長月記-2004/09

1;諸々

世の中は至極平穏で目新しさに欠ける。しつこい暑さも一段落して秋雨の季節です。米が新米になりました。暑かったせいか値段は平年並。特に高級品に手を出すつもりもなく地元産銘柄米を食しております。しかし来年の花粉は凄そうだ。

ランタナ

環境基準規定値内鉱山排水流入河川中流域重金属積年蓄積土壌でりっぱに育て上げた米には興味がないが、いよいよ「祝 プリオン解禁!!」ですか。「プリオン祭り開催中!」とか言われてもこれも興味が向かないなぁ。生の死体は偽装する意味のない銘柄品にスイッチすれば良いが、エキス混入はやるのだろうな、やっぱり。

ランタナ2

ランタナが暑苦しい。「ニセモノはかっこわるい」なんていうキャンペーンがあるようですが、いちばん面白いのは守るべき“ホンモノ”が実にかっこわるいことで、かつどっかの“ほんもの(と称されているもの)”の劣化したニセモノでしかないことだと思うぞ。

さっぱり進まないし、風が気持ち良いので、東叡山寛永寺の旧境内へちょっち出掛ける。腹が減ったし、ちょっと摘むというとやはりコンビニエンスでファストフード、ファストフードといえばやはり鮨(蕎麦でもいいけど)でしょう。半分眠っている商店街を南に歩いて暖簾をくぐる。飲物は昼だからビールと。目の前に大きな笹の葉っぱが広げられたら、ガリを摘みながら取敢えず本日のお勧めを一瞥しておもむろに、赤貝と秋刀魚でスタート。平目、小柱→海栗、穴子→鮑、大トロ→関鯖、ほっき、で上がり。貝が好きなのね。冷たい鮨と砂糖入りのシャリはパスなので、ネタもシャリも空気の温度+αで純酢飯なところが気に入っています。ついでに期待しないで頼んだ関鯖、絶品でした。今まで食ってたのは偽ものか?

甚伍郎

蓮の種をホジホジして、メダカを採ってる餓鬼の水槽を覗き、弁財天を冷やかして、東照宮で左甚伍郎の象嵌彫刻を眺め、キッチュな五重塔を見上げ、西洋人のカップルの写真を撮ってやって、鰻屋を眺めてお終い。

蓮

木漏れ日が金箔の壁に映えて妖しい。

金壁

■CD誤配送

あぁ、面倒くさい。初めてですが一枚注文と違うものが混じっていた。さっそく文句を垂れると即日返事が来たわ。2CDの一枚が抜き取られているような不良品は、そのままあげる、良品送りますといった対応が多いし、amazon等大手も返送不要らしいが、今回は小さなところだったのでケースばらして中身だけ送り返してと言われた。ふむふむ、これがクリアランス・アイテムに化けるのね。ジュエルケースがなければ50g以下になるので、スモール・パケットで北米・ヨーロッパは150円なのだな。この徒歩5分の小さな国営ポスタルサービスは近くて親切、時間外手数料もタダだし、個人的にとても気に入っている。もちろん民営化するとこういうサービスは当然もっと安く便利になるんだろうね、今からとっても期待してるよ。

しかしなぁ、間違いだらけの綴りでメール送らないで欲しい。firt⇒first、additin⇒additionとか、新語かと思ったぞ。

オンラインのカード・サービスで翌月請求予定分が見れるようになってありがたい。これまでは使用可能残額からあたりをつけるしかなかったのだが、引き落される前に請求者も表示されるし、されたことはないが不正請求対策にもなる。すべての取引に通貨の交換レートが記載されるのだが、ドルに比べてユーロの手数料が高いなぁ。すっかり円安基調が定着しちゃって消費意欲が減退しきっている昨今ですが、当面変わりそうもないな。一方で、オンラインを含む国内販売店での値上りぶりはちょっと常軌を逸している。まぁ、目論見通り、エンドユーザだけが馬鹿を見りゃ良い話なのだろう。あっぱれ、あっぱれ。

■遭遇

ちょっち出掛けて、やっとこ駅に帰りついたらホームからコンコースまで犬も歩けばオマワリに当たる状態で、それも巨漢のダークスーツ、耳栓付きの男女とあれば皇宮警察の警備だかSPではないか。普段は強面のKC庁の警備は遠巻きで俺っち場違い~という雰囲気で、てれてれしててなかなかよかったぞ。
で、案の定、子供抱えてニコやかに皇太子と奥さんが電車乗りにやって来るところで、 一瞬どよめいてフラッシュと歓声が上がって拍手が聞こえた。持ってた弁当と面をジロジロ胡散臭げに見られてたわりには、一緒になって喜んで眺めているあたり、結局昔だったら
 
「天皇陛下、万歳!」
 
とか言ってた口なのかもしれないな。そんなことをなんとなく感じ取ったりして、自分で自分に困惑してたりして。

黒野良猫

■カーナビ

某所で車を借りたらカーナビが付いていたので遊んでみた。知らない町で役場や県の合同庁舎、法務局を探すのは楽でいいねぇ。一方通行が多い市街地も一応データが入っているようだ。もっとも、トロトロ走っていないと大抵曲がり角を通り過ぎるとか、山中の枝道だと道がないところを走っていたりとか慣れが必要なところもあるな。いちばん困惑したのが方位が固定されていなくて自分の進行方向が常に上向きになること。どっか弄れば可能なのかもしれないが、これは方向感覚が崩されて極めて使いにくい。上方向が北というのが北半球の常識だと思うのだが、おかげで東に50kmとか南に3kmくらいといった大雑把な土地鑑がまったく役に立たない。高度やup-downなど地形情報がないのもマイナス。画面も液晶じゃなくてフロントガラスに投影とか出来ないのかなぁ。

霧雨

今回は予約なしで駅レンタだったのだが、JREも無体なことをするものよのう。裡寂れて年間日照時間ゼロみたいな事務所に初老のおじさん三人。新幹線が出来てなくなってしまった在来線の運転士か車掌だったみたいな人が、眼鏡の頭を前後させながらキーボード一本指打ちですよ。要領は今一つかもしれないが、えらい親切な上、保険代1000円おまけしてもらって、車に乗り込んで「行ってらっしゃいませ」とか頭下げられて、なんだか気分がどっぷりと暗くなってしまった。

■彼岸

冷たい霧雨ともうもうと立ち上がる湯気に梢が霞んで見えた。目の前の谷底を流れる水音だけが聞こえる夜気の中で漫然と浮力に身を任せていると、わずかな照明の灯りに滑らかな液体が青緑に一瞬色づく。

遠くの葉を打つ雨音が強くなると、やがて水面を垂直に光の粒が貫入し始めて空気中の水滴に乱反射した光が踊り、狂喜乱舞する。恍惚と法悦のとき。黒と緑、白と青、オレンジと赤が織り成す彼岸の中日。

雨

昼間見た墓所の脇に咲くイエローオレンジのエンジェルズ・トランペット(ダチュラの園芸品種:ブルグマンシア)の巨大な花と山椒の古木に撓る赤い実が脳裏を掠めた。

ちなみに、どのくらい薬効があるのか知りませんが、その田舎で今大流行りだそうで、あちこちに植わっています。背丈2mから3m、農業のプロだけに良く育つわ。畑の真中にど~んとぶらぶら。主成分アトロピンは麻酔・幻覚に加え瞳孔散大を起こす。日本人の虹彩は普通茶色だからアトロピンを使うと瞳が真っ黒に見える。

2;サーバごっこ機 いまだPlamo Linux 2.0改-0.18GHz不眠不休号

09/18 AM3:26 サーバのIDE1が死んでるやないか。繋がっているHDDが読めん。主機板寿命ですか、とうとう。と、思ったらやっぱりこいつだ。最後に残っていた不調バックアップ専用F社製40GB、HDDが死亡してIOエラーでIDE1がハングアップ状態だったようだ。享年3歳の短い命だった。物理的に壊れるというよりはHDDの裏に貼りついている制御チップが死ぬことに原因があったらしいが、今となっては昔話。
すっぱりと諦めて、Seagateの120GBに差替えて再起動、再マウントで問題なし。

3;CD-R機 Plamo Linux 3.2 p5-0.166GHzまんせえ!号

スキャンしただけ。

4;Win機 NT4.0 sp6a セレロン300@450x2で枯木灘

仕事はしたな。嫌というほど。

Doom

プログラムのパスが変わってしまって起動用バッチファイルを修正しなければいかんね、と思いつつ放置。


2004/10/01作成