなくて地元県南ファーム産に変更。普通の白卵L。卵黄も普通の黄色。産卵後日数が短いせいか卵としての質そのものは非常に良い。卵を溶いて、塩を加え、パンに薄く流して冷ます。冷めたらカット。

焼肉

8:焼肉
牛バラの塊を肉の繊維と直角に5mm厚程度に薄く削ぎ切って、包丁の背で叩く。醤油、砂糖、胡麻油、酒、摺胡麻、下ろし大蒜、小葱みじん、下ろし生姜、白胡椒を合せ、肉を30分ほど漬け込む。タイミングを合せ肉の両面を胡麻油で軽く焼く。色が変わる程度。調子に乗って食っちゃうと載せる肉がなくなるぞ。本来は焼いたものを冷まし細切りにするらしいが、冷め過ぎた肉は好かんのでそのまま。

肉+芹

砂糖は三井製糖の三温糖、醤油は丸大豆濃口(正田醤油製それ以前最終箱残り2本)、胡麻油は焙煎タイプのカドヤ銀印、塩は鳴門塩業製海塩、白胡麻は摺り、煎りともエチオピアのどこか。大蒜は中国産最後の3粒。八百屋で一箱頼んでおかなくちゃ。生姜はself。酒は中国焼酎。小葱は福岡の博多葱。牛バラはどう見ても豪産250g赤身。思ったより砂糖を使うが、塩とのバランスを各ナムルごとに突き詰める。コチュジャンと肉の下味が加わることを考慮して、個々のナムルがそれだけでおいしく食べれれば、混ぜても旨いという単純な原理。

混ぜる前

温かい白飯を器によそったら、ナムルと肉を盛り付ける。トップは糸唐辛子だろうが、ないから切ったので許せ。コチュジャンを好みの量だけドペッと放り込んで、その上からタラタラ胡麻油を掛け回す。全体の味付けはコチュジャンと胡麻油でビシッと決めるものらしいが、辛いのは苦手なので控えめに使うのが常。

コチュジャン

コチュジャンを匙の背で胡麻油で伸ばし、せっかくきれいに盛った丼の中をひっくり返すようにグッチャグッチャに掻き混ぜる。ピビンパ=混ぜご飯だからな。掻き混ぜながら味見をして、辛味が足りないなら更にコチュジャンを足す。コチュジャンはどこでも売っているスンチャンというメーカー製で赤いプラパック入り500gのもの。日本向けの製品なのか、水飴たっぷりで相当甘いので見た目ほど辛くはならない。後はひたすら食うだけ。

ピビンパ

石焼は後世の創作だし、家庭では無理があるのは周知の通り。スープは牡蠣の素を出汁にした冷凍ブロッコリーのスープ。箸休めはキムチ盛合せとしたいところだが、寒村の在故、徒歩圏には高麗食品店が2店しかなく、営業時間が短く販売量が限られているため、唐突に食いたくなっても対応ができない。本来は買うものではなく自分で作るものなんだろうが、漬物類は自家消費量を考えると無駄が多く割高についちゃうのと干し物や糠は臭うのが難点。


2012/01/28 作成__2012/01/30 最終更新