スコールの後は秋空だった


雷雨で瞬間停電。おいおい、しっかりしてくれよ。地域独占に平伏して、ガス・水道に比べても法外に高い金払ってるんだからさ。誰か、家庭用ガスタービン発電機とか、水道の常水圧や水流で発電できる発電機を売り出さないかな? 蓄電池と組み合わせれば、けっこう、面白いと思うんだが。

死亡:サーバ、クライアント全台、アナログ・ビデオ・チューナー、扇風機、ステレオアンプ
ぴんぴん:エアコン、照明器具、天井扇、老人のアナログTV

なんだろうね、この差は。インバータ回路の内蔵か? 電源回路の冗長性か。サーバ再起動に伴い、1年以上の放置が祟り、全HDDの強制fsckがかかり、立ち上がるのに1時間掛かったわ。一瞬、UPS入れなきゃダメかとは考えるが、もちろん、喉元過ぎれば熱さを忘れるわけで、明日には憶えていないはず。

豪雨の隙を突いて、地べた置きのエアコン室外機基礎を取敢えずコンクリートブロックで10cmほど嵩上げしてきた。雨が止めば水は捌けるが、この暑さと湿度だ。万が一、冠水したら目も当てられん。ルーバーの木材保護着色塗料の塗り替えもスタンバイしているが、晴れ間が続かずズルズル延期中。木が乾いた頃には雲行きが怪しくなってくる。

尾赤ムロアジ

調理時間:15分

尾赤室鯵

そろそろ脂がのり始めて終わりが見えてきたが、今年の秋刀魚は旨いな。値段と内容が釣り合わず、このところあまり気を惹かれない魚であるが、立秋ということで、久々にムロアジ。とはいっても鯖のような魚体で丸々と肥えて尾が赤い駄魚ムロアジの一種で通称オアカアジ。30cmほどで138円だが、二人前は取れそう。鱗を落とし、頭と腸を除いて中骨回りの血合いもよく水洗して水気を切ったら普通に3枚に下ろし、芸もなくただ並べるだけ。小骨は骨抜きで抜いている。皮目に厚さ1mmほどの脂がのっていて、皮を剥く手がズルズルすべる。脂に透明感があって臭みもなくしっとりとした身肉で、薬味は特に必要と感じなかった。普通に生姜醤油で。

尾赤刺身

魚香茄子再び

調理時間:30分

冷蔵庫を開けると何故か豆腐やら挽肉やら茄子が増殖していて、邪な意図を感ずることがよくあるが、気付かない振りをしているのにも限界がある。ベストシーズンの茄子が冷蔵庫の容積を我がもの顔に占有し、野菜室の底から徐々に浮き上がってくるなんて怪談にもなりゃしない。暑くていやでたまらないが、邪魔でしょうがないので処理。炸醤(ザァジャン)を500g単位で作り置きしているので手間要らずで挽肉入りが可能。昨秋漬けの泡辣椒はとうになく、季節柄青唐辛子を漬け込んだ物を使う。準備は、葱姜各15gはみじん切り、泡辣椒5本(30g)もみじん切り、醤油15ml、老酒45ml、砂糖の代わりに酒醸30g、黒香酢15ml、化粧油に辣油30ml、スープは棒棒鶏を茹でた茹で汁を150mlほどそのまま転用。

炸醤は安い挽肉をポロポロになるまで炒め、葱姜蒜、醤油、老酒、甜麺醤で味付けしたもの。さっぱりとした甘味噌風味。炸醤面などにも使うので辛くはしない。かなり大振りの茄子5本は皮を剥いて縦6等分、直ちに油で薄っすらと褐色を呈するまでしっかり揚げ、ジャーレンに上げ油を切っておく。

揚げ茄子

中華鍋に胡麻油30mlを張り、発煙したら中火で葱姜、泡辣椒を炒め、香りが出たら(10秒)炸醤お玉1杯、スープを鍋肌に回し入れ、茄子を戻したら強火。醤油、老酒、酒醸で味付け、沸騰したら(30秒)水溶き片栗粉30mlでとろみをつける。底が焦げ付くくらいぐつぐつ煮込み(50秒)、化粧油を鍋肌に施し、油が浮いたら火を止める(60秒)。黒香酢を回し掛け、小さな器にテンコ盛りに盛りつける。唐辛子が赤くないと色味が冴えないな。

魚香途中

茄子は火傷しそうに熱を保持し、口の中で蕩ける。砂糖代わりの酒醸はマッタリと穏やかな甘味を与える。青蒜は季節的に無理だが、彩り青葱を忘れているな。さて、ビールだ、ビール。

魚香茄子

棒棒鶏(バンバンジー)

調理時間:下拵え15分+本体調理15分

参考動画:http://www.youtube.com/watch?v=onijslo_Wrg
 
本体:
煮熱的鴎肉(?) 一羽を丸ごと蒸すのかと思っていたが、茹でればいいのか。
 
たれ:
(以下は参考動画をリファレンスにして、手順と分量を割り出したもの。数字は1単位あたり大匙2 : 30gといったところか)
 
芝麻醤 2 練り胡麻で代用。
鴎湯 1+ 鶏がらスープは鶏肉を茹でた茹で汁をそのまま使う。
《よく混ぜる》
味精 0+ グルタミン酸ナトリウムなどの化学調味料は不使用。
白糖 1~2 砂糖。
醋 2 香酢 鎮江香醋。黒酢の一種。
醤油 1 老抽王 中国製たまり醤油。
《よく混ぜる》
精塩(?)0+ 塩。
香油 1 おそらく花椒などで風味付けした胡麻油と思われる。
辣椒油 2.5 ラー油。凄い量!!!
葱花 1 葱のみじん切り? のように見えるが、言葉通り、葱の花のみじん切りかな?
芝麻塩 1+ 胡麻塩。
《手早く混ぜる》

yuderu

そのままスープに転用するので骨付き肉が望ましいが、骨付いていると高いし量が多過ぎるから普通に分解された腿肉ないしは胸肉。沸騰したたっぷりの湯に屑葱、生姜の皮、醤油1%(つまり適当にちょっと)で鶏肉を中強火で5分、ボコボコに茹で上げる。5分したら火を止め、手を突っ込めるまで(50℃くらいか)蓋をしたまま十分冷ます。肉は茹で過ぎず、中心部が少しピンクがかったしっとりとした感触を目指す。肉を取り出したら気持ち悪いので即座に皮を剥ぐ。剥いだ皮は炙って焼鳥にでもすればよいだろう(他人事)。肉は水気を切って俎板に広げ、一応、棒棒鶏の棒棒たる所以に敬意を表し伸し棒でボコボコに叩く。鶏肉は普通の国産ブロイラー。飛ぶどころか歩くことすら満足にできないように改造された雛鳥に餌を与え続けた成れの果て。もはや筋など有って無いが如し。ふにゃふにゃの肉とたっぷりの脂で敢えて叩かずとも身は崩れるし手で裂けるが、一度やってみたかっただけ。

棒棒

肉に火を通している間につゆを作る。配合は別記。香油は胡麻油で花椒と青唐辛子、赤唐辛子を炒め、冷ましたもので代用した。老抽王はあまり塩辛くないので塩を足しているが、普通の醤油なら塩追加は不要だろう。芝麻醤は少量でかなり高価なので、業スーで売っている700円/kg程度の練り胡麻で代用すると、何一つ気にせずに心置きなく胡麻まみれ。

腿肉棒棒鶏

あまりにも芸がないので野菜を敷いてみたが、見映えの問題だけで中途半端さは否めない。味のないふにゃふにゃの葉っぱは毟って洗い水切りしただけ、野趣に欠けるゴーヤは塩で軽く揉んで薄切りにし、熱した胡麻油で10秒炒めただけ。残念ながら共に邪魔なだけ。不要だった。やるなら香菜を散らすべき。水っぽいモノは合わない。肉料理は肉料理らしくあればよいということか。写真を撮ったらつゆをどばどば掛け回す。甘辛酸っぱさに胡麻のコクが突き抜ける。香醋の独特の風味が鼻に抜けると唐辛子の辛味が舌を奮わせる。何という濃厚。何という複雑。こういう食い物だったのか。これが四川料理の棒棒鶏なのか? コクに咽ながらも後に残らない爽やかさ。冷やすよりも普通に常温で食べたほうが、ぬめるほどに水分を保持し、ねっとりと絡みつく鶏の旨味がストレートに伝わる。肉は脂のある腿のほうがはるかに旨い。次は引っぺがした皮を細く刻んで混ぜてみよう。

胸肉棒棒鶏

2009/08/11 作成__2009/08/11 最終更新