師走記-2004/12

1;諸々

ピザを頼んだらサンタクロースが来たわ。びっくりさせるなよ。ドアを開けて思わず仰け反った。ピザには合わないなぁ。着ているほうも勘弁してよって雰囲気が薄々感じられるところが救いといえば救いか。
道路沿いの庭の植木にピカピカ豆電球光らせるのもすっかり定番で、やっている家は毎年派手になって、対抗する家が出てきて競争が始まるようだ。もっともたいがい対面する二軒止まりで周囲にまったく広がらないのは住人が老人ばかりだからか。取敢えずは良かった。植物にだって夜は必要なのだ。

新暦の伝統的なイベントは季節感を冒涜しているので、ほとんど積極的には何もしたくないのだが、それを通すのも却って面倒というか、世間が折り合いをつけろと煩いので、まぁ、深く考えることもなく至極お気楽な方に流れております。どうでも良いイベントは更にお気楽に、11月の第三木曜には選りすぐった村産ボージョレ・ヌボーを用意したりしております。今年は2000年ものと2002年ものなど。まぁ、所詮安酒、ありがたるものではなし、ましてやヴィンテージではないから寝かしたから美味くなるわけではないですが、初年ものよりはよっぽどマシかと。

29日に雪が少し積もって、その部分の山茶花はでろでろですっかり汚れてしまった。汚れた花が落ちるのには一週間くらい掛かりそうだ。写真は雪が降る数日前に撮ったもの。

山茶花

更新が遅れておりましたが、別に出掛けていたわけではなくて極めて普通の日常を過ごしておるわけでございます。諸般の事情により自家用自動車に乗る機会が増えて、すっかり忘れていた道を思い出したりして面白い。デジャ・ヴュなのだなぁ。この風景! ここだったのかぁ! というやつね。混んでいる道は走らないので、昔の抜け道や人気のない道がそのままだったりするのを目の当たりにすると、あまりの代わり映えのなさに唖然としたりにんまりしたり。しかし、運転者のマナーというか技量というか非常識さ加減は悪くなったねぇ。昔、イギリスの運転マナーの良さには愕然とした思いがあって、なんて走りやすいんだろうって思ったものだが、ちょうどその逆の感慨を抱かざるを得ない。特に休日には車に乗るもんじゃない。平日の感覚で走っていると一日一回は死にそうな目に会います。心臓バクバクだ。

来月からは、内容とか見栄えを少し変えようと思うのだが、まだ、何も考えていません。デザインはCSSなのでその点はとても楽なので、もっと頻繁に変えても良いのだが、あまり需要がある項目ではなさそうだし、漠然とそう思っているだけ。

■プリンタ

97年に購入したA3インクジェットが用を成さないので、仕方がない、買いました。直すよりも安いだろうというよくある話。主たる用途は仕事用A3モノクロなのでインクジェットでは“やってらんない”ということもあり、今回へたなインクジェットよりはよっぽど安いA3レーザーを導入してみました。箱は巨大な茶色いダンボールだし、CD-ROMにはドライバしか入っていないし、味も素っ気もないけれどプリンタサーバの先で腹に大量の紙を抱え込んで堅実に動作するのが気持ち良いなぁ。

一方、A3インクジェットの方は以前出来ていたネットワーク・プリントが何故か出来ない。ドライバのバージョンを変えても、設定を変えても云うことをきかない。おそらく双方向印刷がネックなのだろうが、こういうドライバの仕様は何とかならんのかなぁ。前の機械は動いていたのだから。コンシューマ用インクジェットにはすっかり嫌気が差したので、次はカラー・レーザーになるのは必至だが、あれはけっこう置き場所とランニング・コストを考えなくてはいけないのだよね。紙に出力したものに対する信仰は根強いものがあって、ディジタル・データの普遍性のなさと信頼性のなさもその原因なのだろうが、万人の共通言語としての保存用非営利データ・フォーマットをそろそろ決める時期に来ているのではないだろうか。いずれにしても正解は一つしかないけれど、誤答は無限にある。

雑草

■SPAM

このところの、所謂、釣りメールと出会い系勧誘メールの氾濫は凄い。
「車が当たった」等と称して、おそらく送ったメール・アドレスを特定できるcgiを使ったURLをクリックさせるというつまらない手口から、気持ち悪いだけの擬態語で装飾された“出会い”のお誘い。多分、引っ掛かって実際に会ったりしても生理的な嫌悪感しか抱かないと思うのだが。“出会い”という概念自体が既に気持ち悪い以外のなにものでもないが、創造力欠け過ぎ。原生生物の交合を見ているようでなにが面白いのか意図不明。まぁ、一種の擬似つがいを作る擬似養鶏ならぬ養人とか養殖の一種なのだろう。

義務教育すらスポイルしたような知的レベルに著しく瑕疵がありそうな内容の文字化け携帯メールから、お、プロだねぇと感心させる、身元を隠し心理的な盲点をついたそれなりに手の掛かっている非常に巧妙なものまで含めて、こういったことにかける負のエネルギーを別な方向に使えばいろいろなことが変わるのに……と思うのだが、遥かな過去から人間のこういった方向性が反転した例はないから、これからも変わらず繰り返されていくことなのだろう。
まぁ、取れるところから取る、取りやすいところから取る、取れるだけ取る。というのが、金儲けの基本であり、課税の原則でもあり、更に一歩引いてみれば他者支配の要でもあることは間違いない。

空の青

■年末

日本橋にできたシャレたおビルで宴会。不必要に“韓”を強調した店でしたが子供騙しであった。ピカピカのビルの吹抜けを悠々と闊歩するスカしたねえちゃんやオシャレなあんちゃんを見た段階で予想はつきましたが、なんとも薄ヌルくて悲しかった。
個人的に韓流に縁はまったくないし興味もないが、近くの朝鮮食材店兼弁当屋にはよく行きます。酉の市に行くという老人に買って来てもらった七味(唐辛子、麻の実、山椒、青海苔、胡麻、陳皮、芥子の実(今はないか)の混合物)も絶品であったが、ここの食品も極めて美味である。

または、とある鄙びた商店街のなかほどにある木造二階建ての店、一階はチョゴリが似合いそうな死にそうな婆が店番している食品材料店、二階は極めて素朴な飲食になっておる。これがまた設計か施工を間違えたのか、床が抜けたのか吹抜けがあったりするのだが、薄暗いキムチ樽の間を縫って狭い木造のそっくり返りそうな急な階段を登ると、ど~んと白頭山の写真などか飾ってあったリして、ふ~んとか思うのだ。選ぶほどメニューなんぞないけれど、熱さと辛さと旨味は本物です。中年親父が黙々と作り黙々と給仕する。喋らない。注文なんて目で聞くの。

そこらの高級な焼肉店の焼肉やオモニを売りにした料理よりも、その焼肉弁当や石焼ピビンパの方が遥かにおいしいのだ。キムチもピビンパもナムルも肉も匂いと旨味のこくがまったく違う。ついでに大蒜も唐辛子も違う。表面的な味や匂いではなくて、半日後になって気づくような底味なのだ。ここまで違う以上、そうでないところは何らかの手抜きをしているか、材料乃至は作り方が根本的に違うのだろう。乳酸発酵してなくともアミを使わなくても“キムチ”という商品が氾濫しているように、「売れるものが本物」である世界に興味は感じない。

蜂

何も考えずにフルオートで撮っていますが、ボケ味が今一つですね。二眼レフ・デジカメ・レンズの限界? というほど突き詰めてはいない。

2;サーバごっこ機 いまだPlamo Linux 2.0改-0.18GHz不眠不休号

寂滅。これを上げたら掃除するからしばし待て。uptimeは102日と9時間45分。

3;CD-R機 Plamo Linux 3.2 p5-0.166GHzまんせえ!号

輪廻。

4;Win機 NT5.0 sp4 セレロン300@450x2で枯木灘

転生。所詮5.0であって決して5.1にはならないところが身の丈にあった進展。けっこう入手に苦労したうえに、sp5も出ないらしいしサポート打ち切りもそう遠くはないだろうに、XP-proよりもなぁぜか高いらしい。使い心地は、まぁ、当然NT4に比べると重い。今のところ恩恵はUSBが使えることと、偶々何も考えずに買ったインクジェット・プリンタにNT4ドライバがなかったことから救われたくらい。昔買ったドライブについていたWinDVDも動かない(NT4なら動く)し、デフォのdvdplay.exeは操作性が悪いしドライブの制御が変だ。結局、観るのはDV-074iで凌いでおりますが軽いし音が飛ばなくてこりゃいい。mpeg2コーデックはWinDVDのものを使っているのだろうが、WinDVDって売り物なのか? バージョンアップの度に金払うというシステムも凄い。

何もコンピュータで観なくても・・・…というのは確かにそうなのだが、他人の家で実験してみたところ、普通の再生機械にPALのDVDを入れると流れてしまって見れないのだなぁ。ヨーロッパのDVDは原則PALだから困るのだ。DecryptorとかShrinkで抜いたデータを変換してNTSCで書き戻せばいいのだろうが、タダの変換ソフトが見つからない。

Doom

マップ捜索中。


2005/01/03作成