文月記-(2005/08/05-09/03)

1;諸々

もうすぐ立秋(8/7)。今日は文月(8/5-9/3)のはじまり。はじまりの日に月記を書くとなると、今までとは若干スタンスが変わってしまう気もするが、まぁ、よいか。

恒星がひとつ。また夜が明けた。

dawn

土日が巡るたびに見下ろす高速道路や周辺道路は渋滞を繰り返しているが、窓を閉め切ってエアコンに浸りながら仕事をするぶんには何の関係もない。一人で黙々と、あちらを立てればこちらが立たずと、未知数の方が少し多い17元連立方程式を追い詰めて、ドンピシャリの解を得るのは楽しい。もっとも、世間的には好評の規制緩和のおかげで、昔のような唯一無二の爽快さは得られなくなってしまった。神技を使わなくとも出来てしまうという凡庸さがあちこちに溢れる結果を招いているが、多数が求めた結果であるならば仕方がないのだろう。この“規制緩和”というもの、実は得をするのは5%に満たない人で、残りの95%にとっては何の利益にもならず、むしろ害なのだが、その95%がこぞって支持するのだからこの世は奇怪である。将来に取り返しのつかない、後戻りの効かない禍根を残すのになぁ、と思いつつも、そんな私は5%と95%の間の無視し得る0.01%に位置して、その5%に寄生して生きておると……。さぁ、仕事、仕事。

■ここに至って心を去来する由無しごと

こう暑いとさすがにカベルネ・ソヴィニヨンのフルボディのみというわけにもいかず、チリだのシチリアだのに浮気もするが結局いつもグラスは濃い赤紫に満たされている。たまには白いのでも飲もうかと思うがブルゴーニュの白は高いなぁ。

岩牡蠣が手に入ったので92年のシャブリ開けてしまった。封を切るとコルクに薄っすらと豊饒なる黒カビが。うぬぬ、期待を抱かせるじゃないか。 牡蠣は20cm(殻がね)強のものが一個230円ほどだったので6個食ったらもう腹一杯。とろとろと乳白色に輝く巨大な身。レモンを絞って底の貝柱をこそいでそのまま口に流し込む。大きすぎて半分しか入らないが身に含んだ海水の塩味と濃厚な牡蠣の味が口の中で溶け合う様はなにものにも代えられない瞬間の一つだ。

生簀で強引に半殺しにしていないから旨味も抜けていないし、もちろん生臭くもない。貝は採れてから時間がたっても(殻の中で生きているから)比較的鮮度を失いにくいものですが、オイスター・バー等で食べるとぼられそうだな。岩牡蠣の濃厚な風味に、特有の芳香とうっすらと甘味が乗り黄金色に染まったシャブリ・プルミエ・クリュはちょうど良いバランスだった。冬食べる普通の牡蠣には普通のシャブリのほうが合うかもしれないなぁ。ちなみに最近、プチ・シャブリ(Petit Chablis)なる認定畑外ランクがシャブリ並みの値段で出回っているようです。

Grand Cru>Premier Cru>無印Chablis>>>Petit
良識的な相場は
6000~>2500~6000>1500~2500>>>800
といったところでしょう。

chablis

最近よく行くようになった開店して半年くらいの食品スーパー内の魚屋ですが、真っ当な値段でアワビ、ホタテはもちろん、生きている殻付平貝やマテ貝、ツブ貝にムール貝に本ミル貝(ばらすのやだなぁ)、ホッキや赤貝の剥き身まで揃っているのはちょっと珍しい。末永く潰れないことを祈っておるよ。

■グラジオラス

グラジオラス

ちょっと懐かしいグラジオラス。カンナと並んで昔の小学校の定番。この位置に球根が埋まっているらしく、毎年勝手に生えてくる。可憐で女性的な花弁は7cmくらいにはなる大輪で一つの株に複数の花を付ける。もっとも、重くなるせいか倒れるのは困る。

■ランタナ

ランタナ

真夏はあまり花がない。というわけでもないが、うかうかしていると薮蚊に襲われて写真撮ってる場合じゃない。少し手を入れたいのだが、植物(特に雑草の)の勢いが強すぎて管理放棄状態。切っても抜いても生えてくる。じいっと見ていれば動いているのが判りそうでちょっと怖いくらいだ。おかげで人間以外の生物にとっては天国のような状態だ。バッタの食い残しの紫蘇を人が食う。何というかな、全部をちょっとづつ食うのではなくて、一枚の葉を食ってから次に取り掛かるとかできないのかね。毎度お馴染みランタナ。一つの花は5mmぐらい。丸く固まって2.5cmほどでしょうか。

■不詳

不詳

色はかなり正確です。鉢植えだからどこかで買ってきたものだろうがなんだっけ?

海外通販で初めての不着発生。パッケージにでかでかとロゴが入った専用ダンボールで送られてくるから、途中、あるいはこちら側で“抜かれる”などという可能性も高くなってきたかなぁ。配達期限を越えていることを確認して「船と一緒に沈んだんじゃねーの?」とメールしたら、「まぁ、待て。遅れは良くある。書留じゃないから無駄かもしんないけど郵便屋さんにも訊いてみて。一週間経っても不着なら再度メールしてね」という、とても丁寧で文法的に正しい返事が3時間で来たのにはたまげた。仕方ないので一週間後、「もう魚に食われたに違いない。ちなみに、日本の郵便サービスは“今のところ”信頼性が高い」と回答したら、やっぱり3時間後に「すまんね。もう一回送り直すわ」で決着しました。

おまけにこのパッケージ、発送から土日込みで中4日で届いている。今までスウェーデンとウクライナから中5日という例があったが、最短記録を更新した。このあたりの仕組みは未だによくわからないのだが、やれば出来るのね。

■愚猫

猫1

餌をよこせと寄っては来るがペットではない。賢さの足りない猫であるが、涼しいところを見つける才はあるようだ。金魚から出世した鯉は閉じた池という不自然な環境にあるので餌をやらないと生きていけないが、何も期待していないのでペットではない。私よりも圧倒的に速いスピードでアクロバットしながら泳ぐのを見ると羨ましいくらいだ。

猫2

ようやく安いDVD-Rにデータをバックアップする方法がわかったので、このところ暇をみていそいそと書き込みの毎日。CD-Rの7倍弱の容量があるとさすがに便利だ。単純に4.7GBのイメージファイルを作って書き込めば良いのだが、DVDの作り方を解説したWebは山ほどあるが、DVDをCD-R代わりに使う人は少ないのだろうか? ユニックスだとDVD-Rにiso9660で書き込みというWebもあるのだが、結局、Windowsでは見つけられなかった。おかげで、かき集めた断片から類推して試行錯誤せねばならず手間取った。まぁ、何か有料のDVD焼きソフトを買えば済む話? なのだろうが。

2;サーバごっこ機 いまだPlamo Linux 2.0改-0.18GHz不眠不休号

久々のアップタイム・コマンド。すっかり忘れていてコマンドが叩けない。あちゃぁ。

5:56pm up 317 days, 6:03, 1 user, load average: 0.07, 0.02, 0.00

前回再起動したのは317日と6時間3分前って……去年停電したときかなぁ。

3;スキャナ機 Plamo Linux 3.2 p5-0.166GHzまんせえ!号

まぁ、ときどき。システムが入っているHDDが変でフル・チェックディスクをかける。代替セクタ処理をしてくれたようで正常に復活。

4;Win機 NT5.0 sp4 セレロン300@450x2で枯木灘

今月はいろいろ出費がかさむ。マウスの左右同時クリックのタイミングが微妙にずれるので有無を言わさず交換で1970円、ある朝、突然ウンともスンとも言わず、電源交換2270円なり。サーバよりも新しいはずなんだが、どういうこっちゃ。う~ん、最近のATX電源には見慣れない端子がたくさんついているのだなぁ。しかしまぁ、あらゆる造りがこれ以上は落とせないだろうという最低の出来に惚れ惚れ。よくぞここまで切り詰めたものだ。ちゃちさ最高。

それに引き換え、沈黙の日本製電源の豪華なこと。ケーブル一本とっても質が違う。のだが動かないんじゃなぁ。ヒューズが切れただけかもしれないから分解してみるか。

Doom

存在すら忘れていたな。


2005/08/05 作成