ああ無残-2008/冬

愛用していた業務用バターを見なくなって久しいが、カルピスもとうとう値上げに踏み切るようだ。民生用も発酵バターの入手が極めて困難になりつつあり、代わるものもないので凹んでいる。バターは安心と信頼を司る(独)農畜産業振興機構を通さなければ輸入ができず、法外な関税率と合わせて実質的な輸入障壁と機能することで品不足に拍車を掛けているのだろう。加工用の乳価が牛乳の買入価格に比べ遥かに安いという政策的無策の極致も愚の骨頂にしておめでたくて涙が出そう。いずれ問題化するマーガリンやショートニングの在庫処分という意味合いもあるだろう。国内産業保護のためとはいえ、バターもチーズも国産品は完全に別の食べ物なので解禁しても大勢に影響はないと思うのだが? ちなみに酪農政策に関しては素晴らしい分析がある(笑)。

へろへろ海鼠

赤海鼠

20cmから30cmのものが200円から500円といったところか。個人的には固くコリコリしたアカナマコを酒に合わせるのが好みである。一匹買って酢醤油に漬けておけば一週間ほどはそれほど味に遜色もなく十分にもつので意外と重宝する。

生命の危機

這って(というよりは縮んで)逃げようとするものの頭(?)を落とすのは著しく気が引けるが、痛覚がないことを祈ろう。頭を落とした瞬間、全長の半分ほどに収縮するので、ちょっと大きいかなというぐらいのものを買った方がよい。腹側を縦に裂いて長い腸管を取り出す。黒く見える中の砂をしごいて、塩に一週間ほど漬け込むとコノワタになる。生臭い場合は酒や昆布出汁と絡めてもよいだろう。もちろん一匹のナマコからできるコノワタはほんの一口である。身は大きさによって縦に二分割して、数ミリの輪切りにして酢醤油や二杯酢に漬け込む。柑橘を添えてもよい。

哀れバラバラ死体

2008/03/25 作成__2008/03/28 最終更新