農耕三昧


発芽・成長には寒すぎて変わり映えのしない蕪と小松菜と何か(忘れた)は少し葉っぱが増えてきた。豆はすべてネット張り完了。陽あたりの良い株はよく伸びる。屋内に並べている前年の種を蒔いた香菜は怒涛の勢いでよく伸びる。屋外に置いたポットの3倍速。クレソンは真冬だと云うに虫が付くので、屋外ポットを解体。三日ほど氷水に浸けた(盥に入れておいたら氷が張った)苗から優良株を選抜し、屋内で再起動。窓辺で順調に生育中。外は雪が降ったり、大雨が降ったり、今のところ花粉が飛ばないのはありがたい(おお、今日飛んでる? 午後くらいから) 。蛙初見は2/15頃の生温かい日。今年の初鰹は例年より遅く2/8。ホタルイカは2/16。自家栽培の蕗の薹は本日2/21に初収穫。

香菜万歳

◇ 焼き鳥

子供の頃、鶏肉はそれなりに普通に食べていた気がするし、唐揚げや煮しめ(いり鶏)などとしてもよく食卓に上ったことを記憶している。30年くらい前だろうか? 肉がブヨブヨで水っぽい、人工的な臭み満載のブロイラーに入れ替わった頃から嫌気が差した。以降はコスト的に目にする鶏はほぼブロイラー一辺倒で、“若鶏”などという優良誤認をそこはかとなく漂わせる和名もすっかり市民権を得ているのは周知の通り。最近は無臭化や肉質の脂化・ソフト化等改善(悪?)も進んだが、ブラジル産冷凍鶏に代表されるように、野菜や穀物よりも安い食材として、フラットな味を求める外食産業に多大な貢献を為している。

鶏肉

ずいぶんと立派なセセリがあったのでつい手が出た。そうなるとレバーも。レバーはナントカ鶏という最近ハヤリの自称ブランド鶏だった気がしたが、ラップ捨てちゃったわ。不明。あとは、腿肉から皮を分離して、皮はまとめてシロ。葱はぶつ切り。ハツとレバーは脂を取って丁寧に血抜き、ペーパーでよく水を切る。塩・胡椒を振って串刺し。あとは焼くだけ。売り物と違い、味付けや焼き加減を好みに調整できるのが最大の利点。面倒だから一本の串に刺す肉がでかくなり、結果的に腹も膨れる。

焼き鳥

◇ 悪食の果て

ジャンクな夕べ:ほっかほか亭のコロカラ弁当@250円(期間限定?)

逍遥中に眺めた幟に釣られた。カラコロだったかな? 要は小振りなコロッケ一つとけっこう大きな唐揚げ塊4つ(?:すでに曖昧)ほどがオカズで、別パッケージに白飯。ソース別売(笑)だそうだが、味は結構キツメについている。冷凍コロッケを揚げた物はオカズにならんからどうでもよいが、ベチャベチャじゃなくて、まぁ、食える。唐揚げ共に一応揚げ立てらしく熱を持つ。ポテトサラダ少々と小振りな沢庵2枚。オカズの下には存在意義がどうしてもわからないソフト麺が数本。唐揚げはブラジルかメヒコ産冷凍腿肉だろうが、醤油も香るし、それなりに肉の味がして歯応えがある。衣は片栗粉の竜田揚げ仕様で、今流行のソフト肉のソフト唐揚げよりは香ばしい。

ホットモット(HM)に下克上を喰らい、風前の灯状態が続くが現世に未練のない田舎老人にはHMの若向けの味にはちょっと辛いものがあるから、末長く生き残って欲しいものだ。今や某国産の種子を蒔き、花粉を結実させ、某国産の農薬と肥料で、某国人の奴隷労働で作られる安全で安心な国産野菜よりもはるかに安い輸入冷凍鶏肉だが、FCが多いほっかほか亭。本部としては利益が出ているのだろうが、FC内ではテメエの純利がボランティアになりそうな価格ではあるな。オツカレさん。

◇ 親子丼

出汁取り放置1時間 調理10分

なか卯で食べた親子丼も悪くはないんだが、自分で作るとどうなるのか? という試行錯誤。割り下は昆布と鰹節で濃い目に引いた出汁に、濃口醤油、煮切った味醂、酒、必要ならばザラメを合せて一煮立ちさせる。味付けは好みでね。煮立った割り下の味がちょっと薄まったものが、そのまま親子丼の味になる。もちろん、蕎麦用に常備している蕎麦つゆは使わない。鶏肉は一般的なブロイラー腿肉一枚の皮を剥がし、半分を塊を保ちつつも一口で口に入る大きさにカット、室温にしておく。皮を取るべきかどうか悩むところだが、そのうち焼き鳥に使うのだ。卵は普通のレイヤー白卵。一人分2個は割って箸で黄身を潰し白身を軽く切る程度。葱(カツ丼なら玉葱だが、玉葱を使うと甘くなる)を1~2mm厚で斜め切り、三葉を2cm程にカットで準備完了。

親子鍋の深さ1/3程度(概算値50ml)の割り下を煮立て、鶏肉を茹でる。中火。半分ほど火が通ったら裏返し、葱、卵半量を廻し、卵に割り下を含ませるように軽く揺すって蓋。卵表面が固まってきたら、三葉を撒いて残りの卵を廻し、揺すりながら弱火か、火を消して再び蓋。卵を入れてから煮ている時間は2分以下。揺すらないと底に卵がくっつく。頃合いを見計らって、固めに炊いた白飯をよそった丼に、スライドさせるように具を載せる。

親子鍋

うむむ。見映えはともかくとして、出汁の香りと味付け、つゆの具合は自分としては完璧。濃くもなく薄くもなく、くどいコクも甘みもないし、飯がベチャベチャにもならない。丼モノに上品な出汁は合わない。鶏肉や卵に負けない利尻昆布と枯節厚削りの濃厚田舎出汁最高。自分で作っておきながらちょっと生っぽいが、流れない程度には固めている。卵は綴じるものだ。卵の量は1.5倍~2倍あってもいいか。残念ながら、玉子に味を含めつつ、かつ、生ではないが固くもない一体化された見映えと味わいを同時に達成するという領域にはちょっと遠い。外食のものは炭酸水素ナトリウムで発泡(市販の玉子焼きやオムレツなどではよく使われている)させているのかな? 中国娘のほうが上手いわ。次回は一人前3個で。肉は火が通るぎりぎりの線を狙っているので下処理は何もしていないが、さすがブロイラー。フニャフニャだが、売りモノとは異なる程度に肉の食感が残る。今度は腿よりもセセリにしてみようかな? そのうち機会があれば、地鶏にも走ってみよう。いや、その前に地鶏の出汁にブロイラー肉を漬け込んでみよう。何事も試行錯誤だ。葱と三葉は多すぎたと思うが、自作では概ね具材は過剰になる。刻み海苔は蕎麦屋が発祥なのだろうが、今は(まともな海苔は)高級品だからすっかり見掛けなくなったな。しょうもない海苔を使うくらいなら無いほうが良いことには心底賛同する。七色唐辛子も必要性をあまり感じない。

親子丼卵2個

丼がいわゆるご飯物の丼じゃないので、直径が小さい上に深すぎて親子鍋からスライドさせるのが難しい。16cm親子鍋がスッポリ丼に嵌っちゃって返せないんだな。結果的に形が崩れるのは盲点だった。口の開いた丼を買ってこなくちゃな。と、思いつつも卵3個版を食ったら、玉子の主張が強すぎて途中で飽きて完食が辛かったので意欲が著しく減退中。所詮は丼飯だもの。酒に合わぬことこの上ない。一人前づつしか作れないという特性に鑑みて、やはり、チャチャッと作って、コソコソ一人で食うセルフ賄い飯であることは言うまでもない。

親子丼卵3個

球切れ

軒天ダウンライトの球が切れかかっているので交換。当社比だろうが今度は長寿命タイプにしてみた。三菱オスラム製の新製品、形式はFHT24、24Wの高周波コンパクト蛍光灯。昼白色5000K。@720円。従来品の倍、20000時間というと1日8時間点灯で2500日だから理論的には6.85年持つはずだが、まぁ、5年かな。切れた球は3年弱ほどの寿命だったから妥当な予測だろう。

FHT24

電気は専門外だし、一般的なことも不詳だが、住宅照明の選択基準は、

1:合目的性(必要とされる照度・演色性)
2:コスト(イニシャル+ランニング)+メンテナンス
3:デザイン・演出性

といった順で判断すると楽ができる。LEDは長寿命で極小消費電力だが、民生用製品としてはまだまだ発展の余地がある。直流発光なので交直変換と安定器が必要で、演色性や散光性に難がある上に、結果的に安定器内蔵になるぶん球が高価につく。この先、1年で半額ぐらいになっていくと思うので焦る必要はない。蛍光灯はグロー管やラピッドスタートといった過去の技術から脱却した、インバータ回路付Hf(高周波)器具にHf管(球)の時代。即時点灯、長寿命、安定性、低消費電力、徹底的に改善された演色性と好みの色が選べる選択肢の豊富さは一時代前に比べると雲泥の差。白熱灯の領域を完全に駆逐したといえるだろう。光源の輝度が高くないため、HIDやハロゲンを使った収束光の高輝度光源用途には太刀打ち出来ないが、住宅用の照明としては完成の域に達している。

◇ 男のカレーライス

製作時間:即断即決45分

世間では男が作る料理が流行っているらしい。そこでオレも。1日目:毎度お馴染み鶏肉のカレーライス。豚肉や牛肉のカレーライスは作った験しがないぞ? 嗚呼、貧乏が憎いな。イギリスで食ったカレーはマトンばっかりだったから、鶏でも文句あるまい。というか、豚や牛の場合、スパイスの組み合わせがボクチンの脳ではイメージできない。赤いのはトマトとパプリカなのでまったく辛くはない(オレ比)。大蒜1個。生姜1個。玉葱2個。油は本場仕様の半分以下と超絶ヘルシー。スパイスは……適当。酸味系を外した? かな? ウロ覚え。アミノ酸系のコクとか旨味も皆無。時間もコストも手間も極小。ルーばかり進む。ご飯じゃなくて豆とチャパティにしたほうがよかったかな。

男カレー

2日目:オレはうんざり。

3日目:オレは忘れてた。

お袋カレー

4日目:まだあったか。カルダモン・シナモン・葉っぱ類以外のスパイス増量、具材に人参、じゃがいも、玉葱を追加、塩・胡椒で調味。ヨーグルト450gをダバダバァとぶち込みオフクロ・カレー。どや! 甘酸っぱ爽やかで御座います。日本の伝統、煮込み(どちらかというと放置)カレー万歳!


2011/02/21 作成__2011/02/21 最終更新