睦月記-(2006/1/29-2006/2/27)

1;諸々

盆地なので日は山陰に落ちていきます。

sunset

忙しいときに買い物に出るのはけっこう大変である。車で行けば荷物は楽だが酒が飲めん。ということで二本の足を交互に動かすことで体を駆動する。
やはり、軽いものからというのが原則だろう。
で、最初はパン屋。チーズ、とガーリック、固いバゲット。
お次は八百屋。青唐ニ束、パセリ、セロリは特大葉付二本、なめこ茸、ミツバ二束、大蒜の芽、芹と。
セロリは季節柄高いが仕方がない。葉はもちろん食うから虫食いのない美味しそうなものを選ぶ。ミツバは一束でいいけど投売りだから。

でもって、酒屋。赤葡萄酒、国産缶入り麦酒
これくらいで、もういいよって気になるもの。十分重い。缶を開栓し積載荷重の軽減に努めながらぷらぷら歩く。
肉は食わないし、食いたい肉は高いし、魚は不味そうだし、美味しそうな魚はあまり売っていないのが現実だ。卵は昔のように養鶏場に買いに行くわけにもいかず、八百屋で商社系輸入品の倍ほどするものを買っていますが、新鮮ででかいから、まぁ、良しとしよう。

◇シメジのオムレツ、ミツバ入り
フライパンにバターをたっぷり敷き、オリーブオイルを加え油の温度が上がったら、弱火にして溶いた卵を投入。底が固まったら広がった卵の裾をめくり、フライパンを傾けて油を集中させて、その余地で中火でササッとシメジを炒める。軽く塩胡椒と思ったら塩がない(笑)。火が通ったらシメジと刻んだミツバを卵の上に配置し、裾をいちだんとめくり、具を覆い半月状に整形する。すべてはタイミング。う~む、完璧だ。

■ここに至って心を去来する由無しごと

山の向こう側に浄土があるのでしょうか。

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米がないので、17年古川産100%ササニシキ5kg。特売の秋田小町よりも遥かに安いってーのはなんだかなぁ。今や下層民の味方。玄米とか麦も常備してたまに混ぜたりはするが白米がいちばんおいしい。でもって、買ってきたばかりの米でいきなりピラフ。舐めとんのか? おのれ。

◇ハマグリのピラフ
シナ産の爆安シナハマグリは塩水漬け、米は研いでザルに空け30分以上水を切る。グラスに2000年産ボルドー無名赤葡萄酒(の割には高かったな)を注ぐ。鉄フライパンでたまねぎ、にんじん、パセリの茎のみじん切りを、塩、黒胡椒、ナツメグ、バターとオリーブ油で強火炒め、米投入。満遍なく油が廻ったら米同量+αの水に固形コンソメ。水温が上がってきたらハマグリをぷすぷす挿す。沸騰したら蓋をして弱火15分+蒸らし10分。暇だからパセリの葉をみじん切り。それでも暇だから、付け合せ用のチンゲン采をめった切り、オイスターソース、薄口醤油、胡椒で30秒強火炒め。摘みながら赤葡萄酒を味わう。時がきたらアルミ蓋を取る。おお。
パセリをざっくり混ぜておもむろに食す。

いや、本当は写真もつけようか、とは思うのだが……まぁ、いろいろ差し障りがね。ガス台なんか15年位前に3980円で買った二口コンロだし。もう一口あると料理の幅が出るのになぁ。点検に来たガス屋が呆れてバーナー外して掃除してくれたよ。ありがとう、おじさん。

■立ち食い鮨

南口にも新店が! と聞いて行ってきました。ちょっと想像とは違う場所にあって、見落としたと思って危うく引き返すところだった。
金曜の昼過ぎ1:30ごろですが、オバちゃんトリオ、若い女性一人とカウンターの埋まり具合は1/3ほど。生ビールを片手におもむろに注文をはじめる。

ほっき>赤貝ひも>小柱>きんめ漬け>鯖>穴子>うに x2。一貫100円だったのでオール込み1900円。
箸はないから手食い。ものによってネタが小ぶりだが、しゃりはふわふわ目、温度も酢も良い。ひものボリュームにびっくり。軍艦の海苔もパリパリで香ばしい。メニューにない本日のお勧めネタもなかなか。思ったよりも食べてしまう。悪いと聞いた板さんの愛想もまぁ普通。閑だったのかな。しかし、これはいい場所を見つけたね。元は近くの公設市場の場内店だったそうだが、そういえばかつてはそのすぐ隣にあった学校に通っていたのだなぁ……と遠い目。

噂に聞いたステンレスの流しはあるが、板さんは二人、フロアに女性が一人、濡れガーゼの御手拭もくれる。木曜定休、11:00-22:00ですが、知れ渡らないようひっそりと生き延びてくだされ。

◇春野菜の天麩羅
自生の蕗が芽を出したのでさっそく賞味。ウド、菜の花、椎茸、根三つ葉を買い揃えたがタラの芽忘れた。ついでに小柱があると完璧だが(そろそろ揚がりだすころだと…一昨日鮨屋ではあったのに)探しても見かけない。乾物庫(ただのダンボール箱)を引っ掻き回し乾燥桜海老で我慢する。 天麩羅は揚げたてが基本だから、技術のある揚げる人は常に揚げつづけ、技術のない食べる人は常に食べつづけることになり大変不合理である。う~む、昨今の世情のようであるな。

冷やした白鹿安パック酒をグラスに注ぐ。薄口醤油、みりん、鰹だしを合わせて軽く一煮立ちさせたら水を加え冷ます。大根と生姜をおろしておく。
蕗の薹は土汚れを軽く洗い流し、ウドは手で皮を剥き短冊切り。水で10分ほど晒してざるに上げる。皮は大根の皮といっしょに後日きんぴらにするから捨てない。菜の花、根三つ葉は水洗いして適宜切断、ざるで水切り。椎茸は石突のみを取って軽く洗う。植物油の加熱開始。氷を敷いたボウルにボウルを重ね、薄力粉、卵、氷水をざっくり混ぜる。粉がぱっと散るくらいの温度で揚げはじめ。椎茸>ウド>菜の花>蕗の薹の順に揚げる。両手が忙しくて酒を呑む閑がない。おのれ! グラスに衣が落ちた。余った衣に根三つ葉と乾燥桜海老を投入し掻き揚げの要領でまとめつつ、反転して頃合を見て回収。余分な油を落としてすぐに食す。あちい。しゃきしゃき。さくさく。きんと冷やした酒の芳香と口から鼻に抜ける春のほろ苦さを堪能する。

sunset3

天気がよければ街を囲うように連なる山脈が見えることもあります。

■ひなたぼっこ

陽だまりのベンチで足を投げ出して、くたばり損ないの老人のように蹲っていたら、なにやらチッチッと跳ねるやつ。雀ほどの小体さながらもとことこと寄って来る。すぐ脇では知人が携帯で東京の文房具屋と会話中だというのに。
盛んに人の顔を見て、手が届きそうな距離をちょこまかと跳ね回り、北風に羽毛を膨らます。首を傾げて愛嬌を振りまいてくれるのだが、生憎とお前が食えそうなものは何も持っていないのだよ。こらこら、手を出したら乗りそうなほど近寄るな。人間だけは信用しちゃいけないぞ。

鳥1 おや?
鳥2 さみ
鳥3 もっしもーし
鳥4 あそぼ
鳥5 あそばない?
鳥6 だいじょうぶか?
……こいつ
鳥7 お、生きてる生きてる

セキレイの一種、ハクセキレイというようです。

2;サーバごっこ機 いまだPlamo Linux 2.0改-0.18GHz不眠不休号

給湯器交換工事で停電。電源断のついでに配置換え。不眠不休号ともっと働け号を左右入れ替え。こうすれば二系統入力を備えたアナログ・モニターにケーブルが届くので、いざというとき勘のみでキーボードを叩かなくても良い。埃にまみれて作業三時間。ようやく電源再投入。

何かおかしいのぅ。モニター出力は正常だが違和感がある。何気に剥き出しの横腹を覗いて気が付いた。
静か過ぎると思ったらCPUファンが回ってないっちゅうに。げー! もうこんなの売ってないっちゅうに……と顔が青くなる。シンクを触るとちょっと熱い。このくらいで安定すればファンレスでも春までならいけるか???? などと希望的観測。
いやぁ、羽に指を突っ込んで回してみたりして…あぁ……馬鹿やってんなぁと思ったら、なんだか回りたそうな雰囲気。おやぁ? とダストクリーナーでヒートシンクに詰まりに詰まった埃を吹き飛ばし、指で助走をつけてやるとブーンと快適に回るでないの。にこにこ。さぁすが山洋製。

3;スキャナ機 Plamo Linux 3.2 p5-0.166GHzまんせえ!号

可もなく不可もなく。

4;Win機 NT5.0 sp4 セレロン300@450x2で枯木灘

引越ししただけ。

Doom

scythe25

「scythe」30面に到達したもののなんじゃこれ? ということで悶絶中。あの暗く陰気な場面にたどり着けないんですが。

scythe25

おえ。屍の山なんですが。


2006/02/27 作成