如月記 -(2006/2/28-2006/3/28)

1;諸々

如月の望月は少し前に過ぎましたが花は今満開。(注:3/25頃の話)

彼岸桜

久々に朝鮮料理店に黒毛和牛を食べにいくが、(取敢えずビール~とか言うだけで誰一人メニューを考えようとしないから)コースで頼んだら肉が余って困ったね。けっこう上質の肉だったのだけど。辛くないのは最近のデフォルトとしても、漬物やらナムルやら肉を包む野菜の類をふぐふぐしながら生マッコリ呑んで、焦げた肉を前にチゲはつかないの? 冷麺とか食いたいね、とかのたまって男四人でつるつるしてる不甲斐なさ。寝るなよ、こら!

■ここに至って心を去来する由無しごと

2005年音源調達決算をしてみた。5年くらいデータをとると、自分のバカさ加減の増減傾向が明確に出そうなので来年も忘れなければやってみよう。業界全体の雰囲気が怪しくなってきたので昨年は買い急ぎの年でもありました。アナログ盤を所有しているものや、派生もの関連もの、次のリリースはCCCDになりそうなEMIものなどは安ければ迷わず購入した結果、購入枚数は前年の倍ほどまで膨れ上がった。

2005年は通しでユーロ高でユーロ決済は断念、後半からは極度の円安でドル決済もメリット減で国外調達はほぼ中断。為替手数料込みで1$=110円、1€=135円くらいだった時期までの調達です。2006年に入ってからは国内のインフレ誘導政策(とその背景構造)にほとほと愛想が尽きたので、再び消費税を払わなくて済む方向で、送料込み価格が安ければ迷わず海外調達に切り替えています。

Love is blind

こっら! ここでやるなぁ、他所でやれ。

DVDを含む音楽系に限った数字ですが、1パッケージ(店頭販売単位)あたり1313円、円盤総枚数にすると1枚あたり789円といったところ。ポップ・ロック系が総枚数の37%弱で、その90%が中古。国内盤新品は最初から滅多なことでは手が出ないが、国内調達の中古ですらいちばん割高だったりするのが面白いというか、虚しいというか。今年はポップ系の比率がもっと下がりそうなので、1枚あたり500円に可能な限り近づけることを目標にしていこう。

■春が来た

水温む春ということで貝がおいしい季節です。魚も旬が入れ替わり、新鮮な味覚を舌が追い求め、おかげで外食に走りがちな一月でした。

水仙

ちょっと八重みたいに見える普通の水仙。

◇石垣貝(イシカゲ貝)・ほっきの柱
トリ貝の黄色版のような石垣貝を賞味。しこしこの歯応え、厚み、腰、甘味ともにトリ貝を上回るか。ホタテと小柱の中間くらいのほどよい大きさ、ほっきの柱も味わい深い食感と広がる甘味が絶品。普段まず見かけないが、ラッキーだったのだろう。

◇さわら・かき
薄いピンクのさわらは時期のせいか絶品。上品な脂が口の中で蕩ける。かきは水切りした小ぶりの天然牡蠣を二つ割にして軍艦に載せ、葱と生姜がトッピング、仄かな甘味を感ずるクエン酸入り酢醤油つゆがよく合う。

◇野菜
泥葱、ほうれん草、にら、大蒜の芽、鶏卵、油揚。
漁業は資源の枯渇と後継者難で衰退しましたが、農業だけが取り柄の田舎なので農作物は新鮮なものが入手できます。1m近い極太の泥葱一束(腕で持つにはちと重い)を肩に担いで帰りながら、鴨が葱を背負うという光景の意味を熟慮したものの、途中で考えていたこと自体を忘れた。最近のほうれん草はえぐ味がなくて物足りない。露地ものが旬のせいか平日なら一束40円ほど。惜しげもなくパスタに投入できる。

チューリップ

◇みる・ほうぼう・とろかま
手洗い励行。う~ん、本日のお勧め、明石の本みるが良かった。上品な甘さ、しこしことした歯ごたえと柔らかさの絶妙なバランス、同じ水管だけを食べる俗称白ミルとは(味は)ずいぶん違うみるくい貝なのだが最近めったに見かけない。すっかり代用品に取って代わられた。頭にいちいち「本」をつけなきゃいけないのも何だかなぁ。ほうぼうもそろそろ終わり。地味だけど脂のりもよく赤と白のバランスが食欲をそそる。とろかまは炙り鮨。口の中に溶けた脂がじわっと広がります。座りが悪いので海苔帯で酢飯に固定。

一応、天然物しか扱わないと書いてあるせいか平目(もちろん平目の“えんがわ”なんて量が確保できないから普通は出せないよなぁ)と鯛、はまち、かんぱちにサーモンあたりの定番は一切ない。元々、生臭い鮨などあり得ないように、サーモントラウト(実態は養殖ニジマスだな)のような下品な魚は鮨になるとは思えないからどうでもよいが、平目やブリは近在で揚がる時期はあったりなかったり。実態としての漁獲量は不詳だが、そろそろ季節も終わりの平目がないのはちと寂しいな。小肌、鯖などの酢締めは酢が強めで甘味が押さえられているのも好みである。

◇うに
うには厚岸産の蝦夷馬糞うに。個人的には北部西海岸産のものが最良と思うが、軍艦から溢れんばかりに盛られた濃いオレンジ色と、濃厚なコクが堪らない。これから夏がベスト・シーズン。そろそろ青柳も身が膨れてきた頃か。

椿

◇中華
昼はいつものふざけた名前の四川料理の店で海鮮固焼きそば+瓶ビール。このところ暖かいせいか生は売り切れ。最近レイアウトが変わったのだが、廃業したどこかの店から貰ってきたような色違いのテーブルが場末感をいっそう掻き立てる。開店した頃は自負心の感じられる凝ったメニューが多かったのだが、最近はすっかり吹っ切れたな。一味違うなりに場末に相応しいメニューが増えてきた。胡麻が香ばしいこくのある坦々麺がおいしいのだけど、広東料理もおいしいよ(笑)

某ブログで有名な某地下の鮨店が30日で閉店との情報をいただき、まぁ、近いのでさっそく行ってまいりました。あぁ、こんな盲点のような場所にあるとは……。もう二年ほど早く知っておきたかった。目の前のいわしとさよりが美味そうだったのでにぎりはそこからスタート。
おどりは白魚じゃないよね……と思った通り車海老、頭は塩焼き。本みる、赤貝、蛤ともに活き、大きさともに絶品でした。さより皮炙り、赤だしをおまけで頂きました。一の蔵が品切れだったので生ビから銀盤へ。いやぁ、酒がうまいね。固くならない蛤の煮方を教わってきました。

◇ひらめ・トリ貝・すずき
今日は天然平目、地物トリ貝(実はほんの目と鼻の先で採れるらしい)が入荷したそうで白板にお薦めの記述が。生ビを片手にさっそくそこからスタート。こりこりした歯応えが堪らない。同じく地物の青柳、小柱はちょうど旬のはじまりくらいか。ともに軍艦仕様で並んだ様は黄身の冴えがこれまた絶妙。出汁入り醤油ダレで食う。
すずきもしっとりした脂のりと、こりこりした鮮度の高さが美味。普段安魚と馬鹿にしてあまり頼まないが思わず見直した。

椿

まるで作り物のような完璧さ。鮨は一般的に贅沢品だと思われているようですが、ペットボトルやコンビニ弁当、ハンバーガー類、スーパーのお惣菜に比べればコストに見合った内実を持ち、いんちきの出来ない材料と職人のテクの上に成り立っているという意味で極めてコストパフォーマンスに優れた食べ物です。同じお金を使うなら、不必要な豪華さや利便性、求めていないサービスの強要でなく、内実を伴ったものに使いたいと考えてしまう。もっとも、似て非なるものが巾を効かせるのが世の常で、多くの鮨屋が潰れているのもまた事実。今月は二店の廃業を目の当たりにした。

■いまそこにある

透き通った匂いに誘われて頭を上げたら梅が咲いていた。老木で幹にはうろがあるし、年によって咲いたり咲かなかったりと気紛れな白梅。ちゃんと手入れをしてやれば花のつきもよくなるのだろう。食も細ってきたことだから、そろそろ庭いじりでもはじめようか。あちこちやってみたいことはあるのだよなぁ。

梅

老木のせいかぱっとしない雪柳。巷にあるように花房が枝なりにならないで、どかんと雪洞のように咲いてしまう。

雪柳

◇超簡単10分パスタ
赤葡萄酒を片手に冷蔵庫を漁る。溜息をついてパセリ最後の一房を取り出す。小鍋で湯沸し、塩適宜。もう一つの小鍋を加熱してスペイン産安オリーブオイル(500gで250円くらいのもの)を敷く。加熱しきる前に大蒜一切れをスライスし投入、赤唐辛子3ヶを鋏で輪切、種とも投入。気分がむしゃくしゃしているときはもう一本追加してもよい。焦げないように弱火にして、トマト缶(酸味が強く甘くない細長型でホール状のもの、輸入品尚可)を開ける。半量を投入、塩少々、黒胡椒たっぷりで味付けして、中火で水分を飛ばしつつ適当にトマトを潰しながら煮詰める。沸騰した湯にリングイネ投入、茹で時間5分、気持ち少なめ。茹で上がりにソースをたっぷり、パセリをちぎって完成。パスタは腰の強いリングイネを使うのがコツ。すぐ食う。食感と酸味と辛っ! さが命。

2;サーバごっこ機 いまだPlamo Linux 2.0改-0.18GHz不眠不休号

あまりにも読み取りエラーが頻発するので怒ったぞー! ということで、引っぺがしてがわを外し、レーザーレンズの清掃。ダストクリーナーを突っ込んでクリーニング、再組み立てで逆さ付け。多くのCD-ROMはレーザーが上向きについていて、レンズに埃が溜まるとエラーが頻発するようになる。下向きにつけると寿命が延びてしまうことに問題があるのだろう。PSE法の精神に則って、まだ使えても新品を買いませう。

うおお!、見違えるほどじゃなくて、聞き違えるほど音が良くなった。冗談抜きで本当の話。曇ってもこもこしていた曖昧な形がすっきりクリアに、手触りまでわかりそうだ。

3;スキャナ機 Plamo Linux 3.2 p5-0.166GHzまんせえ!号

IBMのHDDが調子悪いね。換えどきかな。

4;Win機 NT5.0 sp4 セレロン300@450x2で枯木灘

ま、いいんでないの。JWWのヴァージョン上げ。

Doom

Scythe完了。30面は長丁場だが、ラストは作者? を片付けてあっけなく終了。うんざりする無間地獄がなくて助かった。

ということで「scythe2」。

scythe2

悲壮な音楽がまたいい!

scythe21

赤扉開扉。直後に緑の毒沼から出るんだな。やっぱり。

scythe22

回廊の最奥が18面出口。

scythe23

途中、微妙な分岐がありそうだが取敢えず19面まで到達。相変わらず暗い世界観だ。


2006/03/31 作成